「新」経世済民新聞

【今週のNewsピックアップ】
中長期の経済財政に関する試算
（２０２５年８月１０日版）
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12922640564.html
ＧＤＰデフレータと減税政策
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12923302296.html

政局が混乱しているため、
ＰＢ目標がどうなるか分からない状況に
なっていますが、
一応、８月１０日に
「中長期の経済財政に関する試算」が
公表されました。

国・地方のプライマリーバランス
（基礎的財政収支、以下ＰＢ）
が２０２５年度に
３兆２０００億円程度の赤字になる
との試算を示した。
税収の上振れで
１月の試算（４兆５０００億円程度の赤字）より
改善するものの、
２５年度の黒字化実現は
ほぼ不可能となりました。

そもそも、
ＰＢを黒字化してはいけないし、
するべきではないのですが、
とりあえず日本政府は
２０２５年度ＰＢ黒字化目標を
掲げ続けてきました。

なぜ、ＰＢ黒字化なのか。
実は、ＰＢ黒字化自体は目標ではなかった。

元々の目標は、
政府債務対ＧＤＰ比率の引下げでした。
政府債務対ＧＤＰ比率は、
◆政府債務÷名目ＧＤＰ
で、計算されます。

９７年に日本経済がデフレ化し、
名目ＧＤＰ成長率が
低迷するようになります。

分母の名目ＧＤＰが増えないため、
政府債務対ＧＤＰ比率を引き下げるには、
政府債務を減らすしかない。
だからこそ、
ＰＢ黒字化目標が採用されたのです。

もっとも、ＰＢ黒字化目標により、
日本政府は十分な財政支出が
不可能になり、
デフレギャップ（総需要の不足）を
埋めることができなくなった。
結果的に、日本のデフレは続き、
名目ＧＤＰが成長しない。

当然、政府債務対ＧＤＰ比率は上昇していく。

となれば、
「政府債務対ＧＤＰ比率が上昇している。
ＰＢ黒字化が必要だ！」
と、自分で自分の首を絞めることを
続けてきたのです。

もっとも、状況は変わりました。
ＧＤＰデフレータがプラス化し、
名目ＧＤＰが拡大しているため、
政府債務対ＧＤＰ比率が低下に向かい、
ＰＢ黒字化の根拠が消滅したのです。

政府債務対ＧＤＰ比率が
低下していっている以上、
ＰＢ黒字化目標は破棄すべき。

その上で、
税収が史上最高を更新しているわけですから、
やるべきことは一つ。
すなわち、減税。
消費税減税、
ガソリン税暫定税率廃止、
そして基礎控除の引き上げ。
物価上昇が続いているため、
１７８万円よりも引き上げる必要がある。

ＰＢ黒字化目標の廃止と、減税政策。
日本政府が採るべき経済政策は、
あまりにも明らかなのです。

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インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。

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https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

　第九回　９月２０日　吉田敏浩先生（ジャーナリスト）

　第十回　１０月１８日　峯村健司先生
（一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所　主任研究員）

　第十一回　１１月１５日　大場一央先生（早稲田大学非常勤講師）

　第十二回　１２月２０日　堀茂樹先生
（慶應義塾大学名誉教授・仏文学者）＜New!