From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学
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●「月刊三橋」最新号のテーマは、「イラク危機」。
イラク問題が世界経済に与える影響とは?
https://www.youtube.com/watch?v=KHNs1OBKsVc
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おっはようございま〜す(^_^)/
前回のメルマガでは、「クールジャパン戦略」の批判を書きました。
「ドラえもん」のようなマンガやアニメなどの日本の大衆文化(サブカルチャー)を、日本政府が補助金を付けてまで海外に売り込むのは「韓流」の売り込みに躍起になっていた韓国みたいでカッコ悪い。海外への売り込みではなく、政府は、大衆文化の基盤である「趣味に時間やお金を割くことができる豊かな中間層」を国内に分厚く作り出すことに専心すべきだ、という話でした。
「クールジャパン戦略」のように、海外にばかり目を向けているため、日本の国力や魅力の源泉たる国内の社会的基盤の弱体化に気が回らず、それを深刻化させてしまうという本末転倒の現象は、考えてみれば、現在の日本のいたるところでみられるように思います。
つまり過度の「外向き」の弊害です。
ここ数年、「現在の若者には「内向き」志向が蔓延していてけしからん!これをどう是正すべきか」みたいなことが一部の年配者(特に財界人や政治家)からよく言われます。
しかし私は、若者の「内向き」よりも、年配世代の行き過ぎた「外向き」のほうが、はるかに害が大きいと思います。
例えば、次のような困った現象も、過度の「外向き」の結果でしょう。過去のメルマガ記事に触れつつ、「外向き」の行き過ぎから来る困った事例をいくつか挙げてみたいと思います。
(1)日本の一般国民の評価よりも、海外投資家の評価のほうを気にして経済政策を練ってしまう。その結果、日本の民主主義をおかしくしてしまう。
安倍政権は、「内閣支持率は株価に直結している。現在では株価に大きな影響を与えるのは、海外投資家の動向であり、彼らの歓心を買うことが必要だ」と考え、経済政策を立案しています。また多くの財界人も、それを求めています。
当然ながら、これは民主主義(国民主権)に反していますし、一般国民の政治不信を招きます。
(この点については、以下の東田さんや私の過去のメルマガ記事をご覧ください)。
【東田剛】すべては株価のため、そして支持率のため(2014年6月11日配信)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/06/11/korekiyo-100/
【施 光恒】投資家主権国家ニッポン?(2014年6月13日配信)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/06/13/se-40/
(2)海外投資家やグローバル企業の歓心を買い、海外から投資を呼び込んでくるために、日本の労働法制を改悪してしまう。
これも(1)と同様ですが、海外から投資しやすい環境を作るために、「解雇規制の緩和」「労働時間規制の緩和」など、日本国民が安心して働ける条件を損なってしまうという事例です。
【施 光恒】日本人の働きやすさこそ(2014年5月30日配信)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/30/se-39/
(3)「グローバル化対応」という名目のもと、英語偏重の学校教育改革を提案してしまう。それによって、日本の学術・文化の基盤である国語(日本語)を損なってしまう。
「グローバル人材」を作るぞ!ということで、小学三年生から英語教育を始めることや、大学の英語で行う講義を大幅に増やすことなどが提案されています。
これ、たとえ英語がうまい日本人を作り出すことに成功したとしても、日本の学術や文化のレベルの低下を招きそうです。
【施 光恒】時代は「スーパーグローバル」?(2014年5月16日付)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/16/se-38/
【施 光恒】日本のフィリピン化(2012年11月30日付)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2012/11/30/se/
以上のように、現在の日本の政治は、政治家や財界の一部のオッサンたち、いや失礼、若者ではない方々の過度の「外向き」志向のもたらす弊害が、かなり大きくなっています。「グローバル化」という言葉に踊らされて、外ばっかりみて、国内の社会的基盤の弱体化を招くという弊害です。これ、結構深刻じゃないでしょうか。
ですが、「外向き」志向の強い一部の年配者からみると、若者の「内向き」志向のほうが問題で、それをなんとか是正しなければならん!と感じてしまうようですね。
