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2013年8月2日

【柴山桂太】改革論の罠

FROM 柴山桂太@滋賀大学准教授

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参院選の自民大勝で、衆参のねじれが解消されました。ねじれの解消はいいことですが、これで政権内の改革派が勢いづくのは間違いありません。

安倍政権は、秋の国会を「成長戦略国会」と位置づけて、産業競争力会議の提案を具体化していくようです。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF3100B_R30C13A7EB1000/

また、これまで選挙対策で遠慮してきた農業や医療などの「岩盤規制」も、これからは大手を振って改革していくと宣言しています。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2603G_W3A720C1PP8000/

秋には成長戦略第2弾がとりまとめられるそうですが、TPP参加をにらんで農業や医療だけでなく、貿易や投資、あるいは雇用(解雇規制)についても手を付けていくでしょう。

10年前、小泉改革の頃には、まだ党内に反対勢力がいました。しかし今では、見る影もありません。また野党も、みんなの党や日本維新の会など、自民党以上に改革好きが集まっています。考えてみれば、これは凄いことです。「基本的に改革支持」の与党と、「全面的に改革支持」の野党が中心となって政治を動かすという、新自由主義全盛の時代が到来しようとしているからです。

これから改革派は、マスコミを巻き込んで次々と「既得権」を槍玉に挙げていくでしょう。これまで土木、郵政、公務員、電力などが槍玉に挙がってきましたが、これからは混合診療に反対する医師会や、TPPに強く反対する農協がおそらくターゲットになります。

そしていったん「既得権」のレッテルを貼られると、もう勝ち目はありません。抵抗すればするほど、「彼らは既得権を守るのに必死だ」とイメージを作られて、かえって世論の支持を失うことになるからです。

恐ろしいのは、こうした改革論には終わりがないということです。「既得権」など、世の中にはごまんとあります。公益事業だけではありません。民間のサラリーマンだって、分厚い解雇規制で守られているわけで、これも立派な「既得権」です。そのうち日本人の国籍だって「既得権」だということになりかねません。(事実、「日本列島は日本人だけの所有物ではない」と宣った元首相もいました。)

本来、どんな政策にもゴールはあるはずです。例えば「デフレ脱却」なら、日本経済がデフレから脱却した段階で、ひとまず終わりです。「失業救済」なら、失業率が一定の数値を下回った時点で、目的達成です。どんな政策も、特定の目的のために行われる。これは当たり前のことです。

しかし改革論は、どこまで行けば終わりと言えるのか、明確なゴールが見えません。たとえば農業改革は、どこまでいくと終わりなんでしょう。電力改革は発送電分離がゴールでしょうか、それとも電力の地域独占を無くすのがゴールなんでしょうか。まさか外資が参入してきたらゴールじゃないですよね。

このように改革論は、目的が曖昧にぼやかされているので、終わりなく続いてしまう傾向にあります。また明確な目的が見えないため、途中で引き返すこともできません。そして(戦果も問わないままに)戦線だけが拡大していく。いつの時代も政治はそうやって堕落していきます。

これからも改革派は、盛んに改革を主張し続けるでしょう。「既得権」という分かりやすいレッテルを貼って、世論を誘導しようとするでしょう。でも何か変だと感じたら「その改革の目的は何なのか?」「何が達成されればゴールなのか?」を問い詰めて下さい。

それこそが、本来の政策論争なのですから。

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【柴山桂太】改革論の罠への4件のコメント

  1. nanashi より

    ルネッサンスと近代、つまり、ユダヤ・キリスト教の世俗化(プラトニズム化・合理化)→プラトンと資本主義→ジョージ・ソロス鈴木大拙―近代(英語)と日本的霊性(天皇)宮沢賢治(エスペラントと国柱会、天皇)→宮崎駿(マルキシズム)、春樹(コミンテルン)→クールジャパン三島由紀夫(ギリシャと天皇、太陽崇拝と豊饒儀礼)と宮沢賢治(モダニズムと天皇、太陽崇拝と豊饒儀礼)皇室(瑞穂(泥)の国)とキリスト教、近代(砂漠)、『ジミーと呼ばれた日』、雅子妃と小和田家(キリスト教)安倍首相と統一協会ユダヤ資本(イルミナティ)と世界制覇『砂の女』=天皇(水田、子宮)と近代(砂漠、男根)さて、TPP(グローバリズム)と天皇(瑞穂の国)たかがグローバリズム(近代、英語)、されどグローバリズム(近代、英語)近代の超克(即非の論理、鈴木大拙)

