アーカイブス

2014年12月29日

【三橋貴明】現在の「超低金利」について

From 三橋貴明

——————————————————-

●月刊三橋最新号のテーマは「2015年の世界と日本」。

アベノミクスは失敗し、日本は再デフレ化確定。
ユーロはボロボロ。そして、中国が、、、、

もし、あなたが時代を読み間違えたくないなら、このページが参考になるはずです。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

——————————————————-

【今週のNewsピックアップ】
●2年物国債までもがマイナス金利に・・・
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11969007045.html

●「のんびり感」に戦慄する
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11969576096.html

2014年が暮れようとしていますが、「戦慄」せざるを得ない11月の指標が次々に出てきました。
実質消費(2人以上の世帯)が対前年比▲2.5%。これで、8か月連続の減少になります。

実質賃金は、現金給与総額が対前年比▲4.7%、きまって支給する給与は▲2.7%。

鉱工業生産指数が、生産が対前月比▲0.6%、出荷が同▲1.4%、在庫が同1.0%増。生産を減らしているにも関わらず、出荷が予想以上に伸びず、在庫が増える。当然、在庫増は「次の生産減」を呼び起こすことになります。

ところで、日本銀行はコアCPIで見たインフレ目標2%を掲げていますが、11月のインフレ率は、

・CPI(消費者物価指数):2.4%(0.4%)
・コアCPI(生鮮食品を除くCPI):2.7%(0.7%)
・コアコアCPI(食料・エネルギーを除くCPI):2.1%(0.1%)

となってしまいました。(  )内は、消費税増税分を除いた数値です。コアCPIは「エネルギー」を含んでいます。現在の世界的な原油安で、コアCPIは今後は更に下がっていくでしょう。日本銀行のインフレ目標は、少なくともここ数か月は達成不可能になりました。

もっとも、原油安、エネルギー安は日本国民にとっては恩恵です。エネルギーを含むコアCPIを「インフレ率」の定義にしているため、
「エネルギーコストが下がり、日本国民の可処分所得が増えると、日銀のインフレ目標達成が困難になる」
という、分けが分からない状況になってしまうのでございます。(というわけで、三橋はインフレ率の定義を「コアコアCPI」にするべきと提言しています)

とはいえ、最も「戦慄」した指標は、「2年物国債金利」がマイナス金利で発行されてしまったことです。銀行は、
「政府に金利を【払っても】、2年満期でお金を貸し付けた方が得」
と、判断したことになってしまうのです。(日銀の国債買取という出口もありますので)
なぜ、そこまでして銀行はお金を政府に貸したがるのか。もちろん、皆さんの預金という貸付金(銀行から見ると借入金)の目ぼしい貸出先がないためです。

銀行は、皆さんからの預金を「断る」ことができません。しかも、微々たるものとはいえ、皆さんの預金に対して金利を支払わなければならないのです。

ということは、銀行は皆さんから貸し付けられた預金を「誰か」にまた貸しし、金利を稼がなければ、逆ザヤで倒産してしまうことになrます。

デフレで好調な企業ですらお金を借りず、調子が悪い企業には銀行側がリスクを恐れて貸せない。結果、銀行に溢れかえった預金が、政府への貸出に向かう。すなわち、国債の金利が下がる(下がるを通り越して、ついにマイナス金利!)。

これが、日本の現状です。政府が財政出動で需要を創出し、民間企業の融資と設備投資が増える状況になるまで、日本国債は超低金利で推移することになるでしょう。

現在、長期金利の指標である10年物国債金利まで、年利0.3%という驚愕する水準で推移しています。もちろん、史上最低です。

「消費税を増税しないと、国債金利が暴騰して、財政破綻する」

などと主張していた人たちは、現在の「超低金利」について説明をするべきでしょう。説明を拒否するというならば、今後、二度と「国債」「財政」「経済」について発言するべきではないと思うのです。

PS
なぜ、東大を出たようなインテリたちは、
「国債金利暴騰で日本が破綻する」と危機を煽るのか?

なぜ、経済学の常識は、現実社会の非常識なのか?
なぜ、こうした怪しい嘘が、マスコミを通じて社会に広がってしまうのか?

そのカラクリを知りたい方は、こちらをクリック!

http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

PPS
↑月刊三橋最新号のテーマは「2015年の世界と日本」。
そして、その次のテーマが、「大国フランスが落ちた罠」(仮)。
日本の今と未来が見えるテーマです。

関連記事

アーカイブス

【三橋貴明】次なる「目くらまし」は・・・?

アーカイブス

【上島嘉郎】西郷隆盛が語る「国の本体」

アーカイブス

【平松禎史】「霧につつまれたハリネズミのつぶやき」:第五十四話

アーカイブス

【藤井聡】「統計的検定」とは、ウソを見抜く「裁判」です。

アーカイブス

【藤井聡】「事を荒立てず、仲良くしようとする」だけの、情けなき日本外交。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

週間ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】政府与党の「増税」断行で、日本の「先進国からの脱落...

  2. 2

    2

    【三橋貴明】MMT週間が始まる

  3. 3

    3

    【三橋貴明】数字は残酷で素晴らしい

  4. 4

    4

    MMT(現代貨幣理論)とは、「現代社会の実態に即した、貨幣に...

  5. 5

    5

    【竹村公太郎】不思議な日本共同体(その3)情報共有の日本共同...

  6. 6

    6

    【三橋貴明】ステファニー・ケルトン教授の出演

  7. 7

    7

    【小浜逸郎】熊さん、増税に大いに憤慨

  8. 8

    8

    【室伏謙一】その場しのぎの御都合主義の説明の先にある外交の破...

  9. 9

    9

    【三橋貴明】史上最悪の緊縮政権

  10. 10

    10

    【saya】TBS〝音楽の日〟〜歌は世につれ、世は歌につれ〜

MORE

月間ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】政府与党の「増税」断行で、日本の「先進国からの脱落...

  2. 2

    2

    【三橋貴明】ステファニー・ケルトン教授の出演

  3. 3

    3

    【藤井聡】「事を荒立てず、仲良くしようとする」だけの、情けな...

  4. 4

    4

    【三橋貴明】思想の対立

  5. 5

    5

    MMT(現代貨幣理論)とは、「現代社会の実態に即した、貨幣に...

MORE

最新記事

  1. 未分類

    【saya】TBS〝音楽の日〟〜歌は世につれ、世は歌に...

  2. 日本経済

    【三橋貴明】数字は残酷で素晴らしい

  3. 日本経済

    【三橋貴明】MMT週間が始まる

  4. 未分類

    【竹村公太郎】不思議な日本共同体(その3)情報共有の日...

  5. 政治

    【小浜逸郎】熊さん、増税に大いに憤慨

  6. 日本経済

    【藤井聡】政府与党の「増税」断行で、日本の「先進国から...

  7. 政治

    日本経済

    【室伏謙一】その場しのぎの御都合主義の説明の先にある外...

  8. 日本経済

    【三橋貴明】史上最悪の緊縮政権

  9. 日本経済

    【三橋貴明】社会科学からのアプローチ

  10. 政治

    日本経済

    【施 光恒】外国人労働者受け入れは誰の利益なのか?

MORE

タグクラウド