From 佐藤健志
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●●憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜
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経済(活動)とは、「ある特定の共同体(国家、社会、地域など)
ゆえに経済活動が、つねに効率よく利益をもたらすとは限らない。
ビジネスとは、「経済活動の中で、
先週はこの定義を踏まえ、
しかるに経済とビジネスの相違を、「共同体とのつながり」
デイヴィッド・クローネンバーグ監督が2012年に発表した『
アメリカの作家、ドン・デリーロの小説が原作ですが、
知的で哲学的な視点に基づき、
彼の作品の中でも、『コズモポリス』
主人公のエリック・パッカーは、28歳の若さにもかかわらず、
当然、ウォール街にオフィスを構えているものの、
すなわち、愛用のリムジン。
車体がやたらに長い、いわゆる「ストレッチ・リムジン」(「
ついでに完全防音処理が施されており、
医者の検診であれ、愛人とのセックスであれ、
さて。
ある日、リムジンに乗り込んだパッカーは、
美容師を車に呼びつければ良さそうなものながら、
パッカーが行きたがったのは、
それはまあ、
しかしリムジンが出発した直後から、
大統領が来ているとかで、道路は大渋滞。
そう遠くないはずの床屋に、えんえんたどりつけません。
おまけに街頭では、
というと、数年前に起きた「ウォール街占拠運動」
パッカーのリムジンもデモ隊の標的にされ、
しかも彼は車内から、
パッカーが買い注文を出す通貨は、
そして。
どうにか床屋にたどりついたパッカーを、
ベノはパッカーの投資会社で働いていた人物ながら、
さあ、パッカーの運命やいかに?
何か、突拍子もない話だなあ・・・
そう思われた方もいるのではないでしょうか。
しかし面白いのは、「経済(経世済民)」「ビジネス」「共同体」
パッカーが、
ゆえに彼は、地元であるニューヨークはもちろん、
完全防音処理が施され、外の世界と隔絶されたリムジンの中で、
しかしどんな人間も、
アイデンティティの基盤がなくなってしまうではありませんか。
髪を切りたくなったパッカーが、美容師を車に呼ぶのではなく、
けれども共同体とのつながりを回復したいのであれば、
デモ隊の襲撃もそうですが、ツケの最たるものはベノです。
なにせベノは、パッカーの命を狙いつつも、「
この言葉を聞いて、パッカーはふいに涙を流すのですが、「
ベノはパッカーが「経済」をやってくれると信じたのです。
けれども、現実にパッカーが展開したのは「ビジネス」だった。
そのせいで「共同体」は荒廃し、ベノも失業者となった。
だからベノはパッカーが許せないのです。
とはいえこれは、その気さえあれば、パッカーがベノの「救世主」
郷里の村のために堤防を建設し、「生き神」
クローネンバーグは、ある描写を通じて、
ベノとのやりとりのさなか、
しかるにキリストも十字架にかけられるとき、
キリスト教では、超自然的な理由によって、
パッカーが流した涙は、
なおイギリスの新聞「ガーディアン」に掲載された、ピーター・
伸びすぎた部分をバッサリやってしまうから、
ならば床屋に行く途中、パッカーが資産を失うのは、
ではでは♪
(※)次週、
5月6日にまたお会いしましょう。
PS
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