From 三橋貴明<br />
【近況】
マレーシアに行ってきました!
今まで訪れた東南アジア
(ミャンマー、ベトナム、シンガポール、
インドネシア、そしてマレーシア)の中で、最も良かったです。
何が良かったのかといえば、
空気が綺麗(三橋は潔癖症)。
渋滞もそれほどでもなく
(高速道路は何と片側五車線!)、
街中でクラクションが鳴り響く、といったこともない。
もちろん、綺麗と言えば、シンガポールの方が
某巨大テーマパークのように美しいのですが、
何しろ彼の国は「国民の自由」を奪い、
「安全で綺麗な移民国家」を実現しています。
マレーシアの「綺麗さ」は、
シンガポールのように人工的ではなく、
日本ほどではないにしても、
他の東南アジアよりは
自然に綺麗ということで、好感が持てました。
もっとも、マレーシアは特に経済面において
深刻な問題をいくつも抱えています。
特に驚くのが、これ。
【マレーシアの若年層失業率と移民人口比率(%)】
http://mtdata.jp/data_62.html#Malaysia
マレーシアは全体の失業率は3%台なのですが、
若年層失業率は10%強
(2017年でも10.9%)。
反対側で移民人口比率が上昇。
実は、マレーシアも
日本で言ういわゆる「3K職」について、
「3D(Dirty, Dangerous, Dark)」と呼称し、
若者が仕事に就かない状況になっているのです
(あるいは「若者が3D職に就かない」と言っている)。
本来であれば、いわゆる3K職であっても、
生産性を向上し、職に就く人が
「高級を稼げる」状況にするべきなのです。
少なくとも、かつての日本はそうでした。
ところが、「マレーシア人が就きたがらない職」を
移民で埋める、とやってしまい、
「若年層失業率上昇+移民人口比率上昇」という結果になりました。
まさに、日本の未来です。
本来、国民経済は「生産性向上」で
人手不足を埋めなければなりません。
そうすることで、いわゆる3K職にしても、
そこで働く人が「お金持ち」になれる。
ところが、生産性向上ではなく
移民で人手不足を埋めてしまうと、
少子高齢化による生産年齢人口比率低下で
「若者が貴重になっている日本」とはいえ、
最終的にはマレーシアのように、
「若年層が働かず、外国人労働者が激増」
という状況になってしまいます。
その場合、「働かない若年層」が
労働という貴重な「人材投資」の場を失うため、
将来的には衰退せざるを得ないと確信します。
マレーシアに行き、
「働かない若者、増え続ける移民」
という現実を目の当たりにし、
日本の移民国家化は何としてでも
食い止めなければならないと、
改めて決意した次第でございます。
◆【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00~
会場:ベルサール東京日本橋
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第309回 国債発行が家計の預金を増やす
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol509 単位労働コスト(前編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
ブログや三橋TVなどでは(少し難しいので)なかなか取り上げにくい、
ULC(単位労働コスト)について、二回に渡り解説します。
ちなみに、安倍政権のデフレ脱却判断の指標は「
消費者物価指数」「GDPデフレータ」「需給ギャップ」そして
「単位労働コスト」となっています。
◆メディア出演
三橋TV、続々リリースされています。
三橋TV第54回【三橋貴明の言論活動の原点】
https://youtu.be/1V8C_S-q7X0
三橋TV第55回【河添恵子先生登場!中国共産党の真実
https://youtu.be/u2xw-Ma9ysY
三橋TV第56回【衝撃!ファーウェイCFO逮捕の理由】
https://youtu.be/2kERghuxUf4
◆三橋経済塾
2月16日(土) 第二回講義をアップしました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=349
ゲスト講師は藤井先生でした。」
インターネット受講の皆さま、お待たせいたしました。
◆チャンネルAJER
『消された景気後退①』三橋貴明 AJER2019.2.19
https://youtu.be/TDwjw0xpMmw
【三橋貴明】マレーシアの3Dへの1件のコメント
2019年2月25日 7:34 AM
いつも楽しみに拝見させていただいています。
最近youtubeなどでタイやマレーシアに現地採用で働く日本人の若者の投稿が増えてるみたいで、マレーシアの若者が嫌がる3D職を日本の若者が埋めているのかと思うと、日本の今は若年層失業率の低さだけでは表せない救われない部分があるように見えてなりません。
日本のポテンシャルはもっと高いように思うのに、近視眼的な政治家と経営者と官僚に屋台骨を食い潰されているようで悲しくなります。
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