From 三橋貴明@ブログ
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【近況】
相変わらず、全国を講演で回っているのですが、
興味深いことに都市部よりも地方の方が
「人手不足」が深刻化している印象を受けました。
最近で言えば、米沢、高岡、金沢などの経営者の皆様が、
「もはや、給料の問題ではなく、そもそも雇える人がいない」
と、口を揃えたように仰います。すなわち、
地方で「完全雇用」が実現し始めているのです。
労働力調査参考資料に
「都道府県別完全失業率(モデル推計値)」
があります。直近のデータを見ると、
米沢市がある山形県の失業率は2.8%。
高岡市がある富山県は2.5%。
金沢市がある石川県は2.3%。
さらに、福井県は1.6%(!)と、
明らかに「完全雇用」の状況に至っているのです。
それに対し、東京都の失業率は3.4%であるため、
現代の日本は「地方の方が、東京よりも失業率が低い」という、
最近では珍しい状況になっているのでございます。
上記データから、少なくとも二つの「事実」が読み取れます。
一つ目は、特に地方の経営者は「人の確保」に加え、
生産性向上の投資を決断しなければ、
事業を継続できなくなる可能性があるということ。
そして、二つ目は、バブル崩壊後の
「東京に雇用が存在し、地方に存在しないため、
若者が東京に流出する」スタイルの
東京一極集中が緩和する可能性です。
今の日本政府が、地方経済を活性化させる
インフラ整備を全国的に展開すると、
むしろ若者が「東京から地方に流出する」
ことになるかも知れません。
いずれにせよ、現代の日本は東京をはじめとする都市部ではなく、
地方から先に「完全雇用」に至ろうとしている事実を知って下さい。
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◆週刊アサヒ芸能 連載 列島報告書第93回「デフレでルサンチマンに魅入られた国民は、行政に節約を求める」
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第198回「超国家組織『規制整合性小委員会』」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol391 資本主義と「非」資本主義
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本国民の多くが、資本主義の対義語が「社会主義」であると誤解しています。社会主義の対義語は、自由主義です。
「言葉」の意味を正しく知ることで、はじめて世界が見えてくるのです。
◆メディア出演
11月23日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
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11月18日(金) チャンネル桜「Front Japan桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】資本主義について学ぼう / 「地球市民」はじめて物語[桜H28/11/18]https://youtu.be/IEUan8VTtTI
http://www.nicovideo.jp/watch/1479449558
◆三橋経済塾
平成28年11月19日(土)三橋経済塾第五期 第十一回対面講義が開催になりました。
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ゲスト講師は、大石久和先生(国土技術研究センター国土政策研究所所長)。
インターネット受講の方は、しばらくお待ちください。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
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[三橋実況中継]地方から完全雇用に至りつつある日本国への3件のコメント
2016年11月20日 5:12 AM
>東京はこれから衰退するというよりも、別のことを>考えて頂きたいですね。>例えば流行のファッション、最先端の交通システム>など、文化技術を結集する場を創造する、などです。東京レベルの大都市が見本市であったり、若者がチャレンジする仮住まいであるという側面は、未来も変わらないのかもしれませんね(ケよりハレの比重が大きい)。 選択と集中戦略 分散と機動戦略両方を上手く見極めて計画したいものですね。そういや昭和ヒトケタの母親から最近聞いた話では、むかしの街づくりは商店街を4段階に考えていて、1)毎日買い物するもの(生鮮食料品など)2)週1回買い物するもの3)月に一度程度買い物するもの4)・・・というふうに区別し、1)については徒歩圏内にする、という考え方があったそうです。クルマ、ICTと物流が進んだ今はもう言われないと思うのですが、隠された基本ルールであり、それを外すと脆い街に、と自分は考えます。
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2016年11月21日 10:39 AM
せっかくの好機を安倍晋三が移民を入れる事によりブチ壊してしまうのですね。周回遅れのグローバルバカ、安倍晋三のロシア外交失敗よる失脚を祈るのみです。
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2016年11月22日 11:41 AM
なるほど…これは重要なニュースですね。何もしなくても、主に北陸で人手不足が進んでいるのですね。私は経済学というインチキ学問を振り回したくはない方の人なので、反論する気はないです。しかしこれに反論がある可能性は十分にあります。一つはストロー効果などという謎理論を振りかざす経済学者です。この理論により地方への道路整備を止めろという話をするのでしょうが、地方の人手不足が現に起きているのでは、謎としか言えませんね。理論の方が間違っているんでしょう。もう一つは都内の人間で、「地方への人出流出を抑えるべきだ」とか「東京は大都市であるべきだ」云々という議論が都議会議員や都知事から出そうだなーと思います。これから東京という都市はどうなっていくんだろうなとは思いますが、コンパクトシティの考え方がある今、まあそんなに大きくなくてもいいでしょう。東京はこれから衰退するというよりも、別のことを考えて頂きたいですね。例えば流行のファッション、最先端の交通システムなど、文化技術を結集する場を創造する、などです。都の政策については生暖かく見ていきたいですね。やはりここでも、東京一極集中を是正するための最善の方法は「時間が経つのを待つ」ということになるでしょうか。
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