From 藤井聡@京都大学大学院教授
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●●憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜国家の危機に備えるために」
https://www.youtube.com/watch?v=4OQ4DnbgVS0&feature=youtu.be
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筆者にとって「都構想」は、大阪市民の未来にとって「論外」としか言いようの無い代物である、ということは、これまでも繰り返し指摘してまいりました。
例えば、当方のHP『大阪都構想を考える』では、それが如何に馬鹿馬鹿しい代物にしか過ぎないのか、そして、それを巡る議論が如何に不条理極まりないものなのかがわかる情報を連日配信しています(この度、抜本的にリニューアルしましたので、是非、改めてご参照ください!)
http://satoshi-fujii.com/
にも拘わらず、今、大阪市内には、反対派に拮抗する程も大量の市民が、都構想に「賛成」の意を表明しています。
これは、大変に興味深い「社会心理現象」です。
もちろん、郵政民営化や事業仕分け、古くはドイツのナチズム等、普通に考えれば反対する他ないような愚かな選択肢が大衆的に支持されるという現象は、歴史上、枚挙に暇なきところです。しかしやはりここまで馬鹿馬鹿しい論外な政策が大衆的に支持されるという現象を目の当たりにすれば、やはり興味深いとしか言いようがありません。
ついては本日は、「都構想」に賛成してしまう人間心理について、各種の心理学理論を参照しつつ、(学術的な視点から)考察したいと思います。
【1.政治心理学の視点から】
政治心理学理論に基づくと、今日の大阪における大衆社会現象は明確に、マスメディアの影響を甚大に受けていることは明白です。
特に、賛成者の三分の二の方が、賛成の理由として挙げているのが「二重行政の解消」なのですが、これは、一貫して、都構想を推進する維新の会が、この論点を徹底的にプロパガンダし続け、これがマスメディアでも繰り返し取り上げられたからに他なりません。
「都構想」の是非判断において、二重行政の問題はごく一部の項目に過ぎず、かつその効果は「たった1億円」しか無いという事が議会答弁で明らかにされています。実態的には、まちづくり、財源、権限、自治等、「二重行政」よりもはるかに重要な項目が大量に存在しているのですから、冷静に考えれば実に不思議な心理現象です。
しかしこれは政治心理学で繰り返し証明されてきた、
「議題設定効果」
の政治心理理論からすれば、当然の帰結なのです。これは、メディアが影響力を発揮するのは、賛否そのものよりもむしろ「どのイシュー(議題)が重要だと思うか?」という点だ、という理論です。
つまり、客観的に二重行政問題は取るに足らない些細な話であっても、そのキーワードが繰り返されるうちに、賛否はさておき、そのイシューが重要な問題だと人々が認識しはじめてしまうのです。そして人々の「注意」が二重行政問題にばかり焦点化されてしまい、他の側面が蔑ろにされ、無視されていくのです。
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そうなれば、都構想にどれだけ深刻な欠陥があっても、人々はそれについて一切頓着しなくなってしまうのです。恐ろしい話です。
【2.「信頼」の社会心理学の視点から】
一方、政治的意見に重大な影響を及ぼすのが、「権威者に対する信頼」です。
現大阪市長を信頼する市民は、都構想に対して賛成する傾向が高くなるのです。実際、下記調査からも、その傾向は明確に示されています。
http://www.asahi.com/articles/ASH4D0RDWH4CPTIL029.html
なお、権威者を信頼するか否かで最も重要なのは、「自分と権威者とが『価値観』を共有しているか否か」という一点だということが近年の信頼研究で明らかにされています。
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したがって、橋下市長が持っていると思われる価値観(何が大事で何が大事でないか、といいう基準)を、「自分の価値観に似ているなぁ」と(実際はどうあれ)「思う」人は、橋下氏を「信頼」するのです。そしていったん市長を信頼してしまえば、二重行政・効果の話を「鵜呑み」にして、都構想を賛成するようになるのです。
したがって、今、大阪で橋下氏の支持率がいまだに半分近くあるという現実は、実に多くの、大量の有権者たちが、橋下氏と、自分自身の価値観が重なり合うと(現実はどうあれ)「思って」いることを示しているのです。
