日本経済

2018年7月23日

【三橋貴明】堂々と公共事業の推進を

From 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
国民を守る公共事業を堂々と
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12391325947.html
日本の公共事業関係費の真実
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12391571482.html

日本の公共事業関係費は、
12年に4兆8556億円
にまで削減され、
安倍政権が始まった13年に
5兆2853億円に回復。

14年に、それまでは
一般会計予算に含まれていなかった
社会資本特別会計分
6000億円が乗っかり、
5兆9685億円。

その後は18年度まで
毎年5兆9000億円台で
推移しています。

つまりは、ろくに増えていません。

増えたとしても、
精々が対前年比数十億円程度です。

毎年、骨太の方針において
プライマリーバランス黒字化目標を
閣議決定しており、
かつ高齢化で社会保障支出が
増えている以上、
公共事業を増やすことなど、
端から不可能でした。

何しろ、PB黒字化とは、

「何らかの予算を増やすならば、
その分、他の予算を削るか、増税する」

という奇妙な考え方を、
財政原則としてしまうのです。

【日本の公共事業関係費(政府全体)の推移(単位:兆円)】

一時は補正を含め14兆円を超えていた
公共事業関係費が、今や
6兆円を下回る水準に
なってしまっています。

過去の公共事業の削減が、
何らかの合理的な理由に
基づくものであればともかく、
そんなものは何もありませんでした。

高度成長期から存在した
アンチ公共事業派、アンチ成長派。

アメリカのゼネコンの
日本市場に対する「開放」要求。

財務省の緊縮財政志向。

複数の「思惑」あるいは「政治的意図」が
社会に「反・公共事業」のうねりを作り出し、
公共事業拡大など政治家が
口にできない「空気」が
醸成されてしまったのです。

もっとも、時代は変わりつつあります。

ネット社会の到来で、
公共事業に関する真実が
流布し始めたこと。

相次ぐ大災害により、
防災インフラの強化が
意識され始めていること。

水道管をはじめとする
インフラの老朽化問題が
クローズアップされていること。

特に、防災インフラの強化について、
反対する国民はさすがに少数派でしょう。

思い返せば、12年に
自民党の安倍総裁(当時)が
公共事業の拡大を訴えたとき、
それほど「反発」はなかった
ように思えます。

公共事業拡大を訴え、
政権を握った安倍自民党が、
13年6月にいきなり
PB黒字化目標を閣議決定してしまった
のは情けない限りですが、
当時から「反・公共事業」の
空気は弱まっていたように思えます。

考えてみれば、
11年3月11日の
東日本大震災を
日本人は経験したわけです。

実のところ、多くの国民が
「公共事業によるインフラ整備は必要だ」
と思っているのかも知れません。

それを政治家が声高に叫べないのは、
まさに「空気の問題」でございますが、
逆に言えば今、公共事業拡大を
訴えることで、差別化となり、
それなりの支持を得ることは
できるのではないでしょうか。

小選挙区で当選するために、
100%の支持はいりません。

50%の支持さえ不要です。

有権者の三割が投票してくれれば、
小選挙区で当選することができます。

少なくとも、有権者の三割程度は、
公共事業の必要性を
理解しているのではないでしょうか。

というわけで、
日本の政治家には堂々と
「公共事業の拡大」を
訴えて欲しいのです。

「皆さんの生命や財産を守るために、
公共事業でインフラを強化する
政策を推進します!」

と、少なくない政治家が叫び始めて、
ようやく我が国の衰退は止まるのです。

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【三橋貴明】堂々と公共事業の推進をへの4件のコメント

  1. 反孫・フォード より

    >少なくない政治家が叫び

     オブジェクションではありませんけど、政治家人の比率は欧米よりは少ない。参議院増は一概には批判は出来ないとおもいましたが、マス‐コミュニケーションは庶民は反発だとの結果を垂れ流すだけ。
    そもそも政府は新自由増大的な中でこの法案を説明説得出来ないまんまと通すわけで裏があると思われても、まったく仕方がないと思わざるをえません。
    新自由主義はとっていないと言うなら即刻絶対的な収集を就ける人事権を発動し中野剛志官僚等をトップに据えて藤井参与とのコラボレーションで、竹中等を即刻打ち首にし市中引き回しの刑に処すべきであります。
    それこそがみんみんぜみ(最近暑すぎるのか鳴き声が聞こえません)な作家猪瀬氏とは違う(若き森田氏を説得出来ずに終わった)作家三島由紀夫氏の願いでもあるのではないでしょうか。
    今の現状はまったくショックドクトリン化してしまっています。この序曲はバッサリと断ってもらわねばなりません。一体マス‐コミュニケーションは何をやっているんだっ!この視聴率効率糞メディア!
    あーまた支離滅裂になってしまいます。まったくどうにかならないもんですかね。

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  2. とすくん より

    いつもありがとうございます。さて、公共事業アレルギーは以前より世間にはないのでは?とのご指摘ですが、どうなんでしょうね?相変わらず「無駄を省け」系世論は根強いものがあるような気がしますが…先頃の長崎新幹線のニュースなどでは「そもそも新幹線要らないし。」というアホな意見もミクシィネット上では散見されました。右左関係なく「反政府」「自由」というワードのおかしな解釈は平和お花畑世代の日本人の根っこに染み付いているのかもしれません。

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  3. lol より

    パラダイムシフトはいつ起きるのでしょうかね
    政府がお金を使うことに対しての無意味かつ愚昧な反感は未だに根強いです
    本当に、嫌になります

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  4. Yoshimitu Torii より

    大都市集中は世界の動きから見ても止めることは難しいこととは思います。しかしながら、天災、戦争、テロ攻撃を無視してはならないと確信しているところです。
    今の政府、政治家、官僚の頭をすり替えるぐらいの発想が必要と考えます。
    そのために焦っても墓穴を掘ることにもなると考えます。
    時間をかけてでも学校教育、家庭教育、社会教育のあらゆる教育において一極集中に対する危機管理を及び自然との調和を認識させる必要を痛感しています。

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