From 藤井聡@京都大学大学院教授
東京都の新規感染者数が徐々にピークに向かいつつあることが、こちらのデータからも示されています。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1490107303273840642/photo/1
ご覧の様に、「増加率」が1に近づきつつあるのです。これはつまり、来週以降には、一週間前よりも新規陽性者が「少ない」という日がポツポツ表れてくるであろうことを示しています。
実際、こちらの東京都の発熱相談件数の推移を見ると、ピークアウトはより鮮明に示されています。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1490103450470088704/photo/1
発熱相談件数はこれまで、「数日後の陽性者数の推移」とほぼ一致してきたのですが、ご覧の様に既に1月下旬から頭打ちとなり2月頭からピークアウトしつつあるのです。
新規陽性者数が目に見えてピークアウトしてくれば、これ以上規制を強化しようとする議論も緩和し、「緊急事態宣言ダ~!」という論調も丁重になってくることでしょう。
ただ、1月21日に「まん防」を出した訳ですが、ピークアウトがその10日後くらいなので、「やっぱり、まん防のお陰でピークアウトしたんだなぁ」なんて思う方が中にはいるかと思いますが,全く違います。
そもそも行動規制に効果があるとすれば、それは「新規陽性者数」に直接影響があるのではなく、「実効再生産数」(つまり、一人の感染者が何人に移すのか?という数値)に直接影響を与えるのです。
ついては、「実効再生産数」の推移に着目すると、こちらの様に、1月21日のまん防発出のはるか12日も前の1月9日に、ピークアウトしているのです。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1490112261020876801/photo/1
つまり、まん防による時短なんてやる遙か前から、東京都で一人の感染者が感染させる数(再生産数)は減少していたのです。しかも、こちらのグラフからも明らかな通り、まん防を出したからといって、実効再生産数がそれによって減った、と読み取る事が(ラグを考慮しても)全くできない状況です。
つまりこの事は、今回の東京都のピークアウトは、まん防とは無関係に起こったものであり、さながら上に投げたボールはその内(放物線を描いて)、落ちてくるように、新規陽性者数も、行動規制などかけなくても、最初拡大していってもその内下がってくることになるのだ、ということを示唆しているわけです。
いずれにしても、今回もまた、「まん防」などの行動規制の必要性がデータによって実証されるどころか「反証」されてしまったわけです。
……が、誠に残念な事にこの事実に耳を傾ける主要政治家は奈良の荒井知事だけ、岸田総理も小池知事も全く耳を貸そうとはしない…というのが我が国の政界の体たらく……。
何度も繰り返しますが、行政にはデータに基づく適正判断を御願いしたいと、思います……。
追伸1:小池知事や岸田総理は何故、「まん防」になんて効果が無いのに、まん防で国民に時短をさせているのかと言えば……ただただ、アンケートで国民がまん防を支持している、というのが唯一の理由なのです(怒)!詳細をこちらに記載。是非、ご一読下さい。
『「まん防」という政府による「凶悪」犯罪 ~効果は無いが数十兆円の被害に繋がる「まん防」の発出を、政府は「アンケート結果」に基づいて決めている~』
https://foomii.com/00178/2022020518125890644
追伸2:ではなぜ、国民は、時短や自粛を求めているのかと言えば……それは偏に、感染して社会的制裁を受けるのを回避したいからです。そして、国民がそう思っている最大の原因は、感染症法の指定が1・2類指定だから、です。この構図を社会科学の視点から解説……こちらも合わせてご一読ください。
『オミクロンの重症化・死亡リスクは従来型よりも「圧倒的に低い」のに、国民はこれまでよりも「より激しく自粛中」。この謎状況は一体何故、起きているのか?』
https://foomii.com/00178/2022013011063790361
【藤井聡】東京都の新規感染者はピークアウトしつつあります。しかし今回もまた、「まん防」とは無関係でした。への2件のコメント
2022年2月6日 12:07 PM
賢明なる国民の選択を頭ごなしに
否定なさるのは 如何なものかと
それこそ
エリートの傲慢で ございませう
コロナは怖い というわけで
これからも 日々小銭稼ぎに
精を出す
今日この頃で ございます。。。
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2022年2月6日 12:20 PM
藤井先生の立場としての残念なお気持ちも痛感しています。
ですがそれよりも大問題で許せないのは昨年、現在と比較にならないほどに流行り病の感染者が少なかった当時に東京五輪中止の行動をしていた日弁連関係者とポンコツ左傾思想の奴等たちの現状の支離滅裂の姿勢ですよ!!
それから日本国民から熱狂的に愛されて支持され続け、先日お亡くなりになられた石原慎太郎さんに向けた左翼のポンコツぶりを先生には是非とも指摘して頂ければと思います。
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