現大阪市長が、「価値観はみなさんと同じですよ」と大衆に信じ込ませるために振る舞い続けるにあたって採用している手口──それを理解するためには、次項の「大衆心理学」の知見を援用せねばなりません。
【3.大衆心理学の視点から】
今日の大衆心理学においては、一般大衆の意思決定において、既得権益者に対する恨み(ルサンチマン)が重要な政治的意見の要因となることが、繰り返し証明されてきています。
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今、大阪では、「大阪市」という行政システムに集中している権限や財源の周りに、「シロアリ」がたかり、甘い汁を吸おうとしていると広く認識されています。そしてそれが、一部の人々の「ルサンチマン」を掻き立てている様子が、インターネットで散見される発言から確認できます。
そうした既得権者の代表が、大阪市役所職員や大坂市議会議員だと言われ、これが「都構想」賛成の強力な根拠となっています。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111128/waf11112811320022-n1.htm
したがって、この論拠に基づいて「都構想」を支持している人々は、「都構想=大阪市解体」という事実を「知らないから」賛成しているのではなく、「知っている」からこそ賛成しているのです。彼らはある種「確信犯」的に、大阪の解体や破壊を念じているのです。
そして、大阪市という「既得権益」を、「一般大衆」と「市長」が一緒になってたたき続けるという
「共同作業」
を通して(150万人のフォロアーがいるツイッターがそのための強力なツールとして活用されます)、市民は、「市長とは価値観が一緒だなぁ」という認識、あるいは錯覚を覚えるようになっていきます。それはつまり、市長ヘの「信頼」が強固になることを意味します。
ところでもちろん、大阪市のみならず大阪「府」に対しても同様のルサンチマンを掻き立てることは、理屈上、可能であるに違いありません。
しかし、そうした声はほとんど聞かれません。
とはいえそれは何も不思議なことではありません。これは明確に、【1】で述べた「議題設定効果」の影響なのです。
すなわち、マスメディアにおいて(公権力者側が常に繰り返すメッセージによって)、「大阪市にたかるシロアリ=既得権益者」問題が繰り返し喧伝される一方、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42312?page=5
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/647052255395721?pnref=story
大阪「府」のそれについては触れられていないが故に、人々の「注意」は大阪「市」にばかり向き、大阪「府」のそれについてはスルーされてしまっているのです。http://amzn.to/1HNLj9L
「議題設定効果」、とはかくも強力な心理操作を実現させるのです。
【4.意思決定心理学の視点から】
最後にもう一つ、都構想賛成を導く強力な心理操作術を解説したいと思います。
おおよその人々は、都構想が実現した後に、一体何が起こるのかを正確に理解してはいません。したがって、おおよその人々にとって、「都構想への移行」は、極めてリスクの高い選択です。
一般に、これだけリスキーな選択ならば、回避しそうなものでありますが、そうはなりません。
人間というのは、「どっちのプラスがいいか?」と問われれば、リスク回避をするのですが、「どっちのマイナスがましか?」と問われれば、極めてリスキーな危険な選択をしてしまう、非常に強い心理傾向を持っているのです。
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2013/09/b01_sfkt_cfm.pdf
一般に、こういう心理効果は
「フレーミング効果」
と呼ばれており、人間誰しも、「プラス(gain)の比較」で考えるか「マイナス(loss)の比較」で考えるかでリスクに対する態度がガラリと変わってしまうのです。
そして推進派は常に「今の大阪はボロボロだ」という印象操作を繰り返し、そこから抜け出すには、都構想が必要だ、と喧伝します。
https://www.youtube.com/watch?v=r_NLLp2HuCY
つまり、彼らは意図的に「どっちのマイナスがましか?」というフレーム(ネガティブフレーム)を人々に押し付け続けるわけです。そしてそうなると、人々はもう必然的に「フレーミング効果」のせいで、リスキーな「一か八かの選択」をしてしまわざるを得なくなるのです。
・・・
以上、いかがでしょうか。
こうした心理学におけるスタンダードな理論に基づけば、政治的意見など、まじめな政策の中身とは
「全く無関係」
に決まってしまう、という真実をご理解いただけたのではないかと思います。
