日本経済

2018年12月26日

【藤井聡】「トリプル」リーマンショック・リスク~「年末株価の大幅下落」が意味するもの~

From藤井聡(京都大学大学院教授)

 

こんにちは、京都大学大学院の藤井聡です。

12月25日、日経平均が、
1年3カ月ぶりに2万円の大台を割り込みました。

しかも、19000円台を年内に割れこむ可能性も
リアルに指摘されています。
http://news.livedoor.com/article/detail/15789789/

その背景としては、
例えば下記記事では次のように指摘されています。

「米中対立や
英国の欧州連合(EU)離脱、
米経済の減速懸念などの不透明要因が積み重なる中、
トランプ米政権の政治不安が新たな“火種”として加わった。」

https://www.sankei.com/economy/news/181225/ecn1812250009-n1.html

これらの要素は、
「2019年問題」として、
かねてより様々な論者から指摘されている、
景気下落リスクの「一部」です。

例えば、筆者の記事、
「リーマンショック級」の経済下落
https://38news.jp/economy/12869
にて紹介した大和総研のレポートは、
上記記事で懸念されている
「米中対立」
「英国のEU離脱」
「トランプ米政権の政治不安」

を全て懸念しており、
これらを含めた各種リスクを踏まえると、
その合計の契機下落は
「合わせ技でリーマンショック級」
となる
と見通しているのです!

これはまさに今、
多くの経済機関、エコノミストが懸念している
「リーマンショック級の経済下落」
が着実に進行しつつある
ことを意味しています。

そもそも、米中対立も、英国のEU離脱も、
トランプ政権の政治不安も、
いずれも今後の悪化はあっても
「改善」「解消」することは無いものばかり。

しかも、来年にかけては、上記以外にも、

・五輪投資の終焉(いわゆる五輪不況)
・中東の混乱による経済下落
・様々な自然災害

等が、経済を下落させる「外部要因」となります。

だからやはり、今回の株価の急落は、
「2019年問題」として
予め予期されていた各種リスク
が、
実際に少しずつ「顕在化」し始めたことを
示しているわけです。

実際、今年の株価は、
2月10月に大きな下落を見せましたが、
今回の下落はそれからわずか2か月後のもの。

こうして、小さな株価下落が続いているというのは、
さながら、地震で例えるなら、
大きな「本震」が来る前の
小さな「前震」が頻発している状況です。

こうなれば、
いつ何時、「合わせ技」ですらない、
「文字通りのリーマンショック」級の経済危機
が生じてもおかしくない状況じなりつつあります。

・・・というか、
「クリスマス」でのこれだけの下げ幅は、
極めて異例であり、
これこそ「リーマンショック級だ!」
ともささやかれている程。
https://www.fnn.jp/posts/00408524CX

だとすると、今の日本経済は、

1)多様な要素を組み合わせた
「合わせ技・リーマンショック級」危機

に加えて、

2)瞬く間に顕在化する
リアル一本な「リーマンショック級」危機

の双方のリスクに直面している、
ということになります。

しかも、我が国はこんな状況であるにも関わらず、
ほとんどの政治家、官僚、知識人、国民が、

「2019年10月の消費増税は
既定路線である」

と考えています。

言うまでもなく、デフレ下の消費増税は、
拙著『10%消費税が日本経済を破壊する』
http://ur0.biz/MCc2
でも詳述した通り、途轍もない経済的ダメージを
日本にもたらします。

それ自身がまさに「リーマンショック級」。

・・・ということは、我が国は今、

1)合わせ技リーマンショック級の危機
2)リアル一本な「リーマンショック級」の危機
3)消費増税という「リーマンショック級」の危機

の三者に直面しているというわけです。つまり、

「トリプル・リーマンショック」

危機に直面しているのです!

いやぁ・・・・絶句(!)するほど恐ろしい状況ですが、

何よりも、恐ろしいのは、
この恐ろしさをほとんどの国民が知らない事!

したがって、本記事読者の皆様には、是非、

「我々は今、
トリプル・リーマンショックの『危機』
にリアルに直面している!」

という

「真実」

をご理解いただきたいと思います。

これをご認識頂く国民が増えれば増える程、

「“いま”の消費増税など、論外である」

という世論が形成され、それを通して、

「消費増税を凍結せよ」

という当然の状況が形成されていくものと思います。

ついては当方は、
そうした世論が形成されるまで当方は、

『全力』

を賭して発言し続けて参りたいと思います。

・・・

ということで皆さま、
本年は本当にお世話になりました。

来年はますます、
当方が正しいと信ずる真実を、
さらに全力で発言して参りたいと思います。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

では、よいお年を!

追伸1:
ついては本稿をご覧いただいた方の中でまだ、
拙著『10%消費税が日本経済を破壊する』
をご覧いただいてない方は是非ご一読ください。
http://ur0.biz/MCc2

追伸2:
そして、当方が編集長を務めております
別冊クライテリオン『消費増税を凍結せよ』 
も是非、ご一読ください。
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/

追伸3:
こうした
「真実」
にご関心の方は、当方が編集長を務めております
「無料メルマガ」
へもご登録ください!
https://www.mag2.com/m/0001682353.html

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【藤井聡】「トリプル」リーマンショック・リスク~「年末株価の大幅下落」が意味するもの~への3件のコメント

  1. 神奈川県skatou より

    自分は最近、安倍政権の消費税増税は、経済状況や財政問題といった用語で語られる合理的構築による理由ではなく、政権の信任とか、政治の力学といった、政界の住人でないと感じない熱量によって、
    「こんどこそ成し遂げよう」
    と確信しているように思えて仕方がありません。

    もう政権も長いので、字に書くような理屈はどこかへ飛んで行ってしまって、もっと動物的な見解が始まりで動いていることもありうるはずです。だからこそ、身の回りの色合いで、経験だかセンスという自己正当化できる根拠により、それは推進されるのではないでしょうか。

    もしその疑いが真実の場合、我々にとっての修正方法はほとんど退陣しかないわけで、命脈としかみなせなくなるわけです。
    もうじゅうぶん、ということでしょうか。

    藤井先生はまだまだ、ご活躍していただかないと困ります。先生の新しい「用語」も期待しております。来年のご活動も熱く応援いたします。
    来年末はよい年だったと言えることを祈願しております。

    返信

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  2. とすくん より

    藤井先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

    最早安倍政権を擁護する必然性は限りなくゼロに近づいているかと思います。こちらのメルマガに寄稿されている諸先生方におかれましても度々安倍政権擁護的内容のものも散見されましたが全て泡と気したような…諸先生方にしても無念の想いで有りましょう。とにもかくにも次の参院選、自民は大敗させねばならないかと思う昨今です。

    返信

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  3. たかゆき より

    リーマンショック三重越えだと、、

    超超超リ級

    弩級戦艦(Dreadnought)を基準にすると

    超々々弩級戦艦は「大和」

    戦艦大和クラスの主砲が総門火を噴いたら

    日本経済なんて 木っ端微塵(たぶん)

    dreadnought には恐いもの知らず

    という 意味があるようですので

    何も知らずに 死ねるなら

    それはそれで 幸せ 鴨 

    >1年3カ月ぶりに2万円の大台を割り込みました。<

    鴨がネギしょって 出汁 持参 ♪

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