日本経済

2026年4月20日

【三橋貴明】第二次グローバリズムの終焉

【今週のNewsピックアップ】
第二次グローバリズムの終焉
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12963050346.html
ホルムズ海峡再封鎖
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12963452193.html

イランのアラグチ外相は、
4月17日に海峡を
「完全に開放する」
とSNSに書き込みました。

トランプ大統領は、
「海峡は完全に開放された」
などとSNSに投稿しました。
さらに、米ブルームバーグ通信の取材で、
イランが核開発計画の無期限停止に
同意したと主張。

すると、
イランのガリバフ国会議長は同日、
トランプ大統領の発言が間違いだらけだと非難し、
海峡を再び封鎖すると警告します。
そして、
イラン海軍が昨日、
無線放送で、
「海峡は再封鎖された。
全ての船の通航は禁止された」
と商船に通知。

各国の要人がSNSに投稿し、
状況が二転三転する。
初めて見る光景です。

しかも、
「戦争」の情報発信について、
SNSでやり取りする。
これは、
果たして進化なのか、
それとも退化なのか。

本来であれば、
各国政府が議論し、意思統一し、
報道機関で発表するはずが、
SNSで「気軽に」情報発信できてしまう。
戦争について、
責任ある個人が
「気軽」に世界に向けて発言してしまう。

結果、市場が乱高下する。
凄い時代というか、
ひどい時代でございます。

要人のSNSの発言に一喜一憂せず、
原油調達の多角化を進めなければならない。

ちなみに、
アメリカ産原油は
メキシコ湾から出荷されますが、
パナマ運河は中東-東アジア間で使われている、
20万トン以上の全通航はできません。
喜望峰周りになってしまう。

日本の
(日本だけではないですが)
エネルギー安全保障が、
まさに「薄氷の上」に
成り立っていたことが
分かります。

日本の各企業は、
原油というよりは
ナフサ不足を受け、
様々な製品の値上げを発表しています。
それどころか、
TOTOやLIXILなどは、
ユニットバスについて、
受注停止や納期未定にしています。

ラップも大幅値上げ、
塗料用シンナーは争奪戦、
テープも入手困難と、
少し前までは想像もできなかった事態が
進行中。
断熱材や内装資材も価格急騰。

輸入価格上昇による値上げであるため、
日本国民の所得は増えません。
所得が増えるのは、
外国の生産者です。

輸入物価上昇は、
貿易赤字を拡大することで、
GDPを押し下げる方向に動きます。
実質賃金は、
再びマイナス基調に
なってしまいます。

もちろん、日本のみならず、
世界各国が資源あるいは財(モノ)を求め、
「自国中心主義」になっていく。
というよりも、そうせざるを得ない。

2026年は、
ソ連崩壊後に始まった
「第二次グローバリズム」が、
完全に終焉を迎えた年として
記憶されることになるのでしょう。

【三橋経済塾第十五期ゲスト講師予定】
https://members15.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

第五回 5月16日 藤井聡先生
(京都大学大学院教授) 

第六回 6月20日 村井友秀先生
(東京国際大学特命教授)

第七回 7月18日 鈴木宣弘先生
(東京大学大学院教授)

第八回 8月15日 施光恒先生
(九州大学大学院教授)NEW!

第九回 9月19日 宇山卓栄先生
(著述家)

◆メルマガのFoomii配信を始めました。
【GDPの真相】
https://foomii.com/00305/20260418122816151066

◆経営科学出版から
「少子高齢化で日本経済は大復活する」
が刊行になりました。
https://amzn.asia/d/0igYj1Jt

◆経営科学出版から
「日本人だけが知らない 
なぜ天皇は世界中から尊敬されるのか?」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38TENNO?cap=38ml

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol885
「GDPの真相」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

◆メディア出演

千葉県野田市に
イスラム神学校を建設する「ヤシン協会」とは?
野田市議会議員選挙に立候補予定
さいとうひろきは
過度な移民推進に反対です!
[三橋TV第1158回] さいとうひろき・三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/S86TJihno8A

