日本経済

2023年11月13日

【三橋貴明】財務省のために働いた岸田内閣が、財務省によって潰される

【今週のNewsピックアップ】
ついに「税は財源ではない」を財務省が認めた
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12827928935.html
二代目増税メガネとなり、増税を叫ぶ
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12828063709.html

財務省は、
完全に岸田文雄の梯子を外しましたね。

今回の岸田総理の
「所得税減税」関連の動きは、
かなりきな臭い。

岸田内閣の経済対策
(デフレ完全脱却のための総合経済対策)が
国民に不評で、
内閣支持率が下がり続けている理由は、
一つは、所得税減税が、

1.額が小さすぎる上に、短期(一年限り)

2.実際に減税が実施されるのが、
通常国会を経た来年6月
(財務省の抵抗で、
23年の臨時国会では
審議できなかったようだ)

3.住民税非課税世帯への給付と
セットであるため、
国民に不公平感が生じていることに加え、
タイミング的に「選挙対策」に
見えてしまうためです。

さらには、防衛増税は撤回せず、
他にも様々な増税メニューを
提示してしまっているため、
「どうせ減税したところで、
その後、増税されるんだろ」
という印象を国民に植え付けてしまった。

今回の「岸田減税」では、
不思議なことに
総理の従兄弟にあたる
宮沢税調会長(旧:大蔵官僚)が、
まずいタイミングで様々な増税策を
言い出しています。

まずは、所得税の扶養控除縮小。
さらに、所得税の定額減税を
「一年のみ」と強調。

自民党内では、
「一年限りと決定しているわけではない」
(自民の萩生田光一政調会長)
といった意見が出始めていますが、
全否定。

さらに、宮沢税調会長は
「資本金1億円超」が、
基準になっている外形標準課税の
適用基準について、
「拡大」の意向を示した。

つまりは、中小企業向け増税です。

従兄弟(岸田総理)が
「増税メガネ」という
レッテルに苦しんでいる状況にありながら、
「扶養控除は縮小」
「所得税減税は一年のみ」
「外形標準課税強化」
と、宮沢税調会長は繰り返し、
増税を強調する。

総理の増税メガネの印象を、
払拭するどころか
強化しているのですよ。

焦点の消費税について、
国民の間には
「社会保障の重要財源」という認識が
いまだに根強い
(なにしろ、閣僚がこれを繰り返す)。

この「消費税は社会保障の重要財源」
というのは極めて悪質なレトリックで
(しかも嘘)、
「消費税を減税すると、
貴方の社会保障費を支払えなくなりますよ。
それでもいいんですか?」
という脅しを内包している。

それにもかかわらず、
先日のJNNの世論調査で、
「望ましい経済対策のトップが、
消費税減税。しかも、41%と圧倒的」
という結果が出たため、
三橋は大変驚いたのです。

つまりは、
「物価高騰による実質賃金の下落
(要するに貧困化)」の脅威が、
「将来、社会保障が
もらえなくなるかも知れない」という
恐怖を上回りつつあるのでしょう。

この現実から目をそらし、
「財務省が納得する」程度の
小規模な減税や財政支出で
乗り切ろうとする限り(しているが)、
岸田政権に未来はありません。

三橋の政局予想は
当たらないことで有名ですが、
岸田内閣は
総選挙前に総辞職となるでしょう。

財務省のために働いた岸田内閣が、
財務省によって潰されることになるのです。

◆経営科学出版から
「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog

◆小学館から「日本経済 失敗の本質:
誤った貨幣観が国を滅ぼす」
が刊行になりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4093888973

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol758
「税は財源ではない」をバランスシートで見る
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
バランスシートで見ると、
「税は財源ではない」が
露骨に分かるのでございますよ。

◆メディア出演

自民党議員たちのセンメルヴェイス反射
消費税増税で何人自殺した?
[三橋TV第778回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/M4exHS6VOxU

短期的減税と引き換えに
恒久増税を狙ってる
増税メガネの党に投票するな
[三橋TV第779回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/SG77O8OrU6A

恋愛強者は所得強者
この残酷な現実を前に・・・
[三橋TV第780回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/YhMrmZE6cqg

特別コンテンツ配信中!

【三橋貴明の緊急提言】
岸田内閣が生き延びるたった1つの方法
https://youtu.be/jKnlKBpCTWU

日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、そして政策を、
わたし、シンガーsayaと共に
学んでいただくのが
「シンガーsayaの3分間エコノミクス
第二巻」です。
さあ、私と共に経済成長について
「ゼロ」から学んで下さい。
特別コンテンツとして、
三橋貴明&saya
「シンガーsayaが三橋先生に
ひたすら聞いてみた第一回」の
全編もご視聴いただけます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/

◆三橋経済塾
11月18日開催、
三橋経済塾第十二期第十一回対面講義の
お申込受付を開始致しました。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2265
ゲスト講師は望月慎先生です。

◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。

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【三橋貴明】財務省のために働いた岸田内閣が、財務省によって潰されるへの3件のコメント

