From 三橋貴明
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かつて日本は「一億総中流」などと言われ、比較的、経済格差の少ない国だとされていた。その「一億総中流」の経済力によって、大きな経済成長を遂げてきた国だった。
しかし、それも「今は昔」。デフレが深刻化するとともに、経済格差の拡大が問題視されるようになっている。
三橋貴明はその原因を政府が「デフレを甘く見ていること」と「実質賃金を軽視していること」と指摘する。特に「実質賃金」は重要なキーワードであるという。
実質賃金とは物価変動の影響を除いた賃金のことだが、要するにモノやサービスを「買う力」を表している。
この実質賃金が、日本では1997年をピークに下がり続けているという。株価が上昇していたアベノミクス初期ですら、実質賃金(=買う力)は下がり続けていたのだ。
なぜ、日本国民の「買う力」は低下し続けているのか。また、この事実はデフレや格差拡大とどのように関係しているのか。
三橋貴明が、デフレの正体やその脱出法とともに詳しく解説する。
『月刊三橋』最新号
「日本経済格差拡大のカラクリ–実質賃金の軽視が招いた大災害」
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php
※このテーマを聞くには、5/9までにお申し込みください。
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【近況】
5月7日の東京新聞「米大統領選 トランプ現象の虚実」に、堤未果さんが「脱金権政治への希望」というコラムを寄稿され、トランプ氏の、
「強欲な「1%」からアメリカを取り戻す」
という言葉について、多くのアメリカ国民が「希望」として受け止めたと、実に的確な分析をされています。1980年代以降のアメリカの金権政治が、現在のトランプ現象を引き起こし、バーニー・サンダースが支持される理由も同じだ、と。
日本のメディアでは、トランプ現象について「アメリカの病理」などと、それらしい抽象表現で分析した「ふり」がなされていますが、根底にあるのはアメリカ発グローバリズムに対する「民主主義による否定」なのです。
以前も書きましたが、ニューハンプシャーかどこかの予備選で、あるアメリカ人が「トランプに投票するか、サンダースに投票するか迷っている」とコメントしていました。まさにこの「迷い」に、今回のアメリカ大統領選挙の本質があるのだと思います。
無論、移民政策などは真逆ですが、トランプもサンダースもアメリカの「1%」に反発する人々の支持を集めているのです。一年前の時点で、トランプが共和党の大統領候補の座を射止め、サンダースがここまでヒラリーに食い下がると予想した人は、二人の候補者を除き、誰もいなかったと思います。
また、ドイツでは「ドイツのためのもう一つの選択」、AfDが支持を伸ばしています。ドイツは、ある意味でアメリカ以上にグローバリズムを推進した国で、一部の超富裕層が資産を増やす反対側で、国民の実質賃金は伸びていません。
その状況で、100万規模の難民・移民が雪崩れ込んできたわけです。AfDが支持率を上げるているのも、無理もありません。
ドイツもアメリカ同様に、国民が「既成政党」を否定し、反グローバリズム、反移民の政治家、政党が急速に支持される状況になってきています。グローバリズム対民主主義の、熾烈な闘争が始まっているのです。
翻って我が国を見ると、安倍政権や自民党が「外国移民政策」に象徴されるグローバリズム路線を爆走しています。将来の日本国民の分断を防ぐためにも、安倍政権のグローバリズム的「構造改革」に歯止めをかけなければなりません。
是非、ご地元の「政治家」に声を届けてください。
◆5月14日(土) 三橋経済塾第五期 三橋経済塾第五期 第五回対面講義の詳細と申込方法をご案内致します。
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第五回のゲスト講師は中野剛志先生。(すみません、14日でした。重ね重ね、申し訳ありませんでした)
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◆週刊アサヒ芸能 連載「三橋貴明の列島丸わかり報告書」 今週はGWでお休みです。
http://www.asagei.com/
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 今週はGWでお休みです。
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」 第356回 There is no alternative(他に道はない)
http://klug-fx.jp/mitsuhashi/2016/05/03/025744.php
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 〜新世紀のビッグブラザーへ〜 週刊三橋貴明 Vol363 公共サービスの効用と予算制約式
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
なぜ、経済学という学問で現実経済の問題を解決できないのか。様々な論点がありますが、今回は「公共サービス」と「予算制約式」について取り上げました。
◆メディア出演
5月10日(火) 21時 Abema Primeに出演します。
http://news-prime.abema.tv/
5月11日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/
5月11日(水) 17時55分からBSスカパー「ニュースザップ」に出演します。
http://www.bs-sptv.com/zap/news/
5月13日(金) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
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◆チャンネルAJER 今週の更新はありません。
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[三橋実況中継]グローバリズム対民主主義への2件のコメント
2016年5月9日 5:35 AM
自民は”じみん”と読みます。少し”じ”を伸ばして発音すると、”じ「いみん」”となり、名前からも自民党は隠れ移民推進政党だということは明らかです。という、冗談を言いたくなるくらい、移民に熱心ですね。
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2016年5月10日 7:50 PM
三橋先生 断言はできませんがトランプを見てるとどうも安倍晋三が平気でウソをつき総理大臣になった事を思い起こしてしまうのは勘繰り過ぎでしょうか? 共和党で大金持ちのトランプが庶民の味方とはどうしても思えないのはレーガン ブッシュ親子と続いた世界制覇ネオリベ共和党だし、世界戦争を欲するユダ金仲間の連中を信用できるのかとの疑念のが拭えないからです。アメリカの金持ちが庶民の味方を装って嘘つき大統領になっても可笑しく無いほど世界的に政治の劣化が進行していると邪推するのは考えすぎでしょうか?
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