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2014年3月4日

【藤井聡】政府は民間よりも平均的に不合理なのか?

From 藤井聡@京都大学大学院教授

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●三橋貴明の最新無料Video「中国リスク徹底検証〜不動産バブル崩壊で、、、」
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先週、先々週のメルマガにて、今、明治大学の飯田准教授が、雑誌VOICEにて、討論を行っています。

先週の当方からのコメントを受けた「飯田氏から再リプライ」をいただいており、かつ、その直後に当方からの再々コメントを、先方のメディア(シノドス)に掲載いただくべく、既にお送り致しております(なお、現在、一時的に当方のHPに掲載しています。ご関心の方は是非ご覧下さい)。

なお、これまでの経緯は以下となっております。

1.飯田氏より:月刊誌『Voice』3月号での連載「ニッポン新潮流」に関し、
2.藤井からの討論:http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/02/18/fujii-76/
3.飯田氏からのリプライ:http://synodos.jp/economy/7198
4.藤井からの追加コメント:http://synodos.jp/economy/7259
5.飯田氏からの再リプライ:http://synodos.jp/economy/7261
6.藤井からの再追加コメント:https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/486347314799550?stream_ref=10

これだけ討論が続いて参りますと、この話がどう展開しているか、ほとんど誰も分からなくなってきているのではないかと危惧します(笑)。

そして、話の「本流」がみえず、時々に出てくる補足的な話(支流)に対してだけ反応してしまう読者が、大半になってきているのではないかと。。。危惧しています。

(#例えば、「政府の供給制約問題」だけにかかずらったコメントをする、等です。それが如何に補足的なのかについては、最後に指摘します)

ついては、まずは、この長い討論のおおよその流れがどうなっているのかを、些末な論点や補足的な論点(支流)を捨象し、重要な話の流れ(本流)を、ここで簡単に解説しておきたいと思います(以下、上記の1.から6.の数字を使って解説します)(なお、以下の解説は、分かりやすくするために、直接言及しておられない単語も使用して解説しますが、趣旨としては、以下の通りとなると、筆者は理解しています)。

本流は何と言っても「政府支出は民間よりも無駄、不合理が多いと言えるのか?」というこの一点を巡る論争なのです。

1.飯田氏VOICE原稿
飯田氏が、
「政府支出には平均的に無駄が多い、
一方で、GDPは生産した価値の合計である。
だから、本来なら、無駄な政府支出は価値を生み出しているのではないため、
政府支出をGDPに加算することは正当で無い。」
と主張。

これに対して、当方が、「ツッコミ」を入れるところから、この討論がはじまっていくのですが、主な流れは、以下のA,Bの二つに集約されます。

(A)政府は民間よりも不合理なのか?

2.藤井
「飯田氏の議論は間違っている。
政府だけでなく民間も無駄を行っているのは明白。
一方で、民間だけで無く政府も有益な事業をおこなっている事も明白。
だから、政府支出だけをとりあげて、『GDPの泣き所』と主張するのは、
明らかに不当な言説だ」
と言うツッコミを入れる。

3.飯田氏 それに対して。。。
「そんなことはない。
教科書に載っている「主観価値説」に基づくなら、
経済における価値の源は、消費者の「主観」(いわば、好み)が決める、
という事になっている。
同時に、市場では、その主観価値で評価されなかった企業は淘汰される。
だから、おおむね、市場で活動する企業は、無駄がなくなっている。
一方で、政府には、その市場メカニズムが働かず、
消費者の主観(つまり好み)とは無関係な事業が展開されがち」
とリプライ。
(だから、「やっぱり、政府支出はGDPの泣き所」という自分の説は本質的な誤りではない、という事を示唆)

4.藤井 それに対して。。。
「あなたは間違っている。
人々の主観なんで移ろい易いもので、不合理なものだということは、
心理学でイヤという程証明され尽くしている。
だから、市場がおおむね正しいとは言えないのは、明白だ。
しかも、政府は、市場が無視しがちな、長期的な利益、広域的な公益を
考慮することができるという点で、市場よりも優位性がある。
だから、政府が完璧だとは言えないとしても、
市場も完璧だとは言えないのだ。
だから、やっぱり、政府だけが無駄が多いと言うことを前提にして、
「政府支出はGDPの泣き所だ」というのは、不適切ではないか」
と言うことを改めて主張。