若者が「内向き」だという理由としてよくあげられるものに、「海外留学に行く者が減ったから」というものがあります。
確かに、10年前の2004年の8万2945人をピークに、2010年は5万8060人と海外留学に行く日本人学生はここ10年減り続けています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/02/1330698.htm
また、OECDの統計によると、学生が海外留学に行く比率は、日本は1.0%であり、最下位のアメリカ(0.3%)についで2番目に低いようです。(経済協力開発機構(OECD)『図表で見る教育 2013年度版』明石書店)
その結果、政府は、AKB48を使って、留学キャンペーンを打ち出すなどしています。
(-_-;)
文科省「トビタテ!留学JAPAN」のサイト
http://www.mext.go.jp/ryugaku/
「トビタテ!フォーチュンクッキー」なる「留学応援ソング」まで、政府は作っております。文部大臣も、文部副大臣も、踊っています。
文科省のサイトから
http://www.mext.go.jp/ryugaku/song.html
こちらはAKBの公式チャンネルから。
https://www.youtube.com/watch?v=WypjqkSbx1k
アカペラ編もあるお。文科省、ちゃんと仕事してるお。
https://www.youtube.com/watch?v=tIc1WT8MyOM
上記の「留学応援ソング」には、秋元康氏のクライアントの要求を読み切ったイカした歌詞がついています。
♪
トビタテ!フォーチュンクッキー
未来は
自分 信じること
Hey!Hey!Hey!
Hey!Hey!Hey!
若さは前に進む力さ
何度 失敗したっていいよ
今日より明日は近づいているんだ
トライ!トライ!トライ!トライ!ベイビー!
やってみよう
♪
歌詞から読み取れるように、「外向き」志向の強い政界や財界の幹部は、若者の海外留学が減ったことを意識の問題としてとらえ、「若者の内向き志向はけしからん! なんとかして是正せねばならん!!」と考えているわけです。
しかしこれ、マト外れですよね。
第一に、海外留学に行く日本人学生が減ったのは、「内向き」うんぬんという学生の意識の問題というよりも、留学に送り出すことが金銭的に難しくなったという家庭の経済的問題でしょう。
一人暮らしの大学生向けの仕送り額は、1994年以降、毎年、低下しています。東京私大教連の調査によると、1994年は東京の私大生一人当たり平均12万4900円だったのが、2013年度は8万9000円まで下がっています(下記のPDFファイルの9頁参照)。
http://www.tfpu.or.jp/2013kakeihutanchousa.pdf
ちなみに、最近発表された「国民生活基礎調査」によれば、子どものいる世帯の平均所得も、1996年の781万円をピークに減り続け、2012年では673万円となんと100万円以上落ちています。(下記のPDFファイルの12頁を参照)。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/dl/03.pdf
日本学生支援機構の統計によれば、各大学がある程度、留学資金を援助する交換留学の制度を利用して留学する学生は、かなり増えています。経済的負担が少なければ、留学したいという学生は結構、多いと思いますので、留学者数の減少から、今の若者は「内向き」志向だとみるのは、あまり妥当だとはいえません。
それに、今の若者が「内向き」傾向があるとしても、そもそもそれが国をあげて対策を練るほど深刻な問題なのか、私にはよくわかりません。
これは私の持論なのですが、現在のようなデフレの時期には、若者は少々「内向き」なぐらいがちょうどいいように思います。
インフレの時には、社会の供給能力の改善のために、海外から新しい商品や技術を呼び込んでくるような「外向き」な人材が求められるでしょう。外向きで、他者と違った新奇なことを好む独立独歩の人材、いわばイノベーター的な人材です。
しかし、現在のようなデフレ下では、人々の生活の基盤が損なわれていますので、それを整え、社会の安定を回復させうる人材が必要です。皆と協力して、人々の生活基盤の回復に努めるような人材、いわば村の青年団的な人材です。
今の若者が、一部の年寄りが心配すべきほど「内向き」だとは思いませんし、たとえ「内向き」だとしても、現在の日本社会の状況を考えれば、少々「内向き」なぐらいのほうがちょうどいいのではないでしょうか。
それよりも過度の「外向き」に陥っていて、国内の一般国民の生活をないがしろにしている政治家や財界人のほうが、はるかに憂慮すべき問題だと思います。
一部年配世代の過度の「外向き」是正キャンペーンのために、いまは亡き東田剛さんに替え歌を作ってもらいたいなあ…
(^_^;)
長々と失礼しますた…
<(_ _)>
PS
イラク問題と油田を巡る闘い…その結果とは?
