From 三橋貴明
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<動画解説> TPPの真実・・・
TPPでメリットが出るのは30年後!?
https://youtu.be/-gFd_VUGCoM
嘘だらけのグローバリズム
https://.youtu.be/SwfXABHZMfY
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【近況】
先日、秋田市に講演のお仕事で(日帰りで)伺ったのですが、飛行機ではなく東北新幹線を使用しました。
東京−盛岡間のあまりの「短さ」に驚き、その後、盛岡−秋田間のあまりの「長さ」に、再度、吃驚してしまいました。東京−盛岡間が2時間20分で、盛岡−秋田間が1時間40分です。盛岡−秋田間は福島−仙台程度の距離でしかないのですが・・・。ちなみに、東北新幹線の福島−仙台間は最速で「20分」です。
今まで意識したことがなかったのですが、秋田新幹線は新幹線の路線ではなく、田沢湖線、奥羽本線の線路の横に「もう一本の線路」を設置し、新幹線に「近い」車両が走れるようにしたミニ新幹線なのです。
つまりは、新幹線と同じ標準軌(1,435 mm)ではあるものの、新幹線よりやや小ぶりの車両が、田沢湖線や奥羽本線に乗り入れいているのです。最高速度は時速130km程度で、法的にも「新幹線」の枠から外れてしまいます。全国新幹線鉄道整備法は、新幹線について「主たる区間を200km/h以上の高速度で走行できる幹線鉄道」と定義しています。
東京と秋田を乗り換えなしで接続しているのは確かなのですが、秋田新幹線の盛岡から先は新幹線ではありません。
新幹線の基本計画では、福島から山形、秋田までを標準軌で結ぶ「奥羽新幹線」が計画されているのですが、例により整備計画になっていません。福島と山形を結ぶ山形新幹線も、やはり秋田新幹線同様に福島以降はミニ新幹線で、走っている路線は「奥羽本線」です。
何を言いたいかといえば、やりましょうよ! 奥羽新幹線! さらには、新青森から富山まで繋ぐ羽越新幹線も、山陰新幹線も、四国新幹線も、中国・四国横断新幹線も、東九州新幹線も、九州横断新幹線も。全てを整備したところで、5〜6兆円で済みます。
もちろん、一年間で一気にやる必要はなく、五年から十年かけてやればいいのです。東海道新幹線方式で、各路線を「分割」し、土木・建設企業に担当地域を分担してもらう形にすれば、五年でできます。(リニア新幹線はトンネル掘削があるため、五年では難しいかも知れませんが)
予算は、毎年1兆円弱「程度」に過ぎません。財源は、普通に建設国債を発行すれば済む話です。長期金利が「マイナス」である今こそ、長期のインフラ整備に手を付ける絶好の機会なのです。
ところが、現実の新幹線整備に費やされている予算はといえば、わずか750億円です。プライマリーバランス黒字化目標に象徴される「財政均衡主義」が、日本国を破壊している音が、まざまざと聞こえてきませんか?
(財政均衡主義に対抗するなら、こちらをチェック↓
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php)
◆三橋経済塾第五期第二回の講義が掲載されました。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1444
第二回のゲスト講師は中野剛志先生でした。三橋経済塾のコンテンツを視聴するには、事前にご入塾が必要です。
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
◆一般参加可能な講演会のお知らせ
2016年4月10日(日)12時から 日台親善シンポジウム「台湾の対中経済政策を考える」
https://f35992faa456ac63f123cd71b3.doorkeeper.jp/events/38914
◆マンスリーWILL(ウィル) 2016年 04月号に連載「反撃の経済学 「リフレ」の終焉」が掲載されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B019NDGHYW/
◆徳間書店から「日本「新」社会主義宣言: 「構造改革」をやめれば再び高度経済成長がもたらされる」が刊行になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/419864022X/
◆PHP研究所から「生産性を高めるために私がしていること、考えていること」が刊行になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569827969/
◆週刊アサヒ芸能 連載「三橋貴明の列島丸わかり報告書」第五十八回「安倍政権が進める「英語公用語化」とは「愚民化政策」に他らない」
http://www.asagei.com/
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第164回「暖冬経済」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」 第346回 OECD、財政再建再考を提唱
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2016/02/23/025306.php
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 〜新世紀のビッグブラザーへ〜 週刊三橋貴明 Vol353 二つの貧困
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
「貧困」には、二つの「型」があるという話をご存じでしょうか?
