FROM 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
●目覚めよ! 日本経済と国防の教科書 (前編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11507250343.html
●目覚めよ! 日本経済と国防の教科書 (中編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11507900087.html
●目覚めよ! 日本経済と国防の教科書 (後編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11508517966.html
三橋に「目覚めよ!」と言われずとも、日本国民が自然に「非常事態は有り得る」ことに目覚め始めているように思えます。中国が尖閣諸島への圧力を強め、北朝鮮が「無慈悲な何とか」と脅迫まがいの発言を繰り返し、ミサイルを日本側に移動させ、さらに淡路島で震度六弱という大きな地震がありました。
わたくし達日本国民は、安全なユートピアに住んでいるわけではありません。次の瞬間には、自然や外敵に襲われ、これまでの生活全てが失われる可能性がある国土に住んでいるわけです。
それにもかかわらず、戦後の日本国民は「非常事態」について考えることをやめてしまい、当然の話として「備え」についても軽視するようになりました。挙句の果てに、非常事態に対する備えについて「無駄である」という、根拠不明な思い込みを持つに至り、政府は対非常事態の政策を打ち出しにくい状況になってしまったわけです。
頭の中にお花畑が咲いている「地球市民」系の方々は、スイスについて「永世中立国だ。戦争をしない宣言をした素晴らしい国だ」的外れな称え方をします。実際には、永世中立国とは「他国からの軍事的脅威について、自国のみで解決する」ことを宣言した国なのです。永世中立国であるスイスは実際「国民皆兵」を国是とし、徴兵制度があります。日本もスイスのように「永世中立国」を目指しましょうか、地球市民の皆さん?
スイスの「国防」に関する意識の高さは半端なく、かの有名な「民間防衛─あらゆる危険から身をまもる (http://www.amazon.co.jp/dp/4562036672)」はスイス政府が発行したものです。同書では、核攻撃や外敵の侵略はもちろんのこと、大規模自然災害に対する「一般国民の対処方法」までマニュアルとして細かく書かれています。核攻撃や侵略を受けたスイス国民、あるいは大震災に直面したスイス国民は、まずは本書を読み、必要な対処を「自ら」行うことになるわけです。すなわち「民間防衛」です。
考えてみれば、国民が「民間防衛」について理解しなければならない国とは、戦争や災害の脅威が高いということで、本来的には不幸な国なのです。戦後の日本国民が非常事態について考えなくなったということは、その分だけ日本が平和と繁栄を謳歌していたという話でもあるわけです。
とはいえ、国民が漫然と非常事態を頭の外に追いやっていられた「幸運な時代」は終わりました。非常事態は起き得ます。そして、非常事態に備えなかった場合、被害を被るのは「自分たち」であるという真実に、日本国民は目覚めなければならないわけです。
PS
幸運な時代が終わり、目を覚ますときがきました。
これで現実を確認すると、残念なくらいに目が覚めます。
http://amzn.to/14jg5Ws
PPS
月刊三橋4月号のテーマは「TPP徹底解説」です。
いろいろ要求を突きつけられ、日本がアメリカ化、韓国化していくのは
あまり愉快なことではないですね。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_1980/index.php
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