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2013年12月30日

【三橋貴明】反日メディアの正体とは?

From _三橋貴明

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12月26日に安倍総理大臣が靖国神社に参拝されていたわけですが、前日に毎日新聞が「安倍首相:年内の靖国神社参拝見送り…外交への影響考慮か(毎日新聞 2013年12月25日)」という大誤報をしでかしています。

毎日新聞は、もちろん「政府関係者(記事中より)」などからのソースに基づき、安倍総理の靖国参拝を否定したのでしょうが、果たして「毎日新聞が騙された」で済む問題なのでしょうか。例えば、三橋が新聞記者だった場合、「政府関係者」から、
「総理は年内は靖国に参拝しないと思うよ」
と言われたとしても、それを受けて「安倍首相:年内の靖国神社参拝見送り」と言った見出しでドーンッ!と記事を書いたりはしないと思います。理由は単純に、総理が本当に靖国参拝見送りを決断したのか「分からない」ためです。

とはいえ、毎日新聞の記者は、よりにもよって総理の靖国参拝の「前日」に、「安倍首相:年内の靖国神社参拝見送り」という見出しの記事を書き、大恥をかく羽目になりました(大恥では済まない問題ですが)。
なぜでしょうか。

理由の一つに、総理が年内に靖国に参拝しないという「現実」が、記者にとって「理想」だった、という話があるのではないかと推測しています。すなわち、毎日新聞の記者は、自ら「総理は決して、靖国に参拝してはいけない」と考えていたからこそ、あやふやな「政府関係者」のソースに飛びついてしまったのではないかと。
さらに書けば、毎日新聞の記者は、別に「反日」のつもりで、総理の靖国参拝否定の記事を書いてのではないと思います。毎日新聞の記者は「善意」から安倍総理の靖国参拝を否定し、「日本国民のため」を思って上記の誤報記事を書いた可能性があります。

上記を読み、何が何だか分からなくなってしまった方に、お勧めの一冊がこちら。

古谷 経衡 (著) 「反日メディアの正体 「戦時体制(ガラパゴス)」に残る病理」(KKベストセラーズ)
http://amzn.to/194gYmt

古谷氏は我が国のマスコミ、つまりは「国民のニーズとかけ離れてしまったマスコミ」について、本書でガラパゴス化と表現しています。さらに、一部を除き、マスコミ関係者の多くは決して「確信的反日」ではなく、「無自覚な反日」であると看破していらっしゃいます。

例えば、フィギュアスケートの浅田真央選手について明らかに偏った「苛め的報道」を繰り返し、さらには優勝時の国旗掲揚や君が代斉唱、ウイニングランをカットした挙句、国民からデモ行進という形で抗議を受けたフジテレビは、再放送時には国旗掲揚、君が代斉唱、ウイニングランをきちんと放映しました。また、大河ドラマ「平清盛」にて、皇室を「王家」と表現し、社会問題を引き起こしたNHKは、後に特設サイトの「王家」を「朝廷」(これが普通)に修正しています。確信的な反日であれば、

「日本選手が優勝した際には、国旗掲揚、君が代斉唱、ウイニングランは流さない」
「皇室はとにかく『王家』と、支那の華夷思想に染まった表現を続ける」

を貫いたはずです。

とはいえ、現実にはフジテレビもNHKも、国民からの猛抗議を受けて「修正」しました。

古谷氏は、日本のマスコミについて、
「ただ国民一般の皮膚感覚から絶望的なまでに遊離している」
と表現し、彼らの「反日」を「無自覚の反日」と表現しているわけです。

彼らは別に、意識的に反日行為をしているわけではありません。それどころか、
「首相の靖国参拝を賛美し、日本選手が優勝した際に国旗掲揚や日の丸斉唱を放映し、皇室を国民に意識させ、殊更に『ナショナリズム』が燃え上がったら、日本は戦争に突入しかねない! 自分が日本国民のナショナリズムを沈静化させなければならない」
と、善意に基づき、国民感情と乖離した「反日報道」を展開している可能性が極めて高いのです。そういう意味で、無自覚な反日であると同時に、「善意の反日」でもあるわけです。

もちろん、善意の反日だろうが、メディアという影響力が強い「チャネル」を持つ報道機関が、国民感情から乖離した反日報道を繰り返すことは問題です(特に、国民の電波を借り入れてビジネスを展開しているテレビ局)。さらに言えば、彼らの「善意の反日」こそが、我が国の国力を弱め、仮想敵国(中国)との軍事バランスを崩壊させ、「戦争への道」へと日本を引きずり込む可能性があります。