◆メディア出演
3月2日(水) 文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/
3月5日(土) チャンネル桜「日本よ、今…「闘論!倒論!討論!」 」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587
テーマはTPP。
2月24日(水) チャンネル桜「桜プロジェクト」に出演しました。
【無法地帯】経産省前・脱原発テント村 内部の実態[桜H28/2/24] https://youtu.be/kW9m4ZXkL2w
【安倍政権へ】筋の通らない中国救済、それよりも財政出動と消費増税延期の決断を![桜H28/2/24] https://youtu.be/T28w0AnJ308
【明るい経済教室】財政出動封印の愚、アベノミクスは国際金融危機のトリガーを引くのか?[桜H28/2/24] https://youtu.be/2eQpPbDH6rc
【米大統領選挙】構造改革路線への反発、トランプ&サンダース躍進の背景とは?[桜H28/2/24] https://youtu.be/sSK7COXeN08
◆三橋経済塾
2月20日に、三橋経済塾第五期第二回の講義が掲載されました。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1444
第二回のゲスト講師は中野剛志先生でした。
第三回は3月19日で、ゲスト講師は青木泰樹先生です。
◆チャンネルAJER 今週の更新はありません。
ーーー発行者よりーーー
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嘘だらけのグローバリズム
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[三橋実況中継] 秋田のミニ新幹線への4件のコメント
2016年2月28日 7:56 PM
秋田在住の者です。お忙しい中遠路お越し下さりありがとうございました。仰る通り秋田新幹線は『ミニ新幹線』という名の新幹線直通特急であり、秋田-盛岡間は在来線の線路を在来線の速度で走る在来線特急です。開業当初は秋田-東京最短3時間49分といいながら、多くの列車は4時間以上を要し、今でも最短3時間40分、平均4時間未満と東北では最も遠い県庁所在地であり、北海道新幹線開業により更なる地盤沈下が進むのではないかと懸念しております。確かに普通の新幹線が通ってくれるのが一番理想であり、普通の新幹線が停車する事で停車都市の経済活性化に繋がってくれるのが理想なのですが、人口減少地域である事や膨大な予算がかかる事を考えれば、ミニ新幹線に代えてフル規格新幹線を改めて建設するというのは現実的に難しいと思われます。ミニ新幹線にもメリットはあります。例えばフル規格新幹線開業による並行在来線の経営切り離しがないという事、これは新幹線以外の利用者にとってはプラス要素です。また、沿線自治体への財政負担が少ないという事もメリットの1つと言えるでしょう。秋田からすれば、盛岡経由であるという事で仙台、東京という両大都市への直通が可能というメリットもあります。問題点を挙げるなら、やはりスピードが遅い事。ミニ新幹線の最高速度は130km/hですが、実際はそれ以下の速度で走っている区間が殆どです。これが最大のネックであり、カーブ等を改良してせめて全線で110〜130km/hで、区間によっては成田スカイアクセスのように160km/hで走れてもイイですよね!現在山形県がフル規格新幹線誘致運動を始めていますが、フル規格新幹線建設が無理だったとしても、せめて新幹線整備予算を既存のミニ新幹線の改良や在来線改良に投資して貰い、更なる時間短縮を進めて貰うとか、そういった妥協点が見い出せれば良いなと思っている次第です。これは秋田、山形に限らず全国で新幹線を誘致しているのになかなか造られない地域にとっても同じ事が言えるのではないでしょうか。
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2016年2月28日 10:29 PM
戦国武将の最強に一人と謳われたのが武田信玄公でありますが、その有名な、お言葉に人は石垣、人は城という言葉が御座います。新幹線等のハードインフラは人と人を繋ぎ共同体を支援し、新たな布陣を敷き陣形を整える事ですが、それは戦で有り、戦場の城で、鎧でもあります。何が言いたいかと言うと、高度成長期という戦は戦後復興という大義というか目的がありましたが、それらが一段落し、新たに三橋さんや藤井先生の世代が引き継いでいくには新たな国家目標の設定が必要で、そういう大義名分がないと戦をやる事も布陣を新たに整える動機も生まれてこないのかと。新たな布陣を敷き、何の為に戦うのか?世界の中での日本の役割から考えていく必要性があるのでしょうね。少なくともそれは自然や人間社会といったエコシステムを収奪し破壊する市場経済を全知全能の神と崇め奉る貧困な物ではないと思いますね。若い世代の人達はそろそろ、その辺自分達で考えんといかんですよw
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2016年3月1日 12:13 AM
すでに東北新幹線福島駅は奥羽新幹線の分岐に対応した設計だそうです(上越新幹線高崎駅と同じ2面6線)。山形・福島両県境の板谷峠を長大地底トンネルで一気に短絡してほしいとの強い要望が山形県側から出ていて、山形・秋田両新幹線から外れた秋田県の湯沢と横手でも山形新幹線延長を度々陳情されていると聞いています。まさに奥羽新幹線に対する期待そのものです。板谷・雄勝の各峠区間と大曲ー秋田間で大幅に短絡する以外はほぼ在来線に並走し、最高時速275キロ、開業区間に10駅程度設置したと仮定すると、東京ー秋田間速達タイプ2時間40分台、停車タイプでも3時間10分台で到達可能、在来線の距離で計算しても6分増える程度で、現行より約1時間短縮は可能ではないかとみています。奥羽新幹線は速達効果だけではありません。福島駅構内東京方の上りつばさと盛岡駅構内新青森方の上りこまち平面交差の危険性、両駅での分割・併合に要する長時間停車、これらがミニ新幹線の廃止で一挙に解消します。現行両新幹線ともに線内7両運転、輸送人員は近年概ね横ばい〜微減で推移しています。奥羽新幹線はこれらをほぼ統合する形になるので、東北新幹線の基本10両を入れても提供座席数の過多にはならないでしょう。ただしすべてのミニ新幹線を廃止するとなると、需要のある仙台ー秋田間が直通でなくなります。また2列車の併結がなくなることによる本数の純増で最小4分間隔の東京ー大宮間がえらいことになりそうです。仮に東海道並の3分20秒まで縮めても、今度は東京駅2面4線という絶対的に足りない停車場容量が大問題になります。奥羽線全線、特に田沢湖線は収支係数が大幅に悪化し、秋田・岩手のみの流動はもとから低調なので、3セクの内陸縦貫線とセットで存廃論議にさらされそうです。以上、私なりに功罪を考えてみました。
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2016年3月2日 11:30 AM
三橋先生 アベチョンがアベノミクソの大失敗をあくまで認めず、衆参同時選挙まではズルズルと言い訳を繰り返し又々、消費税増税延期を争点にしたいのはミエミエですね。こんな国民生活を人質にして自分のしでかした失政を言い訳を繰り返し平気でウソをつく総理大臣にはさっさと辞めてもらいたいです。オリンピックまで総理を続けて歴史に名前を残したい等とカンナオトみたいな事を言っているらしいですが、『売国奴』に総理を続けさせる等、フザケルナと言いたいです。
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