日本経済

2025年2月16日

【三橋貴明】まさに、今が過渡期

【近況】

コメの価格が上がっています。
近所のスーパーでは、
5kgで5000円でした。

え? 
少し前まで、
5kgで2000円くらいじゃなかった? 

まあ、そうなんですが、
今回の食料品及びエネルギーの価格高騰は、
世界はもちろん、
日本国をも変えることになります。

間もなく、
日本の2024年の経済成長率が
公表になりますが、
実質GDPの成長率(経済成長率)は
マイナスでしょう。

とはいえ、
名目GDPはGDPデフレータ
(物価上昇率)
のプラスにより、
拡大していることになるでしょう。

まさに、
今の日本は「デフレ経済」から
「インフレ経済」に移行する過渡期です。

輸入デフレータと
GDPデフレータの関係を見る限り、
現在の日本は、
「輸入物価上昇以上のペースで、
物価が上昇している」
状況にある。
主な理由は、人件費の上昇でしょう。

ついに、日本国は
デフレからインフレに
本格的に移行しつつある。

とはいえ、とりあえずは、
「実質GDP(国民の実質的な所得の合計)
が下がるにもかかわらず、
名目GDP(物価が上がれば増える)は
成長する」
という「段階」を
潜り抜ける必要があるのです。

日本は、
いよいよ長年のデフレから
脱却するタイミングを迎えた。
とはいえ、その過渡期はつらい。

まさに、今が過渡期なのです。

◆メルマガのFoomii配信を始めました。
「真の意味の財政余力」
https://foomii.com/00305/20250215090000134983

◆時局2025年3月号に連載
「三橋貴明の経世論第96回 
緊縮財政が政権をつぶす」
が掲載されました。
http://www.jikyokusya.com/

◆経営科学出版から
「国家予算がわかれば経済がわかる、
マーケットが見える」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38tosi_1980_yt

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol825
「真の意味の財政余力」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
真の意味の財政余力とは何なのか? 
企業の資金過剰+財政赤字を、
対GDP比5%から差し引いた金額になりま。

◆メディア出演

2月16日、16:55~17:25、
MBS「◯◯の賛否両論」に出演しました。
https://radiko.jp/#!/ts/MBS/20250215165500

三橋TV、続々公開中です。

石破政権が続けば、最高の展開が訪れます。
[三橋TV第976回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/jjbRVzRFozM

あと10年で日本米が消えるかもしれません。
[三橋TV第977回] 水野清重・三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/INFbYcMZO30

米価5kgで4,000円…
政府が農家を見捨てた末路
[三橋TV第978回]三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/7NpTYC9gobk?

特別コンテンツ配信中。

ついに政府がSNS規制へ…
今後の財務省との戦いはどうなる?
https://youtu.be/Qjow4RhFsIw

どうなる?日本の政局。
プライマリーバランス黒字化目標?
https://youtu.be/4KEkNuLp0PA

【道路陥没】
報道の間違いと、
これから起きる危機について
お話しします
(今対処しなければ技術が失われます)
https://youtu.be/5M2iTxYHZDI

【建国記念の日】
日本はいつ始まった?
教科書が語らない真実
https://youtu.be/9bVylwPWytI

◆三橋経済塾
2月15日(土) 
三橋経済塾第十四期第二回対面講義が
開催されました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は茂木誠先生でした。
インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。

現時点までに決定している
十四期2月以降のゲスト講師の皆様は、
以下の通りです。
12月以外は、全て決まりました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

 第二回 2月15日 茂木誠先生
(ノンフィクション作家、予備校講師、歴史系 YouTuber)

 第三回 3月15日 宇山卓栄先生(著作家)

 第四回 4月19日 森永康平先生
(株式会社マネネ CEO/経済アナリスト)

 第五回 5月17日 saya様
(シンガーソングキャスター)

 第六回 6月21日 中野剛志先生(評論家)

 第七回 7月19日 藤井聡先生
(京都大学大学院 教授)

 第八回 8月16日 荒川和久先生
(独身研究家)

 第九回 9月20日 吉田敏浩先生
(ジャーナリスト)

 第十回 10月18日 峯村健司先生
(一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員)
<<<NEW!!!

