【近況】
よりにもよって地方創生担当大臣の山本幸三が、北九州市の講演で、
「地方は稼がなければだめだ。
(中略)稼ぐことに頑張ろうという所はどんどん応援し、
そうじゃない所は(応援)しませんということだ」
と、語りました。「デフレは貨幣現象」を頑なに信じ込み、
消費税増税を推進した点といい、この政治家は本当にダメです。
というか、消費税増税の戦犯の一人である山本幸三を
厚遇している時点で、安倍総理の亡国ぶりが分かります。
山本大臣に聞きたいのですが、貴方は、
砂漠でインフラが全く存在せず、
道路も送電線網も発電所も湊も空港も鉄道も
上下水道もガスパイプラインも、何も存在しない地域で
所得を稼ぐことができますか?
できるはずがないでしょ?
日本の地方インフラ整備は、昭和で止まっています。
日本の各地を回っている三橋は、
まるで昭和期に逆戻りしてしまったように脆弱な
インフラの上での人々の暮らしぶりに、
毎度毎度、愕然としてしまうのです。
ひび割れ、長いこと補修されていない道路。
高速道路は無しか、あっても片側一車線対面通行ポール立て。
錆び付いた橋梁。
崩壊するのではないかと怖くなるほど、古びたトンネル。
単線の鉄道、しかも今どきディーゼル。
鉄道の本数が少ないため、どこに行くにも自動車。
道路事情が劣悪であるため、常に大渋滞。
ちなみに、一般道路を含めた渋滞による
都道府県別総損失時間(人口当たり)を比較すると、
意外なことに首都圏はそれほど悪くなく、
岐阜県、宮城県、沖縄県、石川県、山梨県、長野県
などの方が長くなっています。
首都圏の場合、人口も多いですが、
とにかく鉄道網の充実が半端ないため、
渋滞による損失時間は(相対的に)短いのです。
珍しく、明日に続く。
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なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol427 スパイスロードとグローバリズム(中編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
ポルトガルから始まったスパイスロードにおけるグローバリズムは、「ヒト」の国境を越えた移動の自由化も含んでいました。すなわち、奴隷交易です。
ポルトガル人、スペイン人により、多くの日本人が「奴隷」としてアジア各地、欧州まで売られていったという事実を知っていますか。
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8月2日(水) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
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7月15日(土)三橋経済塾第六期第七回講義がアップされました。
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ゲスト講師は鈴木宣弘先生(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)でございました。
インターネット受講の皆様、お待たせいたしました。
◆チャンネルAJER
『プライマリーバランス黒字化というという毒針(後篇)①』三橋貴明 AJER2017.7.25
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【三橋貴明】砂漠で所得を稼げますか?への4件のコメント
2017年7月30日 10:13 AM
山本様は自分が特別な能力を持っていると思っているのでしょう。
あなた様は特別に優遇された環境に生まれ、特別な権力をたまたま持っているという偶然の中にいる。
人間の想像力の及ぶ範囲は限定的だという事を知らないから、ステレオタイプの政治家になるのでしょう。
サラリーマン政治家の典型ですね。
こういう人が私たちに絶望を教えてくれるのです。
こういう人が権力を持っているから、日本は滅びるのです。
希望なんかありません。
他人に期待しないで、リスクを限定して戦う。
安心安全安定という、この世に無いものを求めるのをやめましょう
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2017年7月30日 1:03 PM
「観光マインドがない文化学芸員は全員首」と同じ人か。砂漠に投資しても儲かるはずないからそんな所に投資する奴は居ない、とか言いそうだな。砂漠でも国内にインフラを整備するのが政治家の仕事だと思うが。儲からない所には投資しない、予め利益が出ると分かってる分野以外には投資しない、文化財を使って観光利益を上げられないなら、文化財は外国に売ってしまえ、くらいに考えてるのかな。自国文化を尊敬できない国に未来も無いだろう、国民の統合が損なわれて剥き出しの権力闘争で格差は拡大する、需要も購買力も損なわれる、あるのは今だけ株価だけなのだから、短期的に株価が下落する投資を否定して投機しか頭に無いのでは。
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2017年7月30日 5:52 PM
地方創生担当大臣というものについていつも思うのは
こいつらは地方を潰すために仕事しているんだなということです。
地方創生とは誰かが皮肉っていたように正に地方早世だと確信します。地方早世大臣の方々は日本の地方を人のいない廃墟にして外国人に売り渡すのが実際の仕事なのでしょう。
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2017年7月30日 8:35 PM
>こいつらは地方を潰すために仕事しているんだなということです。
本当にそうですね。過密都市と過疎地方をいっしょくたにしか考えることが出来ないのでしょうか。
中央政府だけでなくありとあらゆるところ、情報局にまで学歴社会の弊害がヒアリ騒動みたいに拡がってしまっている気がしてなりません。
馬鹿の過剰供給です。需要が付いてくるとは思えないのに更にドンドン供給されているのです。そして大供給過多になり自らが造り上げたシャッター街と同じ道しか無いのです!
またわけがわからない話になってしまった。失礼しました。
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