政治

日本経済

2021年4月13日

【室伏謙一】経済成長と環境保護、持続可能性は両立しないのか?

From 室伏謙一@政策コンサルタント/室伏政策研究室代表

 SDGsが巷では流行しているようですね。持続可能な開発目標というやつです。17の目標と169のターゲットから構成されているそうですが、中身をざっと読むだけで、色々な意思や意図が盛り込まれ、反映されていることが分かります。これがどういう問題を孕み、日本にどのような悪影響を及ぼしうるのかについて、本日対談動画を収録し、近日中に公開されます。(ので、詳しくはそちらをご覧ください。)

 このSDGs、日本では気候変動の部分ばかりが大きく取り上げられ、カーボンニュートラルの名の下に、様々な施策が講じられようとしています。なんと牛のゲップもCO2を増やす原因になっているから削減するのだとか。そこまで来るとなんのためにやっているのか、カーボンニュートラルという言葉が自己目的化しているとしか言いようがないですね。カーボンニュートラルのためにとにかく何か探す、それを官邸に差し出して、褒められる、現政権の在り方を考えるとそんなところでしょうから、ほとんど小学生レヴェルです。

 さて、この手の話は真っ向から反対したり批判したりしづらいのか、「僕たちは環境のことを考えているぞ」合戦が静かに繰り広げられようとしているようにも見受けられます。

 そうしたものの一つに、「成長信仰をやめろ」、「成長はもう限界だ」、「サステイナブルな生活で、無駄にモノを買うのはやめよう」といったものがあります。要は環境保護と経済成長は両立出来ない、経済成長をこれ以上続けるならば環境は破壊され、資源も枯渇してしまう、そういう考えのようです。

 しかし、本当にそんなことが言えるのでしょうか?

 結論から言えば、経済成長と環境保護は両立可能です。そもそもCO2の排出がイコール環境破壊ではないですしね。日本は高度成長期の公害問題による甚大な被害への反省を踏まえ、様々な環境規制を設けるとともに、世界に先んじて公害紛争、環境紛争の話し合いによる解決の制度、公害紛争処理制度を導入しました。また、この制度は、往々にして弱い立場になってしまう被害者の救済という視点を持っています。(ちなみに私この部局にもおりました。)

 そうした政策的な動きを受けて、日本企業は様々な環境技術を開発、工場地帯には青い空が戻り、海や川の汚染も解消されていったのでした。

 インフラ整備にしても環境負荷が少ない工法や自然環境への影響を考えた工法の研究が国交省の研究所や大学の工学系の学部等で続けられ、実用に移されてきています。まちづくりにおいても、環境との共生を考えた独自の取組みが各地公体において行われています。

 日本は環境後進国のように言われますが、そうしたことを知れば、むしろ先進国の部類に入ることが分かるでしょう。

 しかし、環境活動家のような方々は、日本否定がお好きなようで、兎にも角にも環境関連で日本否定のネタを探し続け、でっち上げ、誰も求めていないのに率先して反省していますね。

 いい加減この手の輩を持ち上げたり、取り上げたりするのはやめて欲しいところですが、その理由はこうしたことばかりではありません。環境問題は政治化されることが多く、ある国を攻撃したり、貶めたり、印象を悪くしたり、そうした手段にこれまで使われまくってきました。海外の森林破壊と割り箸のエピソードがその典型でしょう。(割り箸は元々江戸時代に屋台用の箸として間伐材を使って作られたのが始まりで、まさにリサイクル商品。しかも当時は薪や炭で火を起こしていましたから、使用済みの割り箸はゴミではなく当然燃料になっていたわけです。今で言えば木質バイオマスですね。)

 菅政権下、この手の政治化は最悪の方向に利用されえます。「成長信仰をやめろ」は裏を返せば「もう成長しなくていい、貧国化しろ」ということ。ということは、それを許し、放置しておけば、日本企業は外資系企業やファンドに買い叩かれ、雇用は失われ、需要は更に収縮してデフレは進行を通り越して深化し、土地も建物も農地もどこぞの大陸国家に買い漁られ、ついにはその国の一部か、よくて属国のような立場になってしまうでしょう。その姿はまるで米国の地主に乗っ取られ、併合されたハワイ王国のよう。

 一見善人のような環境活動家は、意図せず我が国を亡国への道へと導いているわけです。もちろん環境活動家の顔をした日本貧国化推進活動家も中にはいるでしょう。

 皆さん、成長を否定する環境活動家、「サステイナブル云々」を口癖のように言う輩、そうした輩には真っ向から反論していきましょう。

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【室伏謙一】経済成長と環境保護、持続可能性は両立しないのか?への6件のコメント

