【今週のNewsピックアップ】
デフレ期には「デフレ対策」を!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12629933395.html
デフレギャップ(総需要の不足)10%超の衝撃(前編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12630565031.html
日本銀行の内閣府の
需給ギャップが発表になりました。
特に、内閣府のデフレギャップ
(需給ギャップのマイナス)10.2%は衝撃的です。
予想通り、リーマンショック期を
上回ってきました。
ちなみに、日本政府の
デフレギャップの統計は、
1.平均概念の潜在GDPを
使っているため、実際のデフレギャップよりも
ギャップが小さくなる
2.特に内閣府の統計は、
GDP統計方式の変更の影響を受ける
など、複数の問題がある
(というか、1の方は「致命的問題」ですが)
ため、「金額」の絶対値を重要視するのは、
あまり良くないです。
例えば、内閣府の
デフレギャップ10%超ということは、
「日本は(年ベースで)約55兆円の
需要(消費+投資)の不足を抱えている」
ということにはなりますが、
「ということは、日本政府が
55兆円の財政出動をすればいいのか」
には、必ずしもならないのです。
恐らく、年ベースで考えた
日本のデフレギャップは、
55兆円よりも大きい。
加えて、ここまで凄まじい総需要の不足は、
確実に供給能力(潜在GDP)を
毀損していくという問題があります。
つまりは、日本政府が55兆円の予算を組み、
需要創出に乗り出したとして、
予算施行時には供給能力が
大きく削られてしまっている可能性があるのです。
となると、55兆円の需要創出は、
むしろ大きすぎる。
総需要に対し、供給能力が不足し、
インフレ率が健全な範囲を
超えて上昇するかもしれない。
結局のところ、デフレギャップの
「金額」は念頭に置くとして、
政府は「インフレ率」を睨みながら、
財政の規模を調整しなければならないのです。
日銀や内閣府の発表する
デフレギャップで注目するべきは、
金額よりもむしろ「趨勢」です。
つまりは、同じ統計方式で、
どのように動いているのか、になります。
20年4-6月期のデフレギャップ、
総需要の不足は、確実に「戦後最大級」に
拡大しています。
となれば、政府は「財政による需要創出」
というデフレ対策を強化する必要がある。
それにも関わらず、日本政府は、
「総需要不足が膨張していることが
明らかな時期に、インフレ対策である
「改革」を強化しようとしている」
わけでございます。
ある意味で「社会実験」と
言えないこともありませんが、
実験結果が容易に予想できるため、
暗澹たる気分にならざるを得ません。
デフレ期には「デフレ対策」を。
この基本中の基本だけでも
政策的に取り戻さない限り、
我が国に明るい未来はないのです。
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『マスコミに騙されるな!』」
第388回 家計の金融資産は、なぜ増えた?
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol594
対GDP比10%のデフレギャップ
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本の4-6月期のデフレギャップ
(総需要の不足)がGDPの10%超となりました。
このギャップですら、
実体より小さいという真実を知って下さい。
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日本型共同体を破壊したい
[三橋TV第297回] 三橋貴明・林千勝・saya
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[三橋TV第298回] 三橋貴明・saya
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国際金融資本の真相を知り、
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[三橋TV第299回] 三橋貴明・林千勝・saya
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【三橋貴明】デフレ期には「デフレ対策」をへの1件のコメント
2020年10月14日 5:39 PM
これから訪れるであろう日本社会と国民の将来を暗示しているのが実は菅義偉が総裁選の最中に向こう十年間は消費税を上げないと言及していたことに集約されていると感ずるのです。そしてそれに難色を示したフリをした財務省幹部の寝ぼけた思惑の実態も実のところは日本経済を牛耳る連中の指示だということ。そしてそれに備える形で今回の内閣官房参与人事が発令された事を考えると、おおむね想像できましたよね!つまりコレが永田町と霞が関での腐敗した泥まみれの実態なんだと思うのですが・・・
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