日本経済

2018年12月24日

【三橋貴明】問題は経済

From三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】

リニア新幹線の早期の大坂開通を!
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日本国の政治家ならばILC誘致のために動け!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12427099696.html

マルクスの唯物史観といえば、
「物質(経済、物質的生産諸力)が
社会構造や思想、歴史を決定する」

という考え方(超大雑把に書くと)ですが、
もちろん、社会構造や思想の変化、
歴史の変遷は唯物史観「のみ」では説明できません。

※唯物史観については、現在、
「週刊三橋貴明」で集中的に取り上げています。
これを機に、是非ご登録ください。
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

国家の社会構造や国民の「考え方」、
さらには歴史の流れに影響を与えるものとしては、

「経済」以外にも「文化・伝統」
「国土的条件」「地政学的条件」など
複数の要因が存在しています。

例えば、日本が皇統を維持してきた理由が
「経済」であると言われても、無理があります。

皇統は、日本国の伝統です。

伝統とは、様々な「ルート」の中
で最も優位性があったからこそ、
長期に渡り維持されてきたと理解できます。

皇統や皇室が
「伝統」として相応しくなかったならば、
二千年を超す長期間、継続するはずがないのです。

というわけで、
唯物史観は「完全には正しくない」のは確実ですが、
現在の日本国民の「投資意欲減退」については、
相当に当てはまるように思われます。

97年の橋本緊縮財政で
日本経済がデフレ化し、
国民の貧困化が始まりました。

結果的に、
日本人は政治家を含めて
「カネ、カネ、カネ」となってしまいます。

デフレ期には物価が下がり、
逆に「カネ」の価値が上がっていく。

さらに、需要不足で、
その肝心の「カネ」を稼げない。
「カネ」が貴重化していくわけです。

別に日本人に限らず、
デフレ期の人々は
「カネ、カネ、カネ」になるのです。

現在の日本人のカネ至上主義は、
まさに唯物史観により説明できます。

経済が「需要<供給能力(マルクスの言う生産諸力)」
の状況になり、物価と所得が縮小していくからこそ、

日本人の「思想」において
「カネ」が中心を占めるようになってしまったのです。

そして、カネ至上主義は
「未来への投資」を妨害します。

「日本国家の未来を考えるなれば」、
リニア新幹線は早期に
大阪まで開通させなければなりません。

「日本国家の未来を考えるならば」、
国際リニアコライダーは
北上に建設しなければなりません。

無論、リニア新幹線大阪延伸や
ILC建設には「カネ」がかかります。
だから、何だというのでしょう。

「日本国家の未来を考えるならば」、
精々が数兆円の「カネ」など、
少なくとも国家としては惜しむべきではないでしょう。

といった真っ当な考え方を妨害するのが、
日本に蔓延した「カネ至上主義」なのでございます。

経済がデフレーションに陥り、
国民にカネ至上主義が蔓延った結果、

リニア新幹線は大阪に延伸されず、
ILCは辞退。日本国は加速的に衰退していく。

逆に言えば、
デフレから脱却しさえすれば、
日本国民の考え方も変わり、
未来のための投資も増えるでしょう。

とにもかくにも、経済なのですよ、問題は。

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【三橋貴明】問題は経済への2件のコメント

  1. たかゆき より

    アリス

    魔法とは このようにして
    かけるもの さ

    「大変だ 破綻する」と

    デフレの お穴に誘い込んでしまえば
    あとは 白兎の
    思いの とおり 

    白兎の素晴らしい扇子で 
    いくらでも 小さくなれます

    ではでは
    素敵な アナグラ生活を お楽しみ くださいませ ♪

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  2. 神奈川県skatou より

    神話的説明というのは、能力のボーダーラインであり、なんとも申し訳も無いのですが、三橋先生のおっしゃる

    >とにもかくにも、経済なのですよ、問題は。

    に強く強く同意するとともに、その実現性に、なぜか大きな不可能感を持っております。

    それは、過去が許さない、という文学的表現でしか字に出来ないのですが、常にそう思われてしまうのです。

    筋道というのは本来とても単純なはずなのに、現代のような、言葉がダンプで捨てるほどある時代では、なぜか大きく逸脱しても、ソフィスト的な錬金術で辻褄合ったようにしてしまえる。そしてそれは、いつしか人々に、その複雑な部品のどれがリアルなのか、さえも認識できなくなる可能性。その海に埋没して、回帰できないのではないか、過去と接続できなくなるのではないか、という危険性まで感じてしまいます。

    先生の活動が経世済民を考えるほど、過去の物語にまで敷衍するのは、そこに病理があるからであり、それこそ解決できなければ、消費税増税回避が出来たとしても、それは息継ぎできたことにすぎないかもしれない。それは必要だとしても。と、果て無く感じております。

    果て無い相手ならば蟹昔、、でしょうか。
    親蟹で達せられないものは、子蟹がやればよいのです。
    自分達世代が幸せになれないのならば、子世代、孫世代が幸せになれるか、なろうとする努力が実を結ぶようにすればよいのです。

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