From 小浜逸郎@評論家/国士舘大学客員教授
この頃なんだか世界がおかしくなってきたと感じているのは私だけでしょうか。
これまで、新型コロナの流行が疫病の流行ではなく恐怖の流行に過ぎない事実を、きちんと数字を挙げながら何回も証明してきました。おかげさまで、前々回の本メルマガ記事「新型コロナ、10のウソ」では、たくさんの方の「いいね!」をいただき、ツイッターでの拡散もけっこうな数に上ったようです。
https://38news.jp/column/17111
それでもこの集団強迫神経症の空気は衰えるどころか、最近はかえってますますコロナ全体主義の雰囲気が濃厚になってきました。
11月末に落語に行きました。1座席ずつ空けて指定されていましたが(それはまあいいのですが)、たまたまマスクを外していたら、休憩時間に隣のオバサンに「マスクをしてください!」とお叱りを被りました。
同じころ、マスクを下げたままスーパーのレジで品物を差し出したら、店員に「マスクを上げていただけますか」と注意されました。
ある友人が午後の新橋界隈を歩いていたら、長蛇の列があるので、ジャンボ宝くじの販売窓口でもあるのかと思ったそうです。でも違って、「新型PCR検査センター」とでかでかと書かれた看板の下にずらりと並んでいたとか。
もうひとつ、別の知人から聞いた話。歌の練習会があって、その会場では、次の段階を踏みます。
1.到着したらマスクを外して、会場にある新しいマスクをつける。
2.イソジンでうがいをする。
3.手の消毒。
4.検温。
5.歌う人が変わるごとに、マイクを消毒する。
6、そのたびに、歌った人の周りに消毒スプレーを噴霧する。
失礼じゃないかね、頭がおかしくなったんじゃないかね。
みなさん、これが日本中で起きている「非常事態」であります。
東京都の小池知事は、ここぞ私の出番とばかり、毎日のように嬉々として記者会見を開き、「暮れ正月休みはStay Homeで」とオウムのように繰り返しています。そればかりか、都内の小学生に、「お医者さんに感謝の手紙を書きましょう」などと要請し、ことさらコロナのたいへんさを印象付けようとしています。こういうのを文字通り「子供だまし」と言います。
こんなことしかやることがないのかね。聞けばGO TO キャンペーンに強い規制がかかったのは彼女の強い圧力があったからとか。
もう何度も書いたので、繰り返すのはうんざりなのですが、第2波、第3波と大騒ぎしているこの空気には何の根拠もありません。
以下の二つの資料によると、直近の12月20日時点で、PCR検査の陽性率(陽性者÷検査件数)は4.2%です。これはコロナの流行が騒がれ出した4月のピーク時に比べると、約三分の一、またこれまでの累計死者数は、100万人当たり22人で、それも基礎疾患のある高齢者に集中しています。
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/?fbclid=IwAR2S54N_qvGv4pvErqYep9pud9caVBH44VsTj9dv0q5nXk8iq4ZnOyHd6xw
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death
毎年、肺炎で死ぬ人が10万人以上いて何の騒ぎにもならないのに、3000人程度の死者で大騒ぎをするのは異常としか言いようがありません。こんなのはパンデミックと言うべきではないのです。
そもそもPCR検査は、新型コロナの診断にはほとんど役に立たない検査です。
コカ・コーラやパイナップルにつけただけで陽性反応が出たとかいった笑い話のような話もありますが、それはともかく、東京女子医大感染症科の平井由児医師の、PCR検査についての次のような見解は、たいへん説得力があります。URLを張っておきますので、皆さん、ぜひ見てください。
https://ameblo.jp/obasannneco/entry-12641199459.html?frm_src=favoritemail
平井氏は、わかりやすい動画を用いて次のような指摘をしています。
・私たちの体が膨大な数の細菌やウィルスに満たされていて、もしそれを取り除いてしまうと、たちまち体のバランスを失ってしまうこと
・PCR検査は感染したかどうかを調べるためにあるのではなくて、本来遺伝子の検出のためにあること