5.飯田氏 それに対して。。。
「確かに民間も政府も無駄なこともやれば、有益なこともやるが、平均的には民間の方が合理的だ」
とリプライ

6.藤井←今ココ
「あなたは今、民間の方が政府よりもより、平均的に合理的だ、と主張したが、あなたはその根拠を明確にしていない。当方が論駁議論を提示したにも拘わらず、それに触れずに同じ主張を繰り返しているだけではないでしょうか?」
というツッコミをさらに強く入れる。

。。。ということで、飯田氏が「政府支出はGDPの泣き所だ、なぜなら民間より政府は無駄が多いから」という論旨に対して、当方は「本当にそうなのか?」というツッコミを入れ、それに対して、明確な回答が未だ得られていない状況である。。。と当方は認識しているところです。

さて、もう一つの議論の流れは、「フロー効果があるのかないのか?」という議論です。

一つずつ、見て参りましょう。こちらについても、当方が、飯田氏の「政府支出はGDP統計の泣き所だ」発言に対して、次の様なツッコミを入れたところから始まります。

2.藤井
「万一、ある事業が完全に役に立たないものをつくる無駄なものあっても、そこで民間市場を活用する仕事が発注されるなら、経済効果(一般に言う、フロー効果)はある。だから、その意味でも、政府支出を「GDPの泣き所」と言うのは不当な言説だ。」
というツッコミを入れる。

3.飯田氏はこれに対して、
「やはり、「10億円配る」のと「10億円の無駄な事業を行う」のは同じだ」
と主張(これはつまり、政府支出は統計の泣き所だという飯田氏の説を、この点から弁護されたのです)

4.藤井 はこれに対して。。。

「『10億円配る』のと『10億円の無駄な事業をする』」とでは、飯田氏が主張する『主観的価値説』の観点から言って、異なるではないか!」
という形でのツッコミをさらに入れました。

これはつまり、飯田氏本人に返ってくる「ブーメラン」を、飯田氏本人が気付かない内に打ってしまっているのでは無いですか?と言う(少々高次元の w)ツッコミを入れた次第です。

5.飯田氏はこれに対して、
「やはり、「10億円配る」のと「10億円の無駄な事業を行う」のは同じだ」
という主張(これはつまり、「政府支出はGDP統計の泣き所だ」という主張を弁護された格好になっています)。

ただし、その際、当方が、両者がなぜ違うのかを説明した論理、つまり、「飯田氏の論理に基づいて飯田氏の主張は論駁されなければならない、というブーメラン型のツッコミ」に対しては、明確に言及されていません。ついては、

6.藤井は、今、
「あなたは、当方のツッコミに対して全く答えていないではないか?」
という再ツッコミを入れています。  ←今ココ

・・・・

以上、いかがでしょうか?理解の助けになりましたでしょうか。。。?

いずれにしても当方は、

「『政府支出はGDP統計の泣き所だ』という『政府支出は平均的に不合理だという趣旨の発言』をされたが、その発言は、論理的に正当化されないのではないですか?」

という事を主張したいがため

「だけ」

に討論を「はじめ」、終始一貫して、その方向からのツッコミを入れ続けている、という状況となっているものの、未だ、この当方の指摘に対して、適切には答えられて

「いない」

と認識している次第です。

ですがもちろん、当方が「勘違い」している可能性も常に残されていますから、常に、当方の意見は直ぐに飯田氏ご本人に送付させていただき、リプライをお願い致している次第です。

なお、改めて補足しますが筆者は、政府は常に間違わない、なぞというアホな事を主張しているわけではないと言う点はご理解ください(笑)。政府が正しいこと「も」あるのであり、それを過小評価してはなりませんし、素人の読者にそういう印象を与えるような言説を専門家が吐くことは許されざることなのではないか、と言っているに過ぎません。
(そうでなければ、「政府において正しい判断が下されるよう、全力を投入する努力をせねばならぬ」ということにならなくなって、結局、政府の「サボり」を助長してしまうことにもなりかねないのですから)。

なお、飯田氏が提示している政府の供給制約の議論は、上述の「泣き所発言=政府支出は平均的に不合理発言」を巡る議論を本流としたところの、「補足的議論」に過ぎません。

なぜなら、「政府支出が飯田氏の言うように平均的に無駄が多い」という事になるのなら、供給能力を上げる必要はあまりなくなりますが、当方が言う様に「平均的に無駄が多いとは言えない」ということになるのなら、供給能力を上げる努力を、国家として官民挙げてやっていくことが必要になるからです!!

