アジア

2017年1月25日

【佐藤健志】日本外交は冷静で、つねに用意周到らしい

From 佐藤健志

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「2017年の世界と日本『政治的タブーの罠』を見破れ!」
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2015年暮れに成立した日韓合意は
いわゆる慰安婦問題が
「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」
と謳いました。
http://mainichi.jp/articles/20151229/k00/00m/010/040000c

しかし実際には
〈最終的かつ不可逆的に、もめつづけることを確定させた〉
と形容したほうが適切でしょう。
_
日本政府が10億円を支払ったあとも、
ソウルの日本大使館前に置かれた少女像の撤去は進むどころか、
釜山の総領事館の前にまで置かれる始末。

どちらの像も、道路占用許可を受けられるよう規定された施設物ではなく、
市民団体が法的手続きを経ずに設置したものです。
_
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/それって違法ということでは\(◎o◎)/(゜;)エエッ
_
あまりのことに安倍総理が
「韓国側にしっかりと誠意を示してもらわないといけない」
と述べるや、
同国の最大野党「共に民主党」の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表が
「予備費でも編成するので10億円を返そう」
という趣旨の主張を展開。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011000004&g=pol

さっぱり拉致が・・・
いや、埒が明かないので、
長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事が、そろって1月9日に帰国しました。

当初は数日もすれば戻ると伝えられましたが、
http://mainichi.jp/articles/20170110/k00/00m/030/051000c?fm=mnm
安倍総理は1月19日、韓国側の対応を見極める必要があるとして
帰任を当面見送る方針を表明。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170119/k10010845281000.html

釜山どころか、竹島にも慰安婦像を設置しようとする動きが持ち上がっているのですから、
当然の措置と言わねばなりません。
http://www.sankei.com/world/news/170116/wor1701160060-n1.html

ちなみに私は27年前、
『チングー・韓国の友人』(新潮社)という小説を刊行したことがあります。
同国の学生運動を題材にした長編。

そのころは韓国の民主化が始まったばかりだったこともあって
〈日韓関係もこれからは改善されるだろう〉
と楽観していたのですが、
今となっては、行きつくところまで行くしかないという感じですね。

個人でも国家でも
どうしてもそりの合わない相手
というのは存在するのですよ。

ついでに日韓合意については、細かい点を詰めないまま
「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」
などと風呂敷を広げたのが間違いのもと。

そのせいで、かえって話が厄介になった感が濃厚です。
したたかな外交手腕を見せつけるつもりで、
したたかにハズしてしまったというところ。

中西輝政・京大名誉教授もこうコメントしました。
「合意を結んでしまったことが、そもそもの間違いだったと思います。
日韓の間の請求権は日韓基本条約で解決されたというのが、
日本が戦後一貫して主張してきた対韓外交の柱でした。
その原則を捨て、代わりに守られる見込みもない約束を韓国と結んだ安倍総理が、予想通り裏切られただけ。
合意で何を得ようとしたのか少しも理解できません」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170122-00516749-shincho-kr

し・か・し。
世界はまことに広大無辺であります。
こんな日本外交でも、
きわめて高く評価して下さる海外メディアが、しっかり存在するのですよ。
_
ありがたいなあ、どこの親日メディアだ?
_
正解こちら。
韓国を代表する日刊新聞、朝鮮日報。
_
ヾ(℃゜)々\(^O^)/意表を突いた展開だろう\(^O^)/(?_?)エ?
_
こちらをどうぞ。
_
【社説】大荒れ韓国外交、「親日か反日か」を問う前に代案を示せ
_
今年は新年早々から
中国と日本がわれわれ大韓民国に対して厳しい圧力を加えており、
これに米国まで加わってきそうな状況になっている。
日本政府は釜山の日本領事館前に慰安婦少女像が新たに設置されたことに抗議し、
昨日ソウルの駐韓日本大使と釜山総領事を同時に一時帰国させた。
_
ところがこの危機的状況の中、韓国では国のリーダーシップが完全に欠如し、
しかも今後どうなるのかさえ見通せない。
大統領弾劾問題だけの話ではない。
次に政権を握る可能性が最も高いとされるのは
最大野党の「共に民主党」と同党の文在寅(ムンジェイン)前代表だが、
彼らが今の状況にどう対処するつもりなのか、
その戦略も考え方も全く見えてこないから(だ)。
_
文氏は先月、釜山市の東区庁が日本領事館前から少女像を撤去した際
「親日行為だ」と批判した。
(注:撤去は2016年12月28日のこと。像は30日に再度設置されました。「親日行為」は「売国行為」の意)
今の時代、大韓民国に親日派が存在するという考え方を
大統領候補である文氏が持っていること自体が何よりも衝撃的だ。
_
これは30〜40年前の運動圏(左翼系の学生運動グループ)学生たちと同じレベルの認識であり、
このレベルの考え方で、今の複雑かつ多面的なグローバル時代に
どうやってこの国を導こうとするのか、全くもって理解できない。
(中略)
日本との複雑な関係を
「親日か反日か」といった単細胞的な観点からしか考えられないとなれば、
冷静かつ常に用意周到に立ち回る日本人と渡り合うことなど到底できない。
(最初と4番目のカッコは原文。読みやすさを考え、読点を追加)

