【近況】
経済学は、なぜかストックとフローを
混同した「式」の表現をします。
例えば、ISバランス
(貯蓄・投資バランス)分析において、
経済学は、
「民間部門の貯蓄超過=
政府の財政赤字+経常収支黒字」
と、表現しますが、「貯蓄超過」とは、
実は「黒字」のことです。
上記は、
「民間の黒字=
政府の赤字+海外の赤字(経常収支黒字)」と
言っているに過ぎないのですが、
「貯蓄超過」と表現された結果、
「政府の財政赤字のためには、
民間の貯蓄超過が必要だ」
といった誤解が広まることになりました。
真実は、
「政府が財政赤字を増やすと、
民間の貯蓄超過が増える」なのですが、
因果関係を逆に捉える人が続出したのです。
さらに、
「貯蓄-投資=経常収支」
これも問題です。
実は、上記もまた、
「誰かの黒字は、誰かの赤字」という
意味に過ぎないのですが、
「貯蓄-投資」という表現が、
「投資のためには、貯蓄が必要だ」
という誤った認識を広めました。
別に、貯蓄の状況がどうであろうとも、
企業にせよ、政府にせよ、
借り入れにより投資できます。
銀行が投資のために貸し付ける貨幣は、
「貯蓄」から「調達」
しているわけではないのです。
単に、口座の残高を
(キーボードで)増やしているに過ぎません。
ここまで誤解を招く表現が多いと、
「故意」に誰かがやっている
のではないかと疑ってしまいます。
この手の「経済学の問題ある表現」は、
あまりにも細かいため、
ブログ等ではなく、
メルマガ 週刊三橋貴明
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
で取り上げています。
是非、ご購読下さいませ。
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2021年8月1日 講演会(山形)のご案内
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◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol636
貯蓄-投資=経常収支
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
経済学は「ストック」と「フロー」を
(故意?)混同する表現をします。
「貯蓄-投資=経常収支」もその一つです。
この種の表現により
「投資のためには貯蓄が必要」という
誤った認識が広まってしまったのです。
◆メディア出演
三橋TV、続々公開中です。
「高圧経済」が始まったアメリカ。
今こそ「アメリカでは~」
という出羽守になろう
[三橋TV第418回] 三橋貴明・高家望愛
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熱海の土石流災害はなぜ起きたのか?
「規制」の意味と意義を知ってほしい
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【三橋貴明】誤解を招く経済学の「式」表現への2件のコメント
2021年7月25日 5:48 PM
でもですね、貯蓄しないとっつうか増やさないと(人材投資)給与上げられないんでしょ?
てか、記号とか式とか見てると、俺は今更そんな事を考えなくてはいいのではないか?と思います。
それと三橋さん、あのですね、飲食店の時短って何か意味あるのでしょうか?特に意味が無い気がします。それに昨年4月にロックダウンもどきをしたじゃないですか、それでこの結果ですよね。なら自粛とか宣言とか意味無いですよね。
乗鞍行ってたんですけど、関東圏、中京、関西、北陸圏ナンバーがたくさん遊びに来てますよ。畳平行き駐車場とか満車に近いです。車山も自転車、バイク集団、ハイキングに皆んな楽しんでますけど。。。
今って県を跨いだ移動はダメなんでしたっけ?よく分かりませんけど、こっちじゃ飲食店の時短なんか昨年から見かけた覚えがありませんけど。
マスクは建前でしてる人は多いですけど、別に飲食店を休ませる必要なんか無いと思います。こっちでも連休や夏休みは掻き入れ時で、レストハウスからいいカレーの匂いがして来たり、蕎麦屋も並びますよ。当然、運転手以外、ドライブ客や観光客は酒飲んでましたね。
アウトドアが嫌いな人はパチンコしてますから、パチンコ屋は土日や連休になると朝から並んでますよ。
うーん、コロナ脳が一体何をしたいのかが解らない。何回もロックダウンするとか?それは無理です。言うだけムダです。
と言いますか、机上であれこれ考えるから現実とズレる結論が出る様に思いますね。
家から出て、辺りの様子伺って、何ともなければ自己判断で活動してOK、で良いと思います。色々自分で調べて気にし出したらキリないです。
あと、さすが施さん、よく解ってますね。上級国民のイベントなんかどうでもいいんです。しかしながら日本の高齢者にはなかなか理解はされないでしょう。何故なら自分達が中流と思ってるせいか、高度経済成長期、バブル期を過ごして来たせいか、分断されていることには気が付くことはなくそのまま寿命を迎えると思います。
全然関係無い「日本すごーい」に感動する人の気がしれませんね。「日本すごーい」「さすがアヘちゃん」勝手に凄い凄い言っとけや、馬鹿が。ですよね。ワクワク、グローバル、世界基準がナウいんだじぇ。
そう言ってる輩がダサダサじゃんね。
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2021年7月25日 8:18 PM
この人も(三橋氏のことではない)要するに藤井と同じで、人々の行動抑制の開始と解除のタイミングに政府が失敗して、他人と同調行動を取ろうとするハーディング効果が出現してしまったところでそら見たことかと自粛無意味論をぶって自己正当化に出るわけだ。しかし外出抑制(行動制限)と予防接種と人工抗体が感染防止の要の要であることに何ら変わりはない。
机上の空論と決めつけるところも、藤井が自粛脳の奴らは社会性がないと言い切った論理展開とも一致している。それでは観光地とも五輪テレビ観戦とも無縁な超急性期、急性期病棟の医療従事者たちは机上の空論を弄んでいるのか。この人は医療センターのような組織、職員の家族、患者とその家族を知っているのか。おそらくマスコミが良くも悪くも切り取って伝える断片以外に知らないだろう。知らないことには謙虚になるべきだ。
謙虚になれない人間、内省を含まない人間を、平松禎史は「思い上がり」と呼んだわけだ。極左と極右は結びつくといわれるが、インテリもバカも「思い上がり」という点でもののみごとに結びつく。その向こうにはデルタ株やラムダ株よりも恐ろしい退廃と破壊しか待っていない。
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