From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
飯田駅とリニア長野県駅をBRTで結ぼう!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12441675802.html
国際リニアコライダー誘致の意思表示を!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12441920700.html
珍しく、二回連続で(少し)前向きな話を書きました。
BRTとは、バス高速輸送システム
(バス・ラビット・トランジット)のことで、
一般道路と区分されたバス専用道路を、
まるで鉄道のように駅から駅へと、
バスが乗客を運ぶ交通システムになります。
マレーシアのクアラルンプールでは、
2015年にBRTが開通しました。
三橋はマレーシア訪問時に、
クアラルンプールのBRTに
試乗する機会を得たのですが、
高架上の専用道路を、
電動バスが高速で駆け抜けていく。
電動バスであるため、実に静か。
しかも、驚くほど高速で走る。
さらに、騒音が少ないため、
一般の鉄道や高速道路のように、
両サイドに防音壁を設ける必要もないという、
実に興味深い公共交通インフラでございました。
無論、公共交通インフラには
それぞれ特徴があるため、
例えば「東京-大阪間」で
大量高速輸送を実現したいならば、
現在の技術ではリニア新幹線に勝てる交通システムは存在しません。
とはいえ、特に「山がち」な我が国では、
ローカルな公共交通機関として、
BRTはかなり有望なのではないかと思います。
何しろ、鉄道ではなく「バス」なので、
「急カーブ」な専用道路であっても、
普通に走行可能です。
つまりは、小回りがききます。
また、電動バスであれば、
ディーゼルのトルクを上回ります。
鉄道では昇れない「坂道」であっても、
電動バスであれば特に問題なく
行き来できるのではないでしょうか。
リニア新幹線の長野県駅(飯田市)は、
飯田市の中心部や飯田駅から4kmほど離れています。
飯田駅と長野県駅予定地とは、
かなり標高が違い、間が峻嶮な地形であるため、
直線的に鉄道を整備するのは困難です。
飯田市は、飯田線の新駅を建設し、
両駅を接続しようと考えているようですが、
BRTにするべきです。
BRTであれば、
標高差やカーブをものともせず、
電動バスを次々に送り出すことができます。
この種の新しい技術導入時には、
もちろん様々な失敗、
紆余曲折があるのでしょうが、
建設する、使い込んでいくことで
「技術力」が高まっていきます。
あるいは、国際リニアコライダー(ILC)。
ILCでは、
直線型(リニア)の超電導による加速技術、
ビームの収束技術、ナノビームの生成・制御など、
人類が過去に持ちえなかった
超・技術が使われます(すでに、実証実験は終わっています)。
さらには、ILCの建設や運用の仮定で、
新たな技術が次々に生まれ、
人類の文明を変えていくことになるでしょう。
珍しく良い話ですが、
財務省の「財政破綻論」に洗脳されている経済界、
具体的には経団連、日本諸侯会議所、経済同友会の三団体が、
2月20日、日本政府に対し、
ILC誘致の意思表明を出し、
国際協議を始めることを期待する声明を発表しました。
三団体は、
「ILCは、アジア初の大型国際科学技術拠点として、
海外から数千人の優秀な研究者が集まり、
国内外の最先端の技術が集積することも想定される。」
と、ILCの意義について捉え、
政府に対し、ILC誘致に向けた「国際協議開始の意思表明」を
関係国に発出するよう求めています。
我が国には「技術的需要」が多々あるのです。
単に、政府がおカネを使うことを渋り、
緊縮財政の下で予算を削減し続けているために、
日本は技術小国化しているだけです。
繰り返しますが、
我が国に技術的需要はあります。
そして、技術的需要こそが、技術発展をもたらすのです。
日本は今、技術力を「再強化」する絶好のチャンスなのです。
というわけで、緊縮財政路線を否定し、
技術的需要を満たすことで日本を
「再技術大国化」することを目指す「政党」が必要です。
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