http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2017010700469&code=news
(現在、閲覧するには会員登録が必要です)
あるいは
http://blogs.yahoo.co.jp/toshi8686/64681269.html?__ysp=5pyd6a6u5pel5aCxIOWkp%2BiNkuOCjOmfk%2BWbveWkluS6pCDnpL7oqqw%3D

ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/冷静かつ常に用意周到!\(◎o◎)/(゜;)エエッ
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/冷静かつ常に用意周到!!\(◎o◎)/(゜;)エエッ
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/冷静かつ常に用意周到!!!\(◎o◎)/(゜;)エエッ
_
いったいそれは、どこのパラレルワールドに存在する日本(人)だ?
という感じではありませんか。
_
韓国と言えば「反日」が通り相場ですが、
前から指摘しているように
向こうの反日の根底には、日本にたいする圧倒的な過大評価がひそんでいるのです。
_
朴槿恵大統領の「千年恨」発言だって、
要するに
〈向こう千年、韓国は日本に負けつづける〉
と宣言したにひとしいんですからね。

「千年恨」発言とは、
〈日本が加害者で、韓国は被害者という関係は、これから千年たっても変わらない〉
とした2013年の発言。
詳細はこちらをどうぞ。

『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は終わった』(アスペクト)
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それはさておき・・・

親愛なる朝鮮日報論説委員のみなさま。
いささかお恥ずかしい話ではありますが、
わが国の外交はとうてい、そんなに冷静でも用意周到でもございません。
_
にもかかわらず、韓国が外交において日本に負けているとしたら
それは第一次大戦中にフランス首相を務めた
ジョルジュ・クレマンソーの言葉が正しいことの証明です。
_
すなわち。
「われわれの側が大戦で勝てたのは、
こちらの将軍たちのバカさ加減が
向こうの将軍たちのバカさ加減に比べて
わずかながら劣っていたおかげである」
_
面白いのは、わが国の保守派にも
外交(ないし「情報戦」)において、日本が韓国に負けていると思いたがる傾向が見られること。
向こうは自分たちこそ負けていると思っているのですぞ。
_
ひょっとして似たもの同士とか?

最後にひとつ。
「最終的かつ不可逆的」については、2月刊行予定の新著
『2020年日本消滅』(仮)に収録される「政治経済用語辞典」で、
本当の意味を定義いたします。
ではでは♪

<佐藤健志からのお知らせ>
1)日本文化チャンネル桜の番組「闘論!倒論!討論!」に出演します。

テーマ:「どこへ行くアメリカ?そして日本〜トランプ大統領就任」(仮)
放送予定:1月28日(土)20:00−23:00
http://www.ch-sakura.jp/topix/1589.html

2)わが国が「冷静かつ用意周到」に衰退・没落するかも知れない点をめぐる体系的分析です。

『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』(徳間書店)
http://www.amazon.co.jp//dp/4198640637/(紙版)
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3)戦後日本が「冷静かつ用意周到」に堂々めぐりを繰り返した経緯についてはこちらを。

『僕たちは戦後史を知らない 日本の「敗戦」は4回繰り返された』(祥伝社)
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4)「キレて逆上した連中は、ものの三十分もあれば、すべてをメチャクチャにしてしまう」(196ページ)
システムを変えようとするとき、「炎上」のノリは禁物です。本当の意味で、冷静かつ用意周到にやりましょう。

『新訳 フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき』(PHP研究所)
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5)「貴重な教訓というものは、えてして敵の言動の中に見出される」(201ページ)
理由は簡単。敵と自分が、似たもの同士であることに気づかされるためです。

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6)そして、ブログとツイッターはこちらをどうぞ。
ブログ http://kenjisato1966.com
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—発行者より—

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★★★★★:眞鍋千之様のレビュー
「今月号に限らず、大学時代に習いたかったことばかり…」

54年前に経済を勉強しに大学に入って、
手応えのある講義はただの一度もなかった。

ケインズの経済学を基にして研究する現実から
離れた理論上の学問でしかなかったのだ・・・。
ただの自己満足の論理的趣味の世界でしかなかったのだ・・・。

月刊三橋で経済は経世済民だと知ったのだ。
そりゃそうだろう、経済学のための経済で
あるはずがないのだ。学生時代に聞きたかったが、
まだ生きている中に知ったのだから幸せ者だ。

世の中、世界の見方が完全に変わった。

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