ポイントは、日本国民の方は薄々と「これまで通り、自虐的に日本を否定していると、逆に戦争になりかねない」という真実を悟りつつあるのに対し、マスコミで働く人々はそうではないという話です。

ちなみに、実は三橋は14年1月に「メディア本」を書く予定だったのですが、古谷氏の「反日メディアの正体」を読み、出版社と相談の上、企画を変更することになりました。何しろ、三橋が「メディア本」で書きたかったことの多くが、「反日メディアの正体」で書かれていたわけですから、仕方がありません。

史上初、三橋に執筆直前に「企画変更」を強いた、古谷 経衡氏の「反日メディアの正体 「戦時体制(ガラパゴス)」に残る病理」、是非、ご一読くださいませ。

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「反日メディアの正体」キャンペーン中です。
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【三橋貴明】反日メディアの正体とは?への5件のコメント

  1. one of より

    毎日はどこも書いていない「参拝見送りを」他社先立って報道し、もしそうなれば「毎日だけが書いていた」となるから、それに賭けただけのようにも思えるが。もちろんそれなりに自信があったんだろうし、安倍首相が参拝した今、誤報というか推測ミスは毎日にとって痛いダメージでしょう。三橋氏が言うほど大きな話だとは、私には思えない。※古谷氏の本読んでない私が言うので、説得力がないのは私の方かもしれないが…もし、毎日の社論が願望となって記事にそれほどの影響が及ぼされているのであれば、驚きを超えて唖然である。朝日、読売、日経とは違って、毎日のミスなど今更咎めるのもばかばかしいし、そもそも毎日に関心のある読者っているのか?すみません、持論を展開しすぎました。どしどし反論してください。

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  2. 太郎 より

    私の父は、元朝日新聞記者で、日本大好き韓国は死ぬほど嫌いです、韓国の大統領はアホだといつも言っています、中国はやや嫌いって感じでしょうか?まぁ、普通(?)の日本人の感覚と一緒だと思います。そういう父でも韓国に関していざ記事を書くとなると、朝日の品位を保たなくてはいけないと言う意識と韓国人や在日の人が読んで傷つくことがあってはならないという意識が働き本音は書けなかったのだと思います。まぁでも、日本人も公の場での本音を嫌うとこがありますよね?在特会の人達が言ってることは8割以上賛成できるけど彼等とは関わりたくないのが大方の日本人の感覚ですね、何故かと言えば大声かつ本音で喚き散らす彼等はとても下品だと思うからですね?私たち日本人も無意識に新聞やテレビにそれ(上品さ)を求めてしまってるのでしょう。だから古谷 経衡氏の主張は理解できますが、フジテレビのデモや日本のマスコミへの不信感が増大した背景はそれだけでは到底説明できないものがあると感じています。ここ10年間の異常すぎる韓国のごり押しに対しなにかとてつもない力が働いてると感じるのが普通ではないでしょうか?日本のマスメディアが韓国にのっとられてるという危機感が多くの日本人にデモを行わせたのただと思います。韓国政府やパチンコからの巨額の金が一時期日本のテレビ局を支配してたと推察しています。

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  3. 上田悦子 より

    ちなみにこれらの語句は「安倍内閣総理大臣の談話〜恒久平和への誓い〜」の日本語と英語の一部です。

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  4. ヌコ より

    僕はあれは悪意あると思いますよ。個人的に酒場で英米人に日本の文化や習慣をバカにされた事がありますが、かれらのやりそうな陰険なやり方だと思いマウスわ、、、例えば、、、・反アメ(自称)護憲派左翼・従アメ(自称)戦後体制保守、及びその傀儡の・左派メディア(POCAPONアカヒ)・自称保守メディア(PODAM読捨)を利用して日本の独立をさせまいとあの手この手で世論封じにまい進する。餃子やプルコギを操るフライドチキンがおるんとちゃいまんのん?俗に言われる、Divide and Rule、ではないんでっかいなん?結果、日中・日韓の関係は悪化して、日本人の意識の低下を醸成させ自立を阻み、東アジアでの日本の名誉&プレゼンスの低下に大貢献。★所が、今回の安倍総理の対応によって、東アジア+アメとの関係に新たな風が吹いたのでせうか?★安倍総理が「どっち」なのか?来年を見守りたい(監●)と思いマウス。

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  5. 上田悦子 より

    「過去への痛切な反省の上に立って、」を「based on the severe remorse for the past」 と訳した人の偏向度を問いたい。これでは犯罪者が自分の罪の深さを反省しているように聞こえます。「severe remorse」は一国の首相が外国に向けて発信する声明に含めるにふさわしい言葉ではないと思いますし、「善意」の誤訳で済む話ではないと思います。

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