  1. そうせい侯 も ぞうぜい省 も より

    どちらも アホ (失礼)

    いずれにしろ
    己の 私服を 肥やすことしか
    考えてない

    アホに好き勝手させている 自称国民とやらは
    アホにも 劣る ジンミン

    ニホンミンススギジンミンキョウワコク マンセ~♪

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  2. 利根川 より

    「国の借金は問題ない」って本当ですか?〜森永先生!経済ど素人の私に、MMTの基本を教えてください。 著:森永康平

    目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 著:中野剛志

    東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!
    著:ムギタロー

     ここら辺の本を全国民が読めば財務省傘下の御用学者や政治家は、かなりやりにくくなるものと思うわけですが、大手新聞記者ですら忙しい中で興味もない本をわざわざ買ってまで読まないと思うので、無料で学べるお得なチャンネルのご紹介などを一つ。

    ・森永康平のビズアップチャンネル第103回、119回、120回

    ・PRESIDENT Online 政府の借金はむしろ増やすべきだ…「財政赤字を減らすべき」と考える人が理解していない資本主義の仕組み

    ・三橋TV第590回 国家や貨幣はなぜ生まれたのか?ムギタローさんにお越し頂いたよ

    賛同するにしても反対するにしても、とりあえず視聴してからでお願いしたいですね。
     加えて、噓をついている政治家をふるいにかける方法がコチラ⇓

    ・室伏謙一『霞が関リークス』高市早苗VS大石あきこ|消費税法から読み解くTV論争の真実【元役人が解説】

    「消費税は社会保障の財源です」という政治家は噓をついている政治家です。踏み絵に使ってどうぞ。

    ベロンッ 「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ」

     さらに、どうして労働者の実質賃金が上がらないのか、その秘密を解説した動画がコチラ⇓

    ・安藤裕チャンネルひろしの視点 【岸田内閣の経済対策を徹底的に批判する】

    ・三橋TV第362回 363回 森井じゅんさん回

    政治家は、「国民の実質賃金が上がらないのは企業のせい」だと言っていますが、違います。日本が20年以上も実質賃金が低下し続けている原因は、構造改革派が行った「四半期決算」や「株主代表訴訟の簡易化」、それから法人税減税と引き換えに行われてきた消費税と社会保険料の増税のせいです。これら改革によって企業は長期的な視点で見た設備投資や人材投資ができなくなってしまった。
     無料・短時間でもけっこう学べるものなので、とりあえず視聴してもらえればと。特にマスコミ関係者。批判するのならば、せめて相手の言い分を聞いてからにしてもらいたい。
     それから、ここで挙げたチャンネルや記事はボランティアでやってくれているものなので、著者や配信者に感謝してどうぞ。  

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      1. 利根川 より

         森永康平さん曰く

        森永康平さん「出版業界も大変なので、名の通った人に本を書いてほしいという事情がある」

        森永康平さん「森永卓郎はTVにも出演していて、それなりに知名度があり、なおかつ、自分で企画もたてて原稿もできているという状態で話を持ち掛けられて断る理由はビジネス的にはない」

        森永康平さん「しかし、大手出版社にはすべて断られたという」

        どうにも気持ちの悪い社会になってきたものです。まあ、その断った企画(ザイム真理教)がベストセラーになったのだから逃した魚は大きかったと(苦笑い
         最近は、自公立維が行ってきた一連の構造改革(需要不足下での緊縮増税政策)への批判も当たり前になってきていますが、10年以上前は批判しても

        「何をわけのわからないことを…そんなことより中韓批判だ」

        といった感じで誰も取り合ってくれなかったんですよね。
         そんな中、三橋さんや中野剛志さんが根気よくやってくれたから今があるわけですが、三橋さんや中野さんと同じく、はやくから緊縮増税を批判していた産経新聞特別記者の田村秀男さんがジャーナリストの石橋文登さんと集英社オンラインで対談をしていたのでご紹介。

        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
        <日米欧2022年の20年前と比べたGDP増加額に対する政府税収増加額の割合>

        米国11%

        ユーロ圏30%

        日本71%

        <税収とGDP増加率>

        米国185% 188% 税収とGDPの増加率はほぼ平行

        ユーロ圏 93% 75% 税収がGDP増加よりもやや多い

        日本 62% 7.3% GDP増加率にくらべ、税収増加率が大幅に上回る

        日本はとんでもない重税国家

        また、少子化対策の財源として子供特例国債の話が出ていたが骨太の方針には盛り込まれなかったことから、国債ではなく増税でやろうとしてくることがうかがえる。
        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

        ざっとこんなお話でした。よいお話をありがとうございました。
         政治家もメディア関係者も勉強している人はすごくしているのだけれども、勉強している人ほど干される仕組みが笑えない。
         日本のエリートは毎回、大本営に引きこもって現場の話を聞かなくなって失敗するわけですが、同じパターンを繰り返すのはそろそろ勘弁してもらいたいところですね

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