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  2. 西田剛 より

    一昔前の小泉・竹中時代を思い出します。彼らの発する言動とそれを支持する人々の熱狂に対する違和感から、日本の社会の中で自分の居場所をうしなっていくような孤立感を味わいました。アメリカ発の金融危機が生じた時には、世界的な経済低迷を危惧しつつ、これでついに新自由主義が衰退し時代が回天すると、安堵とともに気力が横溢してくるのを感じました。東日本大震災が起きた時は、震災地の超現実的ともいえる惨状を目の当たりにし、日本そのものが壊れていくような危機感を覚えつつ、復興への意欲が日本人の意識を外から内へ向かわせる契機になると期待しました。今から思えば現実知らずだったものです。衰退していくと思っていた新自由主義が以前に増して強力になった牙を剥いてくるとは。現代日本の中枢にいる世代は、ある特定の方向へ突き進めばそこにユートピアがあるとする進歩史観から死ぬまで脱することはないでしょう。世代交代を待つしかないのかなと、静かに長期戦の腹を固めています。

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  3. 名前はまだ無い より

    >10年前、小泉改革の頃には、まだ党内に反対勢力がいました。しかし今では、見る影もありません。また野党も、みんなの党や日本維新の会など、自民党以上に改革好きが集まっています。考えてみれば、これは凄いことです。「基本的に改革支持」の与党と、「全面的に改革支持」の野党が中心となって政治を動かすという、新自由主義全盛の時代が到来しようとしているからです。やっぱり財界というかグローバル企業(無国籍企業)の影響力は増す一方ということなんでしょうね。維新の会も政策を変更する兆しはありませんし。とにかくグローバル化の問題が周知されることと投票率が上昇しなければ歯止めがかかることはないんでしょうね。

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  4. 人造政策“改革均衡”盲信派閥 より

     読んでいて、自分の頭は方向に反転してねじれてきて歪な形に変形してきて弱い部分から千切れ始めてきました、そんな抽象的な思考しかできない表現者です。 読んでいて、ネズミを追い続けることに躍起になり遂に最後には家そのものをぶっ壊してしまった、人造ネコ(自身もバラバラになった)の話を思い出しました。(あのアメリカのアニメは自国の未来を描いていたのかもしれない、そして日本も) 丸っきり全然そんなつもりはないだろうとしても、瑞穂(現実に辞された方ではなく)と言う言葉で表現されるものは、破壊(既に欠片になりつつある?)されていき、知らぬ間に、オー、ミズゥホ、ベリーナイスっね、そんな風に変貌してしまうのかもしれない。 絶頂期を過ぎ、ピークを迎え、そして下降線を突っ走る政治、経済、世界、統べて、(正弦)波には逆らえない方向に向かい更なるマイナス方向に沈み…。「生っ、言ってんじゃねぇーよっ」マネタリストグローバリスム抜本改革アジェンダー軍団の抽象論攻撃の流れ矢に串刺しにされて針ネズミと化しました筆者は。グサッグサッグサグサッグサグサグサグサッグサグサグサッグサグサグサグサッグサグサッグサグサグサグサグサグサグサッ。痛すぎる。多勢VS無勢派。 ありがとう鯉角”二世。「親の言うことを聞くよいお子さんだったんですね。少しは親であっても否定して、デフレをマクロ的に考え直す余裕と許容がほしかったです」 …こんな事を手記した卑民でしかない筆者は当然制裁をうけ、刺さった矢を更にトンカチで深くガンガン叩き込まれて血が残らず吹き出してしまい何も言えなくなしまったのでした。さいなら、さいなら、さいならっ。

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