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2015年4月27日

【三橋貴明】時速603キロメートル!

From 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

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●●憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜国家の危機に備えるために」

https://www.youtube.com/watch?v=4OQ4DnbgVS0&feature=youtu.be

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【今週のNewsピックアップ】
●時速603キロメートル!(前編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12017323431.html

●時速603キロメートル!(後編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12017325645.html

リニア中央新幹線に限らず、我が国が大規模インフラ投資を実施しようとした場合、即座に、
「日本は人口が減少していくのだから、インフラへの投資はいらない」
と、超を1000個くらいつけたくなるほどに「愚か」な発言をする人が少なくありません。本当に、何て「愚か」なのでしょうか。
この手の「愚か」な主張をする人は、そもそもインフラ整備が何のため行われるか、理解していないわけです。インフラ整備は、生産性向上のために行われます。
正確に定義します。生産性向上とは、
「生産者が働き、モノやサービスという付加価値を生産し、顧客が消費、投資として購入(支出)し、所得が創出される」
という、経済の基本たる所得創出のプロセスの「生産」を、生産者一人当たりで増やすことです。すなわち、生産者一人当たり付加価値の拡大です。
生産性を高めるには、「公共投資」「設備投資」「人材投資」「技術開発投資」という「四投資」以外に、ほとんど手段がありません。個人の根性や長時間労働で生産性を増やそうとすると、瞬く間に限界に突き当たります。
日本がリニア新幹線に投資し、「ヒトの移動」を高速化すると、間違いなく生産性が向上します。何しろ、同一人物が「A地点」と「B地点」においてモノやサービスを供給することができる可能性が高まるのです。
九州では、相変わらず宮崎県と大分県の農業が苦戦していますが、これは「高速道路」というインフラが不十分であるためです。農産物を生産しても、大消費地である福岡に運搬する手段がなきも同然なのです。これでは、両県の農業の生産性、厳密には、
「農産物を生産し、福岡などの大消費地の消費者に届ける」
という付加価値は拡大しようがありません。
というわけで、インフラへの投資、特に公共投資は「生産性向上」のために行われます。JR東海が(今のところ)自費で建設することにはなっていますが、リニア中央新幹線も同様です。
などと書くと、
「何で、人口が減る日本が、生産性向上にそんなに必死にならなければならないの?」
と、さらに「愚か」な反論をしてくる人が、恐らく我が国の「言論界」の多数派でしょう。この種のいい加減な発言をする人は、本物の愚者であるか、もしくは何も考えていないのです。
何しろ、日本で相対的に減少している人口は総人口ではなく、生産年齢人口なのです。すなわち、国民経済の供給能力の「ヒト」である生産年齢人口が、総人口以上のペースで減少していっているわけでございます。
当然、近い将来、我が国には総人口の「総需要」に、生産年齢人口の「供給能力」が追い付かない時代が訪れることになります。すなわち、インフレギャップ化です。
総需要に対し、供給能力が不足するインフレギャップを解消するためには、生産性向上以外にほとんど手段がありません。だからこそ、我が国はこれまで以上にインフラに投資をしなければならないのです。さもなければ、インフレギャップを埋めることができず、インフレ率が健全な範囲を超えて上昇し、貿易赤字も拡大してしまうでしょう。
などと、難しく固い話は置いておいて、人類が史上初めて地上で「時速600キロメートル」を超える速度で移動しました。「世界最速」で移動した人類は、日本国民なのです。
その事実を知っても、「日本にリニア中央新幹線などいらない」などと口にする日本国民が、果たしているのでしょうか。
実際には、大勢いるわけです。だからこそ、日本国民一人一人が正論を繰り返し発言し、上記の奇妙な「停滞感」「閉塞感」「寂寥感」を打開していかなければならないと思うわけでございます。
別に、日本は国民が停滞感、閉塞感、寂寥感に浸らなければならないほど、ダメな国ではないのです。今のところ、という条件は付けますが。

PS
憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜国家の危機に備えるために」
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【三橋貴明】時速603キロメートル!への3件のコメント

  1. nanashi より

    別にリニアに限ったことではないが、芭蕉の旅とくらべると感慨深いですね。ところでリニアは金食い虫(電力消費量)だと聞きましたが、本当だとして、それをはるかに上回る経済効果があるのでしょうか。

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  2. 売国バッ奴マン より

     陸、海、空、更に陸の鉄道、新幹線に加えリニア網、共有できる移動運搬手段の多重化バイパス(多重化は無駄と断罪できない)、破竹の勢い‥‥とは言えないけど、(公害や原発被害をもたらす低レベル技術水準ではなくなってるわけだから)ある意味身体の隅々まで血管系や神経系が張り巡らされていくようなものであり、それこそ末端(過疎)にまでを繁栄(自然との融合)させていけると言うものだと思います。 しかし経済観念が偏民営化(デフレ、コストダウン圧力)牽引主導人の思考だけでは、庶民の息の根は絶たれていきます(権力者(あるいわ洗脳された八方美人権力者)は自由と言う言葉を傘に、生かさず殺さずの奴隷状態に気づかない庶民を造りあげるのです)。 お金の価値としては下がっていく庶民の所得拡大牽引型そして公と民の融合、バランサーが保てればいいですね。「アホかっ!そんな単純に行くかよっ!」‥‥無言。    とぼ  とぼ   カンコロキーン!いいもんっ、論破ールームの酒井ゆきえさんに言いつけるもんっ。なんちゅうオチ。

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  3. ろんどなー より

    >供給能力が不足するインフレギャップを解消するためには、生産性向上以外にほとんど手段がありません。その通りですね。必要は発明の母。日本は過去に深刻な人手不足を経験し、その時期に安易な移民政策を導入せず、その代わりに「工作機械と産業用ロボットの革命的な技術革新」で乗り切った経験があります。それが日本の製造業の生産性向上にどれ程寄与したことか。その時の設備投資と企業努力のおかげで世界に誇る技術を持つ、ファナック、アマダ、森精機、等など、多数の日本企業が育ちました。今でも工作機械・産業用ロボット業界は世界的にも日本とドイツの企業がほぼ独占するくらい圧倒的な強さを維持していると思います。高度な技術はパイオニア的な発想と試行錯誤を積み重ねた地道な努力、それを支える投資から生まれるもの。>「何で、人口が減る日本が、生産性向上にそんなに必死にならなければならないの?」などと言う人たちは、記憶力に問題があるか、あるいは日本を低迷したままに据え置きたいのか、と勘ぐってしまいます。

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