  1. うたか より

    スイスの民間防衛に載っている偽平和主義者にそっくり
    ごく一部はちゃんと知っていて日本衰退を目指して
    やっているんでしょう

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  2. たかゆき より

    「炭素」は 貨幣単位

    $ の S が C に

    替わったような モノ かと

    ちなみに 現在の間氷期は 永遠には続きません

    氷期が訪れると 耕作地は 減少

    牛にゲップをさせるどころか

    牛のエサを人間が横取りしても

    ゲップが出るほども 食えない、、、

    しかも

    氷期への移行は 1〜2年という 早さ

    という 観測結果が ございます。。

    では どうするか??

    地球の公転軌道を 変化させる

    それしか 方法は ございません ♪

     

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  3. この世は既にあの世 より

    環境問題は環境の問題であり、経済成長は経済の結果であり関係無いのではないでしょうか。

    環境問題と結び付いてるのは増税の方だと思います。ダサいことをカッコいいと思っているエリート、つまり意識高い系の馬鹿の仕業。

    インフラ整備については、阪神大震災で山口組が大活躍した様に、地上げ屋、立ち退きの業務、労働者集めを誰がやるのか?が問題ですね。

    「僕たち安全で綺麗でリスクの無い社会が望みです」などと、ゼロコロナ、ゼロ暴力、安全、迷惑などと言っている社会では過剰な公共事業は無理ですね。個人的には近代化、イノベーション、生産性の向上には、労働分配率も下がり購買力の低下を招き格差拡大しますから、おいそれとは乗れないだけですね。

    大手ゼネコンが成長してもトリクルダウンはありませんし、需要に引きずられて道路や車が必要になって来ると思ってますので先に分配だと思ってます。

    何でも現実問題や綺麗事だけでなくウラがありますよね。蓋をせずにウラを明るみに出すことですね。

    「日本経済の変遷と山口組の分裂
     90年代初頭のバブル崩壊後、ヤクザの存在は日本経済の新たな厄介事として浮上する。焦げついた融資の担保物件の多くが「暴力団がらみ」となっていたために、金融機関が不良債権処理を思うように進められなかったのだ。

     ほんの少し前まで、銀行とヤクザは利益を分け合う関係だったわけだが、それもバブル崩壊を機に一変していた。両社がウラで手を結ぶことができたのは、経済の急成長にともなって、互いの取り分が自然と増えていたからに過ぎなかったのだ。

     そして92年3月、暴対法が施行され、ヤクザに対する包囲網は徐々に狭まっていく。
     一方、大規模公共事業にからんで大金を儲けていた面々にも、やがて冬の時代が訪れる。2001年に始まった小泉構造改革で公共事業が劇的に減り、当局の監視も厳しくなって、ヤクザが数十億から百億円もの大金を一気に手にするチャンスはほぼなくなってしまったのだ。
    小泉構造改革から恩恵を受けた弘道会
     ところが、そんななかでも独り潤う組織があった。中部地方を地盤とする弘道会だけは、小泉構造改革から相当な恩恵を受ける結果となったのだ。

     小泉政権は、派遣労働の規制緩和や円安誘導を同時に行い、輸出型産業の成長を強力にあと押しした。その筆頭格が中部地方の自動車産業である。バブル崩壊後の長期不況から日本が立ち直れたのは、中部地方を中心とする輸出産業が牽引力になったからだといえる。それを陰で支えたのが、派遣や請負など企業にとって雇用負担の少ない労働力だ。

     だが、こうした人員を大量に集めるには、たんに殺風景な工業地帯に住居を用意するだけではだめだ。彼らの従事するメーカーでの部品の組み立て作業は苦痛なほど単調で、週末にはストレス発散が欠かせない。多くが独身男性である彼らは、金曜日の夜ともなると名古屋に繰り出し、弘道会が仕切る歓楽街に吸い込まれたわけだ。

     司忍・六代目山口組組長が誕生したのは、弘道会のシノギと「いざなみ景気」が絶頂を迎えていた、2005年7月のことである。

     その後、当局の締めつけがさらに強まり、弘道会もまた資金源を失っていく。しかし六代目の出身母体であり、ナンバー2の若頭の地位をも押さえていた弘道会には、まだやれることが残っていた。ほかの組織から収奪しつつ、最後のオアシスである東京の利権を独占するのである。

