政治

2020年11月30日

【三橋貴明】本物のオオカミがやってきた

【今週のNewsピックアップ】

尖閣への「王手」をかけられている!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12640293855.html

本当の「狼」とは何なのか? 迫りくる「戦争」の危機
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12640691834.html

昨日の話とも絡むのですが、
草食的な財政破綻論者たちが、

「狼(財政破綻)は来るっ!きっと来るっ!」

などと妄想の危機(財政破綻)を
煽っている内に、正真正銘の「狼」が
日本に襲い掛かろうとしています。

すなわち、中国共産党です。

三橋TVで中野剛志先生に
解説して頂いていますが、
すでに尖閣に「王手」をかけれた状況になっています。

過去二十年、中国は人民解放軍はもちろん、
海警局(日本の海上保安庁に該当)の強化を続けてきました。

反対側で、我が国は緊縮財政。

海上保安庁の予算を増やそうとはせず、
人員も艦船も強化しようとしなかった。

海上保安庁は、千トン以上の船を
「大型船」と呼びます。

尖閣諸島海域を担当する日本の
巡視船の多くは、千トン級です。

ところが、中国の海警局は、
3千トンから5千トン級の船を
次々に就役させ、尖閣に送り込んできています。

中には、軍艦並みの大型機関砲を
装備した船まである。

舟が小さいと、波が荒い尖閣近辺に
長く留まることは難しいのですが、
今や「余裕」というのが中国海警局の「実力」なのです。

さらに、中国は海警局に
「外国船舶への武器使用」を
認める法律を制定中です。

近い将来、中国海警局が日本の海保の艦船に
「武器」を使用する、あるいは千人単位の
武装漁民が魚釣島に「避難」するといった
事態が起きるでしょう。

日本側が「抗議」したところで、
「我が国の主権下にある海域で、
 主権を行使しただけだ」
と主張し、実効支配を確立しようとしてきます。

尖閣諸島が中国に実効支配されると、
日米安保条約の適用範囲外になります。

日米安保は、あくまで
「日本国の施政の下にある領域」
にしか適用されないのです。

さて、「財政破綻が来る~っ!」と
叫び続けてきたオオカミ少年こと
財政破綻論者の皆さん、
本当の狼がやってきましたよ。

妄想の狼を恐れ、
本物の狼に食われようとしている。

この現実を国民が共有し、
政治を動かす必要があります。

日本国を守る「責任者」は、
我々、日本国民以外にはいないのですから。

◆【緊急更新】
 日本人の声をミッテ区とミッテ区長に届け、
 少女像を撤去させよう!
 https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12633317296.html

◆「日本をダメにした財務省と
 経団連の欺瞞(小学館)」が刊行になりました。
 https://amzn.to/38q1LPW

◆「自民党の消滅(ベストセラーズ)」
 (書籍版)が刊行になりました。
 https://amzn.to/3dEIFqS

◆週刊実話 連載
 「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
  第395回 GDPの回復が主要国最低の日本

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol601 
 国債金利とインフレ率(後編)
 http://www.mag2.com/m/P0007991.html

 今回は「銀行準備制度」について
 取り上げてみました。

 実は、日本の銀行は借り手さえいれば、
 「3京円」以上の預金を貸し出せるって、知ってました?

◆メディア出演

 三橋TV、続々公開中です。

 30兆円の第三次補正予算実現を! 
 珍しく経済財政諮問会議が
 まともな提言をした件
 [三橋TV第318回] 三橋貴明・高家望愛
 https://youtu.be/Z_8lQL1TIo8

 三橋貴明と高家望愛の消失 
 尖閣への「王手」をかけられている!
 [三橋TV第319回] 中野剛志・saya
 https://youtu.be/VKIiVZMCe5Y