https://www.youtube.com/watch?v=KHNs1OBKsVc
【施 光恒】年寄りの「外向き」をどう是正すべきかへの27件のコメント
2014年7月25日 7:19 AM
それから一見矛盾するようなことを言いますが、最近の計算機においては、一つのシステム上で複数のプログラムを同時並行的に稼動させることが可能です。汎用機はもちろんのこと、パソコンでも。皆さんがウェブブラウザを参照しながら、ワードやエクセル(ないしはその類似品)で文書を作成できるのは、そのことに大きく負うています。その際、一つのプログラムの処理が他のプログラムに悪影響を及ぼすことはあり得べからざることとされています。例えば、一つのプログラムが暴走することで、他のプログラムもフリーズ、最悪の場合、WindowsならWindowsそれ自体の稼動が続行不能になり再起動を強いられる、というような事です。そんな事が起これば、そのシステムが欠陥品だということになる。そして、同時に稼動させられるからには、稼動していない時でも同一のシステムに格納、共存させることができなくてはならない。ハードディスクやSSDに複数のアプリケーションがインストールされることができる、というのはまさにその事です。そのことを思いを致すとき、コンピュータ言語(繰りかえしますが、これも一つのプログラムです)の比喩通じて肯定し得るのは、むしろ、以下のような事だと思います。つまり、「プログラム言語が一つのシステムで相互干渉することなく共存できるのと同じように、ポリグロットになったからといって、人格の統合が崩壊したりはしないし、複数の言語を習得したとて、それら一つ一つの言語を疎かにすることには必ずしもならない」というのがそれです。
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2014年7月26日 2:01 PM
それとも、ある人が「私は世界的であることには価値を見出してはいません」とリテラルに宣言しない限りは、その人は「世界的であることに価値を見出さない」と(実質的にも)言ったことにはならない、とでも言うのですか。そんな言い逃れが通用するとでも思っているのですか。
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2014年7月26日 3:46 PM
政治家が、あまりに「外向き」重視で、「内向き」を否定する事は、自国を大切にする意志があるのかどうか、疑問に思う事があります。 普通なら、一家のお父さんが、お隣の家の子供より、自分の子供を養育したり教育したりする事を優先すると思うのです。責任という意味でも、心情的にも。差別ではなく。 英語に関しては、本当に必要な人は国民の一割程度という話を聞いた事があります。英語に興味があれば勉強するのも良いでしょうし、必要な人はやるべきなのでしょうが、今以上に、国が英語を推進する必要は全く無いと思います。 日本語は母語で、語彙が多く、難しさもあって、奥が深い言葉ですから、特に子供のうちは国語を大切にしてほしい気がします。美しい言葉もたくさんありますよね。 ちょっと関係ないかもしれませんが、私が英語に詳しくないからなのか、英語という言語は、軽さがあるというか、どこかカジュアルな感じがするのです。母語であるためなのか、やはり日本語の方が強く重いように感じてしまう・・。(すみません。あくまで個人の感覚です)。西部先生が仰る「英語」と「米語」でも、違いがあるのかもしれません。もしかすると英語圏の方にとっては、英語の方が重厚な感じがするのかもしれませんね。 日本人の英語力は、昔から高いとは言えなかったと思いますが、世界第二位〜三位の経済大国になりました。国家が発展する事、幸せになる事と、英語ができる事はあまり関係がないと思います。 今回の記事の内容とは違うのですが・・・先日、近くの神社に参拝に行った時、同じく参拝に来ていらした女性に声をかけられました。境内にある、樹齢880年以上経つ「いちい」の樹をご覧になって、「あの木はとても古い樹で、とても長く生きているから、ボロボロになって・・可哀想ねえ」と優しく心配され、私も「そうですね。少し枯れている所もあって、可哀想ですよね・・」と応じ、同じ気持ちなのが嬉しくて一緒に笑って、「いつまでも、元気で長生きしてほしいわね」と話し合いました。 そのとき、ふと、施先生が以前メルマガでお書きになっていた「ゆるキャラ」に関する投稿を思い出しました。 動植物を、どこか擬人化して捉えているのか、自分でもあまり意識せずに、当然のようにその存在の心を感じて「可愛い」「痛そう」「可哀想」等と思っているんですね・・・。 しかし、こういう言葉を人に言い過ぎないようにしています。恥ずかしい想いをする事がありますから。
