日本経済

2026年2月22日

【三橋貴明】投資と予見

【近況】

企業の投資に必要なのは
「予見」です。
予見とは、将来について、
先を見通して知ることになります。

将来の需要について
ある程度の確信が持てねば、
民間は投資に踏み出さない。

通貨発行権を持つ政府と異なり、
企業の投資は自前の資金か、
もしくは銀行融資により行われます。
銀行融資の返済ができない場合、
企業は倒産する。

つまりは、企業の投資は、
「将来の生産(所得)」と、
「倒産可能性」を測りにかけ、
前者が大きいと判断した場合にのみ
行われることになります。
当たり前ですが、
倒産するために
投資する企業などありません。

無論、将来は常に不確実であるため、
企業の投資が成功するとは、
必ずしも限らない。

不確実性とは、
リスクよりも大きな概念です。
例えば、最近でいえば
「コロナ禍」「ロシア・ウクライナ戦争」などは、
企業経営者は
事前に予測しようがない。

あるいは、
現代の日本は
(2023年以降)
経済成長率は
相変わらず低迷していますが、
物価が上昇し、
名目GDP成長率は高い。

【日本の経済成長率(対前年比%)】

http://mtdata.jp/data_98.html#GDP25zq

GDPデフレータが
3%を超えるなど、
これまでは考えられませんでした。
何しろ、バブル期よりも高いのです。

現在の物価上昇は、
輸入物価上昇が理由ではない。
人手不足と「サプライロス(供給毀損)」の
パッケージにより
引き起こされている。

この種の経済現象は、
企業単体の活動が
理由ではありません。
日本中のあらゆる経済主体の行動が
合成され、
引き起こされた。

GDPデフレータが3%のプラス、
つまりは
経済がインフレギャップ化しているわけですが、
別の言い方をすれば
「投資すれば儲かる可能性が高い」環境ではある。
ここに、
将来的な需要の安定的な拡大という
「予見」が加われば、
企業は
本格的に投資を始めることになります。

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南鳥島沖の海底泥レアアース採掘の
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【三橋貴明】投資と予見への2件のコメント

  1. 利根川 より

    需要がなければ生産は増やせない。

    将来の需要について
    ある程度の確信が持てねば、
    民間は投資に踏み出さない。

    この不確実性を埋めることができるのが政府支出であると…
    イノベーションの神様シュンペーターや中野剛志さんが口を酸っぱくして言ってるやつですね。

    まあ、2026年度の予算案(一般会計)をみると緊縮派の教授からみても

    「緊縮やないかい!(緊縮的予算案)」

    とツッコミがはいるものになっているそうで、せっかくのチャンスをふいにしないか心配になります。

    追伸:
    夫婦別姓について高市総理は「旧姓単記」の方針を示しました。

    玉木代表
    「これだと実質、夫婦別姓になってしまうけど、高市総理の支持者の皆さんはこれでいいんでしょうか」

    推進派もこれには困惑を隠せないようです。
     で、支持者の皆さんが何と言っているのかというと…

    高市総理の支持者
    「理解が浅い!高市総理は中国からの侵略に備えてる!」

    なんか唐突に対中国が出てくるのだけども、外国からの侵略に備えるということであれば、なぜ「減反政策をやめるのをやめる」鈴木農水大臣が続投しているのかと小一時間問い詰めたい。
     アメリカ農務省によると、2022年時点で日本のコメの備蓄が100万トンであるのに対し、中国は1億2000万トンの備蓄があるという。外敵からの備えを本当に進める気があるのであれば食料自給率の改善は外せないものだと思いますが…
     くわえて、韓国と中国の会談で、中国側は

    「我々は抗日で利害は一致しているよね」

    と、露骨に分断工作を「わざわざ見えるところで」やっていましたが、これって日本へのメッセージでしょう?以下参照⇓

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    村井友秀さん
    「中国の指導者の頭にあるのは共産主義思想なんかじゃなくて孫氏の兵法なんです」

    「孫氏がなんて言ってるかというと戦争するときの原則で、相手より弱いと思ったら絶対戦争するな、なんでもいいから逃げまくれ」

    「相手の2倍強かったら相手を分裂させろ」

    「相手の5倍強かったら勝つのは確実だから躊躇なく攻めろ」

    「相手の10倍強かったら戦争しなくても相手は屈服する」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    分かりやすく分断工作やってるということは、今の所やりあう気はないってことでは?まあ、日本がしっかり軍事バランスをとるように頑張ればの話ですが…
     財務省支配が続く限り、アメリカから圧力がかかって型落ち兵器を買わされる以外はまともな予算って出ないんじゃ?安倍政権も中国がモリモリ軍事費を増額する中、ずっと防衛予算は横ばいでしたしね。
     消費税に関する知識すら0で、財務官僚の掌で転がされている高市総理に外敵への備えってできるのでしょうか。
     なんだか、高市総理以上に高市総理を支持している人達の方が心配になります。こういうの認知的不協和っていうんでしたっけ?(困惑

