From 藤井聡@京都大学大学院教授&内閣府参与
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一年半以上前にとりかかり、その間に、いろいろな本をまとめたり出版して参ったにもかかわらず、どうしても、あれこれ読んだり調べたりしている内に脱稿が延び延びになってしまっていたた、ある本が──この三連休中についにまとめることができ、(文字通り)先ほど、脱稿することができました(!)。
題しまして、
<凡庸>という悪魔 (仮題)
(専門書で無く)一般書としては、これまでお出しした本の中で最もボリュームのある分厚い本となります(晶文社さんから、来年早々に、出版予定です)。
この本は、一冊まるまる、凡庸で、陳腐でつまらない現代人達が、どれだけおぞましい
「全体主義」
を作り上げているのか、をとりまとめたものです。
本書では、ヒトラーや、ナチスドイツの優秀な官僚(例えばアイヒマン)から、日本の凡庸で陳腐な改革派官僚達や、そんな陳腐な改革派官僚に踊らされるこれまた陳腐で凡庸なツマラナイ政治家達、あらゆる種類のホシュ主義者やサヨク主義者、はては陳腐で凡庸なくせにエラソーに語り続ける上司達など、あらゆるタイプの
「凡庸な悪魔達」
が登場します(もちろん、誹謗中傷のための本ではありませんから、要らぬ勘違いを避けるために固有名詞は必要最小限にとどめております)。
が!
その中でもとりわけ、陳腐で凡庸でおぞましき方々として登場いただいたのが、やはり、
「陳腐で凡庸な、超一流大学の学者達」
でありました。
私自身の職業の関係から、こういう種類の人たちを山ほど日々目にしておりますので、彼らの生態や、その環境構造が痛いほど分かる──が故に、かなり詳しく(かつ簡潔に!)、彼らの凡庸さとおぞましさが記述できたものと考えています。
例えば本メルマガの読者の中には、
「正しい公共政策がなぜ、これほどまで回避され、
間違った公共政策が、なぜ、これほどまでに推進されるのだろう?」
という素朴な疑問をお持ちの方々は多かろうと思います。
無論、その背後には、間違った公共政策を行うことで直接的な金銭的利益を得る方々がおられることは間違いありません。
その意味において、そういう「陰謀論的」側面が一部において存在していることは間違いないものと思います。が、カネ儲けをしたい人々が世の中にはゴマンと要るわけで、もしも、彼らの言い分が政府の中で通らなければ、結局は彼らの思い通りの「間違った公共政策」が展開できるとは限りません。
問題は、なぜ「間違った公共政策」が、「タダシイっていうこと」にされた上で、過激に推進されてしまうのか、という点にあります。
そこまで考えが及んだとき、もっとも重要な人々として浮かび上がるのが、
「超一流大学のエライ教授の先生方」
です。
「学界」「学会」なるものを全くご存じない一般の方々には想像し難いことかもしれませんが、「一流大学のエライ教授の先生方」というのは、絶大な権力を、「学界」「学会」において持っているものなのです。
第一に、彼は、「学界・学会において、どういう研究がちゃんとした研究で、どういう研究が全然だめな研究なのか、ということを決定する権利」を持っています。
一般に、学術界では、研究というものは、最終的に「論文」として出版されなければなりません。
そして、論文として出版されるためには、「審査員達」に「これは論文としてちゃんとしたものである」という「認定」を受けなければなりません。
(神様から見れば)素晴らしい論文であったとしても、その雑誌の査読者達が、「こんなのダメ」と決めつければ、絶対に出版されません。
その逆に、(神様から見れば)全く誤った論文であったとしても、査読者達が「OK!」といえば、論文として出版されます。
そして、その「査読者」の中心に位置しているのが、「一流大学のエライ大学の教授先生達」なのです。
つまり、彼らは一旦学会で権力を握れば、自分の好きな研究だけを「タダシイもの」として世に出すことができる一方、自分の嫌いな研究を「マチガッタ研究」と判定して闇に葬り去ることができるようになるのです。
第二に、大学教授達は、「誰に、大学のポジションを与えるのか?」ということを決める権限(つまり人事権)を持っています。
したがって、彼が「素晴らしい」と考える人物を、助手(助教)や助教授(准教授)として雇いあげることができます。
そしてより事態をややこしいものにしているのが、「こいつは絶対に教員にしてはイカン」と考える人物が助手・准教授になることを「阻止する権限」を、多くの教授達が持っている、という点にあります。
ですから、気に入らない奴がいれば、そいつにポジションを与えることを、徹底的に阻止することができるのが、教授というポジションの強みなのです。