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2014年7月28日 1:36 PM
>できなくなる。そういっているだけじゃないです>か。勝手な読み込みで批判しても、あまり建設的>じゃないと思うな。衝撃への耐性を検証するうえで、あえて変な力を加えてみるのも、十分、「建設的」だと思うのだが。
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2014年7月29日 12:00 PM
すべてが機械語というプログラム言語で記述されたプログラムです。見掛け上の多彩さに惑わされてはいけない。
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2014年7月31日 5:49 AM
>プログラム言語の違いプログラム言語(の処理系)自体もプログラムであって、したがって多種多様なプログラム言語は、なべて、ゆきつくところ、0と1からなる文字列(これもまたプログラム)還元可能です。
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2014年8月1日 7:55 PM
で、本来のところはどうなのですか。「英語が話せない東大生は世界的に見て屑です。役に立ちません」という命題を本文の執筆者は否定するのですか、しないのですか。ちなみに、「本来のところ」というのは、「景気ガー」「需給ギャップガー」といった付帯条件を度外視したら、という意味で言ってます。あ、それと、「屑」という表現が上品だの下品だの、ということに問題をすり替えないでくださいねw
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2014年8月2日 12:06 AM
>著者は、英語が必要ないとも、「世界的である>こと」に価値を見出してないとも、全然言って>ないじゃないですか。ただ、国ああ、確かに言ってますね。「外向き」がいいか悪いかは、景気が善し悪し次第だ、と。 しかし、景気の善し悪しぐらいでで「世界的であること」の善し悪しが左右されるというのは、結局、「世界的であること」それ自体には大した価値がないと言ってるのと一緒じゃないですか。
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2014年8月3日 10:43 AM
>しかし、国語力がない人が多くないですか、こ>のコメント欄。読者の国語力に配慮した論述ができていないということは、結局、本文の執筆者の国語力にも問題がある、ということです。
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2014年8月5日 4:04 AM
しかし、国語力がない人が多くないですか、このコメント欄。著者は、英語が必要ないとも、「世界的であること」に価値を見出してないとも、全然言ってないじゃないですか。ただ、国力や多くの一般国民の生活の基盤としての国内社会をないがしろにして、外ばっかりみている政治家や財界人の傾向を批判しているだけでしょ。足元が揺らいでしまったら、外国に行きたい人も行けなくなってしまうし、他国と競争したり、対等の立場で交流することもできなくなる。そういっているだけじゃないですか。勝手な読み込みで批判しても、あまり建設的じゃないと思うな。
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2014年8月5日 1:39 PM
>良い)。私はいろいろと海外の人と交流しますが、英語が話せ>ない東大生は世界的に見て屑です。役に立ちません。だいた 本文の執筆者は、「世界的」であること、「役にたつこと」に大した価値を見出していないようだから、蛙の面に何とやら、こういう批判は痛くも痒くもないでしょう。まことに残念なことに。>日本の文化や歴史を日本の大学で学ぼうとしたら日本的左翼史>観が身に付くと断言できます。特に東大。 私は、日本の大学>教授がおかしいと海外の大学に行って気づきました。それから、日本のマルクス学は世界最高水準だ、なんて言ったりしますから、日本語だけで学問したいなら、案外、これも狙い目かも知れません。ちなみに、私は「左翼」でも「マルクス」でも別にいいと思ってます。選択が深慮の結果である限りにおいて。
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2014年8月5日 8:48 PM
