アーカイブス

2013年12月29日

[三橋実況中継]理屈ではなく根性

From _三橋貴明

————————————————————

●99%を不幸にする経済学の正体とは?
本当に豊かな日本を目指すためのコミュニティ、三橋経済塾2014が間もなく開講
http://members.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

※月刊三橋会員は三橋経済塾の受講料が7000円割引されます。
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_video.php?ts=sidebar

————————————————————

本メルマガも、三橋担当分は、今年は本日と明日でラストになります。2013年は本当に色々とあった一年でした。喜び、失望、悲しみ、怒り等々、何かと感情が揺さぶられるイベントが連続した一年でしたが、恐らく「過渡期」とはこういうものなのでしょう。歴史的に「全てが巧くいって見える」時期ですら、その時代を生きた人々にとっては、喜怒哀楽が立て続けに襲いかかってくる年月だったに違いありません。

今年ラストなので書きますが、「反動世代」などで語ったように、三橋は第二次安倍政権が発足し、「戦後レジームの脱却」と「デフレ脱却」(この二つは極めて親和性が高いです)「のみ」をやってくれるならば、評論家系の仕事を辞めて、ただの中小企業診断士に戻るつもりでした。あるいは、今年のお花見の季節に総理ご自身から「参議院選に再チャレンジしてみませんか」というお誘いを受けたとき、心が大きく揺れたのも確かです。

結局のところ、三橋は「言論活動を継続し、参院選にも出ない」という決断を下したわけですが、これが正しかったのか間違っていたのか、後になってみなければ分かりません。先日、超有名評論家で、三橋と酷似した考えをお持ちの方から、「あの時(参院選の前)、無理やりにでも三橋君を選挙に出しておくべきだった!」と言われました。三橋の選択は正しかったのか、間違っていたのか。答えはいつの日か分かるのかも知れませんし、あるいは永遠に判明しないのかも知れません。

結局のところ、一人間の認識力や思考力には限度があるわけで、この世に「超人」は存在しません。誰もが状況不明瞭な中で足掻き、苦しみ、それでも前に向かっていくしかないわけです。物事を他人の責任にしても、問題は解決しません。そして、問題を解決するためには、やはり「希望」「望み」というものが必要なわけで、ある程度は楽観的な気分で進まなければ、歩みを進めることもできないでしょう。

中野剛志氏は12月2日の京都シンポジウム「グローバル資本主義を超えて」において、
「2013年に、一つだけいい知らせがあります。今年は来年よりも良い年です」
と、明言をはかれましたが、正直、三橋も氏に同意します。

それでも、三橋は「2014年の先の日本、あるいはその先の日本」は、今よりも良い日本であると確信していますし、我が国が「次なる世界のリーダー」になることを疑ったこともありません。ここまで来ると、もはや理屈の問題ではなく、根性の問題でございますよ。

この種の話について、「なぜ良い日本になるのですか? 理由を教えてください!」と根拠を聞かれても、「根拠なんてありません!」と返すしかありません。ワールドカップで得点王になるような人は、
「自分はワールドカップで得点王になることはできないだろう」
などとは、微塵も考えなかっただろうな、という話でございます。

◆一般参加可能な講演・イベント

1月18日 「2014年 日本はデフレ脱却し成長路線に回帰するのか?」( 日本橋人形町)
http://www.unicom.co.jp/seminar/list/20140118.html

◆TAC出版から発売予定の「学校では絶対に教えてくれない 僕たちの国家」予約開始しました。
http://amzn.to/19qdZ4w

◆徳間書店から「「2014年 世界連鎖破綻と日本経済に迫る危機」が発売開始になりました。
http://amzn.to/1grvRkv

産経新聞に、本書の書評が掲載されていました。

『2014年 世界連鎖破綻と日本経済に迫る危機』三橋貴明著
http://amzn.to/1an5Lxx

◆遊タイム出版から「図解 逆説の経済学──メディア・評論家に歪められた真実」が発売になりました。
http://amzn.to/1an5Lxx

◆PHP研究所から「顔のない独裁者 〜 「自由革命」「新自由主義」との戦い」のKindle版が発売になりました。
http://amzn.to/16s80QK

◆昭文社「なるほど知図帳世界 2014 ニュースのツボがすいすいわかる 」の「要点が知りたい 経済ニュース用語」を担当させて頂きました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/439820055X/

