【近況】
先日、リリースとなった「真・国家論」
https://pages.keieikagakupub.com/cpm_38koka1_s_d_39800/
の最終章で使った図が、
我ながら秀逸と思ったので、ご紹介します。
【ナショナリズム 対 グローバリズム】
http://mtdata.jp/data_72.html#NvsG
特に注目て欲しい点は、ナショナリズムは
「永続的」「蓄積的」「生産諸力的」という点です。
つまりは、長期的視点に立ち、投資を蓄積し、
生産性向上を目指し、
あるいは国家はインフラ、司法制度、
教育制度、度量衡といった
「生産諸力(フリードリヒ・リスト)」を整備する。
資本主義国の経済成長は
「ナショナリズム的」なのです。
また、投資を蓄積し、生産諸力を
強化するためには、国内が
「安定的」でなければならない。
現在のレバノンのように、
大混乱に陥った国では、
投資する経営者はいませんし、
国家はインフラ整備等ができません。
「安定」や「生産諸力の強化」は、
国民同士が連携し、助けあう
「共同体的」な国家でなければ不可能です。
分かりやすく書くと、
北斗の拳の世界で、
投資や生産諸力の強化ができるか?という話。
モヒカンで革ジャン着て、
バイクに乗って「ヒャッハーッ!」
とかやっている連中が、
「互いに助け合う共同体」を
作れるはずがありません。
そして「共同体的」を成立させるためには、
「歴史的」「文化的」でなければならない。
国民が歴史観や文化を共有しないことには、
「同じ国民」という共同体意識は生まれません。
さらに、永続が前提である以上、
様々な制度は「保守的」に改善されるべきです。
ここで言う「保守的」とは、
いわゆる保守派の話ではなく、
「メンテナンス」という意味になります。
つまりは、資本主義経済の下で
経済成長を続けるためには、
ナショナリズムが必須という話なのです。
少なくとも、民主制の国民国家においてはそうです。
それに対し、グローバリズムはどうでしょう。
図ではナショナリズムに
対比するそれぞれの言葉を載せていますが、
鈴木宣弘先生式に
「今だけ、カネだけ、自分だけ」
で構わないと思います。
90年代以降、日本から
「ナショナリズムの経済」が失われ、
「今だけ、カネだけ、自分だけ」の政治が進み、
結果的に経済成長率は「世界最悪」
という数十年を過ごすことになった。
実は、日本経済の長期低迷こそが、
「資本主義経済の発展には
ナショナリズムが不可欠」
という事実を証明しているのです。
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令和2年10月16日(金)
2021年 日本経済の危機とは
日本をダメにした財務省と経団連の欺瞞(※オンライン講演会)
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『マスコミに騙されるな!』」
第388回 家計の金融資産は、なぜ増えた?
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol594
対GDP比10%のデフレギャップ
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本の4-6月期のデフレギャップ
(総需要の不足)がGDPの10%超となりました。
このギャップですら、
実体より小さいという真実を知って下さい。
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国際金融資本・グローバリズムは
日本型共同体を破壊したい
[三橋TV第297回] 三橋貴明・林千勝・saya
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竹中平蔵はなぜ
「ベーシック・インカム」を言い出したのか?
[三橋TV第298回] 三橋貴明・saya
https://youtu.be/ksi85umHuZw
国際金融資本の真相を知り、
「日本国民の国」を取り戻そう
[三橋TV第299回] 三橋貴明・林千勝・saya
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特別コンテンツ、続々配信。
日本のダムは無限の「油田」である
(三橋貴明×竹村公太郎)
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大阪維新の会の悪質なプロパガンダを暴く
(藤井聡×室伏謙一)
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【三橋貴明】ナショナリズム 対 グローバリズムへの3件のコメント
2020年10月12日 9:08 AM
三橋氏より借り受けたナショナリズムとグローバリズムの二項対立の表は明快でわかりやすいものであった。この中で、唯一引っかかっていたのが、「保守的」と「革新的」の対比である。
「古きは無条件に悪」というある種の信仰が日本を支配している以上、万人向けとするには向いていないのではないかと愚考する。日本における「保守」と「革新」の政治的立場は、グローバリストが目指すディストピアの完成を急ぐか否か、その主宰者、その形態が異なるに留まるためである。
前者については、「保守」を「メンテナンス」、「保全的」と置き換えることによって従来の「保守」との差別化がなされた点は評価したい。その一方でグローバリズムの「革新」を「使い捨て」や「消耗的」といった言葉で表現できないものかと私は感じた。
「今だけ、自分だけ、カネだけ」グローバリストに対して、質問したいことを三つ作ってみた。彼らに出会った際には、使ってみたいと考えている。
一つ、「自分以外の誰を見ているのか?」または「自分の目に誰が映っているのか?」
二つ、「自分の子、あるいは親しい者に残してあげたいものはないのか?」
三つ、「カネの価値は何によって裏打ちされているのか?」
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2020年10月13日 8:21 AM
とにかく世の中の権力者たちは自分たちに都合よくするのにプロパガンダをあちらこちらで仕掛けている事の認識をしなければなりません。なぜならそうしないと国民も国家もやがて奈落の底に沈まされてタイタニック号と同じく二度と日の目を見る事が出来なくなるからで、元には戻れなくなるからです。なので国鉄民営化も緊縮財政で少子化になったりとか大阪都構想でも全く同じ理屈だから昭和後期から平成期によく聴かれたメディアが吹聴する時代が変わったからとか改革とかの口実などは冷静に考えるとプロパガンダによるデタラメだと気がつき認識できるのです。しかし一般庶民は仕事と時間に追われて冷静な判断を下すことが困難だから、それを利用している社会のゴミであるオールドメディアは追放するべきなのです。それがナショナリズムを発揮できる原動力だと考えているのです。ちなみに国際社会を眺めても、お金まみれは泥まみれの糞まみれだと認識できますから要するにコレを理解するべきなのよ!
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