すなわち、
1)二重行政の問題だけをことさら強調し、マスメディアとの共犯関係の中で「議題設置効果」でもって、それ以外の重大側面(たとえば、大指の廃止解体等)の全てに「注意」が向かわないようい仕向け、
2)「既得権益者」と呼ばれる一群の人々をターゲットにして「シロアリ」などと非難し続け、「ルサンチマン」という大衆心理を喚起することで、大阪市の解体そのものを肯定するように仕向け、
3)「大阪府」の既得権益には一切触れずに「大阪市」の既得権益のみを攻撃することをとおして、大阪市のシロアリ問題のみに「焦点化」させ、
4)それらを通して、一般大衆に市長は「同じ価値観を持っている」と思わせることを通して自らを「信頼」させ、自身が進める都構想に対する無条件的な賛意を引き出すと同時に、
5)「今の大阪はボロボロ」と喧伝し続けることで、「いずれのマイナスがましか」という(ネガティブ)フレームで考えさせるように仕向け、そのフレーミング効果で、一か八かでリスクの高い「都構想」を受け入れるように誘導する──。
という次第です。
こういう心理バイアスを駆使した世論形成は、「全体主義」の最たる特徴です。
しかも、そのバイアスをかけるのは政治家のみならず、学者面した人々も大いに加担しているわけですから、それもまた、アーレントが描写した全体主義現象そのものです。
http://amzn.to/1Hb83By
もしも、中身の議論を全て隠ぺいしつつ、単なる心理バイアスのみを駆使して直接民主制に基づく判断が、大阪でまかり通るようなことがあれば、その被害は、決して大阪に留まるものではありません。
その全体主義は必ずや、大阪から周辺地域へ、そして、永田町に至り、それを通して全国的な展開に直結します。
したがって、この全体主義の問題から考えても、
「大阪都構想が日本を破壊する」
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という結論を導くことができるのです。
大阪、そして日本の未来を大きく左右する「都構想」の住民投票にて、一人でも多くの有権者達が、公権力者や似非学者達が仕掛ける心理操作を跳ね除け、理性的な賛否判断を下さいますことを、祈念したいと思います。
そして本稿に記したささやかな客観的論考が、そうした理性的判断に資することを、心から祈念したいと思います。
───都構想の投票日まで、あとわずか。26日しかありません。
PS
本稿で述べた「全体主義」の深刻さを、二年の準備期間を経てようやく一冊の本にまとめることができました。是非、21世紀の全体主義の縮図と言える「都構想の住民投票」の日までに、ご一読いただきたいと思います。
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「大阪都構想が日本を破壊する」、その政策論的理由にご関心の方は是非こちらをご一読ください。
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憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜国家の危機に備えるために」
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【藤井聡】徹底解剖! 都構想「賛成」を導く心理操作術への22件のコメント
2015年4月21日 1:47 PM
加えて。なんとなくですが、都構想の内容をもっと極端に実現するイメージを強く描けば、信者の皆さんはとてもしらけるんじゃないのかなーと思うんです。否定するほどに意固地になるように思います。あと4日で間に合うかどうかは微妙です。特にこれから週末に掛けて、反対派が動員されることで逆効果になってしまわないかをを懸念しています。
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2015年4月23日 5:42 AM
わかりやすい説明です!素晴らしい。と共に、橋下徹ファンや維新ファンにとっては、冷や水を頭からぶっかける話であり、夢が終わる話であり、ワシがアホやった、あんたにだまされただけやった、と気づかねばならない瞬間であるわけで、到底容認できない話なんだろうなあと思いました。コンサートの途中なんですよね。まだ、その舞台装置が全部ウソとまやかしであったとしても、火事になっていてるんだけど、そのまま聴いていたら命まで危ないんだけれでも、最後まで聴いていたい、陶酔している今の気持ちいい自分を否定したくないし、されたくない心理なんですよね。恐らく。この心理を分析したのはすごいんですが、それに対して、冷や水をかけること、事実を伝えることが、最も効果的な覚ませ方なのかというとなんとなく違うような気がしました。といって、私自身、何かができるわけではないのですが、新たな自己陶酔を求めている人たちには、「橋下徹」に代わる何かが必要なのだろうと思います。もしくは電源を切ってしまうことなんだと思いますが、この心理分析を持ってしても、そう届くのかは疑問が残っています。でもとても勉強になりました。ありがとうございます。