だから!

この、「政府の合理性」「政府事業は無駄が多いのか否か」を巡る藤井VS飯田論争は、日本の国の行く末を考える上で、極めて重要な意味を持っているのであります!ついては是非、冷静に、理性的に、当方と飯田氏の討論をご判断ください。

以上、今週はここまで!

PS
三橋貴明の無料Videoを公開中。韓国格差社会の現実とは?
http://www.youtube.com/watch?v=cJ5ZkH04hwE

<藤井聡からの追伸>

追伸1:
同じテーマが続きましたので、来週は、また違ったネタをご紹介したいと思います(笑)。例えば、下記の件とか。。。。
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2014/03/channelsakura_20140301.pdf

追伸2:
大変有り難い事に、青木泰樹先生が、当方の上記の議論について、当方の立場が明確に正当ではないか、という形で、当方を支持する論説を書いて下さっています。拝読させて頂いた所、青木先生は、当方のツッコミ、ならびに、そのツッコミに対する飯田氏の対応の不十分性(←これは、当方がそう感じている、という趣旨です)を正確にご理解されているように感じましたので、ここにご紹介差し上げます!
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/484242888343326?stream_ref=10

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【藤井聡】新自由主義者のウソ話

【藤井聡】政府は民間よりも平均的に不合理なのか?への29件のコメント

  1. 政府支出を巡る藤井・飯田討論について | ASREAD より

    […] 政府は民間よりも平均的に不合理なのか? […]

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  2. RGB より

    ありがとうございます。思考停止にならないためには、自分の頭で考えるしかないと、藤井先生もおっしゃってますしね。たとえ間違いであっても、人に聞くだけではなく、自分なりに考えてみることが大事だと私は思っています。自分の考えを発表するのは、すごく怖いですけど。

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  3. メイ より

     RGBさんの、根気よく、思考を組み立てる力と態度は、見習いたい姿勢だと感じました。

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  4. RGB より

    日本財布論、改め、日本連帯保証人論さんに指摘されて気づいたのですが、定額給付金は所詮、お年玉程度に過ぎないのではないか?ならば、これにこだわっていてもあまり意味がないのではないか?なので、これについてはもう考えるのをやめようと思います。大変失礼いたしました。話は変わりますが、国営の土木・建設会社をつくるというのはどうでしょうか?三橋さんの記事を読んでいて思ったんですが、リストラされた人達は国がしっかり受け止めればいいのではないか?その人達に、土木・建設の教育と訓練を無償で提供して、、、と考えていたら、いや、いっそのこと、国営の土木・建設会社をつくってしまえばいいのではないか?(民間の土木・建設会社は利益重視で、国営は教育・訓練を重視)そうすれば、その人達は、その会社の従業員として誇りが持てるし、はじめから給料を受け取っても、いずれ会社に貢献することで借りを返せる。・・・(懲りないヤツですみません。)

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  5. 航海長 より

    ?まず、「無駄」そして「不合理」とは何なのか?両者は「無駄」=「不合理」なのか、それとも「無駄」≠「不合理」なのか。津波を防げる堤防は、例え「不合理」であっても(堤防自体が富を生む事は無さそうだし、津波は来ないかも知れない)、「無駄」ではないように思える。?民間企業は、政府に比べて本当に「合理」的であるのか?不人気で売れない商品も世の中にはたくさんあるし、それに民間企業もかなりの投資をしていると思われる。「不合理」な投資をした企業が生き残って、また性懲りもなく「無駄」な投資を繰り返すことも結構あるだろう。あるいは、「不合理」な投資をする企業が潰れるにしても、新しく企業は参入してくるわけで、新しく「不合理」な投資はたくさん行われることとなるだろう。

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  6. RGB より

    例え、おかしいです。やりなおします、、、。頭、壊れそう、、、。それから、負の所得税とベーシックインカムについて、私の考えを、もう少し言いますと、定額給付金は、お年玉のようなもので、負の所得税とベーシックインカムの方は、生活保護のようなものだと思うんです。なので、あまり簡単にやらないほうがいいと思うんですよね〜。

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  7. RGB より

    給付金の5割を必ず使う人に、1万円支給した場合、5千円使って5千円貯金する。そこで、政府が再び、今度は、5千円支給する。すると、その人は、その半分を使い半分を貯金する。そこで政府が再び、、、と繰り返すと、その人が受け取った給付金は、総額が2万円となり、消費額は1万円となる。つまり、結局その人は受け取った給付金の5割しか使わない。・・・結局5割かよ!こんなかんじですかね(笑)

