コラム

2017年4月16日

[三橋実況中継]憲法改正は救世主ではない

From 三橋貴明

【近況】
北朝鮮危機が、刻一刻と深刻化する中、メルマガを書いています。

結局のところ、大東亜戦争に敗北し、「平和憲法」をGHQに強制され、国家を自ら守るという、基本中の基本すら忘れ去り、「世界は常に平和で安全。非常事態は起きない」という、幻想の中で生きてきた日本国民が、そのツケを払うときが訪れたのではないかと、思えてならないわけです。

ところで、防衛安全保障の危機が深刻化すると、「だから憲法九条改正」という声が高まるのが、我が国の常です。

三橋はもちろん憲法改正論者ですが、現時点で憲法九条の改正に挑戦することについては反対です。今の日本が、憲法九条の改正に乗り出すと、国民が真っ二つに割れ、非生産的な非難合戦が始まることは目に見えています。罵詈雑言や誹謗中傷が飛び交い、建設的な議論は行われないでしょう。

同時に、憲法改正論者の多く(いわゆる「保守派」)が、「憲法を改正すれば何とかなる」と主張し、まるで憲法改正が救世主であるかのごとき論調が見られます。現実には、日本国憲法は過去72年間かけて醸成された日本国の歪みの一部に過ぎません。祖国は、国民が守るしかない。という、国家の基本を多くの国民が共有しない限り、憲法を改正したところで我が国は「普通の国」に戻ることはできません。

「祖国を、国民が守る」という当たり前の考え方が、日本国民の通念となり、歪みを正すための動きが始まり、その一環として憲法改正という話にならなければ、問題は解決しないと思うのです。

いずれにせよ、日本国は70年以上も間違え続けてきました。70年の間違いを、憲法改正一発で正せるなどと夢想を抱くのは、そろそろやめるべきです。

世界に救世主はいないのです。

◆一般参加可能な講演会のお知らせ。
平成29年4月25日一般社団法人東京都トラック協会物流フォーラムにて三橋貴明と藤井聡先生が共演!
【(一社)東ト協ロジ研第1回オープン物流フォーラム】
http://www.totokyo.or.jp/archives/11529
お申し込みは、以下から可能です(限定30名様まで)
https://ws.formzu.net/fgen/S81197452/

◆渡邉哲也氏との対談本「世界同時 非常事態宣言 トランプ以後の激変が始まった!」発売になりました。
http://amzn.to/2nRM6EC

◆週刊アサヒ芸能 連載 列島報告書第113回「“豊洲の泥沼”にはまって、抜け出せなくなった小池都知事」
http://www.asagei.com/

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第218回「グローバリズムのトリニティ(後編)」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol412 日本の「生産性」はなぜ低い?
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
「潜在成長率」同様に、「生産性」にも数字的トリックがあり、構造改革のために活用されています。
デフレの日本が生産性が低いのは「当たり前である」という真実を知ってください。

◆メディア出演

4月19日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/

◆三橋経済塾
http://members6.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=8
三橋経済塾第六期 第四回対面講義が開催されました。

第四回のゲスト講師は、青木泰樹先生(京都大学レジリエンス実践ユニット・特任教授)でした。
インターネット受講の方は、しばらくお待ちください。

◆チャンネルAJER
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[三橋実況中継]憲法改正は救世主ではないへの4件のコメント

  1. 拓三 より

    9条改正は一歩にすぎません!
    マイナスからゼロに戻すに過ぎないのです!

    9条改正したところで正常な国になると思ってもいません!
    また、今の日本の堕落を見ていると危ない道に自衛隊を使うのではないかと危惧すらします。

    しかし!9条があるからこそ真剣で尚且つ自由な発想のある議論ができないんですよ!私は逆に9憲法改正すれば今の糞曲がった偽装保守の立ち位置が鮮明に浮き彫りになると思っています。
    9条改正と戦争賛成は違います!9条改正をして初めて戦争反対の真
    っ当な意見が出てくるんです!意味を持つんです!そして真っ当な保守政党が出来るんです!

    危機の時にしないでいつ議論するんですか?
    憲法を法律と同じ様な位置付けで考えるウジ虫が全文帰るのを黙って見てるだけですか?その時9条が変わっていた所で他の文脈で骨抜きにされるのがオチやろ。だからこそ9条改正だけを実現させ後は平時の際時間をかけて議論したらいいんです。

    9条改正を取引に使っては絶対に行けません!
    そして米国が反対できない時にするしか道はありません。

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        1. 神奈川県skatou より

          東日本大震災で、少ない物資を得るため整然と列を作って並んだ日本人気質というのはあると思います。

          中途半端な危機の常態では共有できない価値観・世界観により見解の相違で罵倒合戦になるかもしれませんね。
          でも、交戦国になったら、交戦状態のときならば、と、いろいろ段階で考えられそうですね。
          それじゃ遅い、と言われそうですが、それもクスリといったら不謹慎でしょうか。
          その瞬間の準備をしておく、とか。

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  2. たかゆき より

    尊王護憲 ♪

    昭和21年11月3日
    明治節の目出たき日に
    日本国元首であらせられる
    昭和天皇より現憲法が公布された。

    公布のおりに
    昭和天皇はなんと仰せられたか
    まさか忘れたわけではあるまい、、
    知らなければ教えてあげよう。。

    「朕は、国民と共に、全力をあげ、
    相携へて、この憲法を正しく運用し、
    節度と責任を重んじ、
    自由と平和とを愛する文化国家を
    建設するやうに努めたいと思ふ。」

    畏れ多くも
    国民と相携えて自由と平和を愛すると
    仰せられた昭和天皇の聖旨を
    改憲派は土足で踏みにじるつもりか?

    ちなみに ぼくは 現行憲法の
    改憲ではなく 棄憲派

    棄憲して明治憲法に戻せないなら 
    現行憲法は 明治憲法に戻せるときまで
    一言一句変更すべきではない と
    確信している のだ ♪ 

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