 本当の「狼」とは何なのか? 
 緊縮が戦争を招く!
  [三橋TV第320回] 中野剛志・saya
 https://youtu.be/g0HUfAKHSLE

 
 特別コンテンツ、配信。

 明治維新の富国強兵こそ、
 まっとうな政策の理由(三橋貴明)
 https://youtu.be/6NEo8RrE9ho

 【緊急鼎談】都構想の次は総合区?
 裏でうごめく黒い欲望
 (三橋貴明×藤井聡×室伏謙一)
 https://youtu.be/u90lIyPzQ4o

 11月30日(月) チャンネル桜
 「Front Japan 桜」に出演します。
 (11時からLive配信)
 https://youtu.be/A_iLcsl2oWg

 12月2日(水) チャンネル桜
 「Front Japan 桜」に出演します。
 (11時からLive配信)
 https://youtu.be/V8nDjVBpxj8

◆三橋経済塾

 11月21日(土) 
 三橋経済塾第九期第十一回対面講義が配信されました
 https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1300

 ゲスト講師は九州大学大学院
 比較社会文化研究院教授 施光恒先生でした。
 
 インターネット受講の皆様、
 お待たせいたしました。

 ※ご入塾は以下から。
 https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER 
 今週の更新はありません。

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【三橋貴明】本物のオオカミがやってきたへの5件のコメント

  1. 大和魂 より

    わたくしからすれば現実の【狼】よりも何よりも先日、中野先生がsayaさんが所属している社長について、さりげなく指摘していた事、つまり保守派の著しい劣化の方が、遙かによっぽど重大で深刻な問題だと思いますね。

    それは先週の討論の題名に明確に現れていて、わたくしだけではなく他の方々も、かなり違和感を抱かれたと思うのが【世界激変と日本の野党】…はぁ~???そこは日本の政治だろ!!!もういい加減に勘弁して貰いたいね。

    しかも肝心の本業を疎かにするなら頑張れ、やら国守衆なんかも周知される訳なんかないやろってこと!!ちなみにそれが行き着く先は低次元の日本会議程度なら、もうビジネス保守なんか辞めた方がマシなんだとね。

    それはその討論の始めから三十分程に凝縮されていたし、具体的には室伏、浜崎両先生の克明な発言でしたし、戸締まりなんて一人だけ昭和脳の、まんまでしたよ。

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  2. たかゆき より

    狼よりも 恐いもの
    それは
    財政破綻

    国家の存続よりも 大切な事
    それは
    PB黒鹿

    落語のような世界を

    経験させてくださる

    日本国政府および

    国民の 皆様には

    あつく あつく 御礼

    申し上げます

    良いお年を お迎えください ♪

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  4. 利根川 より

    中野剛志さん「なぜ、歴史を学ぶ必要があるのか。それは、世の中、取り返しのつかないこともあるということを知るため」

    中野剛志さん「取り返しのつかない状況になっちゃってから『どうしたらいいですか』と聞かれても『どうしようもない』としか言いようがない」

    ということで、三橋TV第321回を視聴させてもらった豚です。
    ザックリとどの様な話だったのか載せておきます。

    <アメリカ国防戦略委員会>

    2017年国防授権法に基づき、米議会の諮問により、2018年国家防衛戦略などの評価を実施した

    「もし、米国がバルト有事においてロシア、あるいは台湾をめぐって中国と交戦しなければならなくなったら、米国は、決定的な軍事的敗北を喫するであろう」(報告書p14より)

    (正確には、長期間、総力を挙げて戦えばアメリカは中国に勝てるが、その間にもたらされる被害にアメリカは耐えることができないだろう、とのこと)

    このように、アメリカの正式な委員会の報告書にも「中国に勝てない」との報告が書かれる時代になっている

    集団的自衛権とかそれ以前の問題で、アメリカ自体にもうその実力がない。それをアメリカ自体もそれを認めている。

    <今年の夏、アメリカ議会に提出されたアメリカ国防省によるレポート>

    中国の軍事力は、いくつかの点ですでに米国を凌駕した。

    例えば、中国は「世界最大の海軍」を有する(約350隻の戦艦・潜水艦)