・その感度は極めて敏感で健康体の器官にちょっとウィルスが付着していても反応してしまうこと
・2019年までは、症状の軽重によって「健康」「風邪(旧コロ)」「インフル」の三つに分類される診断がなされて、それに応じた処置を受けていた人たちが、2020年からはPCRで陽性反応が出ると、すべてコロナと診断されてしまうようになったこと
・PCR法を開発してノーベル賞を受賞したキャリー・マリス博士が「診断に使ってはならない」と警告を発していたこと(惜しくも8月に博士は亡くなってしまいました)
このように開発者当人が不適切と公言しているにもかかわらず、全世界でこの検査が伝家の宝刀のように使われるようになってしまったのです。
そうして、前々回の記事にも書きましたが、6月18日に厚労省が全国自治体に出した通達によって、別の疾患で死亡した人も、コロナ感染者と認定されていればコロナで死んだことにされてしまったのです。ですから、先に記載した死者数も本当はもっと少ないのです。
また、コロナの発生によって医療崩壊の危機に見舞われたという説が全国を駆け巡りましたが、医療崩壊の危機は、2000年代初頭からすでに起きていたのです。それは、ベッド数、医師、看護師、保健所の削減、病院の統廃合などの政策によるものです。
この政策が、財務省の緊縮脳に基づくものであることは見やすい道理でしょう。政府にとって、コロナの発生はこの長年の経済政策の大間違いを隠蔽するのにまことに都合がよかったことは言うまでもありません。
それにしても、いったいこのコロナ妄想の世界的流行という社会心理学的な異常事態は、どうして起きたのでしょうか。
それについて考える前に、先に挙げた例よりも実はもっともっと異常事態が起きていたことを示しておきましょう。
12月21日配信の西日本新聞に次のような記事が出ていました。
《「コロナ禍で換気のために窓を開けて寒いのに、防寒着の着用が認められない」「一日中、窓の開放が必要なのか」――。日増しに寒くなる中、学校の換気や防寒着に関する調査依頼が本紙「あなたの特命取材班」に複数届いた。体が冷えて体調不良や集中力の低下につながると懸念する声も強い。声を寄せた一人、福岡市立中に娘が通う母親は、今冬の防寒具に関する学校のプリントにため息をつく。
男子は学生服、女子はセーラー服で、着用できる防寒着は規定のセーターやカーディガン。マフラーや手袋は昇降口で着脱し、規定外のジャンパーやハイネックは認められない――。例年通りの内容。教室の窓は常に全開で、生徒が閉めると叱る教員もいるため、娘は寒さに耐えながら授業を受けているという。母親は、ぜんそくがある娘を見かねて規定外の服を着るように提案したが、「誰も着ていないし怒られる」。母親は取材班に「先生たちは自由な服装のはず。コロナ禍の今は特に、子どもも暖かな服を着られるようにすべきではないか」と嘆いた。学校側の対応力の乏しさを感じている。》
私はこの記事をハリー・ライムさんと名乗る人のブログで知りました。
https://ameblo.jp/yoshino0716/entry-12645312060.html?frm_src=favoritemail&fbclid=IwAR2FDHaGfxuPbw1JLfB7j5lIYSJSlt20BRsOo9H9s7fGh6s5NxtY8P0KTB4
これを読んだとき、激しい憤りがこみ上げてきました。これは教育界で公然と行なわれている「虐待」ではないか。執筆者のライムさんも、「キングオブアホ」と大書して、虐待と呼んでいます。
厳寒の季節に窓を開けっぱなしにして防寒服着用も許さずに、窓を閉めようとすると叱りつけるキ◌ガイ教師ども。いったいこいつらは、寒さでぜんそくや風邪が悪化して重症になった生徒が出たら、責任を取るのか。
前提が根底から間違っているコロナ騒動に日本人のほぼ全員が巻き込まれているのですから、おそらくこうした例は氷山の一角に過ぎないでしょう。
これはすでに何人かの人が指摘していますが、そもそも2級感染症指定は致死率の高い鳥インフルやSARSのような感染症にしか適用されないのに、インフルエンザ(5級指定)よりも死者がはるかに少ないコロナにこの指定がなされているのはまったくおかしいことです。それなのに解除の動きは一向に盛り上がりません。
しかし、いくらこうしたことを指摘しても、当分の間、人々はコロナ恐怖症から解放されないでしょう。
