日本経済

2026年2月23日

【三橋貴明】究極に決められる政治

【今週のNewsピックアップ】
キューバの供給能力の崩壊
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12957096824.html
キューバの決められる政治
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12957381133.html

供給能力とは、
「財・サービスを生産する能力」
という意味です。

供給能力は、
生産の三要素である
資本(モノ)、労働(ヒト)、技術(ワザ)に、
資源が加わり成立します。
どれか一つだけでも欠けてしまうと、
財やサービスの供給はされず、
国民の需要は満たされません。

財やサービスの供給が
適切にされないとどうなるか? 
国民の生活は地獄と化します。

ベネズエラからキューバに原油を送る。
キューバはベネズエラに、
特殊部隊を派遣。

1月3日に
アメリカ軍が
ベネズエラ大統領官邸を急襲した際、
マドゥル大統領を守り、
命を失った護衛兵は、
全員がキューバ人でした。

マドゥル大統領も、
さすがに悲惨な目にあわせている
自国民に
自分を守らせる気には
なれなかったようですね。

1月3日以降、
ベネズエラからの原油は停まりました。
さらには、
アメリカからの圧力を受け、
メキシコもキューバへの原油支援を停止。

結果的に、
キューバは
「資源」が流入しなくなってしまい、
ごみ収集という基本的な公共サービスですら
提供できなくなってしまいました。

原油やガソリンがないならば、
電気自動車で。
というわけにはいきません。

すでに、
キューバでは
一日に二時間ほどしか
電気が供給されない状況に
至っているのです。

キューバの石油ビジネスは
軍部直轄のガエサが
利権を押さえており、
秘密裏に内部にため込んでいる
備蓄の規模も
わかっていません。

市民への石油供給を減らし、
計画停電の時間を長くすれば
その分、
備蓄の持続期間は
延びることになる。
国民生活が困窮しても、
ただちに
社会主義政権が
音を上げる可能性は
低いです。

現代文明においては、
石油がなければ
まともに生活することはできません。
その「絶対に必要な石油」について、
特定企業が独占供給しているわけですね。

イランの革命防衛隊が水供給を独占し、
ウォーターマフィアと
化しているのもそうですが、
「ビジネス的」に
供給を独占することが
可能な企業が存在する。
まさに、決められる政治の究極版ですな。
何しろ、
国民は独占的供給に依存せざるを得ず、
政府と結びついた
特定の誰かに
ひたすら搾取される。

キューバの人々は、
選挙を通じて
ガエサを動かすことはできない。
まさに、
これこそが
「究極の決められる政治」である
独裁政権の醍醐味でございますね。

民主制の国ならば、大丈夫。
という話でもない。

アメリカでは、
一部企業が「カネ」の力を活用し、
自社に都合がよく、
国民が苦しむ政策を
「決めさせよう」とする。
というわけで、
ロビー活動が盛ん。

日本の場合、
安倍政権期は
政府の諮問会議に入り込んだ民間人が、
自社に都合がよく、
国民が苦しむ政策を
「決めさせよう」と、
影響力を発揮していた。

一番、露骨だったのが、
後にパソナの取締役会長に就任する
竹中平蔵氏が、
小泉政権に入り込み、
製造業の派遣を認めさせたことです。
製造業の派遣が認められ、
誰が儲かったのか。
もちろん、
パソナを代表株とする人材派遣会社。

最も安定的に雇用をもたらす製造業で、
派遣が認められてしまった。
この害悪は、想像を絶する。

現在の日本は、
史上最も決められる政治になりました。
結果的に、特定の誰かを利する、
同時に国民を困窮させる政策が
推進される可能性はある
(というか、高い)。
とはいえ、
財務省から主権を取り戻すためには、
「今」は
決められる政治で
なければならないのかもしれません。

ままならない。
が、まあ、人類の文明なんて、
こんなものですから。

Mitsuhashism【第九巻】
人口・移民・経済成長
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生産の三要素は、
モノ(資本)、ヒト(人材)、ワザ(技術)の
三つになります。
この三つの強化こそが、
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南鳥島沖の海底泥レアアース採掘の
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