     弘道会がそれを目指した結果、組織内の矛盾が増大し、分裂に至ったのは見ての通りである。

     山口組の分裂もまた、終わることのない日本経済の変遷と無関係ではなかったということだ。」

    暴対法の破棄や暴力団の復活、作業者としての元受刑者やヤンキーの管理など嫌でしょう?なら過剰な公共事業は諦めることですね。

    外国人労働者の受け入れも反対です。

    神々が宿る山々の管理は、自然災害防止や姨捨山としても必要なので林業強化も必要だと思いますけと、過剰な開発は山々から神々が居なくなり、神々が対処していた筈の高齢者が町や村に戻って来てしまいますのでいただけません。

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      1. この世は既にあの世 より

        どっちにしろ、少子化で馬鹿でも大学に行く時代ですのでその辺りですよね。

        ヤクザ、テキヤ、芸能界、運送、建設の「興」を復活させないといけません。

        馬鹿女が芸能界は「興」だと知らず、何年も前のことを今更、「私は昔迷惑を被った」などと喚き散らしてますが、「興」とはそういうものなのです。

        公共事業も「事件は現場で起きているのだ」と認識すべきですね。

        馬鹿親が馬鹿息子を大学に行かせて、グローバル人材を夢見てるようでは無理ですね。

        公共事業は中高年、元受刑者、ヤンキーがやる仕事でしたので。それらがいないのならいくら机上で計算しても無駄と思います。

        昔は自衛官も防大以外はヤンキーがなるものでしたので、そこのところですよね。

        戦争と暴力を肯定し、危険を愛することから始めなければなりません。過保護で何にも知らない馬鹿ばかり大量生産すれば、全体として出来ないことばかりが増えていきますね。

        中卒、高卒で十分、高齢者の雇用の為に、外国人留学生を学費無料で受け入れたりして、ボンクラ大学を維持してたって仕方ありません。

        その辺も高齢者の偽善で独りよがりなんですよね。迷惑だ、と日本人の私が言ってるのですが、綺麗事で「外国人、世界貢献、グローバル社会、多様性」などと日本社会はほざいているわけです。俺たちそんなに馬鹿じゃないんで、高齢者の自己保身を汚い言葉で飾らんでもいいと言いたい。

        原発作業員だって稼げた仕事だったのに馬鹿が、危ない怖いだもの。

        臆病な馬鹿にはケツバッドでもするか、「舐めてんのか?舐めてるのか?」と初代タイガーマスク道場で佐山からビンタしてもらうしかありません。

        プロレス界の男色ディーノなどふざけた輩には、男色が大嫌いな山本小鉄に生き返ってもらって喝を入れてもらうしかありません。

        綺麗事を言うか、オカマになって言い訳する様な社会には無理矢理に徴兵制にするなどの喝を入れる必要有りですね、喝!歌はロックか軍歌ですね。

        ジメッとしてるとイライラします。

        竹中平蔵なんてあんなもん何回もビンタや蹴りを入れりゃ謝りますよ。口で言っても解らない馬鹿がいますから、あんなもんも人権なんかないでしょう。

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  4. 大和魂 より

    この世の中を語る上で認識するべきは、私自身が中学生から現在に至るまで最も衝撃を受けたのが、今は亡き飯干晃一が、読売新聞に背き退職までして国民に知らせてくれた【山口組三代目】の書籍でした。

    つまり国際社会はもとより国内ですら戦後の腐敗は脈々と現在まで受け継がれいるわけで、吉本興業の立場も鮮明に示している日本社会の実情を描いた貴重な書物なんですが、現在は廃盤だと思います。

    そして前回の兵庫県知事選挙でも、日本男児として政治と行政とメディア関係者の癒着を保守派に向けて討ち死に覚悟で訴えたのが、早世した勝谷誠彦だったわけで、その様な尊い願いが込められているから私もメディア関係者と維新の会関係者は何がなんでも断じて許さないわけです。

    なぜなら国民の意識をプロパガンダにより操り、まともな政治家を選別出来ないように意図的に仕向けているからで、先ずは日本国民の目的は、メディアが持ち上げる政治家を落とすこと!!

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  5. 赤城 より

    こういうのにコロッと騙される国家と国民は簡単に自滅没落の憂き目にあうわけです。現在の日本のように。
    そしてほくそ笑むのは老獪でしたたかなシナのような国家です。

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