一口で言えばプログラム言語の違いみたいなものですよね思考の基礎そのものを日本とは別物に変えてしまってはもはや日本は日本と呼べません翻って、日本というか、言語や文化について考えの浅い人間ほど日本語がツールとして不便なら捨ててしまって構わないこういう浅薄な考え方をするように見受けられます一度壊してしまった伝統を復旧するのは極めて困難であり、日本語でそれがおこってしまえば事実上、日本文化の滅亡に近い状況と言ってよいでしょう文化とは民族の入れ物でございますだからこそ言語を軽視する輩というのはそれだけで否定されてしかるべきなのです彼らは言外にその文化を破壊しようという意図を隠しておりますので
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2014年8月7日 10:46 AM
またこの人か。 英語は必要です。(もちろん、他の言語でも良い)。私はいろいろと海外の人と交流しますが、英語が話せない東大生は世界的に見て屑です。役に立ちません。だいたい、日本の文化や歴史を日本の大学で学ぼうとしたら日本的左翼史観が身に付くと断言できます。特に東大。 私は、日本の大学教授がおかしいと海外の大学に行って気づきました。(realist schoolとwilsonian)の違いが分かりますか?
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2014年8月7日 6:41 PM
あなたの考えは十分理解できます。でもワシは違う意味で英語教育を推進するのは反対なんや。それは、文法的なところや。言葉、文法、と言うんはその国の文化、伝統、をいろこく写しだしとる。簡単に言うたら、英語は(結果が先で理由は後)つまり結果が一番大事で、それに至までの課程は二の次や。そやから成果主義的発想は、英語圏では当たり前なんや。日本人に英語教育を推進すると言う事は、頭の構造自体を変えると言う意味になるんやで。日本語は、まわりくどいけど、そこには歴史、伝統、文化、さまざまな知恵が隠されとる。日本語こそが、グローバルリスト達からの最強の盾なんや。あと、日本人全員に英語教えたら、無口になる人増えるんちゃうか。
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2014年8月8日 6:24 AM
>どこぞの英語検定で高得点をマークする>よりも>自国の文化や歴史について詳しく語れる>人間のほうが>国民としてはより高尚であるように思い>ますね>逆に英語がペラペラであっても頭がペラ>ペラで>まともにコミュニケーションもとれず、>思考もできない連中を大量生産されたら>それこそ日本の生産性に打撃を与える事>でしょういつも思うのですが、「語学ができる」ということと「自国の文化歴史を詳しく語れる」ことが二律背反のごとく語られがちなのが、不思議で仕方がありません。「語学ができて」なおかつ「自国の文化歴史を詳しく語れる」のが一番望ましいに決まっているではありませんか。というより、 (これは自戒をこめて言うのですが)、「自国の文化歴史を語る」ための前提となるべき自(国)文化への(自覚的な)抉りこみ、ということが、語学の一つや二つをやり込まずして、まともな形でできるとは到底思えないのですが。
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2014年8月8日 2:32 PM
そう。英語ができたくらいではインテリ認定されない世の中は、誰もが英語ができるようになることによってしか訪れない。
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2014年8月9日 8:21 PM
日本の教育のすごいところは、英語ができなくても、医者や科学者になれること。母国語で高等教育が行えるということ。外国人が英語に堪能なのは、英語でしか高等教育が行えず、母国語では、井戸端会議の言葉でしかないということ。これが、どれほどみじめで、悲惨なこと理解していない人が多い。
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2014年8月11日 6:30 PM
移民推進論者って、大概爺さんなのですよね。こうした爺さんが、やれ外国人が日本人を見下す際に使うお決まりの言葉、やれ「日本人は、閉鎖的」、やれ「日本人は、島国根性」、やれ「日本はガラパゴス化」などを外国人の視点からの非難を使うのですね。日本人が閉鎖的?海外に目を向ければ、他人の土地に土足で踏み込んで、先住の民と揉めたり、殺しあったりする事例がてんこ盛り。受け入れてほしければ、受け入れてもらう側が必死に努力すべき。郷に入って、郷に従わない外国人は、本来の主から、嫌われ、軽蔑され、無視され、排除されるのが道理。外国人、特に白人の非難にオタオタし、白人と一緒になって、日本人を非難するのが、日本の老いたインテリ。