    これに対し、米海軍の戦艦などは約293隻

    トランプ政権は、中国に対して厳しい態度で臨んできたが、このレポートはそのトランプ政権下で出されたレポートである

    保守派は、トランプは反中だと言って新冷戦だと喜んであるようだが、全然事情が違う

    2012年の段階、ジェームズ・ホームズ米国海軍大学教授が「アメリカの協力があれば日本はギリギリ尖閣を防衛できるだろう」と言っていた時代。

    この時代の米中の軍事費は5:1でアメリカは中国の5倍あった。しかし、東アジアに限定すると、その戦力はトントンだと分析されていた。

    どうしてかというと、アメリカはヨーロッパにも中東にも軍を展開しているが、中国は東アジアに集中すればいいだけ

    アメリカは太平洋を越えて中国に向かっていかないといけないので、実質、沖縄やグアムといった点在する基地で対応せねばならないが、中国は庭先を綺麗にすればいいだけ

    アメリカにとっての最重要地域はアメリカとヨーロッパだが、中国にとっての最重要地域は東アジアなので本気度が違う

    こういったことから、2012年の段階ですでに東アジアに限定すれば米中の実力は拮抗しているとアメリカは判断していた

    2020年の米中の戦力比はどうなっているかというと、3:1

    アメリカ政府の公式見解がコレ。

    では、バイデン政権ではどうなのかというと、軍事力、その背景にある経済力が衰えてしまっている今のアメリカでは中国を敵視しようがしまいが出来ることは限られてくるものと思われる

    なので、バイデン政権になったからと言ってアメリカの対応がそんなに大きく変わったりはしないと予測される

    共和党だけではなく、親中といわれた民主党も今は親中ではなくなっていて「中国はヤバイ」という認識を持っているそうだが、そもそも、アメリカの実力が落ちてしまっているのでどうにもならない

    去年のユーラシアグループによる世論調査によるとアメリカ国民の6割弱が「アメリカの東アジアにおける軍事費を削減し、内政に注力すべし」と答えたという

    そのくらい、もうアメリカ社会はガタガタになっているということ。何かをやる余裕なんて無いようである

    中国が早々にコロナ被害を終息させ、その一方でアメリカはコロナ被害を終息させられずにいる、さらに、軍事力でもすでに対抗できなくなっている、これらが一斉に来ているのが2020年代

    <ミシェル・フロノイ(オバマ政権時の国防次官)の寄稿(2020)>

    「効果的な抑止は、中国指導者たちが、”米国に侵略行為を阻止する能力がある”と信じるだけでなく、彼らが、”米国にその意思がある”と信じていなければならない。今日、”北京はその両方を疑っている”」