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  8. RGB より

    ちょっと時間を下さい。自分で書いておいて訳が分からなくなってしまいました(笑)。

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  9. RGB より

    撤回したのは、それ以前の問題でして、時間(年)と回数を混同してしまったんです。つまり、例えば、給付金の5割を必ず使う人に、一度に12万円支給した場合と、毎月1万円づつに分けて支給した場合とでは、使い方に差は出ない、この例の場合では、どちらも年間消費額は6万円になると思います。負の所得税方式とベーシックインカムについては、経済効果はあるでしょうけど、やはり、モラルの問題が大きすぎると思います。受給者の心を蝕むかたちで国力を低下させると考えます。

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  10. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >駄目ですね。撤回します。直接給付をそれ自体だけで考えてると、たしかに富裕層のもとでの滞留は防げませんね。それはよくわかります。そこで、思うのですが、負の所得税方式、あるいは、所得税や相続税の強化+ベーシックインカム(こちらは所得制限なし)の組みあわせ、では駄目なんですか。モラルの問題はとりあえず度外視。

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  13. RGB より

    穴を掘って埋める事業と定額給付金ではどちらが経済効果が高いか考えていて、ふと思ったんですが、定額給付金は使われないで貯蓄されるということですが、まったく使われないわけではない、つまり、使われない分が使われればいいわけですよね?ということは、使われずにそのまま貯蓄された分だけ、政府が吸い上げて、再び定額給付金として支給したらどうでしょうか?それを何回か繰り返せば全額使われる気がするんですが、、、。しかも、支出性向の高い人に、自然と集まるような、、、。変ですかね?

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  14. メイ より

     あと、個人的には、「給付金」は、国から施しを受けるようで、良い気持ちはしません。

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  15. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >伝統と常識に裏打ちされた庶民の知恵から見れ>ば、>経済学なるものが如何に机上の空論に近いもの>かを示してもいるような気がします。自宅警備員が人間の干物だ、という説も、その非常識たるや相当なものだと思うがね。

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  16. メイ より

     「政府支出は民間より無駄・不合理が多い」「市場に生き残っている企業は、合理的で無駄が無く、価格設定も適正だから生き残った」という前提は、本当に成り立つのでしょうか? 「ズルい悪徳業者だから生き残っている」とか、「元々体力に恵まれた大資本だから生き残っている」とか、「周りの迷惑顧みず価格を安くするから生き残っている」とか、要因は他に無いのでしょうか? 私は学生時代、某ファストフード店でバイトをしていましたが、作った食べ物は一定時間たつと全部廃棄していました。作りたての物を提供するためです。お客さんが少ない時間帯はあまり作り置きをしない等、どんなに気をつけていても無駄は避けられません。混む時間帯に作り置きしておいたのに、なぜかあまり混まない事もありますし絶対という事はないですよね。うっかりミスという事もありますし・・。コンビニのお弁当だって時間が来たらどんどん大量に廃棄してるようです。無駄を出さない仕事なんて無いのでは・・。 それでは、公的機関が「無駄」に対して無頓着かと言えば、そんな事は言えないと思います。 非常勤でいくつかの役所や公的機関に勤めていましたが、皆さん、すごく節約なさっていて涙ぐましい位です。庁内で使用するコピー用紙は、紙質が良くない、わら半紙みたいだったり、ミスコピーの裏を使ったり、物品を購入するのも、とても慎重ですし、購入した以上は古くても、簡単に捨てません。 長い間、公共事業ばかりがマスコミ等で狂ったように叩かれ続けるのは不自然ではないでしょうか。 公と民では役割が違うのに、一部の経済学者さんのように同列で比較する事はどうなんでしょう。 民間は「経営」を抜きに考えられないので、デフレ期はリターンが見込めないと感じて、投資がしづらい。 でも、こういう事がお金の流れを滞らせる。民間における「無駄の削除・合理性」はデフレに拍車をかけてしまう。このような悪循環があるけれど、景気刺激になる程の、大型の投資ができる民間企業は少ない。ならば、政府が公共の為に投資して、お金の流れを動かすというのは、理にかなっていると思います。良いお金の使い方だと思います。 このような、公と民の役割の違いなども含め、藤井先生は説明してこられましたね。 財政問題があるという方もおられますが・・異次元の金融緩和で日銀の当座預金にまるっと置いてあるんでしたか?公共の為に使わないなら、それ、何に使うのでしょうか? 「民間の方が無駄が少ない」という説は、私としては不公平に思えますが、飯田先生には科学的根拠を示して頂きたい。「経済学ではそうなっている」というお答えでなく学者さんとしての責任あるお答えを、求めます。 しかし、学者さんと言えども人間である以上、長きに渡る「公共事業悪玉論」に知らず知らずに影響を受けてしまう事もあるかもしれませんよね。仮に・・仮に、何か、間違いがあったとすれば、その雑誌上で言及して頂きたいという(失礼を承知ですが)希望があります。 「政府支出はGDP統計の泣き所」という表現は、やや扇情的ですし、雑誌において学者の方が発言されるというのは世論に影響を与えますから。 異常な土木建設系の公共事業叩きが長く続いたのです。業界は疲弊して、政府もお金を出し渋る面があり、十分すぎる程に萎縮していると思います。 このままだと、国民の皆が豊かになる機会が失われてしまう、という焦燥感があります。 出過ぎた意見で大変恐縮なのですが、経済の専門の先生方には、「皆が、日本という同じ船に乗っている」事を念頭に置いて頂けたら、と願っています。  

