From 東田剛
————————————————————–
●韓国大崩壊 ただ1つの理由
https://www.youtube.com/watch?v=ZK5RY5rIGs8
————————————————————–
5月2日、TBSは「焦点だった「豚肉」の関税を現在の最大482円から「50円」に、「牛肉」の税率を「9%」に引き下げるなど、全ての項目で合意」と報道しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140502-00000021-jnn-bus_all
同じ日、日経は、同じ数値を出しつつ、大筋合意には至っていないと報道しています。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0200V_S4A500C1MM0000/
他方、國、もとい讀賣新聞は、生々しい裏側を嬉しそうに報じています。
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140502-118-OYTPT50123/list_NEWS%255fMAIN_4
「別の政府筋も同じころ、本紙の別の記者に「重要5項目すべての分野で大筋合意した」と認め、感慨深げに「日本は変わるよ。歴史的な日だ」とつぶやいた。
25日午前10時過ぎに発表された共同声明には、空欄だったTPPの部分に次の文言が収まっていた。
《重要な課題について前進する道筋を特定した。TPP交渉におけるキー・マイルストーンを画し……》
安倍首相は25日夜、周囲にこう漏らした
「共同声明をちゃんと読めば『合意至らず』の報道にはならないよ。TPPの書きぶりをよく読めば分かるはずだがなあ」」
「25日夜、ある政府筋は各社の報道合戦をねぎらいつつ、こんな解説をした。
「ホワイトハウスは『ヒストリカル・ブレイクスルー(歴史的な現状打破)』とまで言って評価している。ただ、12か国のマルチの交渉だから、合意していないのは事実。だが、共同声明には、日米2か国でこれから他の交渉参加国を説得しましょうということが書かれている。それは当然、日本と米国で話がまとまったからだ。だから、『合意に至らず』も『実質的に基本合意』も、どちらも正しいんだよ」」
でも、渋谷内閣審議官は「甘利・フロマン両大臣、合意しておらず合意隠してもいない」と言っています。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0NO21L20140502
何が正しいのでしょうか?
私の推測は、こうです。
1)米国から、TBSの報道の通りの数字が提示され、それがボトムラインだと言われた。
2)日本はそれで降りることにしたが、日米共に、今後、国内をまとめなければいけないので、それまでは、合意を公表できない。
そこで、両国交渉担当者は、TBSの方同した数字を目指して、今後、国内をまとめていくことで合意。それが共同声明の「道筋」の意味。
3)讀賣の記事にあるように、形式上は、多国間交渉を日米だけで合意できるわけがないから「進展はあったが合意には至らず」と言っても嘘にはならないので、そう言い張り続けようと日米両国で示し合わせ。
でも、手柄をしゃべりたくてたまらない官僚たちが、こらえられなくて記者に漏らすものだから、こういう錯綜した報道になるわけです。
<しかも、獲られたのはTPPだけじゃない!!>
http://chokumaga.com/author/124/
4月17日の時点で、すでに安倍首相は「数字にこだわることも重要だが、もっと大きな意味があるという高い観点から、最終的に良い結果を得て妥結を目指していきたい」と発言しています。
「大きな意味」って?
「日本と米国という大きな経済が、そして自由と民主主義、市場主義経済の価値を理解している2つの国がリードして新しいルールを作ることに大きな意味がある」のだそうです。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3G01N20140417
つまり、日米で新たな貿易ルールを作ること自体が目的で、関税の具体的な数字などは、はじめから、大した問題ではなかった。
それは、私も、昨年10月に見抜いておりました。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/10/16/korekiyo-66/
こういう抽象的な政治的野心に燃えた人に、TPPがどう国益を損なうのかを具体的に説明しても、無駄です。
いくら「大きな意味って何ですか?」って聞いても、「歴史の必然です」「国家百年の計です」「後世の歴史家は必ず評価します」「自由と民主主義と市場主義経済が云々」といった答えしか返ってこないでしょう。
今後の展開ですが、まず、おそらく規制改革会議などを使って、国内の抵抗勢力の抵抗力を削ぐための「改革」が行われるものと思われます。
農業については、既に手は打たれています。
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO69451680V00C14A4TY7000/
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140411/biz14041114370013-n1.htm
そして、自称保守の間で、「関税全廃じゃなかった!さすが安倍さん」「これが政治です!」「じゃあ、安倍さんの他に、誰がいるのか!」「TPPごときで、日本の国体は揺るぎはしない!」とポリアンナ症候群が蔓延することとなるでしょう。
この手の負け惜しみこそ、戦後日本人の精神そのものだとも気付かずに・・・。
<参考1>
http://amzn.to/1f0NkPN
<参考2>
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/12/18/korekiyo-75/
<参考3>
https://www.youtube.com/watch?v=vtLGEtJiAPs&list=PLBCB8ED386DD0D136&index=4
ベ、ベ、アベベアベー
オバマと寿司屋で TPP
混合診療 残業代ゼロ
規制はいらない
国境も国籍もない
ベ、ベ、アベベアベー
信者と歌おうベベベアベ
ベ、ベ、アベベアベー
人材不足は外国人
消費増税 法人減税
配偶者控除もいらない
保守でも何でもない
ベ、ベ、アベベアベー
平蔵と歌おうベベベアベ
元重と歌おうベベベアベ
<東田剛からのお知らせ>
この本は、ポリアンナ症候群のワクチンです
http://amzn.to/1gtlD64
http://amzn.to/1eEJwFQ
PS
三橋貴明の無料Video「雇用破壊」
日本人を貧民化させるのは国益なのか?
http://youtu.be/IsJZZaD-rPQ
コメントを残す
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です