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2013年11月12日

【藤井聡】最悪の未来

From 藤井聡@京都大学大学院教授

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●さかき漣『顔のない独裁者』(PHP研究所)、11/13発売決定!
(Amazonで事前予約を受付中)

⇒ http://amzn.to/16s80QK

※出版記念キャンペーンとして、ご購入者の方には全員に、
音声ファイル「『顔のない独裁者』が100倍面白くなる特別座談会」を無料プレゼント!

※座談会のメンバーは、三橋貴明、さかき漣、平松禎史、古谷経衡。
新自由主義がもたらす恐ろしい悪夢ほか、縦横無尽にメッタ斬り。
本とは関係のないオフレコ話も、、、

※Amazon以外の街の書店でお買い上げの方も、応募できます。

※キャンペーンは11/13スタート予定です

————————————————————

皆さん、こんにちは!

もう既に(!)、俄に話題になりつつあります、さかきさん、三橋さんの小説「顔の無い独裁者」、でありますが、こちらのご本、幸いにも当方、いち早く、拝読させて頂く機会を頂戴いたしました。

で、このご本、読み終えました最初の感想はなんといっても、

「是非とも、一人でも多くの日本国民にお読み頂きたい!」

と、いうものでありました。

実は当方、誠に光栄な事に、このご本の「帯」に当方の

「『過激な自由』がもたらす最悪の未来。このフィクション……ヤバすぎです! 」

というコメントを提供させて頂いたのですが、このコメントにするか、先に申し上げた「是非とも、一人でも多くの日本国民にお読み頂きたい!」というコメントのいずれにするか悩んだ結果。。。。やっぱり「帯」ってことですから、少々パンチがあった方がいいかなぁ、ということで、「ヤバすぎ」コメントを、帯のコメントとして、ご提供申し上げた次第です。

が! そういえば、このメルマガでも紹介できるなぁ、と思い立ち、改めて、皆様に

「是非とも、一人でも多くの日本国民にお読み頂きたい!」

という、メチャ素直な率直なメッセージを、本日のメルマガにて改めてお送りすることに致した次第です(笑。

そもそも、当方、いろいろな言説の中で(それこそ、言論をはじめた10年以上も前から!)、あの手この手で、

「過剰な市場原理主義、新自由主義の弊害」

を解説して参りました。

はっきシいって、当方の過去10年以上の言論活動の大部分は、結局は、この新自由主義の弊害をこの平成の御代の日本人の皆さんにお伝えする、という活動だった。。。。なんていったとしても、全然過言では無いように思います。

だから、一生懸命、あの手この手で(例えば社会的ジレンマという心理学概念をつかったり、オルテガの大衆社会論という哲学的概念を使ったり、ケインズ経済学を援用したり、宮本常一の民俗学を援用したり、松本人志の大日本人を論じたてたりしつつ。。。)新自由主義の問題を解説して参ったわけであります。

で、直感的に分かって頂ける方は直ぐに分かって頂けるのですが、実はそういう方々は、一部に限られている。。。ということで、思い悩んでおりました。

当方にしてみれば、「新自由主義が人間に不幸をもたらす」なんてことはほとんど論ずるまでもない当たり前のことで、それこそ、「レモンは酸っぱいですね」とか「ゴーヤはほろ苦いですよね」くらいの話にしか思えない。。。というのが率直な印象でありました。

だって、レモンは何度食べたって酸っぱいし、ゴーヤだって何度食べたってほろ苦いですから、そんなの、人間だったら、酸っぱいとか苦いとかって言う言葉の定義上、当たり前田のクラッカーではないかと。。。

だから、ホント、世の中には不思議な人が多いもんだなぁ。。。なんて思っておりましたが、

あまりにもそんな不思議な方々多いのを目の当たりにしつつよくよく考えますと、どうやら、多くの人は、「新自由主義で具体的な問題が生じている状況」を、実感として認識できていないのではないか、という様にも思えて来る。。。。。なんて感じていたところでありました。

例えば、先の例では、レモンを食べたことの無い人にいくらレモンの酸っぱさを説明したって、チンプンカンプンでしょうし、ゴーヤを食べたことの無い人にどれだけチャンプルーすげーうめーよなんて熱弁したって、どうにもならないわけです。
#それに、前田のクラッカーを知らない人には、何の事かもさっぱりわかんないでしょうからね(笑)。

だから、「新自由主義」を巡る議論を多くの人々の直感に訴えかけるには、それが過激に進行してしまったときに、私たちの社会がどうなっちゃうのかを「見せる」しかないんだろぉなぁ。。。なんて思っていた矢先、

この「顔の無い独裁者」には、ばっちりと、新自由主義がもたらす「地獄」が、誰の目にも明らかな形で描写されていたわけです。

ってことでこりゃもう、この本は平成日本人で政治や経済に関心を持ってる人にしてみりゃぁ、これを読むのは「マスト」なんではないかと思えたわけであります。

ということな訳ですから、当方の率直な感想が、

「是非とも、一人でも多くの日本国民にお読み頂きたい!」

というものとなったのでありました。

そもそも、先ほどのレモンやゴーヤの例からも明白ですが、私たちは、その身体で触れたもの、その心で感じた事以外は、何も知らないのです。だから、言論というものは、皆さんが触れたもの、感じたものについて、あーだこーだと語ることは出来るのですが、それ以外のことについては、文字通り、何も語り得ることなく、沈黙するしかないのです

が!

「物語」に身を浸すという行為は、実は、実際にその生を生きることと全く同じことなのです!!

