日本経済

2017年12月4日

【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界

From 三橋貴明

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2018年 戦争へ向かう世界(中編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12332499396.html
2018年 戦争へ向かう世界(後編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12332805525.html

2017年11月29日午前3時18分頃、
北朝鮮が首都平壌近郊の
平安南道・平城付近から日本海に向けて
弾道ミサイルを発射。

ミサイルは高度4000kmを超す
ロフテッド軌道で打ち出され、青森県の西方、
我が国の経済的排他水域に落下しました。

アメリカ国防省は、今回発射されたミサイルについて、
大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性が高い
とする初期分析の結果を発表。

また、複数の報道機関が、
北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める
弾道ミサイルのテストに成功した
と主張していることを報じています。

安倍総理大臣は、北朝鮮のミサイル発射を受け、

「引き続き強固な日米同盟のもと、
高度の警戒態勢を維持し、国民の命と
平和な暮らしを守り抜いて参ります。」

と発言しました。

もっとも、日米同盟があろうとなかろうと、
日本国政府には「主体的」に
国民の命と平和な暮らしを守ることはできません。

何しろ、我が国は「二つの壁」により
主権がないのも同然の有様なのです。

とにもかくにも、政府あるいは「政治」が
経世済民や安全保障強化を推進しようとすると、
壁のいずれか、あるいは双方が立ちふさがり、
全く前に進むことができなくなってしまいます。

一つ目の壁は、1947年に建設された
憲法九条第二項
(陸海空軍その他の戦力の保持否定。交戦権の否定)です。

そして、二つ目の壁は、
1997年の「財政構造改革法」に端を発する
プライマリーバランス
(基礎的財政収支、以下PB)黒字化目標になります。

二つの壁は、日本国民の生命や財産を守るために、
政府が積極的に動くことを不可能にします。

国民のために動けないのであれば、
政府などいらない。

ある意味で、日本国は二つの壁が原因で、
「疑似国家」と化してしまっているのです。

主権無き疑似国家「日本」。

まずはこの現実を理解した上で、
国民一人一人に何ができるのか、
考えていく必要があります。

憲法九条第二項という「壁」の破壊は、
現時点ではかなりハイリスクです。

というわけで、憲法「解釈」で何とかしのぎ、
総理が言う「国民の命と平和な暮らし」
を守る予算措置が必要です。

とはいえ、政府が財政を拡大し、
国防力を強化しようとすると、
途端に「PB黒字化目標」という壁が立ちふさがり、
前に進むことができません。

憲法九条第二項は、
国会議員三分の二以上の賛成、
さらには国民投票の過半数と、
壁破壊に至るハードルはかなり高いです。

それに対し、PB黒字化目標の破棄は、
閣議決定で済みます。

国会の議決すらいりません。

総理が閣議を開き、
「PB黒字化目標は破棄します」
と閣議決定すれば、それでおしまいです。

「その程度のこと」すらできずに、
国防を含む安全保障の弱体化、
小国化、発展途上国化が進んでいるのが
現在の日本国です。

というわけで、何としても
「2018年」に日本の繁栄への道に立ちふさがる壁の一つ
「PB黒字化目標」の破棄が実現できればと、
この度、徳間書店から
「2018年 戦争へ向かう世界 日本経済のラストチャンス」
を刊行しました。
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【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界への4件のコメント

  1. 紅川 より

    ラストチャンスというよりもタイムリミット。
    アベノミクスをまともに実施していたら正直、3年でデフレから脱却していただろう。
    しかし、デフレを貨幣現象だとし、消費を軽視した結果、金融緩和政策を実施しているにも関わらず、未だにデフレから脱却出来ないでいる。
    プライマリーバランスは、マイナスであれば投資、財政出動を増やし、プラスであれば必要な事業に投資を絞ることを考える。
    国債の発行残高は、不況時には増加し、好況時には減少させる。
    GDPは、消費+投資(外需)。
    GDPの数値を目安に、政府は投資額を調整すれば良いのです。
    投資の目的は、消費を増やすことにあり、消費を増やすことで経済を成長させるのです。
    つまり、投資は成長のためではなく、消費の為に投資を行うという感覚が必要なのです。
    その消費を活性化させる特効薬が消費税の減税(廃止)なのです。
    にもかかわらず、アベノミクスで消費税を増税した結果、デフレ脱却に失敗したのです。

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  2. たかゆき より

    占領国と被占領国

    冷戦時代なら いざ知らず、、

    いまのご時世に
    被占領国の 富国と強兵を許す占領国など存在しない かと、、、

    被占領国を互いに 敵対させ 占領国の横暴から目をそらさせる。。

    優秀な工作員とは
    己が工作活動をしているという認識すらなく工作活動をする者とか、、、

    政治家 官僚 マスコミ 御用学者 全てが優秀な工作員

    とりわけ優秀な工作員が 晋三君 

    アメリカ様の工作員を仕立てる腕は 見事で
    ございますね。。。

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  3. 赤城 より

    すべての政治家官僚が日本人の心を失い隣国の傀儡となってしまう前に日本はどうしても実質的な独立主権を取り戻さなければならなかった。
    具体的には占領が終わった時から戦中戦前世代が完全に引退してしまうまでに日本民族を存続させるために絶対にそうする必要があった。
    しかしそれは全く何一つ成されることがなかった。
    つまりは日本亡国民族霧散が完全に決定的になってしまったということです。
    自らの意志で自らの足で立って歩き、生きようとしない民族国家など絶対に存続することはできません。ずっとこの先ひたすらに自滅と虚無に突っ走るのみです。
    傀儡として奴隷として主人の意志のままに飼い殺しにされる未来しか存在しないのです。
    そんなことも分からないエリートばかりがこの国を運営していたわけは無いでしょうからこれは日本人の弱さが招いた結果でしょうね。敗戦によって日本人はそれまでの弱点をさらにさらに大きく強くしてしまったようです。

    今の状況で外国諜報の工作から国内の日本人を守ることなど全くできる術はなく、それが奇跡的にできたとしても現代日本人のとてつもない弱さで独立主権を手に入れる意志も見出せない。

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  4. 拓三 より

    最近、長期的未来を予測出来るエコノミストが増えましたな。
    経済語るより、博打打ちになった方が儲かるのにw

    まあ、こう言う話は確率論よりも宗教に近い。(ちなみに博打も確率より心理戦)
    「このままでは家族が不幸になる。だからお布施」. ….
    「このままでは家族が不幸になる。だから出家」…..
    「このままだは家族が不幸になる。だからこのツボ」…..

    消費税、属国、改革と名を借りた資本の流出、すべて学問的数学ではなく権力者の誘導にすぎません。長期的未来は誰も解らない物であり「怖い」ものなのです。だから人間は信者に陥りやすく常に騙されやすい心理的弱さを持っているのです。

    悪い奴に騙されないにはどうすればいいか。
    もっと悪い奴になる…..はさておき歴史を考える! 決して習うではありません。己の頭で考える事が大事であります。ただし!己の生きざま、つまり経験が薄ければプロパガンダを含む学問に騙される事になるでしょう。だからこそ今、己の生きざまが問われている事を自覚しそしておごらず、決してaiの様な薄っぺらいロボットにならない様、生きていくことが未来に繋がって行くのです。三種の神器で言う鏡です。

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