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2015年4月24日 12:40 PM
藤井先生の仰る事、本当に良く判ります。 人間て、もちろん私もそうですが、論理が合っているかどうかよりも、刷り込み、みたいのに弱い面があるのではないだろうか、と思います。 だからマスコミは、人々を煽動できる、ある種の優位性を持っている。 特に関西のマスコミは橋下氏に対し、協力的に見えるのですが、そうだとしたら大変な強みでしょうね。 何年前だったか、橋下氏がまだ弁護士タレントとしてテレビに出演されていた頃、「たかじんのそこまで言って委員会」で、(うろ覚えなのですが)在日朝鮮人の方だったか同和の方が、役所に一定数務めておられるが、殆ど出勤していないのにお給料をもらっている・・人もいる、といった問題を何度かとりあげていたと記憶しています。 私には問題の真偽は判らないですが、出演していた橋下氏はそういった事を知っておられるようで、問題があるような発言をしておられました。 あのような番組で、橋下氏が保守的思想をお持ちのようなイメージがついたように思いますし、大阪にある難しい悩みを共有してくれて、かつ物事をはっきり言ってくれる人、という印象が強まった気がします。 あの番組は、司会の辛坊氏自身が自嘲するようなフリで、右翼番組と仰っていますがそんな事は無いし、橋下氏も口だけのように、個人的には感じています。 でも、こうしたテレビでの発言を聴いて、橋下氏に期待する方が増えたのも理解できる気がします。 私には、橋下氏のやり方は、日本人だけでなく、在日の方や同和の方も幸せにしない、気がします。 日本人とそれ以外の方との、当面必要な共存のあり方を話し合う雰囲気も無くなって、対立や憎しみばかりになって、治安が乱れるもとになるのでは・・と懸念します。
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2015年4月25日 6:52 PM
1:経歴を見てください。2:私の経験から言えば、ネットで有名な方が出される書籍は、普段から投稿された記事・動画の内容と同じか、詳しいデータ・具体案を付加された物が多いです。本を買わなくても、ある程度の知識は得られます。
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2015年4月26日 12:13 PM
疑問1:藤井氏は心理学を専門家なのか?疑問2:常にamazonへのリンクとなっているが、大阪の未来への有力な情報提供として書籍の内容を公開することはしないのか?
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2015年4月28日 11:08 AM
先日ある勉強会で「大阪都構想」について勉強させて頂く機会がありました。ただ座って話を聞く勉強会ではなく、反対派も賛成派もよくわからない人もいてみんな思ったことを言い会える意見が活発に出まくる50人以上も参加する、なんかすごい勉強会で私は19年ぐらい参加し続けています。その時気づいた(かもしれない)ことをいくつか述べさせていただきたいと思います。その会場で休憩時間に大阪市民の人から(私もただの一市民です)「大阪都構想って何かわからへんねん。」と言われたので私は「要するに大阪市を廃止解体して大阪府の傘下みたいな特別区になるってことですよ」といったのですが、「それがわからへんねん」と言われました。その後ずっとその人が何についてわからないと言っているのか考えたのですが、もしかしてこれじゃないでしょうか?推進される方は例えば要するにこういうことを言われます。?「大阪は疲弊してこのままではダメだ。だから大阪都構想だ」?「2重行政を解消し、大阪は豊かになる」普通に生活していたらこればっかりしか情報が入ってきません。これだけを聞かされてあとは大体これを前提とした話か反対派に対する悪口などが続くと思うんです。?は、大阪市を廃止解体すると大阪全体が豊かな自治体になることを前提としていますよね。?は2重行政を解消するとかなりたくさんの財政効果があることを前提としていますよね。「だから今のところ自分は勉強不足で知らないけど、そこには経済がよくなる確かなメカニズムと驚く程の2重行政解消による財政効果があるはず。だってみんなあんなに支持してるんだもん。そこを知りたい」と思っているんじゃないでしょうか?ところがどこを探してもその答えがないから真面目なこの人は「よくわからない」と感じておられるのではないでしょうか?