日本経済

欧州

2018年12月29日

【三橋貴明】国家の奇妙な死と、経済人の邪な欲求

From三橋貴明

 

三橋TV第34回【人手不足が日本経済を復活させる理由】
https://youtu.be/Xrqk-xUpqw0

 

 

移民受入派のレトリックの特徴は、

● 移民受入の理由がコロコロと変わる

● データ等に基づき完全論破されても、
最後は「グローバリズムは歴史の必然」などと開き直るに加え、

● 本当の理由は決して言わない。

の三つになります。

本当の理由とは、もちろん
経営者の「安い奴隷的労働力が欲しい」
という極めて邪な欲求です。

経団連の中西会長にしても、

ダイバーシティがどうのと
分けの分からないことを言わずに、

「我々が安い奴隷労働力が欲しいから
移民が必要なんだよ。理解しろや、糞が!」

などと、正直に言うべきです。
話が分かりやすくなるから。

とはいえ、現実の移民推進派は
「人手不足が」「多様性が」「宿命が」
といった理由ばかりを口にします。

理由はもちろん、
本当のことを口にすることができないわけです。

もっとも、移民賛成の国民の多くは、
別に「奴隷歴労働力を入れ、
自分たちの所得を下げたい」
などとは思っていません。

単に、思考停止的に
「移民? いいんじゃない?」
などと思っているに過ぎないでしょう。

あるいは、
「安倍総理は移民反対派に違いない。

だから、今回の移民法は
移民をむしろ制限する法律なのだ」

などと、認●知的不協和から
懸命に安倍政権の「致命的誤り」を庇おうとする。

どちらにせよ、二文字で書くと
「バカ」というわけでございますね。
上品に書けば「頭が弱い」ですが。

移民受入は「経済成長」を妨害し、
国民を貧困化させます。

結果、欧州で起きたように、
日本の少子化は続き、人手不足も継続。

すると「移民だ~」という話になり、
悪循環が延々と続く。

そもそも、人手不足人手不足と言いますが、

資本主義経済における人手不足解消法は
「投資拡大による生産性向上」です。

それ以前の話として(いつもは省略しますが)、
日本の完全失業者数は直近で163万人。

社会や国家をぶち壊す移民受入よりも、
どう考えても、

● 日本人の未就業者の活用
● 生産性向上のための投資拡大

の二つが先でしょ。
「いやいや、分かってない。
最近の日本人は土建などの
3K仕事には就かないんだよ。
あんな仕事は外国人にやらせておけばいい」

などと偉そうに能書きを垂れる人種
(特に政治家に多い)に対しては、

「何を平気で職業差別や
外国人差別をしているんだ。
この差別主義者が!」

と、盛大に罵倒し、
彼らの差別主義を糾弾するべき
なのでございます。

いや、無茶苦茶差別主義です、実際。

もっとも、移民推進派は
どれだけ正論を言われても、

移民受入論を翻すことはなく、
次々に「新たなルート」で
移民を入れようとしてくるのですが。

『独、外国人労働者受け入れ拡大
専門職不足の解消狙い
https://www.sankei.com/world/news/181227/wor1812270009-n1.html

ドイツが欧州連合(EU)域外出身の
外国人労働者の受け入れ拡大に動き出した。

政府は職探しなどの要件を大幅に緩和する
新たな移民法案を閣議決定。

深刻な専門職の人材不足の解消を図る狙いで、
経済界は歓迎だ。

一方、移民受け入れに慎重な
国内世論に対する影響への警戒もある。

「ドイツ経済は大きな課題に立たされている。
われわれには専門的な人材がもっと必要だ」。

アルトマイヤー経済相は19日、
記者会見でこう強調し、
「専門人材移民法」案を公表した。(後略)』

すでに世界一(アメリカを抜いてます)の
移民受入国家ドイツが、

さらに移民受入拡大策を講じる。
まさに、狂気です。

というか、本当に人手不足で
専門職不足だというならば、

ドイツ人を教育、
トレーニングすればいいのです。
ドイツの失業率は、日本より高いのですから。

とはいえ、
その手の人材投資には時間がかかります。

あるいは生産性向上のための投資も、
成果を事前に確定することはできません。

というわけで、
「そんなチンタラと人材育成や
投資にカネを使っていられるか!
移民入れりゃいいんだよ!」

と、すでにして大量移民で社会が壊れつつある、
マレーの表現を借りれば

「奇妙な死」を迎えようとしているドイツで、
普通に移民拡大策が推進される。

根っこにある経済人の欲求
「安い奴隷的労働力が欲しい」について
国民の多くが共有しない限り、
移民による「奇妙な死」は終わらないでしょう。

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【三橋貴明】国家の奇妙な死と、経済人の邪な欲求への2件のコメント

  1. 利根川 より

     アメリカのTVが移民キャラバンと呼んでいた人々が、インタビューで次のような事を言っていました。

    移民希望者「アメリカに入国できれば豊かな暮らしが待っている。パラダイスが待っているんだ」

    本当にそうでしょうか。
     
    講談社現代新書 真説・企業論P42

    で解説されていますが、1970年代半ば以降、男子フルタイム労働者中位の実質賃金は横ばいで推移していると言う。
     中位の値は一般的労働者の姿を反映する物だが、恐ろしい事にアメリカの普通の労働者の生活状態は40年間停滞していたのだ。
     この労働者達の不満がドナルド・トランプを大統領に押し上げたのだという。
     アメリカの政界・経済界は、長期間、自国の労働者を不遇な立場に置いていたわけです。
     移民希望者はアメリカに移民できればパラダイスが待っていると言っていますが、待っているのは新たな地獄なのではないでしょうか。
     実質賃金があがらず不満をため込んでいるアメリカに、更に賃金上昇を抑制する外国人労働者を入れるなど誰一人得する者など居ないでしょう。
     自国の労働者を守るため、移民受け入れを制限すると言っているトランプ大統領は、この件に関してはこれ以上ないほど真っ当な政治判断をしていると思います。
     とはいえ、アメリカファーストな人物ですから、日本も財政拡大をしてアメリカの対日赤字縮小に貢献しないと次々に不利な条約を飲まされ続ける事になりそうですが…

     話は変わりますが、藤井聡教授が内閣官房参与の職を辞任されたとのことで、長期間、緊縮増税派が多数派を占める政権内部で何とかしてデフレ期の増税を押しとどめようと活動してくださってありがとうございました。
     自民党の中から安藤裕議員のような方が出てきたこと、安藤提言を受け取らざるを得ない状況に持ち込んだこと、財務省が嫌う複数年度予算(国土強靭化災害対策予算)を十分な額とはいえないまでも久々に受け入れさせたこと等々、藤井聡教授の活躍がなければなしえなかったことと思います。
     まだ、日本の未来を考える勉強会は与党内で頑張ってくれているので、今後ともよろしくおねがいします。
     また、財政出動の必要性は断片的にではありますが野党にも浸透してきているように思います。
     機会がありましたら、またクライテリオン増刊号の時の様に”可能性のありそうな議員”との対談などもしていただければ幸いです。

    返信

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  2. たかゆき より

    奴隷が 欲しい とは、、

    口が裂けても 言えません か。。

    たとえ言わなくても
    いままで 成立させてきた法案を観察すれば

    王様は 裸 安倍は 嘘つき
    そんなこと 子供でも理解可能

    2019年は 安倍カルト教団の 裸踊り

    ニヤニヤしながら 拝見させて
    いただきます ♪

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