◆言志Vol.17に「新たな金融バブル崩壊の危機を実体経済重視で乗り越えろ!」を寄稿しました。
http://www.genshi-net.com/

◆夕刊フジ(12月26日)に「回顧2013年『正しいデフレ対策』推進された画期的な一年 逆行させる消費税増税に懸念」を寄稿しました。

◆文芸春秋1月2日・9日 新年特大号「韓国破れたり『北朝鮮』『経済』『反日』の三重苦で朴槿恵の断末魔」にインタビュー出演しています。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3501

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第58回「国土強靭化の始まり」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」第236回 アベノミクスと所得の「質」
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2013/12/24/020620.php

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol240 「国民が豊かになる」の意味(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
今回は、人類史上初めて「GDP三面等価の原則」を定義した人から話を始めています。(さて、誰かな?)

◆メディア出演
12月31日 チャンネル桜「日本よ、今…「闘論!倒論!討論!」 」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587
タイトルは「国土強靱化が日本を救う」になります。

1月1日 6時 文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/

◆三橋経済塾

三橋経済塾第三期、いよいよ1月1日から始まります!

塾の申し込みはこちらから。
http://members.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER
『2013年を振り返って2014年を考える(後編)3』三橋貴明 AJER2013.12.17(3)
http://youtu.be/5MLSAVnKaao

PS
反日メディアの正体とは?
http://amzn.to/194gYmt

関連記事

アーカイブス

【藤井聡】MMTの提唱者・ビルミッチェル教授をお招きしたシンポジウムを開催します!

アーカイブス

【施 光恒】「一丸となって…」の条件

アーカイブス

【藤井聡】「まどかマギカ」って、「戦後脱却」物語?

アーカイブス

【三橋貴明】存在しない国債金利問題

アーカイブス

[三橋実況中継]残念な選挙

[三橋実況中継]理屈ではなく根性への4件のコメント

  1. 需要指数は言論活動に傾者 より

     考えると日本は延々逆の経済政策を引き摺ってきているのでしょうか?。インフレ時にデフレ対策、バブル崩壊後、デフレ時にインフレ対策。これは金融策を取れない縛りの中のEU諸国とも似ているみたいな、マクロ経済政策を自ら思考することを拒絶してしまった、戦後GHQレジームに経済学(新古典、新自由派)をも自らが進んで取り込んできてしまった、権化と化した巨大マスメディアに操られた便利さ、軽薄さに真善美があるかのごとく盲信した大衆迎合、スパイラルシンキング思考の坩堝の蟻地獄、まさに竹の輪の中に閉じ込められた竹中論…違うか? 何が何だか解らない思考の一年だった。なのにまだなんとか活きてる。来年はなに人になるのか?。アメホン王国人?。ベリーナイス迷言。 これからも貴社の言爆投下に期待が集まっています。(餠挙げ過ぎではないでしょう?)

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  2. かずまき より

    「次なる世界のリーダー」になるために、一番になるためにというのでは、競争原理主義者です。現在の日本国民の資質も政府の資質もそれにふさわしいとも思えません。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  3. ヌコ より

    もうかれこれ数年前の事どした、、、、文京区民ホールで三橋師匠の講演会を聴いて、その後の水道橋の打ち上げも参加し、師匠とお酒を飲んだ気が致しマウス。師匠の、多くの「自称愛国者さま保守さま」との戦いを横目で見ながらも、できる限りその意見をネットで拡散する事に専念しておりました。色んな連中がおり、師匠を潰そうとしているとも感じました。そして、その都度、戦後体制の裏側が垣間見えた気がします。これからも、アメ政権をお支え(≒監視)願いマウス。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  4. しろくろ より

    今年一年お疲れ様でした!お体に気をつけて、共に来年も根性出して頑張りましょう!

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

最新記事

  1. 日本経済

    【三橋貴明】黒字国債と改名しよう

  2. 日本経済

    【三橋貴明】パズルを解く選挙

  3. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】立民・維新の「食料品だけの消費減税」は,まっ...

  4. 日本経済

    【三橋貴明】日本人はどこから来たのか?

  5. 日本経済

    【三橋貴明】「低所得者 対 高所得者」のルサンチマン・...

  6. 日本経済

    【三橋貴明】付加価値税という世界的詐欺

  7. 日本経済

    【三橋貴明】鳥は三匹しかいないわけではない

  8. 日本経済

    【三橋貴明】混迷の政局

  9. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】小泉八雲『日本の面影』の読書ゼミを本日開催....

  10. 日本経済

    【三橋貴明】石破を引きずりおろす手法がない

MORE

タグクラウド