日本経済

2023年2月6日

【三橋貴明】財政破綻論を語る者は嘘つきなのか、バカなのか!?

【今週のNewsピックアップ】
嘘つきなのか、バカなのか? 財政破綻論編
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12787241316.html
国債発行から支出までのプロセスを理解しよう
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12787403256.html

かつて(今も?)、
「日本の国債が安定消化されているのは、
家計の金融資産が十分にあるため」
「国債発行残高は家計の
金融資産の総額を超すことはできない」
という、面白理論がありました。

十年以上も昔から、三橋は、後者について、
「国債発行で政府の負債が増えると、
支出されたおカネが
最終的に家計に行き着くため、
家計の金融資産も増えてしまう。

よって、国債発行残高が
家計の金融資産を「超す」などありえない」
と、否定し続けてきたわけですが、
あまりにも当たり前すぎ、
「なぜ、この程度のことすら
(財政破綻論者は)分からないのだろうか?」
と、疑問に思っていました。

何しろ、彼の竹中平蔵氏ですら、
テレビ愛知の番組で、
三橋の目の前で上記の破綻論を
意気揚々と解説し、国債発行を否定したのです。

あまりのレベルの低さに
呆れ返ってしまったわけですが、
竹中氏は「バカ」だったのか、
「嘘つき」だったのか、今でも分かりません。
理由は、当時は竹中氏式破綻論を
誰も彼もが語っていたためです。

もっとも、国会議員に対し、
「今は家計の預貯金が十分にあるため、
国債を発行できるが、
いずれ高齢者が預貯金を取り崩すと、
破綻する」
と、説明していた財務官僚たちは、
確実に「嘘つき」です。

理由は、先日の
「防衛費増額の財源について
議論する自民党の特命委員会」
において、財務官僚が、
「国債発行が安定的にできているのは、
民間金融資産がたくさんあるから。

今後、高齢化等で民間預金が
取り崩されれば国債を
買い支えられなくなる。」
という、これまで国会議員に対して
行ってきた説明について
「嘘」であることを認めたためです。

もっとも、上記の「嘘」にしても、
マスコミが報じなければ、
財務省的には別に構わないわけですね。
真実を聞かされ、特命委員会で
「どよめいた」自民党の国会議員たちも、
その多くはいずれ
「財務省が嘘を認めた」ことを
忘れてしまうでしょう。

だからこそ、繰り返し、
国民が事実に基づき声を
出さなければならないのです。
繰り返し、正確に、語りましょう。
こちらが黙ってしまうと、勝ち目はないのです。

◆「岸田総理の大嘘
メッキが剥がれた新しい資本主義
(経営科学出版)」が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38kisi_blog

◆「マンガ
 財政破綻論の大嘘(経営科学出版)」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38maza_blog

◆週刊実話
 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
 第501回 国債は国民の借金ではない

◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol718 国債発行と支出のプロセス
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
政府が10兆円の国債を発行し、
支出をすると、国家全体の貸借対照表
(バランスシート)の総額が
いくら増えるでしょうか? 
答えは、20兆円です。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。
絶句!カネごときが理由で
国宝を守れない国は亡びるよ!
[三橋TV第658回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/TUEl1cVMMxI

嘘つきなのか?バカなのか?
財務省が財政破綻論の嘘を認めた
[三橋TV第659回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/0DA_7YP25_U

現在のコストプッシュ型インフレへの
対処法は財政拡大だ!
[三橋TV第660回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/h2TFD686kjE

特別コンテンツ配信。
無為無策の総理、矢野事務次官、
竹中平蔵氏、小池都知事、吉村府知事…
現代日本に巣食う病の正体
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https://youtu.be/341H_PUoFVk

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◆チャンネルAJER 
「貨幣の源は需要である」
(前半)三橋貴明 AJER2023.1.31
https://youtu.be/_nUKPnS-sf4

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【三橋貴明】財政破綻論を語る者は嘘つきなのか、バカなのか!?への5件のコメント

  1. 利根川 より

     2023年1月24日、参議院本会議に先駆けて行われた1月19日の特命委員会にて

    西田昌司参議院議員「『貯金があるから国債が
     安定的に消化されている』と、
     言っているけど、そうじゃないよね。
     国債1000兆円あるということは、
     その分、政府が財政支出したので、
     民間の預貯金が1000兆円増えたんだよね。
     逆に、国債残高をゼロにすると、
     民間の預貯金が1000兆円減るよね?
     事実だよね、どうなんだ?」

    財務官僚
    「通貨の発行の仕組み上、
     西田先生の仰る通りです。」

    というやり取りがありました。国債のことをTV新聞では「国の借金」と表現してきましたが、国の借金をすべて返済すると銀行預金が0になることを財務官僚が認めました。当たり前ですね、

    貨幣とは特殊な形式の”負債”

    なのだから負債を消してしまえば資産も消えてしまう。社会全体としては資産だけを増やすことはできないし、負債だけが増えることもない。貨幣発行の仕組み上

    負債が1000兆円誕生するとき、資産も1000兆円誕生する

    ここら辺のことは私も含め色々な方がすでに解説しているので割愛します。
     また、2023年1月24日、参議院本会議では岸田首相が

    岸田『国債は政府の負債であり、国民の借金ではありませんが、国債の償還や利払いに当たっては、将来、国民の皆様に対して、税金等でご負担頂くことなどが必要であり、また、将来仮に、政府の債務管理について、市場からの資金調達が困難となれば、経済社会や国民生活に、甚大な影響を及ぼすことにもなります。』