なぜグローバリスト/リベラル派の政治家は
“緊縮財政派”なのか?
[三橋TV第1159回]三橋貴明・さや
https://youtu.be/-OTNHMPxo_E

【虎ノ門ニュース】
須田慎一郎×三枝玄太郎×三橋貴明
2026/4/14(火)
https://www.youtube.com/live/xqTY8vWo7io

4月11日(土)20時、
ニコ生配信しました。
https://live.nicovideo.jp/watch/lv350271623
【安全保障の本質】
常日頃、
エネルギー安全保障、
エネルギー安全保障と言っている三橋も、
原油に「質」があるという事実を
知りませんでした。
さらには、ナフサの重要性についても。
安全保障は「資源」から「消費」に至るまで、
全てのサプライチェーンに
目配りしなければならない。

◆三橋経済塾
4月18日(土)
三橋経済塾第十五期第四回講義が
開催されました。
https://members15.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
ゲスト講師は安藤裕参議院議員でした。

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【三橋貴明】第二次グローバリズムの終焉への4件のコメント

  1. 利根川 より

    三橋さん
    「ブラック・スワンに備えることができるのは、結局のところ政府しかないのです。」

    ”サウジアラビアは四十年前に、砂漠を横切り、紅海に抜けるパイプライン(こうした事態が起こらなければ無用の長物)を建設した先人に感謝しているでしょう”

    イノベーションの神様といわれるジョセフ・アロイス・シュンペーターもそのように言っておられますね。
     経営上のリスクは、その規模を事前に限定することが可能ですが、不確実性による損害規模は限定不可能。なので、不確実性に対しより対応しやすいのは小規模事業者(スタートアップ企業・ベンチャー企業)よりは大企業(老舗企業)の方だし、大企業よりは政府の方が対応しやすい。
     日本は、この30年間、ひたすら政府支出を抑制して需要不足のさなか民間に投資をさせようとしてきました。そんな状況でスタートアップ企業を増やして「イノベーションで緊縮しながら経済成長だぜ!」ってやってたわけですね(苦笑い

    ”イノベーションは不確実性を乗り越えられる存在でないと起こせないのに、不確実性に対しより脆弱なスタートアップ企業(民間)にそれをやらせようとしてきた”

    私のようなアホがそのような失敗をしていたのなら「アホなんだから仕方がない」で話は済みますが、これを主導してきたのが学問に青春をささげてきたエリート達だというのだから笑えない。

    福沢諭吉「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。ただし、学問に勤しまない者は人の下にあって当然である」

    学問に勤しんできたのに学問に勤しんでこなかった者以下の判断能力しかないのであれば、その者たちにもはや救いはないということなのだろうか…
     
    学問に勤しまない者は人の下にあって当然である

    昨今、社会に必須なエッセンシャルワーカーほど低賃金(アンダークラス)という歪な社会構造が固定化されていますが、こうした状況に対して「アンダークラスは社会にとって必要なんだ」と主張する人たちが居ます。

    一億総中流

    この言葉を聞いて自分のセリフに疑問を抱かないのであれば、「人の下にあって当然の存在」なのだと思いますよ。
     問題の本質を理解したいのであれば以下の動画をご覧ください。

    三橋TV
    なぜグローバリスト リベラル派の政治家は“緊縮財政派”なのか?三橋TV第1159回三橋貴明・さや

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      1. 利根川 より

        >>一億総中流

        この言葉を聞いて自分のセリフに疑問を抱かないのであれば、「人の下にあって当然の存在」なのだと思いますよ。>>

        人の下にあって当然の人間
        「外国人労働者(低賃金労働者)の受け入れを減らしたら、その反動でサービス/物全ての値上げが待っているわけだが、お前たちはもちろんそれを受け入れるんだよな?」