だから、言論ではどうしても伝えきれないことが、「物語」によってはじめて伝えられることがあるのであります(少々ややこしく言うなら「我々は語り得ぬものについては沈黙せねばならない」のですが、「感じ得ることについては、仮にそれが語り得ぬものであったとしても、物語り、指し示す事は可能なのだ」ということであります 笑)。

だから!

何にしても、こりゃもう、小説っていうスタイルでしか、伝えられないものが、この小説では、ガッツリ物語られている訳ですから、何度もいいますが、この本は現代人にとっては、特に新自由主義ってなんだかわかんない、とか、新自由主義ってなんでそんなに問題なのか今ひとつ分からない。。。。なんて思ってる人にとっては、文字通り「マスト」なのではないかと思ってしまうのであります

ですが。。。。

この本にはもう一つ、重要な(しかも、かなり分かりやすい 笑)メッセージが込められていて、それは、新自由主義の問題点を十二分以上に理解している人達に「こそ」、伝えなければならないものなのですが。。。。。それについては、是非、ご自身でお読み頂いて、それがどういうメッセージなのか、読み解いて頂ければと思います。ですので、当方は、それについては、今、ここでは、語らないでおきましょう(苦笑)

。。。。ということで!さかきさん&三橋さんの最新作、そろそろ発売(ですよね?)かと思いますが、是非とも皆様、ガッツリお読みになって頂きたいと思います!

では、また来週!

PS1
さかき漣著「顔の無い独裁者」の出版記念キャンペーンが明日からスタート。予約受け付け中。(予約購入の方もキャンペーンに参加可能です)

PS2
「新自由主義」の問題点を、トッド氏、チャン氏、それから、中野さん、柴山さん達と一緒に(グローバルではなく 笑)、「インターナショナル」な視座から考えましょう!
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/

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【藤井聡】最悪の未来への4件のコメント

  1. すだち より

    もしかしたら藤井先生の御指摘のケースもあるかも知れませんが、先生の「新自由主義」の捉え方にズレがある様に感じます。「新自由主義」とは、単なる強欲の個人主義経済です。少なくともアメリカでは、明確にそうですね。「新自由主義」が世界経済の発展に寄与するなどと言う詭弁を労しているのは、自分の強欲を隠すアメリカ特有のダブルスタンダード故です。すなわち最初から自分(資本家)の利益を最大にする事が目的であって(つまり極めて共和党的)、それぞれの個人が自由に利益の最適化に向かってジャングルの掟に則って勝てば良い、というものです。これは基本的に「家族の様な国家」「瑞穂の国の民主主義」とは相容れないものなのです。だから藤井先生がいくら口を酸っぱくいっても、聞く耳は持ちません。もともと「勝てない人」は視野に無く、自分は強欲である事に納得して行動しているので。それでも多少は恥ずかしいので生み出した大リーグ養成ギブスが「新自由主義」という経済理論です。だからこれは非常にアーティフィシャルな理論であり、その単純明快さそのものが実は罠なのです。こういう「恥ずかしさを隠すための言い訳だけど、とってもストレートで分かりやすい理論」を操っている輩は、たいてい自分は何をやっているのか理解してやっているのですが、唯一分かっていないウブな連中が日本の経済学者であり経済界のトップです。要は欧米人のスケールの大きいずる賢さが分からない子供なんですね、困った事に。

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  2. 古事記 より

    先週の大阪では、下らない物にも経験として暫くは我慢をされると藤井先生は仰っておられましたが、立場上、具体的説明は無かったのですが常に哲人の政治を切望されておられる方にとって、程遠い現状の政治では本日のコメントが限界でしょうか、幕末までは為政者に仏教哲学の体現者が居られた(幕末三舟の様に)為政者の助言者、相談者にもおられた、国民も性善説の通用する世界でしたが、戦後は日本以外の全く逆の性悪説に立った歴史の国の政策を真似て、より改悪の方向へと日本は進んで居ります。未だに性善説が基本の日本社会にとって哲学、宗教(宗教とは尊貴無上の生活規範です)の無い政治政策は非常に危険です。読書とは人の体験を我が物にする物と思っておりますので、一読をさせて頂きたいと思います。カントの『上なる星辰、内なる道徳律』 エマーソンの『汝の車を天井の星につなげ』とは真逆の新自由主義(弱肉強食の金力暴力権力の支配する野獣の世界)は規範の無い無法地帯を発生させるだけです。先生の言葉を信じて。我慢の後の五年後の爆発を楽しみにしております。(五年後に回復力が有ると信じて12月京都も拝聴させていただきます)

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  4. ヌコ より

    郵貯株式を三角合併等で半ば強引に取得した、岩尺八系財閥(だびで様)をはじめとしたアメのエスタブリッシュが、日米両国の庶民の敵であるのかと思います。先日の、土木チャンネルの井尻千男先生と藤井師匠の対談が最高でした。郵政ちゅうのは単に金融だけでなく、地方の情報や流通を担っていたのどすね。小生の様な、就職氷河期世代&会計士挫折組にとっては、米圧(年次要望書経由等)による、商法や会計基準や商習慣の改悪を、肌身で以て感じております(人が死んでおるのですから)。その流れを完遂させてしまうTPPだけは反対どすわね。(ちゅうか、TPPの雲行きが怪しいもんだから、特区構想でなし崩し的に日本の市場を個別具体的に収奪しようとしておって、バレバレどすね)まさに、マジカルた●むーど君な所業。合掌

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