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  17. kobuna より

    「無駄だ」と言われるような計画を立ててきた人達に問題がありそうなんですよ。そこにちゃんと目を向けてはどうですか?例えば、通常の倍の時間かけて家を作り、しかもその家の値段が通常の倍になったとする。そんな家にあなたは満足できますか?また、「無駄か否か、よりも必要か否かだ」と大工から言われて納得できますか?この場合なら大工達の資質や価値観を疑うのが正しい。そして、公共事業にだって同じような事が言えるはずです。あと、公共事業を勧めている人達がどうも変だという時にあなたは何も迷わないのですか?例えば、飯田さんのGDPの話に対する藤井さんの反応は明らかに変ですよね。

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  19. 藤井聡 より

    (この一連の討論については,建設的議論に繋がるコメントについては,適宜,僭越ながら部分的になってしまいますが...ご回答させていただいて降ります.素晴らしいご意見でしたので,コメント差し上げます,おっしゃる通りですね.今必要なのは,是々非々の議論です.政府が何を行い,民間が何を行うべきなのか,そして,どの分野でどういう協調をすべきなのか....それこそが,プラグマティックな態度であり,政策に一ミリでも影響を及ぼし得る者は,この態度を絶対に忘れてはならない...と常々感じております.コメントありがとうございました.

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  20. AtoZ より

    このエントリで議論の存在を知りましたが、この論点は前々からとても重要で、誰か言わないものかと思っていました。「お役所仕事が非効率」というのは確かに実体験としてそう感じたこと”も”あります。でもおバカな民間企業も体験してますし、「公務員」であることが何から何まで非効率を生むという理屈はおかしい。ならば、どのような性質の分野では非効率を産みやすいのかとか、どういう分野では政府がやる意味があり、公務員の悪い性質を補うために何をすべきなのか・・・等々を現実・現場まで踏まえて議論することこそ今一番必要です。それこそ経済学者にも地道にいろんな現場を歩き回ることが求められている。当然役所がやったらろくな結果にならない分野や手法もあるに決まってますが、だからこそそれを避けたり補う努力が必要なんであって、「公務員=非効率→全部民間ダー」なんてアホアホちゃぶ台返し理論は願い下げです。

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  21. poti より

    あらゆる計画は必然的に計画倒れする可能性を内に含んでいるものですが、それでも必要な計画というのは存在すると思いますが。例えば、自衛隊の防衛計画なんて敵に攻め込まれなければ計画倒れする典型ですが、計画を立てておかなければそもそも効果的な防衛ができません。無駄を無くそうと焦るばかりに大きな損をするのではしょうがありません。で、あれば単に計画倒れが許されてるか否かというのは、国家が政策を作る場合において本質的な問題ではないかと思います。無駄か否か、よりも必要か否か、で考えるべきでは?そして必要な事は何はさておき実行するべきで、やらないのならば国家など必要ではないのです。