         低賃金労働者が居なくなったら、当然、より賃金の高い人材を雇うしかなくなります。つまり、コストが上がるのでモノやサービスの値段も上げざるを得なくなるというわけですが…なんで、経済成長や財政政策(減税)を無視して考えてんの?バカなの?死ぬの?
         賃金水準が上がるということは、高い物でも買えるようになるということです。高度経済成長期~バブル期は正にこれで、モノやサービスの値段も上がっていましたが、給料も上がっていたので国民の消費は旺盛だったんですね。消費が旺盛なので経済成長も著しかったわけです。つまり、経済成長によって物価の高騰は消化されていたというわけです。
         また、経営者が賃金を上げられない理由には主として3つの要因があります。

        1、粗利にかけられる税金のせいで賃上げの原資が奪われている

        2、法人税が下がった結果、税金対策(賃上げ)をしなくても問題がなくなったので賃上げをする”必要”がない

        3、株主資本主義のため、株主から純利益を膨らませろ(株主配当を増やせ)という圧力が強まり、長期的投資や賃上げができなくなった

        なにも経営者は意地悪で賃金を低く抑えてきたわけじゃあないってことです。
         たしかに、これらを一切変えずに外国人労働者(低賃金労働者)の受け入れをストップさせれば倒産・廃業やモノ・サービスの高騰を招くかと思います。だから、減税しろ(財政均衡主義をやめろ)って言ってるんです。
         問題の本質を理解したければ三橋TVを見ればいいんじゃないでしょうか。

        人の下にあって当然の人間
        「減税しろとか簡単に言うな!財源はどうするんだ!」

        財源は国債です。
        もし、税金が財源だというのであれば、4月の”年度初め”にまず税金(財源)を徴収してからでないと政府は予算を執行できないはずですが、納税は年度末に行われています。これに疑問を感じないのであれば、もはや救いようがない…

        人の下にあって当然の人間
        「国債は将来世代が税金で返済しなければいけないもの。将来世代にツケを背負わせる気か!」

        参議院予算委員会 令和6年5月27日
        鈴木財務大臣
        「確かに現状におきましては国債の償還(政府の借金の返済は)借換債でやっているわけであります。そういう中で順調に事は進んでいるわけであります。」

        国債の償還は税金ではなく「借款債」で行われています。将来世代のツケにはなっていません。どうして借款債(借り換え)なのかというと…「信用創造」を理解しましょうということですね(笑
         いまどき、大学入試共通テストにすら「信用創造」に関する問題は出題されているわけでな、福沢諭吉を持ち出すのならそのくらい理解しとけって話だよ、ド阿呆め(苦笑い

        2022年1月15日 大学入試共通テスト「倫理・政治・経済・問4」参照

        人の下にあって当然の人間
        「国債を増発したらハイパーインフレになるぞ!」

        どうして物価が高騰するのか。いまの日本を見れば一目瞭然ですが、戦争によって石油・ガス由来の製品が不足しているからですね。片山財務大臣も国会で答弁していましたが、現在のインフレは国債増発によるものではないってことです。
         例えば、アメリカをはじめとする中東産以外の石油を精製できる設備を政府が増設し、輸入先の多角化を進めていたなら今よりもインフレはマイルドなものであった可能性もあります。つまり、国債で設備投資をした方がインフレにはなりにくくなるってことですよ。
         これを言うと、経産省が悪者にされがちですが、、、以下をご覧ください。

        ※以下の資料は2024年初頭の半導体投資に沸いていた時期のものです

        ~~~~~~~~~~~~~~
        <異次元の半導体支援(単位:億円)>

        ラピダス   次世代半導体ファウンドリー  投資額50000 政府助成3300

        TSMC     12~28nmファウンドリー    投資額9800  政府助成4760
               6nmファウンドリー       投資額21000 政府助成7320

        マイクロン  先端DRAM           投資額5000  政府助成1920

        ローム    SiCパワー半導体        投資額6000  政府助成1294

        キオクシア  シリコンウェハー       投資額2015  政府助成750

        サムスン電子 パッケージ基盤研究拠点    投資額400   政府助成200

        ソニー    イメージセンサー       投資額9000  政府助成3.7←!