私はとりあえずこの方には「大阪都構想が日本を破壊する」と「サトシフジイドットコム」をおすすめしておきましたが、もし自分で説明するなら真正面からそのメカニズムの説明、つまり経済はむしろ悪くなるというメカニズムと財政効果は足し算引き算ができなくても1億円と20億円のどちらが大きいかを知っていれば理解できるという、信じられないほどバカな話なんだと言うことを伝えることがいいだろうと思いました。その後はおそらく「ではなぜ推進派の人は賛成しているのだろう?」という疑問を持たれることとは思いますが。この方のように話はちゃんと通じるけども「よくわからない」と言っておられる方はたくさんいらっしゃるんだなと思いました。ところで、推進している政党や市長はウソが多く、私が見たところ人格にかなり問題があり、それだけでこの都構想は真面目に考えるにさえ値しないという議論。これについて私はとても常識的な、冷静な議論だと思うのですが、これが意外となぜか「感情論」だと取られがちだということに気づきました。「感情論」どころか、上記の人が持つ疑問に対する根本的解答だと思うのですが。その誤解に対しては真正面からこの例え話(その日実際出席者の中から出ました)が良いのではないかと思いました。これを前置きし、「感情論ではない冷静な議論だ」と言っておくのです。詐欺師が契約書を持ってきて「サインしてください」と言ってきたとしたら、その契約書がまともなものであったとして、あなたはサインをしますか?ビジネスをしたことのある人ならしてはいけないことを知っていますよね。ましてやまともな契約書ではないですよね。いよいよ投票用紙が送られてきました。期日前投票はなるべく早めに行っておきます。上記の勉強会ではパネルディスカッションのパネラーを務めさせていただきました。もちろんそんなことをした経験もなくするタイプでもないので緊張しすぎて思ったようには話せずたくさん後悔しています。自分の話しっぷりが無様だったのは気にしないのですがね。自分の仕事が忙しいのですが、やれることがあるならやりたいと考えています。
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2015年4月30日 3:14 AM
市政改革は関・平松市政の下で実行され、2005年度から2010年度の5年間の経費削減額は8,961億円です。職員を8、600人減らし、市の借金を4、000億円削減しました。この様にこの時期には、もはやバブル期の時のようなムダな箱もの事業は無かったのではないでしょうか。ゆえに現状のままでも、ムダな特別区を設置するより、はるかに改革が可能なのではと思います。ようは市長・議員次第であり、私達が目を光らせることが大切なのではと思います。「平松さん選挙の時、領収書なしの100万円を地域振興会に渡したのです」この中には『補助金を交付金』にした等の言葉は一切入ってなく、『票欲しさにお金を渡した』かのような、巧妙な認識誘導ですよね。まあ良し悪しは別として、領収書つきの補助金を、地域活動に自由性をもたせる為に、交付金(几帳義務あり)に変えたということらしいです。それと話は変わりますが市長1人で市民を見れないから5区に分割すると言いますが、橋下市長はほとんど市役所に出勤しておらず、秘書を連れて様々な維新の選挙応援に巡業し、また行政の方は、都構想論議でほとんどの時間を費やし、停滞させています。私的にはどの口でおっしゃるのだろうと思うのですが・・・それと地下鉄、大阪城、動物園・・・など膨大な市の財産は、特別区の共有財産にならず、府に行っちゃうんですね。
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2015年5月1日 9:49 PM
藤井先生の考えは正しいと思いますが、一般の人にはわかりにくいように思います。記憶が曖昧なのですが前に書いておられた「大大阪の復活」みたいなスローガンを立ててみるのはどうでしょうか。みんな前向きになれるような気がするのですが。
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2015年5月2日 3:14 AM
ご指摘ありがとうございます。勉強不足でしたら申し訳ありません。ちなみに理解していないと思われるのはどの部分でしょうか?ご教授頂ければ有難いです。
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2015年5月2日 4:54 AM
南森町さん。勉強するのはあなたのほうです。藤井先生の書いていることを、なにひとつ理解していない、読もうとすらしていないではないですか。しっかりしてください。
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2015年5月3日 2:48 PM
