日本経済

2022年9月5日

【三橋貴明】政府は利益を追求する独立事業体ではない

【今週のNewsピックアップ】

貨幣の真実に「気が付く」
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12762241467.html

政府は国家から独立した事業体ではない
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12762415104.html

日経新聞が、9月4日に
「赤字の官民基金、財投5割増要求」と、
官民ファンドの財政投融資増額を
批判しています。

国家全体では
「官の赤字・負債=民の黒字・資産」
になります。

そして、官(政府)は
「日本国」の中に埋め込まれている。

日本政府が赤字を増やせば増やすほど、
民間の黒字が増える。

日本政府が負債を増やせば増やすほど、
民間の資産が増える。

これはもう、地球上で暮らしている限り、
誰にも逃れられない原則です。

というわけで、そもそも政府は
黒字を目指してはいけない。
政府が黒字になると、民間が赤字になる。

無論、バブル期など、
例外的に政府が財政黒字を
拡大するべき時期はあります。
とはいえ、そんな時期は極稀です。

政府は国家に埋め込まれた、
国民のための組織。

これを理解すると、政府の黒字化
(しかもデフレ期に)を目指すことが、
どれだけ愚かであるかがわかるはずです。

それにもかかわらず、日本国は
「政府の事業の赤字(=民間の黒字)を
問題視し、「官民ファンド」などと
意味不明なことを始めました。

利益を目指すべき民間と、
利益を「目指してはいけない」政府が
共に事業をする。意味不明です。

結局、民間の「利益追求」に引っ張られ、
「利益にならない事業は辞めろ!」
という話にならざるを得ないわけです。

民間が利益を求めなければならないのは、
貨幣を発行できないためです。

政府が利益を求める必要がないのは、
貨幣を発行できるためです。

政府は権力と引き換えに、
「赤字になる」「負債を増やす」
ことを求められ、
同時に貨幣発行権を与えられている。

政府は国家に埋め込まれており、
独立した「利益追求」の事業体ではない。

この「基本構造」を多くの国民が
理解しない限り、
我が国の衰退は止まりません。

◆9月16日(金) 20:00~ saya×杉田二郎 配信ライブ
https://in.saya-ohgi.jp/sayalive220916?cap=yt38

 

◆「財政破綻論の嘘 
99%の日本人を貧乏にした
国家的詐欺のカラクリ(経営科学出版)」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38zase_blog

 

◆「歴史教科書が教えてくれない日本建国の謎
闇に葬られた日本人のルーツを解き明かす!
(経営科学出版)」が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38NIKE1_980_BLOG

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第480 日欧のエネルギー危機

◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol696 輸入物価指数
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
現在の日本のコストプッシュ型インフレは、
輸入物価の上昇が主因です。
それでは、輸入物価上昇の
「中身」はどうなっているのか?

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

長期交通インフラ整備計画こそが起爆剤
三橋とリニア新幹線を見ろ!
[三橋TV第592回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/m54bj6Oeajw

日本繁栄の鍵「保守主義」
ゆめラジオさんにお越し頂いたよ
[三橋TV第593回] ゆめラジオ・三橋貴明・saya
https://youtu.be/xH2tbO9uZHk

維新という国難
なぜ大阪の感染症被害が最大なのか?
[三橋TV第594回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/pfmVvNyWNDw

特別コンテンツ配信中。

シンガーsayaの3分間エコノミクス
【第51回 デマンドプル型インフレ】
https://youtu.be/awcbJ6Ud4Vs

【続編】日本初の国土学研究者 大石久和氏 
災害で死ぬ日本人が抱える問題・
日本人とはいったい何者なのか?(後編)
https://youtu.be/tBH0crUMA4Y

ソーラーパネルで土砂災害が
増える日本の未来(三橋貴明)
https://youtu.be/N0UWPlw3xT0

経済用語・経済指標について3分間で解説する
「シンガーsayaの3分間エコノミクス」
第一巻がリリースになりました。
特別コンテンツとして「三橋貴明&saya
「国家と貨幣(前編+後編)」」
も配信しています。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/
是非ともご購入下さい。

◆三橋経済塾
9月17日(土) 三橋経済塾第十一期
第九回対面講義のお申込受付を開始致しました。
https://members11.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1923
ゲスト講師は中野剛志先生です。

◆チャンネルAJER 
「公共交通インフラの建設計画が必要だ!」
(前半)三橋貴明 AJER2022.8.30
https://youtu.be/rQ5T_sAqlxo

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【三橋貴明】政府は利益を追求する独立事業体ではないへの2件のコメント

  1. 利根川 より

     どうして円安が困るのかというと輸出はしやすくなるけど輸入がしにくくなるから。日本は食料自給率を78%から現在の38
    %に低下させてきたわけで、その状況で輸入がしにくくなるのは確かに困るでしょう。
     円安対策というとすぐに「為替介入せよ」という話になるわけですが、少しは脳味噌使いましょうよ。

     仮に、政府が「為替介入」をして1ドル110円程度にキープしたとしましょう。1ドル110円にキープしている間もアメリカをはじめとする諸外国は経済成長していくわけですが、日本は経済成長しないわけですよ。
     ローレンス・サマーズやポール・クルーグマンも指摘していますが、日本が経済成長しない理由は政府による国内投資が少な過ぎるせいなので、そこが改善されない限り日本は永遠に停滞し続けるわけです。
     で、海外は経済成長して徐々に物価が高くなっていくわけです。昔は1ドルで買えたチョコレートが2ドルになったりね。さて、そうなると

    1ドル110円なのは変わらないのに、1ドルで買える品物は減っていく。昔は110円で輸入できたチョコレートが今では220円ださないと輸入できなくなった

    こうなるわけですな。お分かりいただけるだろうか。「為替介入」で1ドル110円に維持したところで、海外が経済成長するのに日本が停滞する状況を改善しないと110円(1ドル)で輸入できる品物がどんどん減っていくわけです。
     為替介入なんぞしても経済成長しないと輸入がしにくくなっていくのは変わらないわけですね。
     為替介入なんぞに使うカネがあるなら経済成長のための国内投資に充てましょう。

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      1. 利根川 より

         私のような門前の小僧がわざわざ言うまでもなく国会では野党からも与党からも

        与党「総理、一時的にでも良いから消費税を下げましょう」

        野党「消費税を廃止しましょう」

        野党「ガソリン税に関しては二重課税の問題もあり、これを機に見直すべきです」

        有効な円安、物価高対策が既に提案されているのだからやればいいんじゃないですか。
         当たり前ですが、モノやサービスが購入されないと経済成長はしないわけですよ。
         消費税が廃止されればほぼ全ての商品が強制的に10%値下がりするし、ガソリン税が廃止されれば事業者はコスト的に少しは楽になるわけです。多少はモノやサービスの売れ行きも改善されるでしょう。
         こんなことを言うと、未だに「財政破綻してしまう」と「やむにやまれぬ人」みたいなことを言う人が湧いて出るわけですが、財務省も認めているように

        日米など自国通貨建て国債の国は財政破綻しない

        わけで、何の問題があるのかと。円を発行できる日本政府(政府+日銀)が円が足りなくなるわけが無かろう。
         政府による投資が少ないことによる「※逆セーの法則」が及ぼす影響は甚大ですよ。

        ※供給能力は需要に合わせて小さくなっていくという法則

        例:
        以前は最大で1日100個生産していたが、1日100個生産しても50個しか売れないので使っていない無駄な設備は売却することにした
        現在は、1日最大で50個生産できる
        供給能力は需要に合わせて小さくなり続ける。
        長期の経済成長のためにも財政出動(需要の創出)は重要である

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