        三菱電機   パワー半導体         投資額2600  政府助成0←!

        東芝     シリコンパワー半導体     投資額2000  政府助成0←!

        イビデン   半導体パッケージ基盤     投資額0     政府助成405

        ルネサス   シリコンパワー半導体     投資額900   政府助成159

        新光電気工業 フリップチップパッケージ基盤 投資額533   政府助成178

        なぜか日本の大手半導体メーカーにだけ政府助成が0である。
        財務省曰く「大手メーカーは政府の助成がなくてもやっていけるから」だそうだが、それを言ったら他の海外メーカーだって助成なしで行けるだろうという話で言い訳にもなっていない。
        ~~~~~~~~~~~~~~~~

        問題の根っこは経産省じゃなくて財務省にあるんですよ。
         これね、財務省は悪意を持ってわざと日本をダメにしてるんじゃないかと勘繰ってしまうわけですが、私は同じ日本国民がわざと日本をダメにしようとしているなんて思いたくないので、彼らは能力が足りないだけなんだと思うことにしています。
         まあ、財政均衡(緊縮財政)という考えを捨てない限り保守だろうがリベラルだろうが日本はダメになっていくだけなんですよ。
         

        人の下にあって当然の人間
        「ならば、国債を増発したら金利が上昇するぞ!」

        これについても片山財務大臣が国会で答弁していましたが、現在の金利上昇は国債増発によるものではないってことです。くわえて、どうして日本が5%以下の超低金利だったのかというと、デフレだったからです。
         デフレ不況で誰もお金を使わない、投資もしない、だから不況から脱出できない。この状況を打破するために日銀は低金利にしてお金を借りやすくし、企業に投資をしてもらおうとしていたわけです。

        日銀
        「みんなお金借りて投資してね(お金使ってね)」

        まあ、設備投資をして最新の機器を導入して、一日100個しか生産できなかったところを一日200個生産できるようにしたところで、不況なので売れるのは一日90個…いくら低金利政策で金を借りやすくしたところで企業は設備投資なんてしなかったんですけどね(苦笑い
         で、現在、デフレからは脱却しました。やってるかどうかはともかくとして、設備投資の重要性も説かれるようになりました。経済成長も”一応”するようになりました。今後はどうかは知らんけど…そりゃあ、金利も他の国と同水準まで上がってもおかしくないんじゃないの?
         仮に、金利の上昇が問題だというのなら、イールドカーブコントロールを再び行えばいいだけの話。日銀は国債の長期金利をコントロールすることが可能な機関です。というか、コントロールしてたでしょ。
         

        ・外国人労働者(低賃金労働者)の受け入れ停止

        ・消費税廃止(減税)・社会保険料減免、ガソリン税減税

        ・法人税増税

        ・株主資本主義から公益資本主義への転換

        これらを段階的に行っていくことに何か問題があるのでしょうか。人の下にあって当然の方々には是非ともアクロバティックな反論を用意していただいて、私を笑わせてもらいたいものです。

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        1. 利根川 より

          技能実習生との違いは?移民はどうなる?高市政権が進める「育成就労制度」について解説します[三橋TV第1160回] 三橋貴明・さや

           民主制と国民の自由と移民(低賃金労働者)の受け入れは同時に2つまでしか満たせない。
           移民の受け入れをした上で民主制を維持しようとするのなら、治安の悪化を招かないように移民を厳しく監理せざるを得ない。
           移民の受け入れをした上で国民の自由を確保しようというのであれば、治安の悪化は受け入れるしかない(民主制の崩壊を受け入れるしかない)
           民主制と国民の自由を同時に満たしたいのであれば移民を受け入れてはならない。

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