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  2. 利根川 より

    ちょっとついでに…

    大人の社会科チャンネル-tetsuya
    本当の少子化対策は何か?参政党こそが向き合える理由

    外国はどうか知りませんが、日本の場合は明らかに雇用形態で結婚する・しないが分かれているので、個人主義がどうたらとか、核家族化がどうたらというのはちょっとズレているような気がします。
     型落ちデータですが、以前拾ったものをコピペしときます、、、、

    令和四年度「少子化白書」 男性の雇用形態別婚姻率(%)

    <20~24歳で結婚している者の割合>

    正規職員・従業員:8.3%

    非正規の職員・従業員:2.8%

    パート・アルバイト:2.1%

    <25歳~29歳で結婚している者の割合>

    正規職員・従業員:30.5%

    非正規の職員・従業員:12.4%

    パート・アルバイト:8.4%

    <30歳~34歳で結婚している者の割合>

    正規職員・従業員:59.0%

    非正規の職員・従業員:22.3%

    パート・アルバイト:15.7%

    日本の場合、30代正規社員は、他人から説教臭いことを言われなくても自然に結婚をしているようですし、中央大学・山田昌弘教授が言うように、日本の少子化の最大の要因は収入の不安定化だと思います。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    中央大学・山田昌弘教授
    「より重要な未婚対策にも岸田首相は言及しない。日本が少子化に陥った最大の要因は結婚しない人が増えていることです」

    インタビュアー
    「身の縮む思いです。未婚化が進んでいる理由はどう考えていますか?」

    山田教授
    「極めて単純です。収入の低い、あるいは不安定な男性は子育てパートナーとして選ばれにくい。それに尽きます」

    インタビュアー
    「政府関係の研究会でそのような指摘をしたところ、政府の高官から『私の立場で同じことを言ったらクビが飛んでしまう』と言われたそうですね」

    山田教授
    「1990年代後半のことです。その逸話を昨年、経団連で披露すると、講演概要がHPにアップされたとたんクレームがきたそうです」

    山田教授
    「皆、実感しているのに、公で発表したり論じたりするのはずっとタブー視されてきました。誰もが『格差』を認めたがらない」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ちなみに、動画のコメント欄に以下のようなコメントも見られました。

    YouTubeのコメント
    「結婚のマッチングとか行くと、安定収入は最低条件だからね」

    誰しも自分の子供に「親ガチャ」なんて言われたくないでしょうしね、そりゃあ、自分にもパートナーにも安定した収入を求めますわな(苦笑い
     

    「親ガチャ言われたくないなら頑張って稼げばいいだけの話だろ?サボってんじゃねえわ!」

    厚生労働省の国民生活基礎調査によると、、、

    1995年の所得の中央値 550万円

    2022年の所得の中央値 405万円

    大半の国民はこの30年ほどでド貧乏になっているようですが、みんな相当サボってばっかりだったんですね~、、、って、そんなわけあるかい!

    派遣拡大に株主資本主義への転換、おまけに増税につぐ増税!貧乏にならないわけがないだろと。
     
    頑張っても頑張っても豊かになるのは政治家・政商と外国人投機家ばかり、果たしてそんなキリングフィールドに自分の子供を残したいと思う者が居るのだろうか…子供がかわいそうだろ。

    でね、これを主導してきたのが保守政権とその支持者たちなんですよ。なので、保守系の人達に少子化がどうたらという話をされるとね、血管がブチ切れそうになるんですよね。

    三橋さんが活動を始めたころの保守系の論壇は、大半が嫌韓嫌中の話ばっかりで経済(国民生活)に目を向ける人なんて三橋さんとその周辺の少数だけでしたからね。

    保守層が嫌韓嫌中ではなく、経済に目を向け始めたのなんて極々最近の話ですよ。

    明確に共同体意識をお持ちのTetsyaさんはともかくとして、私は国民生活そっちのけで嫌韓だの嫌中だので憂さ晴らしをしていたような人達に共同体意識があるとは思えないし、そういう人達に共同体意識がどうたらと言われるとイラっとするんですよね。

    Tetsyaさんがおっしゃる通り、経済というのは本当に最低ラインなんですよ。できてないとダメなやつ。それすらできていない状況で、より高度な人口政策や国防とか無茶もいいところなのでは?

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