「ルサンチマン国民(前編)」
From 三橋貴明@ブログ
【近況】
6月8日に福井で講演があったのですが、
その際にショッキングな話を聞き、
調べてみると記事にもなっていました。
今年2月の福井豪雪災害を受け、
福井市の財政調整基金が枯渇。
結果、福井市は何と予算不足を
「職員の給料削減」で補填しようと
しているのでございます。
怖いのは、上記のニュースを読み、
「公務員は給料泥棒なのだから、
カネがないなら給料を削って当然だ」
などと、ルサンチマン丸出しの
愚かしい考えに至る人が、
我が国の場合は絶対に
少なくないという点です。
実際、某掲示板を覗くと、
この手のルサンチマン国民が
書き込みをしており、ウンザリしました。
長引くデフレで、
自分は貧しくなっている。
それにも関わらず、
公務員は民間と比べると、
給料の下がり方が少ない。
それを受け、豪雪災害に不眠不休で、
住民のために懸命に復旧にあたった
福井市の職員が、「給料削減」という
「報酬」を受けることになり、
「ざまあみろ」
と、愚劣な思いを抱くわけです。
この手のルサンチマン思考こそが、
最終的に我が国を亡国に
追い込むことになるでしょう。
上記のルサンチマン思考は、
二つの点で決定的に間違えています。
(珍しく)続きます。
◆6月16日(土)
三橋経済塾第七期、
第六回対面講義の申込受付開始しました。
http://members7.mitsuhashi-
ゲスト講師は、本塾初登場!
河添(かわそえ)恵子先生
(ノンフィクション作家)です。
◆週刊実話
連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第274「衰退途上国化を阻止せよ」
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/
◆メルマガ
週刊三橋貴明 Vol472
失われた所得、失う所得(前編)
http://www.mag2.com/m/
81年から96年まで、
日本は実質GDP年平均3.5%、
名目GDP年平均4.8%の
成長を続けました。
97年の橋本緊縮財政で経済が
デフレ化して以降、我が国は
ゼロ成長状態になってしまいます。
97年に橋本政権が緊縮財政に走らず、
経済がデフレ化せず、96年までの
平均成長率が続いた場合、我々は
「どれほど」豊かになっていたでしょうか。
◆メディア出演
5月30日(水)
チャンネル桜「Front Japan 桜」
に出演しました。
【Front Japan 桜】衰退途上国化を阻止せよ
/ 戦争と民族の悲劇が凝縮された
“親日国”ポーランド (他)[桜H30/5/30]
https://youtu.be/Cq0JgaSnUS0
http://www.nicovideo.jp/watch/
◆三橋経済塾
6月16日(土)
三橋経済塾第七期、第六回対面講義の
申込受付開始しました。
http://members7.mitsuhashi-
ゲスト講師は、本塾初登場!
河添(かわそえ)恵子先生
(ノンフィクション作家)です。
◆チャンネルAJER
『米朝首脳会談は行われない①』
三橋貴明 AJER2018.5.29
https://youtu.be/CVXG-PjHMD0
【三橋貴明】ルサンチマン国民(前編)への8件のコメント
2018年6月10日 9:55 AM
>この手のルサンチマン
啄木なら
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
一握のユキを 投げつけられる トキを
おもひしれ。。。
あるいは ニーチェなら
「貧しき者こそ幸いなり」
なんぞ クソくらへ とか 、、
いま 日本のルサンチマンは まだ
屈折が 足りない 鴨 ♪
コメントに返信する
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です
2018年6月10日 9:59 AM
いろいろ試験に落ちて、中年で派遣すらも紹介されなくなってきて、貧困のどん底に居ますけど、別にルサンチマンはありませんよ。
日本から富を吸い上げる英米に関しては憎悪の塊ですけどね(笑)
三橋さんよりも早くから通貨供給政策の欺瞞(日本の裏にある欧米金融資本の構図)を追求されていた天野統康さん
是非とも討論して欲しいもんですね。
ここまで明らかになってるんだからもう隠す必要も無いですよね。
財務官僚や政治家や有権者の、無能、だけでは、この国の異様なデフレ不況は説明できないですよね。
多分、単式簿記単年度会計や特別会計と米国への朝貢の闇と、異様な日本の貧困は関係あるんでしょうけどね。
その辺からエリートさま(特にくそエセ保守)が逃げつづけるのが、戦後体制って奴なんでしょうね。
その点(欧米日本喰い)において、のみ、
所謂、リベラルって言う人達の方が、よほど愛国者ですよね(笑)
日本企業の技術や資金や失業と引き換えに、中国経済を拡大させてきたのも、ガバメントサックスの欧米投資銀行さま。
と、その傀儡の売国(移民党(笑))の失わ(せた)20年政治。
いっそうの事、フェルドマン先生やグリーン先生に総理をして戴きたいものですね。
コメントに返信する
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です
2018年6月10日 9:43 PM
衆の私怨に対する批判というのは、自分を彼岸に置いて、お前らの体液はきたないと言うようなもの。
男子の一方的、俗物的な言い方だと、凌辱も恋愛も行き着くところは体液の迸りで共通しているが、両は厳然と異なっている。公憤や独善に転じなければ、私怨は立派な動機にも主題にもなる。
三橋さんは放っておいていい人たちにまで啓蒙という愛情を注ぎ過ぎ。豪雪対応に尽力した地方公務員の給与が下がって当然と冷笑するような人たちは、おそらく身内や友人に公務員がいないような人たちか、本すらまともに買って読まない人たちです。
コメントに返信する
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です
コメントを残す
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です