    と発言。国債が国民の借金ではないことを明言しました。
     24日の本会議からしばらく静観していましたが、どうもTV新聞は一切これを報道していない様子。まあ、分からんでもないわけです。いままでTV新聞は

    TV新聞「国の借金1255兆円。国民一人当たり1000万円を超えた。これ以上、未来の子供たちに借金を背負わせてはならん」

    と報道してきたわけで、

    首相「国債は政府の借金であって国民の借金ではありませんよ」

    と言うことになったら

    「TV新聞は明らかな嘘を報道してきたのか。フェイクニュースじゃないか」

    ということになってしまいますから、言えやしないでしょうね。大変自己愛傾向にあふれていらっしゃるようで(笑
     戦時中は大本営に引っ付いて大本営発表を繰り返し、戦後はGHQの靴をなめ、今は財務官僚のケツをなめているわけですか(苦笑い
     どこの新聞でも良いのでこういったことをきちんと報道してもらえないもんなんでしょうか。保身なんか捨ててかかって来いよ。

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  2. 利根川 より

     森永康平さんがお誕生日を迎えたそうで、お誕生日おめでとうございます。森永康平のビズアップチャンネルでも取り上げられていたように

    税は財源ではない

    これが理解されない限りどこの政党が与党になっても、誰が総理になっても日本が延々と凋落していく未来は変わらないでしょうね。インボイス制度(事実上の消費税増税)マジでこの状況下でやる気なんですかね?企業が無理して賃上げしても、それを上回る増税をしてたら意味がないでしょう、バカなのかと。
     話は変わりますが、中国の監視気球が話題になっています。どうしてこんなに中国が一方的に強くなってしまったのかといえば、日本が防衛費を上げてこなかったからなわけですが、どうして上げてこなかったのかというと「財源はどうするんだ」があったからなんですよね。
     2009年に尖閣で中国漁船体当たり事件があって、翌年の2010年に日本はGDPで中国に抜かされました。

    「必要なものにはしっかり財政出動していく」

    と力強く答えていた安倍政権下でも防衛費は横ばいで、今や日本と中国の軍事費は5倍の差があります。まあ、安倍政権は民主党政権期以上の緊縮政権でしたので、そりゃあそうなりますよね。
     はやいところ「税は財源ではない」が広まると良いですね。あ、そういえば安藤裕さんの

    日本の未来を考える勉強会

    が復活したのだそうで、おめでとうございます。

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  3. 利根川 より

     室伏謙一さんの霞が関リークスで新興宗教の話題をやっていました。新興宗教の起源は幕末明治?!ということで、大変興味深い内容でした。
     又聞きなので実際の所どうであったのかは分かりませんが、中世ヨーロッパの農民たちは所属する領内から勝手に出ることができなかったそうで、移動にかなりの制限があったのだとか。なので、隣の領の情報を取得するのも苦労したのだそう。そんな中、国中にある教会が各地の情報をつないでいたのだとか。なので、農民たちはなにかと教会に集まっていたのだそう。カトリックにせよプロテスタントにせよ正教会にせよ、彼らにとって宗教は情報を取得するためのツールであり、共通の話題であり、慰めでもあったと。日本もまた昔は移動制限があったので、人々にとって宗教は情報を取得するためのツールであり、共通の話題であり、慰めでもあったと。伊勢講や富士講なんかはまさに共通の話題って感じなんじゃないでしょうか。
     
    「人間だけが神を持つ、可能性という名の神を」

    なんて言う人もいますが、どうやら人間という生き物は自分達の上に神をいただく生き物のようです。以前、小川寛大さんとの対談でもあったように、

    古くからある既存の宗教が衰退したから新興宗教が勢力拡大できた

    のではないかという話。人間が何かに祈る生き物だとするなら、関東一極集中で故郷から引き離されたり、過疎化で既存の宗教が衰退したりすれば、それに代わる何かが求められる。それが新興宗教だったと。まあ、新興なので中にはかなりヤバイのもあって大きな被害を生んでしまったケースもあったと。ただ、全体としては新興宗教は縮小傾向にあるそうです。
     かわって最近は別の形の新興宗教が出てきているのだそうで、それが藤井聡教授の言う「ザイム真理教」だったり「自己責任論」だったり。これもまたかなりヤバイケースなんじゃないでしょうか。
     

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      1. 利根川 より

        ちなみに、参拝の作法ですが一般的には二礼二拍手一礼ですが、「出雲大社」「宇佐神宮」「熊野神社」では四拍手であり、「伊勢神宮」では八度拝八平手と場所によっても作法は違うようですし、明治以前は三礼三拍手一礼が普通だったとか。また、鏡開きの時期も場所によって違ったりもしますし、日本の文化はかなり幅があるもののようです。ドヤ顔して二礼二拍手一礼とかやると場所によっては

        「うちはそうじゃないんで」

        と逆に説教を食らってしまうこともあるので要チェックや。誰のことかって?私のことですよ(苦笑

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  4. 利根川 より

    N党の浜田聡議員の質疑(2020年1月30日 参議院財政金融委員会)拝見しました。いい仕事、ありがとうございました。

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