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2014年8月13日 12:03 PM
団塊世代は英語が出来たらインテリと言われた世代や。そやからインテリに阿呆が多いやろ。
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2014年8月14日 2:08 PM
語学なんてもんは一部エリートがとことんまで追求し、その文化諸共真髄まで学べばよいだけの話もしくは、ビジネス上での必要でどうしても学習する必要がある場合等そういった極限定された状況でしか要求されない語学力なるものをあたかも日本人の必須教養みたいに考えるのはいかにも考えなしの発想であるように思います一部の条件で正しいからといって全体で正しいとは限りません何故なら、置かれている前提条件から何から違いますからどこぞの英語検定で高得点をマークするよりも自国の文化や歴史について詳しく語れる人間のほうが国民としてはより高尚であるように思いますね逆に英語がペラペラであっても頭がペラペラでまともにコミュニケーションもとれず、思考もできない連中を大量生産されたらそれこそ日本の生産性に打撃を与える事でしょう
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2014年8月15日 11:13 PM
日の沈まない帝国と言われたスペインが、没落したのは、海外植民地にばかり投資しており、国内がガタガタだったから。という話を聞いたことがあります。聴いた当時は、一因としては考えられ、馬鹿な事をするなと思っていました。それが、まさか自分の国で現在進行形で進んでいるということになるとは、思いもしませんでした。
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2014年8月17日 8:31 AM
>これ、たとえ英語がうまい日本人を作り出すことに成功したとしても、日本の>学術や文化のレベルの低下を招きそうです。語学力はれっきとした学力の一部だと思います。現に、今、英語かフランス語が堪能でなければ、例えばピケティを(事実上)読めません(したがって私も読めてません)。 皆に読まれるべき本であろうにもかかわらず、です。これから翻訳が出るからいいではないか、という意見にも賛同できません。あるテキストが読めたり読めなかったりするのが、ひとり翻訳権保有者の胸先三寸で決められてしまう、このことは「学び」にとって大きなマイナスです。ましてや、翻訳というものには常に信頼性の問題がつきまとう。そのことを思えば、語学教育の充実に消極的だというのは、事実上、愚民政策を推奨することにしかならないと思います。
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2014年8月18日 3:26 AM
結局世の中の年寄り共は、ぼくのかんがえたさいきょうのこうけいしゃがほしいだけでしかもその後継ぎはごく普通の日本人だと気に食わないんでしょうね英語(と頭)がペラペラになったとして奴ら、今度は日本人が金髪碧眼でないのが気に食わないと言い出すに違いありません年を召されたバカ者というのは真実バカ者であって、矯正できないですから大迷惑です
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2014年8月19日 9:33 PM
必要な人材育成も時にあわせて育成・投入すべきところを思考の硬直化した老人達が社会を狂わせるような指針を打ち出しより歪みを大きくする。正に「老害」ですね。または「労害」と言い換えてもいいかもしれません。思考の硬直化した老人達には定年延長など認めずにさっさと引退してもらいたいものです。
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2014年8月20日 9:51 PM
私も先日たまたま大学の課題で留学者数の減少を調べていたのですが、とても面白いことを発見しました。国別留学者数でみると”アングローバリズム”の二大国であるアメリカとイギリスへの留学者が特に減っていたんです。アメリカに関して言えば全体の減少分のなんと9割も占めているんです。これってむしろ国益にかなっているとも言えるんじゃないでしょうかね?