    「国防省は、旧来のプラットホームや武器システムへの投資が過剰で、”将来の優位性を決定する新技術への投資が過少”である」

    米国の戦略研究家トシ・ヨシハラさんではないが、要は、中国の政治家は「これ、もうイケるんじゃね?」と自信を持ってしまっている状態だという

    くわえて、フロノイさん曰く「アメリカは中国の軍事力の3倍もあるのぜ、と言ったって、3倍程度じゃ足りないし、使ってる武器も旧型ばっかりだ」とのこと

    このフロノイさん、オバマ政権時の国防次官だった人物である。

    中野剛志さん「今頃になって何を言っているのかと、お前が無能だったからこういうことになったんだろうと小一時間問い詰めたい」

    <中野剛志さんによる見解>

    TPP亡国論を執筆していた当時から言っていたように、アメリカが日本を守れなくなった場合どうするのかということを日本国民は真剣に考えてこなかった

    アメリカが日本を守れなくなっちゃってから考えるのでは遅かった

    MMTがあるからダイジョウブだという人も居るが、いきなり予算をつけられたって軍艦だってすぐに製造できるわけではないし、軍人にも訓練が必要

    この10年間、「中国が台頭してきている」「中国との軍事バランスが崩れてきている」と言うことは皆言っていた

    「自由貿易と日米同盟が日本の外交の基軸だ」(要はアメリカに何とかしてもらえばいい)なんて言っていられる世界はとっくに終わっていた

    なのに、この10年、日本は国防費を上げるどころかその土台となる経済力を緊縮政策でボロボロにしてきた

    そういったことを知っていて、このままでは不味いと思ったから様々な本を書いて何とかしようと試みてきたが、全ては無駄であった

    アメリカは、尖閣が中国に取られるのは時間の問題だとみているが、そうなった場合、日本国民は必ず「尖閣なんて無人島なんだからくれてやればいい」という人がでてくる

    おそらく、尖閣で中国とトラブるとビジネスがうまくいかないとかそういったことなのかもしれないが、なぜ中国があんなに尖閣にこだわっているのかを考えてみてほしい

    「尖閣を中国が日本から奪い取ったのに、日本は戦わなかった、あるいは、アメリカが出てこなかった。その瞬間にアメリカの同盟国は『俺たちはアメリカに守られないんじゃないか』となって、米国中心の同盟は瓦解する」

    ジェームズ・ホームズ教授曰く、日本は日清戦争で局地的に勝利をおさめたが、清朝を滅ぼしたわけではなかった

    なのに、あの戦いで東アジアのリーダーは大国清を差し置いて日本と言う認識になってしまった

    なので、これをひっくり返すには「局地戦で1勝すればいい」というわけ。つまり、尖閣をめぐる争いで日本に勝利すれば東アジアは中国のモノ

    尖閣をとって「いつでもお前たちの国を侵略できるのぜ」という状況にもっていけば日本は中国の言いなりになるだろうという思惑もある

    なので、「尖閣ごとき無人島などくれてやればいい」なんて寝ぼけたことを言っているとダメ

    じゃあ、実際に尖閣をめぐる争いが本格的に始まるとどうなるのかと言うと、人的損失の他、日中双方が経済的打撃をうける。しかし、最初に腰砕けになるのは日本だと思われる

    「景気が悪くなると自殺者がこんなにでるんだ」

    ということになって、国民の支持で政治をやっている政治家は折れざるを得なくなる

    サトケンこと佐藤健志さんが口を酸っぱくして言っていますが、危機的状況に対する対応力は独裁国家よりも民主国家の方が脆弱だったりする

    なぜ歴史を学ぶ必要があるのか

    「歴史を学ぶと、取り返しのつかないことってあるんだな、と言うことが分かるから」

    アメリカにハルノートを突き付けられちゃった後で「中野先生どうしたらいいですか」と言われても「どうしようもない」としか言いようがない

    だから、早めに手を打たなければいけないんだということを理解するためにも歴史を学ぶ必要がある

    この10年が勝負の期間だったわけだが、日本は防衛力の強化もしてこなかったし、経済も緊縮政策でボロボロにしてきた

    ここまで中国と地力の差がついてしまった後で「中野先生、どうしたらいいですか」と聞かれたって10年何もしてこなかったのだから「どうしようもない」としか言いようがない

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      1. 利根川 より

        中野さんは

        日本の没落 幻冬舎新書

        でも言っておられましたが、

        「希望が無くても、救いがなくても、絶望的な持ち場で頑張りとおすのが義務なのだ」

        これを実践しているのだと思いますが、メンタル硬いですね。状況を理解していた人(三島由紀夫とか西部邁とか)は皆自殺をしているのだそうで、これを実践できる人というのは多くはないのだと思います。
         私は豆腐メンタルなので、目下、いい砂場がないか探しているわけですが、なかなかいい物件がみつからないのが現状です。砂場自体がない公園も増えているそうですしね。まあ、私が見ていても見ていなくても狼(中国)はやってくるんですけどね。
         中野さんは動画で「新書じゃダメか」と嘆いていましたが、新書良いじゃないですか。安いし、持ち運びしやすいし、場所取らないし、サイコーかよ。
         場所を取らないと言うことなら電子書籍がありますが、

        「あれ、読みにく~い」

        あまりの読みにくさで結局、同じ本を本屋で買ってしまったりね。新書、いいと思います。もっと出してほしい。というか、富国と強兵。あの分厚い奴、読んでないんですよね。
         10年前に読んでおけばと今更後悔していますが、覆水盆に返らず、今更読んでももう遅い。
         で、中国ですが、

