From 三橋貴明@ブログ
本日、チャンネル桜「日本よ、今…「闘論!倒論!討論!」 種子法廃止は日本農業を滅ぼすのか?」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655
上記、討論番組の「予習」ということで、昨日のFront Japan 桜では、モンサント法ならぬ種子法廃止(及び農業競争力強化支援法)について取り上げました。
【Front Japan 桜】種子法廃止の恐怖 / 日本庭園に見るモンサント種の元[桜H29/5/19]
https://youtu.be/nzxDQzu6l3Y
http://www.nicovideo.jp/watch/1495181862
今回、ご一緒させて頂いたキャスターは、SAYAさん。
さて、モンサント法として、種子法廃止法について取り上げてきましたが、もう一つ、決定的なモンサント法が、5月11日に成立しています。
『農業競争力強化支援法が成立
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS11H6A_S7A510C1EAF000/
肥料や農薬などの農業資材や流通加工分野の業界再編を促す農業競争力強化支援法が12日午前の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決、成立した。政府が昨年まとめた農業改革策の一環。資材メーカーや流通業者などの再編を金融面で支援する。政府は低価格の農業資材の供給や流通の効率化で農家の経営を後押しできると説明している。』
上記、農業競争力強化の中に、とんでもない条文があるのです。
『農業競争力強化支援法
第八条 国は、良質かつ低廉な農業資材の供給を実現する上で必要な事業環境の整備のため、次に掲げる措置その他の措置を講ずるものとする。
(略)
四 種子その他の種苗について、民間事業者が行う技術開発及び新品種の育成その他の種苗の生産及び供給を促進するとともに、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進すること。』
はあっ!!!!!????
過去に、種子法の下で予算がつけられ、圃場(ほじょう。すみません、桜の番組では「ほば」とて呼んでいました。間違いです)において蓄積された、様々な種子に関する知見を、民間事業者へ提供する・・・・。予算、ですから、日本国民の税金により作られた「種の知見」を、民間事業者に譲り渡すわけです。しかも、例により外資規制はありません。
売国、以外に、どのように表現すればいいのでしょうか。
種子法が廃止され、農業競争力強化支援法が成立したことで、モンサントは日本の各地域の多様性に道が種の知見を手に入れ、「ちょっと変えるだけ」で生物特許を取ることができます。公共財である日本の種が、外資を含めた「ビジネス」へと変わることになります。
一連のモンサント法により、以下の問題や懸念が生じます。
●種子法廃止後、種子は育生者権保護を強化した種苗法で管理⇒種苗法では、登録品種を「種子として販売・無償配布しない」という誓約書にサインを求められる
●農業競争力強化支援法により、公的な種苗の生産に関する知見が民間事業者に提供される
●特定企業が、過去に日本政府や地方自治体が蓄積した遺伝子を活用し、開発した新品種の「特許」が認められる⇒本来、公共財であった種の遺伝子の権利が特定企業に移行
●低廉な種子を供給してきた制度が廃止され、種子価格が高騰する可能性が高い
●日本国内で開発された種が外国の農場に持ち込まれ、農産物が生産される⇒「安価な日本原産の農産物」が、日本に輸入される
●国内の種子の多様性が奪われ、遺伝子クライシスの恐れが発生
●モンサントなどの遺伝子組み換え作物の種子が広まり、日本固有の種子遺伝子が絶滅する(花粉の伝播は止められない)
我が国は、いずれ新嘗祭を、モンサント(等)の遺伝子組み換えの「稲」で執り行うことになるわけです。
ヒャッハー!!!
それ以前に、種の多様性が失われ、かつ価格が上がることで、食料安全保障は崩壊します。「亡国の農協改革」でも書きましたが、安全保障は掛け算です。足し算ではありません。
すなわち、どれか一つでも安全保障が失われれば、我が国は「亡国」の状況に至るのです。
今回のモンサント法成立は、日本の食料安全保障を決定的に失わせる可能性を秘めています。結果、カーギルが全農グレインを買収できなくても、日本は「亡国」の状況に至るのです。
日本の国会議員は、早急に「公共の種」を取り戻す法律を制定しなければなりません。日本の「種」を守れないということは、日本国民を守れないと同義なのです。
【三橋貴明】売国のモンサント法への2件のコメント
2017年5月20日 3:58 PM
ミッツ先生
もうちかれた…..
以下の図式で日本経済は意図的に拡大⇒縮小⇒刈取のサイクルで米国に貢いできてるんですよね。
戦後GHQニューディーラー占領政策
⇒高度成長(一億総中流化)
⇒プラザ合意(バブル拡大)
⇒日米構造協議(後の小泉改革・ミンス仕分の規制緩和路線)
⇒国内需要減退政策(緊縮財政、BIS規制や土地総量規制)
⇒バブル破壊
⇒更なる緊縮財政(デフレ・株安深刻化)
⇒株主至上主義規制緩和(三角合併、配当規制緩和、社外国外取締役、委員会設置会社)
⇒米資系による日本企業銀行買収、派遣規制緩和
⇒日本貧困化
この30年近くの米国朝貢史を観てくれば、どの政権になろうが、日本が亡国を進んでいるのは判りますよね。
始めの40年で耕して、残りの30年で刈り取る。
最後の30年で根絶やしにするのか?どうか??
流石、ペスト入り毛布をインディアンに渡す狩猟民族だわ。
僕は覚えてます。
小泉改革も民主党事業仕分も安倍国家戦略特区も、欧米投資銀行家が参加していた事を。
例えトランプになっても、
TPPの交渉内容を盾に、より露骨な内容で日米FTAを結ばされるでしょう。
トランプは米国民の雇用は約束してますが、衛星国の雇用までは担保する発言を採っておりません。
もう何もかもカオス
ちかれた…
ミッツ先生
sayaちゃんを宜しく頼みます
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2017年6月16日 11:45 PM
おいぬこ!あきらめろって言ってるようなこと言うな絶望者!!
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