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2017年5月29日

【三橋貴明】プライマリーバランス黒字化目標を破棄せよ!

From 三橋貴明

 

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基礎的財政収支をめぐる狂気
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バーナンキ前FRB議長の提言
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改めて、プライマリーバランス(以下、PB)黒字化目標とは、国債関係費を除く政府の歳出と歳入の差、つまりは基礎的財政収支をプラスにする、という目標になります。

政府は2020年までに、PBを黒字化する目標を取り下げていません。そのため、何らかの追加的な支出が必要な際には、「別の予算を削るか、もしくは増税する」形で財源を調達せざるを得ない有様になっているのです。

最初にPB黒字化目標を閣議決定したのは、実は菅直人政権です。2010年のG20トロントサミットにおいて、財政の持続可能性の確保と健全化が強調され、「深刻な財政問題に直面する諸国は健全化を加速する必要。」との合意がなされました。

G20を受け、菅政権が「2020年までのPB黒字化目標」を閣議決定したことが、悪夢の始まりとなりました。

翌2011年3月11日に、東日本大震災が発生。東日本大震災クラスの大規模自然災害が発生した以上、政府は国債でも何でも発行し、速やかに財源を調達。復興に取り掛からなければなりません。

ところが、前年にPB目標が決定されていました。復興予算は、もちろん「国債関係費を除く政府の歳出」に該当します。

東北の復旧・復興で新たな支出が生じた以上、政府は他の予算を削るか、もしくは「増税」をする必要があったのです。
結果、まさかとは思いましたが、復興特別税という形の増税が行われました。しかも、復興増税は被災地からも容赦なく徴収されたのです。

もはや、ここまでくると「狂気」としか呼びようがありません。

そもそも、我が国に財政問題(政府の財政破綻の恐れ)など存在しないのです。政府の負債が100%日本円建てで、日本銀行が国債を買い取ることができる以上、我が国が財政破綻する可能性はゼロです。それにも関わらず、ありもしない財政問題が喧伝され、デフレ脱却のために必要な財政措置が採られず、それどころか大震災からの復興の際にまで国債が発行されない。

PB目標の呪縛は、ありとあらゆる分野に災厄をもたらします。

何しろ、内閣が「骨太の方針」として閣議決定してしまうので、基本骨格から波及する政策は、全てPB目標の影響を受けてしまいます。

防衛費の増額? 教育の充実? 国土強靭化? 新幹線整備計画の推進? 国際リニアコライダー?

大いに結構。とはいえ、PB黒字化目標がある以上、「他の予算を削るか、増税せよ」という話にならざるを得ないのです。

未だに、財務省や多くの政治家がPB目標に固執し、日本は弱国、発展途上国への道を全力で進み続けています。今後の日本国の繁栄は、2017年6月に閣議決定される骨太の方針から、PB目標が外されるか否かに掛かっていると言っても、決して過言ではないのです。

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【三橋貴明】プライマリーバランス黒字化目標を破棄せよ!への4件のコメント

  1. 神奈川県skatou より

    三橋先生のご活躍をいつも熱く応援しております。

    政治の「目標」って、何なのでしょうか。
    どこから出てきて、どのように決まり、なにゆえに我々を縛るのか。家計簿の類推からなんとなくとか、エライ学者が机上で言ったとか、出発はそれらを聴いたときの気分、「空気」でしょうか。

    政治に限らず、人の思考は具体的なモノや、作り方など、what、howにばかり議論が終始しがちであり、ときどきは立ち返ってどんな未来のためなのか、whyを確かめるのも大事かと思います。

    ただ、言うは易く行うは難し、ですので、具体的方法論で検討すべきかと思います。

    https://www.slideshare.net/HKO

    やっぱりイギリスです。

    早めにマネしてみれば世界における日本の立ち位置も変わるやもしれず、すくなくともドイツとともに変革のもっとも遅い国から、脱却できるかもしれません。

    自分はスライド23が好みですが。

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  2. robin より

    財務省が何故日本人を貧困化させてまで増税に拘るのかよく分からないが、そもそも国境も国家も国民も日本語も非関税障壁だからグローバル株主のためビジネスと経済合理性のために廃止しよう、だからデフレも長引いた方が内向きの内需から外向きの外需指向へ誘導したいのだろうか。グローバル化は発展途上国の一部を急激に豊かにし、先進国の中間層を貧困化させる、途上国や経済移民との低賃金過当競争になるのでは。財政破綻の嘘は財務省の権力の保持強化のためにあるのかな、人に生まれつき罪の意識があると教化すれば善く働く労働者になりそうだし。罪人は改心してはダメなのだ、永遠に改心せずに贖罪を続ける罪人でなければならない、そういう自己反省が大好きな人達がこぞって従軍慰安婦の嘘、財政破綻の嘘を信じたがるのかな?パチンコは後ろに引き絞らないとパチンコ玉は前に飛ばない、後ろへ引っ張るマイナスの動機や思想が強い程パチンコ玉(消費者)は良く飛んでくれるのだろう。借金の担保は将来の労働力であるなら、人は負債を負って活動するのが常態なのかな、嘘を付くならより多くの人が幸せになる嘘物語を語って欲しいと思うが。

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  3. 網走のじいちゃん より

    「経済再生なくして財政再建無し」の文言が入っていて、極端な緊縮財政なんですから、PB黒字化目標は関係ないんじゃないかな。
    経済成長とPB黒字化目標は相反しているのに、後者の論理しか取り上げないのであれば、ただ財政拡大派の声がうるさいから、藤井先生が正論こねてうるさいから、それを支持する人が増えたから、黙らせるためにというか、わずかな望みをみせてやって絶望に叩き落そうとしているのかもしれません。

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