        習近平「今後、中国は必要な物を自国で賄える体制に移行する。一方で、諸外国には中国に依存するようにしむけていく」

        という方針を打ち出しているそうです。めずらしくNHKでやってました。
         日本がこのまま緊縮増税を続けていくと、当然、国内の消費は落ち込んだまま(物が売れにくいまま)になりますので、企業は外国にモノやサービスを買ってもらおうとすると思います。良くない流れですね。
         しかし、あの竹中平蔵が「財政均衡論は間違いであることが分かった」と方針転換をしたそうで…
         今更遅いけれど、それでもようやく緊縮増税が終わるのかと思いけや

        <本日のNHKのニュース9>

        「財源が限られている中、インフラをトリアージすることが重要です」

        これである。どうやら今後も緊縮政策は続ける方針の様です。これ、中国に尖閣や沖縄の島々が取られたときも

        「財源が限られている中、救う地域と救わない地域、救う国民と救わない国民をトリアージするのが重要です」

        とでも言うのですかね。
         
        「変動為替相場制の独自通貨国は、自国通貨建て国債で財政破綻(債務不履行)することはない」

        あの竹中平蔵ですら理解したというのに、どうしてたったこれだけのことが伝わらないのか。
         その他の緊縮増税応援団についても、その動向を見ていると省みるということはないようでガックリきます。君らはサウザー様なのかと(引かぬ、媚びぬ、省みぬ)

        伊藤元重「供給能力は重要。だから、”民間に”投資をしてもらって生産能力を伸ばそう」(読売新聞の社説より)

        今、皆が何に困っているのかと言えば「お客も減ってるし、買い物の量も減っている」ことですよね。
         商品を100個作って用意しても50個しか売れない時に

        「生産能力を増やせ。1日100個じゃ甘いよ。設備投資して1日200個作れるようにしようぜ」

        なんて言われたって困ってしまうでしょう。仮に設備投資して1日200個作れるようになったとしても、売れるのは50個なんだから150個は在庫になってしまうわけでね。
         足りないのは供給を支える「需要」の方なのです。商品を買ってくれる人が増えないと商品の生産力を増やそうという話にはならんのです。そして、不況の時に需要を増やせるのは政府だけ。なにせ、収入が減っている時に金を使えと言われても民間では無理ですしね。
         上でも書きましたが
         
        「変動為替相場制の独自通貨国は、自国通貨建て国債で財政破綻(債務不履行)することはない」

        わけで、政府なら不況の際も支出を増やすことができるのです。

        「財源が限られている」

        すべてがここでストップしてしまう。国防も、災害対策も、コロナ対策も「財源が限られている」という呪縛に囚われたままだと、何一つとしてまともなことはできなくなってしまう。
         三橋TV第319回~321回では、米中の戦力比やアメリカの現状などの分析を交えてお話をされていましたが、日本の場合、そういった話ができるはるか以前の段階でストップしてしまっているのです。
         中野剛志さんは「富国と強兵」でMMTの話を日本で初めて紹介したとのことですが、話にならない段階から話ができる段階になるようにMMTの話をされたのだと思います。
         どうやら、日本はいまだに「不況の時に増税の話をするな」という当たり前のこと(主流派からみてもMMTからみても当たり前のこと)すらできていないようですよ。今、どのような気分でおられるのでしょうか。
         ときに、サトケンは西部ゼミナールや「寺ちゃん」が「おはよう寺ちゃん」だった頃から見ていて、あの芸風が大好きなのですが、番組内で紹介されていた適菜収さんについては見た事が無いのでどういった人なのかがよく分からない。
         保守系の人なのだとは思うわけですが、私の知っている保守というと寅八や桜のように「愛国をうたいながら構造改革を口にする人達」なので、最近は保守系というと疑ってかかる悪い癖ができてしまいました。
         中野剛志さんが紹介するくらいなので右下の方なのだと思います。どこかで目にしたら目を通してみようと思います。

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