なぜこんなメンタルな疫病に「上下心ヲ一ニシテ、官武一途庶民ニ至ルマデ」、国民全員が取りつかれてしまったのか。しかもそれが経済と文化の自殺行為であるとわかっているのに。
この問いに明快な答えを見つけることはとても難しく思えます。
仮説①:日本人はもともと同調圧力に屈しやすい。
仮説②:日本人はもともと過度に用心深い。
仮説③:日本人はもともと理性的にものを考える力が弱い。
仮説④:日本人は欧米の流行を見て例のごとくサルマネをしている(ちなみに欧米の流行も実は大したことはないのです。ウソだと思う人は、先にご紹介したhttps://38news.jp/column/17111を参照してください)。
仮説⑤:長く続くデフレから脱却できず貧困化が深まる中で、集合無意識としての社会不安が増大している。
しかし、コロナ恐怖症は何も日本に限ったことではありません。海外渡航や国境を超えることやロックダウンなど、日々の生活行動に厳しい制限が設けられていることは世界中で起きているので、上記の仮説は全部合わせても、いまいち説得力に欠けるでしょう。
私自身の現時点での仮説は、次のようなものです。
人々は、見かけの平和と大国間の緊張外交によって保たれてきた世界秩序に倦んでいて、世界大戦、大災害、疫病の大流行のような「ハルマゲドン」的狂気の出現を心のどこかで望むようになっている。
言ってみれば、宗教に特有の非合理な破壊願望のようなものです。逆説的ですが、それが常識を否定して、過剰な生命第一、健康第一イデオロギーへのヒステリックな縋りつきとして現われている。恐れている対象は自分たち自身の中に住む仮象の魔物であり、これと理性的に立ち向かう術がわからないために、「ただ生きる」ことに固執して、「よく生きる」方途をすっかり見失っている。つまりはニヒリズムの支配です。
こんな解釈がどこまで当たっているかわかりませんので、諸家のご意見を拝聴したく思います。
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社会批判小説ですがロマンスもありますよ。
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●ブログ「小浜逸郎・ことばの闘い」
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【小浜逸郎】コロナ狂気がついに虐待をへの10件のコメント
2020年12月24日 2:22 PM
疾病の流行でなく恐怖の流行?
演芸場でおばさんに注意されたとかスーパーでマスク注意されたとか
入店前に注意書あったでしょうが。
貴方がデマだデマだ騒ぎすぎだといってもアメリカrでは太平洋戦争の戦死者30万人を遥かに越えて病死者でてますよ
北海道旭川市で声大にしてそれ大声で言えますか?
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2020年12月24日 2:58 PM
歌の練習会?
貴方が実際参加したのではなく伝聞事項ですよね
事実と証明してから発言するのが大学教授たる態度でしょ
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2021年1月29日 4:32 PM
全文読みました?文章全体で、ある一つの主張を述べられていますよね?分かります?枝葉末節に一々こだわることはナンセンスですよね。
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2020年12月25日 6:31 AM
PCR検査に全て問題が集約される。キャリーマリス氏の死とともにそれが解禁され、遺伝子配列何万塩基のうちの数十塩基にフォーカスしてウィルス同定出来たことにしている。プライマー設定部分が新コロにしか存在しない配列であることを断定しなければどうしようもない。もうだめだ勝手しなさい状態です。。。
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2020年12月25日 11:35 PM
東京女子医大感染症科の平井由児医師の、PCR検査について
これリンク先のyoutubeでは仮面医師という人のチャンネルです。動画のはじめで平井医師の図を使って説明していますが、この解説は平井医師では無いのでは?