一億円の効果額について、前の「市役所の」から「市議会の答弁」に言い換えられましたね。それだったら間違いではないと思いますが、厳密に言うと「反対派の市議会議員の答弁」にはなります 。以前、三橋様はどこぞのメディアで、今までの大阪市について「知らない」と仰られておりました。都構想はただ東京のマネをしたくてポッと出てきた案ではなく、橋下市長が府知事になる前に、自分達が支払っている税金の無駄遣いをどうにかする為に立候補したのが始まりです。今までの大阪の現状を知らなければ都構想のメリットは感じられないかもしれませんが、今までの無駄を考えれば賛成する気持ちも分かりますよ。価値観が同じというのはそういう事だと思います。他にも政令市はありますが、大阪市は異常だったというのが本当のところで、じゃあ何十年と今まで改善できなかったのに、現状維持や会議を設ければ問題ないなんて事を信じれないのも無理はありません。権限が減るというのもあくまで市議会目線での話です。市民の意見なんて反映されてません。市の財源で投資し破綻したWTCやオーク200というホテルを建てるのは民意ですか?領収書提出義務のある補助金くら領収書提出義務のない補助金に変えるのは民意ですか?今まで大阪市以外で市税は投資されませんでしたか?違うかどうかほとんどの市民は知ってるんです。だからあとは市民が現状維持か都構想かしっかり判断したらいい。あと今までの大阪市について「知らない」のであれば、タウンミーティングや公開討論等で直接橋下市長に聞いてみては如何ですか?意外に橋下市長は反対意見をお持ちの方でも丁寧に答えてくれますよ。違ってたら反対意見述べて、それを市民に見てもらうのが1番有難いです。
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2015年5月4日 8:54 AM
愚か者は自分では愚かではないどころか天才とでも思ってるんじゃないですかね。そういう甘ったれた奴ほど簡単な分かり易い回答を得ようとするし、それを他人にも求める。よくいるでしょ、簡単に説明してくれ、とかいうやつ。
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2015年5月6日 12:47 AM
そのおりです。 ここまで 口先だけで だまされる人が多いとは、情けない。若かったら。政治家になりたいと、橋下が出てきてから思い始めました。
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2015年5月7日 4:24 PM
第一段階の目標へのミスリードは複数あったのですかね、釣竿を沢山並べてかかった竿に注力すると。問題の矮小化は被告人を弁護する弁護士なら職業的に分かりますが、社会の行く末を決める政治家なら多角的に議論すべきでしょう。既得権益者を排除しても別のシロアリが納まるだけでは?差別には感情が付随するので大きな力を生みますが目標を間違えれば社会全体が混乱する。理性を信じるなら分別を発揮して欲しいと思います。最初の思い込みが強いと不自由な二択に自分から賛成してしまうのでしょうね。
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2015年5月8日 8:35 AM
橋下徹氏は知事時代に改革を行い負債を増加させ、後を引継いだ松井一郎氏は府の財政に止めを刺し、大阪府は起債許可団体に転落したのは明らかな事実です。また、「大阪都構想」改革により大阪が将来沈没する可能性も大きいでしょう。改革は激痛を伴い成功する確率も極めて低いです。「民意の声」主催、浅野弥一氏の動画を見れば「大阪都構想」が如何に危険な改革なのか理解できると思います。
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2015年5月9日 11:17 PM
いわゆる過去の政策の失敗と二重行政とをごちゃにして言うところに維新の巧妙さを感じます。これは住民説明会などで他会派は討論した方がよいとおもいます。たとえ水掛け論でおわっても、この一点に関して、突き詰めあった方が解かりやすいですね。確かにこれまでのムダな税金の使い方には腹がたちます。当時は維新も自民党でしたので責任は同じだと思います。高い固定資産税を払ってきているので、 “返せ” と言いたいです。親戚や身内に大阪市の公務員はいませんので、都構想で直接困るわけではないのですが、やはりこれはいただけないです。公務員は特別区という逃げ道がありますが、市民は後戻り出来ず、野ざらしになる感じがします。それに公務員は大阪市在住でない方が多いと思います。また都市開発などのいい仕事もしてくれています。都構想は、言葉は悪いですが、肉屋を応援するブタのような感じが否めないです。藤井教授のように例えるなら「恋愛に失敗し男にお金を取られたA子(大阪市民)さんが、親に『相手を連れて来るから、二度と恋愛をしてはいけない』と言われている様な、そんな理不尽さを感じます。当然また恋愛をする “権利” はありますし、失敗を糧にいい相手を見つけるかもしれません。それにA子さんは、貯金もはるか黒字に転じているので、余裕があります。」
