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2015年11月2日

【三橋貴明】安倍首相の思惑

FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

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「中国の読み方–地獄に引きずり込まれないために日本人が知るべきこと」
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php

●他国と違う・・・中国経済成長率の算出のカラクリ
●中国に存在する”鬼の城”とは?住んでいるのは一体誰なのか?
●日経新聞に煽られて中国進出した日本企業の悲劇
●地図を横にすると見えてくる…日本は中国の世界進出を邪魔する”蓋”

「中国の読み方–地獄に引きずり込まれないために日本人が知るべきこと」
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php

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【今週のNewsピックアップ】
金融緩和より財政出動を
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12088778919.html
経済の「結果」
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12090194872.html

現在、月刊三橋の特別コンテンツ「三橋貴明の日本一わかりやすい経済指標の読み方」 を作成中なのですが、別に経済指標に限らず、使われている言葉の定義、あるいは「概念」を理解しない限り、「正しい読み方」はできません。

情報について「正しい読み方」ができない場合、その後の現実が望ましくはない方向に進んでしまいます。間違った問題認識に基づき、正しい解決策を生み出すことはこの世の誰にもできません。

先日の「そこまで言って委員会」で、株価が上がっているから「景気は回復している」と発言された飯島さんに対し、わたくしが、
「景気の定義は何ですか? 国民の所得つまりはGDPが増えているかどうかでしょ? 2014年はGDP成長率がマイナスで、直近もマイナス成長なのに、なぜ景気が回復していると言えるのですか?」

と、反論したのは、言葉の定義を明確化しなければ、正しい方向に物事が進むことはないためです。

経済が二年連続で(恐らく)リセッションに突入したことを受け、自民党はポスターのキャッチフレーズを「経済で、結果を出す。」に決定したそうです。何となく、
「ああ、自民党もようやく反省し、現実を認め、国民の所得を増やす政策に転換する気になったんだ」
と、思われた読者が多いかも知れませんが、本当にそうでしょうか。

「経済」とは、元々は経世済民から取られた「ポリティカル・エコノミー(政治経済)」の訳語ですが、国民の受け取り方は「幅広い」わけです。

安倍政権の構造改革で、確かに一部の企業やグローバル投資家は潤います。彼らは自らの「利益」が増えたことを受け、「安倍政権の経済政策は巧くいっている」と主張するでしょう。

とはいえ、その場合はほぼ確実に多数派の国民が置き去りです。

だからこそ、
「経済とは経世済民、つまりは国民を豊かにするという意味。豊かになるとは、マクロ的にはデフレギャップの解消と、適切なインフレ率、名目GDP成長率の維持。ミクロ的には実質賃金の継続的、安定的な上昇」
と、定義を明確化する必要があるのです。

日本の場合、上記「国民が豊かになる経済」を実現する道は明らかです。すなわち、デフレギャップを埋める財政出動になります。

「財政出動」とは、政府最終消費支出と公的固定資本形成の拡大、減税、所得移転(手当系)になり、定義が明確です。それに対し「経済の結果」は、非常に不明確な言葉です。

自民党のキャッチフレーズが「経済成長のための財政出動」であればともかく、「経済で結果を出す」と、非常に抽象的な表現を打ち出してきた以上、「言葉」の定義を追求し、政府を正しい方向に誘導することは、日本国の主権者にして「主人公」である日本国民の義務だと思うのです。

何しろ、政府が間違った方向に突っ走った結果、災難を被るのは我々日本国民なのでございます。

政府は「経済で、結果を出せ!」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックしてください…
https://youtu.be/iGKatGagXaY

PS
・・・中国経済は、高騰していた不動産価格、株価がともに大幅に下落し、バブル崩壊の苦境に直面している。この状況に対する解釈は二つに分かれている。

一つは「単なる景気後退」あるいは「投資主導の経済から消費主導の安定成長への過渡期」とする見方、もう一つは「メッキが剥がれた中国経済が崩壊を始めた」あるいは「経済のみならず、中国共産党の独裁体制崩壊の序章」などとする見方だ。

単なる景気後退なのか、それとも崩壊の序曲なのか? 日本への影響は? われわれは今後、どう対処していくべきなのか?

中国取材から帰国したばかりの三橋貴明が、自らの足で集めた最新の情報を元に、「中国の読み方」、そして「中国との付き合い方」について解説する。
(月刊三橋最新号「中国の読み方〜日本が地獄に引きずり込まれないために」)
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php

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【三橋貴明】安倍首相の思惑への2件のコメント

  1. 関澤 より

    工事の偽装問題や、雑誌の医学部特集など見ていると、拝金主義、勝ち組主義、中国化が進んで来ている(これもデフレ継続政策の成果だと思います)と感じます。人手不足倒産が出ているのに増えない人材への投資、生活を維持するのでやっとな若者。結果、職業選択が自己実現や適性でなく、食いっぱぐれがないか、勝ち組になれるかになり、学校も職業競争に勝つ為の予備校になりました。意地もプライドも誇りもなく、ただ自分の利益の最大化の為に仕事する。職業倫理やコンプライアンスなんて望めるわけありません。本当ならどの職業でも食いっぱぐれない環境を整備し、職業選択が本来の姿に戻るようにするべきなのですが。精神論、根性論はそれからだと思います。なので、かつての高度経済成長期のようなマインドに戻ってくれればと思っていますが、どう行動すれば良いのか…

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  2. たけちゃん より

    三橋先生 アベチョンが経済で結果を出すのはアベノミクソの大失敗を覆い隠し、資本家と外人と株主の利益であり、庶民の為ではないのでしょう。アベチョンは次の参院選挙の争点に消費税10%の凍結をまたぞろ持ち出して来ると思います、それも衆議院も解散して。国民は又も騙され生活を人質にとった独裁政治は延々と続けられるのかもしれません。内閣支持率を急降下させる事件の勃発を神に祈るばかりです。

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