簡単に調べたところでは平井医師はPCR検査について特にコメントはないようですけど?
youtubeでは徳島大学名誉教授の大橋先生がPCR検査の難点を指摘しています。私は素人なので指摘が正しいか否か判定はできません。PCR検査で問題無いが一般的な見解ですが、反論もあり専門家同士の議論があればいいのですが。
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2020年12月26日 11:46 PM
いつもためになるご意見をありがとうございます!
全国津々浦々へ向けて実名での秀逸な評論、
頭の下がる思いです。
少し前、インフルエンザが大流行した年がありました。
私の知人もそれで亡くなりました。
しかし、世間は普通に動いていました。
今年に入ってからのコロナの騒ぎ、アメリカ大統領選挙、
マスメディアの偏向報道、何か不穏な気配を感じます。
明らかに何かおかしい。
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2020年12月27日 11:11 AM
健康狂
今般の コロナ禍における
様々な 弾圧
喫煙者の小生が受け続けてきた
嫌煙教徒からの 弾圧の様相と
瓜二つ
さらには
地球温暖化防止やら脱炭素運動とも
おなじ 臭い
現代の地球温暖化は
10万年周期の
地球の公転軌道の変化によっておとずれる
間氷期の気温上昇によるものであり
武漢肺炎には 「日にち薬」が特効薬
人間には 出来ることと 出来ないことがる
という 説に
小生は 与するもの で ございます ♪
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2020年12月27日 6:27 PM
客観的にみればコロナの病害脅威度はインフルエンザ以下それも日本では普通の肺炎よりはるかに害が少ないのは確実です。
そんなのに生活を日々破壊され所得も失い精神的にも苦しめられ追い詰められる。人間の愚かさと日本人の自滅大好きぶりがここぞとばかりに発揮されている救いようがない現実です。
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2020年12月29日 2:56 PM
新型コロナはインフルより軽微いう見方こそ、一数値のみを切り取って地球温暖化を唱えたがる人たちの偏頗で都合のいい見方そのものやないの。新型コロナの後遺症で冠動脈瘤の発症例が報告されたんはあれ4月やったかな。仮に新型コロナの患者さんで血管に出来た後遺症が原因で1年以内に亡くなられる方が多いとしますよ。新型コロナが現れてこの12月で1年。てことは最低2年は見とかんとインフルとの死者数比較なんか出来ないんと違いますか?いうのんがわたしの素朴な疑問なんです。後遺症で亡くなられる方たちがもしいてはったらその方たちの数もちゃんと含めとかんと御霊が報われないやないですか。新型コロナを怖れて狂気の如く焦ってはるのは、むしろ都合のええデータに飛びつく人たち、英米なぞ敵にあらずみたいに新型コロナを軽う見て急ぎ安心したがる人たちの方やないのかなってわたしは思うわ。
安倍さんの顔なんてほんま見とうないけど、実質ロックして微々たるもんでも給付出してた春夏の方が、感染も自殺者も抑えていまよりはるかによかったやないですか。ワクチンや抗ウイルス薬が揃うまでしっかり給付も補償も出して国民の生活必死に守って、予防できるもんが揃うてからGoTo始めたら最高に効果が上がって自民党の支持も爆上がりになったんやないの?傷もんになったキャンペーンなんて質草と同じでお値打ち下がる気がするわ。ほんま自分の都合ばっかり考えて、賢ぶったことばっかり言うとったら、まごころからも経世済民からも離れて、あっという間に取り返しのつかない教条主義的唯物論の奈落に転がり落ちてゆくんと違うかなあ。
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