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2015年5月11日 8:29 PM
永遠にゼロはこれを言いたかったでのしょうか。そう思うと引っ掛かっていたものがとれた気がします。佐藤健志さんが加わった事で、動き出したと思いました。大衆社会の処方箋読み始めましたら、三橋さんの許に集まった理由が分かった気がします。検討違いでしたら、未々勉強不足ですね。
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2015年5月12日 9:04 AM
本論とは違いますが、ナチスドイツが当時支持されていたのは分かりますよ。積極財政で、みんなの雇用を生み出しています。ナチスドイツの経済政策で支持率が不思議だと仰られるなら、安倍政権の支持率なんて、捏造しているとしか説明のしようがない。しかも、何故か安倍政権は外国人に有利なような政策ばかりだし、ナチスドイツまでとは言わないが、もう少し自国民を優遇してくれと。
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2015年5月14日 2:00 AM
はじめまして。藤井先生が、なぜ大阪で起きている一連の出来事を現象として捉えるのか。ことは大阪での政令指定都市解体というデメリット丸見えの所業に止まらないからなのですね。1789年だろうが23世紀だろうがいつでもどこでも起こりうるのが怖いですね。
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2015年5月14日 7:43 PM
素晴らしい分析♪どちらがナチなのかどなたがヒトラーなのかすんなりと理解できます。そして都構想の実験に使用される実験用動物(失礼)の反応にとても興味があります。もし都構想での手法が通用するとなれば日本全土で応用しようと試みるでしょうね。。。福沢諭吉は明治維新のおり「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」とおっしゃいました。このたびの「維新」で僕は前半生を民主主義後半生を全体主義と「二生を経る」のでしょうか??(経験したいとは全然思いませんけど)
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2015年5月16日 4:37 PM
理論的考察は正しいと思うが、わかりにくい。印象悪い。一般の投票する人たちをどう説得し、納得してもらうかという視点で、残念ながら現時点では橋下市長に負けている。人は多くの場合、印象で判断することが多い。一般大衆は特にそう。藤井先生の論は正しいと思うが印象的には良くない。ヒステリックに映る。本当は橋本氏がそうなのに、藤井氏の方がそう見えるのはなぜか?それを考えた対応をとらないと、藤井氏の反論はますます逆効果になる。二重行政の解除について、多くの人が良くなるとまだ思っているはず。大阪の行政はひどかった。それを長年何の対策も取らなかった歴代市長に対する市民の恨みは骨まで沁みている。だからこそ、これまでの市行政の姿勢を糾弾する橋本氏への共鳴意識は強い。藤井氏の反論はこれまでの市行政を悪くなかった、と言っているように聞こえてしまう。論点を市の廃止、区政移行の良し悪しでなく、今までの問題ある市行政をいかにして改革するのか、というところに持っていく必要があるのでは?藤井氏の理論に不足しているのは、市制廃止、二重行政廃止に代わる改革案だ。どうやって今の問題ある市制を良くするのか、その案なくしては単なる揚げ足取りに見えてしまう。
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2015年5月18日 5:21 AM
今回の村上議員の件を見ていると、日本赤軍浅間山荘を思い出します。村上議員によると、マタハラをしたのは他党の議員ではなく仲間である維新の議員によるものが多かったそうです。内容も「“給料泥棒」「市民に謝れ」などさまざまな罵倒が内部から出たそうです。つまり自分勝手の正義と言う幻想に支配され、その自分勝手の正義に入らないものはすべて悪なのです。そして内ゲバ。日本赤軍も、まったく同じ構図で仲間を次々に殺していったのです。維新は大阪市に対して同じ構図で都構想を進めているのですが、その牙が仲間に向けられて来た事は、笑い事ではありません。
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