政治

2017年7月31日

【三橋貴明】トリニティに支配された安倍政権

【今週のNewsピックアップ】
交通インフラの整備と自然災害対策
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12296226453.html
亡国の地方創生策
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12296803053.html

グローバリズムとは、規制緩和、自由貿易、そして「緊縮財政」の三つが、
常に政策パッケージとして推進されます。

すなわち、グローバリズムのトリニティ(三位一体)です。

安倍政権は、グローバリズム政権です。

大本の「考え方」がグローバリズムである以上、
規制緩和と自由貿易、さらには緊縮財政の三つを
「常に」推進せざるを得ません。

とはいえ、現実の政治は「デフレ脱却」「地方経済再生」を求めてきます。

もっとも、安倍政権はグローバリズムのトリニティ」に支配されている以上、
財政出動といったデフレ対策に乗り出すことはできません。

ちなみに、グローバリズムのトリニティは全てデフレ化政策です。

というわけで、安倍政権はデフレ化政策の
グローバリズムを推進しつつ、金融緩和でデフレ脱却を図る
という「いわゆるリフレ派」式のデフレ対策を実施し、見事に失敗しました。

地方経済再生も同じです。

本来、地方創生策として推進するべきは、
交通インフラの整備であり、他にはありません。

とはいえ、トリニティに含まれる緊縮財政を
推進している安倍政権にとって、
公共投資の拡大などできるはずもないのです。

実際、地方創生策のペーパーを読むと、
インフラ整備の「いの字」すらありません。

トリニティに支配された安倍政権は、
交通インフラの整備という正しい地方創生策は実行に移せない
(もちろん、交通インフラの整備はデフレ対策としても有効です)。

とはいえ、現実の政治は地方経済の再生を求めてくる。

安倍政権は、グローバリズムのトリニティを
崩さない形の地方創生策を「でっち上げる」必要があったのです。

でっち上げられた地方創生策は、当たり前ですが、
「各地方は自助努力せよ。
稼げているところは地方交付税を厚くし、巧くいかないところは自己責任」
と、各地方の競争を煽るという、「政府の責任放棄」的なものにならざるを得ませんでした。

初代地方創生大臣である石破茂、二代目の山本幸三。

両者が共に地方の競争を煽る発言を繰り返し、
「負けたところは自己責任」と、
切り捨てに走ろうとするのは偶然ではないのです。

トリニティに支配された安倍政権には、
はじめからまともな地方創生策など打ち出しようがないのでございます。

すなわち、何かと問題がある(と三橋は感じる)山本幸三が
地方創生大臣であるのは、偶然ではないのです。

「政府の責任放棄」「地方の自己責任」式の地方創生を進める以上、
地方創生大臣山本幸三は、
むしろ「適材適所」という話になってしまうのでございます。

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【三橋貴明】トリニティに支配された安倍政権への2件のコメント

  1. komiyet より

    バカな上司の下で働く社員さんが、バカな上司の話をまともに聞くでしょうか。

    「どうせ山本はトカゲの尻尾だろ。ほっとけほっとけ」

    となるのは通常の人間の心理だと思います。

    中央に何の策もないから、地方で何とかせい。

    我が国はアメリカに守ってもらうことを当たり前と思っているので、国というより会社組織のようになっています。

    国であれば国士という希少な方がいます。

    会社組織は、個人の感情を満たすことが最大の目的になり、

    出世や収入アップが最大の目的になり、

    誰かの為に何かをしようとい人はほぼゼロ。

    私の想像力の及ぶ範囲では、我が国の政府は会社組織と同じに見えます。

    しかも、社員を大切にしていた昭和の企業ではなく、派遣社員を好んで使うグローバル企業のように見えます。

    我が国は滅びる方向に確実に進んでいます。

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  2. 反孫・フォード より

    >公共投資の拡大などできるはずもないのです。

     先日Nhkサイエンスゼロで、インフラ点検維持に人力ではなくドローン等で効率化・・・・の番組を観ました。
    大量の点検に掛かる時間の省力、効率化に対して異論はまったくありません。

     しかし大量の点検を要してしまう状況を創ってきた結果になったのは、
    猪瀬氏等が進めてきた道路民営化嗜好やインフラに掛ける政府の財出は無駄だから切り捨てる嗜好が、
    戦後米国大学で安倍ドリルを学習してきた帰国男女スパイ・エコノミンテルンによってマスコミ界隈を凌駕してしまってきたことが元凶な気がしてなりません。

     何もかも(カモフラージュ名称たる国家戦略特区のように)合法化されているものが日本社会に弊害を増大させてきた気がしてなりません。

    政府、総理、マスメディア、ジャーナリスト、プロフェッサー等は言葉、名称で何もかもカモフラージュすることにエネルギッシュになるばかりです!
    エスタブリッシュメントはどまぐれた(方言)人達ばかりが過剰供給です。

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