 第十一回 11月15日 大場 一央先生
(早稲田大学非常勤講師)

初登場の方は、
宇山先生、吉田先生、大場先生でございますね。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
是非とも、ご入塾下さいませ。

◆チャンネルAJER 
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【三橋貴明】まさに、今が過渡期への1件のコメント

  1. 利根川 より

     読売が「お米を大切にね!」「一粒も無駄にしてはならんぞ!」という内容の記事をちょいちょい載せているのでちょっとツッコミを入れておこうかと。
     
     以前も言いましたが、道徳的には食べ物を粗末にしないということは良いことなのですが、政治的には話が変わってきます。

     1000年も前の時代であれば農業技術も未発達で品種改良もされておらず懸命に働いても収穫できる量は限られていた。だから、少ない収穫量を無駄なく使う必要があった。「お米を大切にね!」ってことですね。

     ところが、現代ではむしろ平時においては本気で生産すると「収穫量が多くなりすぎる」ことが問題になっているわけだ。この問題に対してアメリカは他国を余剰農産物の捌け口として使うことで解決しています。(事実上の輸出補助金)
     
     日本の場合は「減反」(わざと生産させないようにして農産物の生産量を調整)していたわけだ。

     そんなことをやっていたから「タイ米騒動」に続いて「令和のコメ不足騒動」まで起きてしまったわけですけども…

     で、食糧自給率を保つ方法は今のところ2つしか発明されていないということでね。以下のどちらかをやるしかないわけです。

    ・農家の所得を補償するか(欧州方式)

    ・価格を保障する(アメリカ方式)ことで農家を保護する

    一昔前のデータですが、農業所得に占める補助金の割合(2013年)は以下のようになっています。

    日本 30.2
    アメリカ 35.2
    スイス 104.8
    フランス 94.7
    ドイツ 69.7
    イギリス 90.5

    ※出典:平凡社 農業消滅 鈴木宣弘P152より

    すごいですね、日本以外の農家はまるで公務員みたいです。当たり前ですね、国は国民の生命と財産を守るのが仕事ですので、最低限、国民を飢えさせることだけはしてはいけないのだから。
     
     欧州方式をやるにせよアメリカ方式をやるにせよ、予算が必要になるわけですが、財務省が出さないせいで日本の農業は衰退していったわけだ。

    財務省「金かけてたくさん作ったって余るじゃないか!」

    そりゃあ余りますよ。何かあった時のために備蓄して、古くなったら廃棄すればいいんじゃないですか?大切なのは農家に生産し続けてもらうこと(社会から農業生産の人材=ノウハウと道具をなくさないこと)なんだから…飢えるの嫌でしょ?

     道徳的には「お米を無駄にしないこと」は良いことですが、政治的には「お米を廃棄してでも生産を続けてもらうこと」の方が生産能力が高い現代においては重要だということですね。

     話は変わりますが、読売さんは硬貨を貨幣だと思っているようですが、厳密には硬貨は貨幣ではないということでね、、、

    貨幣は、以下四つの定義を満たさなければなりません。

    (1) 価値を換算するための単位(円、ドルなど)
    (2) 債務と債権の記録であること
    (3) 譲渡性
    (4) 担保

     五百円玉は、(2)(4)を満たしていない。よって原価43円の、金属円盤が五百円玉です。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    財務省Q&A

    Q:お金には使用できる枚数に制限があるって本当ですか?

    A:
    日本銀行券(いわゆる紙幣、お札)は、「日本銀行法」第46条第2項で「無制限に通用する」と規定されています。

    一方、貨幣(いわゆる硬貨)は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条で「額面価格の20倍まで」を限度として通用することと規定されています。つまり、20枚までは貨幣による支払いが行っても良いということです。

    これは、貨幣は、小額な取引きに適しているものの、あまりに多くの数が使用された場合、保管や計算などに手間を要し、社会通念上、不便となることから、上限を設けています。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    硬貨が本当に貨幣であるなら、使用制限などないわけで、実際、日本銀行の債務であるお札には使用制限など無い。

    硬貨は小口決済(消費税とかの細かいお金の支払い)の際に不便なのを解消する目的で製造した「ただの金属円盤」

    硬貨は、500円玉2枚を貨幣である1000円札と必ず交換してくれるという決まり事があるから多くの人が貨幣であると認識(=誤解)しているだけ。

    私も人のことは言えませんが、社会生活を送る上で最も重要な「貨幣」について日本人はあまりにも知らなすぎるんじゃないでしょうか。

    金儲けのことは皆さん非常に熱心に情報収集をされていますが、貨幣が何なのかということには無関心という(苦笑い

    というか、これこそ義務教育でやっとかなきゃいけないところでしょうに…

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