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2014年8月21日 6:15 PM
デフレ時期の青年団、いつもながら、施先生の、とてもイメージをつかみやすいお話、ありがとうございます。青年団的マインドを持てば、野田政権末期の、とある大手IT企業で大リストラ発表の朝、本社ビルから39歳が飛び降り自殺の話は、いまだ忘れられないわけで、拉致被害者が可哀そう、なんてのは不幸の一つにしか自分にはみえないのですが。政権は交代しましたが、今の外向き政権の第三の矢が、経済特区、カジノ、法人税減税、外国人労働者と、発展途上国政策なのは、首相が日本の経済を知らないか、信じてない、ということですね。残念です。
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2014年8月23日 5:17 PM
敵さんは、それこそ云十年計画で、日本をソフト路線に解体する様に、様々なトラップを仕掛けてきたんとちゃいまんのでせうか?今の外向きオヤジ世代(笑)が、子供時代には、アメ製のアニメやホームドラマで釣って、思春期には、IBだのなんだのと言うファッションや、うすら甘いなんちゃって革命思想を吹き込んで「国家なんて無いんだ、世界市民で良いんだ」ちう、なんともグローバル偽ユダヤにとって都合の良いサラブレットを数十年計画で量産させる。そして、彼らが社会的に成功するであろう世代になったら、これまた日本経団連偽ユダ新聞を通して、夢の市場(笑)中国への日本企業投資を煽り、日本社会の安定した中間層を崩壊させる。それと同時に、三角合併等の半ば不正な手法で日本企業を奪取して、株主という立場から日本経済を(社外取締役や電子投票や委員会会社等のツールで)コントロールする。黙っていれば、欧米グローバリストの意思通りに働き、アジアから富を吸い上げてくれる働き蜂を、政界や財界に送り込む。今の政治家(保守も革新も)の前職って、妙に外資系金融屋が多いと思いませんか?(小生の選挙区も元外資系金融マンの自民議員どす)そんな戦後日本のエリート(笑)に、貧乏で無能な若者の気持ちなんて判らないかと思います。そんなデフレで疲れ切った日本の若者を、叩くに叩き、さらにフェミニズムでアメリカばりの強い攻撃的な女を創り出し、男の気分を委縮させる。今、小生の様な20〜30代世代は非正規雇用が多いかと思いますが、20年後、日本の政界や財界は、青い目やわし鼻だけでなく、大量のシナ人が統治する事になるのでせうか?無能な日本人は社会的に淘汰されていき、極めて有能で低賃金なアジアの若者が日本社会の中枢に行く社会になるのでしゃうか?まさに、グローバル塩ニストにコバンザメの様に吸い付き、日本から富を吸い上げる事を目論むシナニスト。どうやったら、コイツラに一矢報いる事ができるのでせうか?偽ユダは真正ユダのヤマト民族(ヤハウェの民)がそこまで憎いのでせうか?そしてその偽ユダのイスラと、軍事・情報上の繋がりを強化しようとするアメ政権アンチ偽ユダ的な日本国内での言論は封鎖されてしまうのでせうか?(米国における愛国者法みたいに)こういう事を書くと、また表層だけしか観ない人が陰謀脳と言う風にレッテルを貼られるのでせうね(∩_∀`)∩どうせバカだから陰謀脳で結構どす。長々とスミマセン。でも、もう、陰謀脳を抑えられないのどす。
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