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2012年12月24日

【三橋貴明】24年体制

FROM 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】

●24年体制 前編
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11431515766.html

●24年体制 後編
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11432158264.html

総選挙が終わりました。

勝ちました。

投票率が低かったわけですが、これは逆に言えば、今回の選挙では「風」が全く吹かなかったという話でもあります。

前回、「風」に煽られて民主党に投票した人たちが、その後、認知的不協和な状態に陥り、最終的にはどうにもこうにも自らの過失(民主党への投票)を否定しきれず、棄権に回ったのでしょう。

そういう意味で、今回の投票率の低さは、かつてのように「組織票を持つところを利するだけ」といった単純論で語ってはならないと思います。

何しろ、三年半近くも野党暮らしをしていた自民党に、「組織票」など残っていません(公明党はあるのでしょうが)。

確かに、今回の総選挙で農業票や建設票は自民党に向かったと思いますが、これは組織票を動員したという話ではなく、自民党の政策や「日本を取り戻す」というキャッチフレーズが有権者の心を捉えただけでしょう。

今回、自民党が獲得した票は、組織的動員ではなく「相対的に自民党を支持した有権者」のものであり、極めて貴重と言えます。

12月26日に始まる新政権で、有権者の「取り戻してほしい」というニーズを満たすことができなければ、今回の自民党の票は瞬く間に去っていくことになります。

より分かりやすくかけば、今回、自民党に票を投じた有権者たちは、極めて「真面目」でした。何しろ、あれほどまでのマスコミの反自民(というか反安倍)のプロパガンダ旋風が巻き起こる中、彼らは淡々と自民党に票を投じたわけです。

真面目な有権者が自民党に票を投じ、「風」で動いてしまう有権者は棄権に回った結果、今回の「低投票率&自民党圧勝」という選挙結果が導き出されたのだと思います。

異なる面から見ると、今回の総選挙で「マスコミの力」が決定的に凋落してしまいました。あれほどまでにテレビのコメンテーターたちが脱原発を煽り、「卒原発」を公約筆頭に掲げる政党(日本未来の党)まで誕生したにも関わらず、「風」は全く吹きませんでした。今回の総選挙の結果を受け、最もショックを受けているのは、野田総理(まだ総理)でも橋下市長でも小沢氏でもなく、マスコミ関係者でしょう。彼らはもはや、日本「第一の権力」ではないのです。

無論、マスコミの力はまだまだ大きいですが、それでも「第四の権力」程度には力が落ちてきています。09年8月の総選挙の頃には、日本「第一の権力」は間違いなくマスコミでした。彼らこそが民主党政権誕生の立役者だったわけです。

ところが、その民主党の無能ぶりは日本国民の予想を超えていました。結果的に、無能な民主党を推しに推していたマスコミに対する冷たい視線が、ときを経るごとに増えていったわけでございます。

もちろん、まだまだマスコミの力は強いです。安倍新政権は、現時点では発足したわけではありません。

それにも関わらず、マスコミは予想通りバッシングを始めており、民主党政権発足時の「100日間のハネムーン期間」が欺瞞的であり、極めておぞましき「依怙贔屓」であった事実を見せつけてくれています。

彼らは、反権力でも反体制でも何でもありません。単なる反自民、反安倍晋三、反麻生太郎なのです。

というわけで、日本の成長のボトルネックであるマスコミとの新たな戦いが始まりました。しかし、09年8月以降とは一つだけ違うところがあります。09年8月からの三年三か月、我々は「負けないための戦い」を強いられていました。それに対し、これから始まる戦いは「勝つための戦い」なのです。

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【三橋貴明】24年体制への1件のコメント

  1. t0sh1 より

    確かにマスコミの影響力は格段に落ちてますよね。これは、三橋さんの尽力によるところが大きいと思います。いつもお疲れ様です。そしてありがとうございます。これからも頑張ってください。応援しています。戦前、国民を散々煽り戦争の道に突き進めた朝日新聞を始めとした大手メディアは、戦後一切の反省をせずに戦前同様国民を煽り続けていることに腹が立つと伴に危機感を感じます−が、これからネットがどんどん発達していくであろう点とマスコミの欺瞞に気づき戦っている主な世代が若者世代という点で日本の未来は明るいですね(_∀`*)安倍政権が5年、10年と続くような長期政権を目指して頑張りたいですね。

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