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  22. poti より

    見ていて感じるのは、経済学や一種の経済学的立場がいかに根拠不明だったりあやふやなドグマに支えられているに過ぎないか、ですね。例:教科書に載っている「主観価値説」に基づくなら、経済における価値の源は、消費者の「主観」(いわば、好み)が決める、という事になっている。この事は見方を変えれば、伝統と常識に裏打ちされた庶民の知恵から見れば、経済学なるものが如何に机上の空論に近いものかを示してもいるような気がします。後、何故経済学では「ということになっている」という前提を疑わないのか不思議です。疑ってしまうとそもそも経済学という学問が成り立たなくなってしまうのでしょうか。仮にそうであるならば、前提が目の前の現実に当てはまっているかどうか、程度の考察はして欲しいものです。

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  23. kobuna より

    勝手に飯田さんの話を書き換えて同じような話を作ってみましょう。 (仮説1)民間企業は基本的に、非合理的な投資を続けにくい。(仮説2)政府は基本的に、民間企業よりも非合理的な投資を続けやすい。このように考えられるのではないでしょうか?「必要なんです」と言い張って始めてしまえば、無駄そうであろうと計画を止め難い、そういう所が政府の投資にはありますから。こう考えてもいいかもしれません。? 中国にどんどん進出しようという企業の計画? ほとんど使われない港をどんどん造ろうという政府の計画ブレーキがかかりやすいのはどちらでしょうか?>「政府支出は民間よりも無駄、不合理が多いと言えるのか?」私にはこれが非常に変な質問に見えます。この様に考える方がよほど有益だと思います。「政府の投資の関わる人達には計画倒れも許されてきて、それが不合理と言われる様な政府支出を増やしたのではないか?」それから、「本来なら、無駄な政府支出は価値を生み出しているのではないため、政府支出をGDPに加算することは正当で無い。」これは何か変なのでしょうか?同じように無駄な事をやろうと、片方ではGDPが+数兆円になるという背景があったとする。これでは、「このGDPのグラフを見てください。」などという話から勧める経済政策もおかしくなってくるはずですよね。

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  24. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >る。体を動かせば腹も減る。そこから消費の連>鎖が起こるわけで、フローによる乗数効果は生>じるわけです。>一方、「自宅警備員」たちに同額のお金を直接>手渡しても、そのまま預金するだけでは消費の>連鎖は起きず、乗数効果も生まれません。まるで、体を動かさなければ霞を食って生きていけるかのような仰りよう。「自宅警備員は生命体ではない(当然、人間ではない)」と言わんばかりの奇怪な仮定に依拠する限りにおいてのみ、「自宅警備からは消費連鎖は起きない」という帰結が導きだされ得るのではないか。

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  25. doild より

    自宅警備員はお腹すかないんですか?服着ないんですか?突っ込み所が違うような気がします…。

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  26. 瞳健やか より

     (高卒ルサンチマンの筆者にもなんとなく)分かりやすく読めました。“教科書に載っている「主観価値説」”ってのがあるんですか。教科書にも無駄があるんだなぁ、と思います。 思うんですけど特に90年代から市場は無駄な音楽を産み出してきた気がするのです。 民間放送メディアに無駄なコメントと叩かれそうなことを書いてすみません。私自身が無駄なのかもしれない。凹凹にされますね。 失礼しました。

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  27. ドリルの大爆笑 より

    最近こうゆうリフレ派が凄く増えましたね。ちょっと前までは公共事業等ムダムダムダ〜!って叫んでたのですが、金融だけじゃダメだと海外のエコノミストも言い出し、震災もあるし東京五輪もあるから反対しづらくなってきた。だからスタンスを、『公共事業も必要だけどね、けど効果がうんたら、経済学ではうんたら』と変更。恥を知れと言いたいですね。

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  28. プラグマティズムの弟子 より

    この論争?を読んでいて「どうしようか」と思い悩んでおりましたが、青木先生が出てこられましたので、「もう終わりにしませんか?」と思って文句を垂れます。プラグマティズムの作法に「so what? 」と「grandmother」テストがありますが、今回は後者のテストで十分でした。飯田先生の申し分は、おばあちゃんには分からないのです。それだけで十分です。

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  29. 原幌平晴 より

    「ただ穴を掘って埋める」公共事業にしても、掘るためにはツルハシやシャベルが必要だし、軍手もいる。作業着もいる。体を動かせば腹も減る。そこから消費の連鎖が起こるわけで、フローによる乗数効果は生じるわけです。一方、「自宅警備員」たちに同額のお金を直接手渡しても、そのまま預金するだけでは消費の連鎖は起きず、乗数効果も生まれません。結局、これだけのことなのに、なぜ「同じだ」と繰り返すのでしょうね。飯田氏は。

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