そして言うまでも無く、第一の権限で述べた「論文の審査」は、「大学の先生達」が行うものですから、超一流大学の教授ならば、第二の権限である「人事権」を駆使して、自分の好み通りの若い研究者を大量に育て上げ、その上で、彼らに学会の論文査読をやらせるようにすれば、ほぼ完璧に、彼の思い通りの論文だけが量産され、彼が気に入らない論文や研究者を、学会から完璧に追い払うことが可能となるのです。
さらに逆に言いますと、今日の大学の人事では、「雑誌で、何本の論文を通したのか?」が最も重視される基準となります。大量の論文を出版した研究者は「優秀な研究者」と見なされるのです。したがって、第一の権限である「論文の査読権」を駆使すれば、自分の好み通りの研究をする大学教員の業績を量産させ、それを通して彼らの「就職」を徹底的に支援していくことができる一方、自分と考えの合わない研究者達の業績を「ゼロ」にしたてあげ、大学の世界から締め出していくことにも成功するわけです。
ところで、こういう構造にあることはもちろん、若い研究者達は全員、理解しています。
したがって、学の道を志す若い研究者は、その出発点では、高い志を持っていたとしても、それでは絶対に業績を上げることも、大学のポジションも得ることが不可能である、ということに気づき、志を捨て去り、ただただ、権力を持つ教授連中が気に入る研究を、必死になって続けていくことになります。
もちろん、そんな下らないことなど出来ない──と考える若い研究者も大量に出てくることになりますが、そういう心ある研究者達はおおむね、途中で大学の世界でポジションを得ることをあきらめるようになっていきます。
したがって、時代を経れば経る程に、研究者はますます、教授の顔色をうかがい続けることだけが得意な、小心者で臆病で凡庸で陳腐なつまらない学者達で埋め尽くされていくようになります。
──つまり、大学教授は、「論文査読権」と「人事権」を持っているのですが、この両者をうまく組み合わせれば、大学や学会といった『学術界』を、「自分が気に入った人物や研究で埋め尽くしていく」ことが可能となる一方、「自分が気に入らない人物や研究を閉め出していく」こともまた、可能となるのです。
こうやって、経済学会では「ケインズは死んだ」ことになり、「新自由主義者」だけで埋め尽くされる学会が作り上げられていくようになったのです。
いずれにしても、こうした構造を通して、「間違った経済政策をタダシイと言い張る、おバカな経済学者達」が、一旦、超一流大学の経済学部の教授職を握ってしまうことになれば、瞬く間に、学術界全体が、おバカになっていってしまうのです。
(なお、誤解を避けるために指摘いたしておきますが、もちろん、教授の先生方が素晴らしい見識をお持ちであるなら、その学会は、素晴らしい研究と人材であふれるようになっていきます。したがって、悪いのは大学や学会のシステムなのではなく、そのシステムを悪用するおバカで陳腐で凡庸で小心者の下らない学者先生達なのです。)
なお、これは、経済学のみに限らず、人文社会系の学会は、おおむね、こういう構造を持っています(理系においては、こういうことは、起きづらくなっています。なぜなら、理系の場合は、S○AP細胞事件の例を見ても分かるように、おバカな怪しい研究を公表しても、早晩、実験を通して、そのおバカっぷりが立証されてしまうからです)
いやぁ…経済政策を真っ当な正しい方向に導くというのは、ほんっとに面倒な仕事だなぁ…と思わざるを得ません。
経済についてデータと理論を駆使して考え続けるだけでは不十分であり、凡庸で陳腐で小心者の経済学の先生方のおバカな生態を社会学的、社会哲学的に了解し、その上で対策を立てていくということが必要になったりするわけですから───
。。。。ということで、今週は少々絶望的な気分を残しつつ、これにておしまいにいたしたいと思います。
では、また、来週!
PS
全体主義の詳細な構造については、「<凡庸>という悪魔」の出版をお楽しみにお待ちください(!) そしてそれまでの間は、是非、下記にて、その全体主義の「概要」をご確認ください!!
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PPS
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【藤井聡】凡庸で小心で「おバカ」な経済学者達が、世界を滅ぼすへの20件のコメント
2014年11月5日 11:54 AM
私は、製薬会社に勤める主任研究員です。(50代)大学から企業に就職して感じた事は、企業の技術力の高さとスピードでした。日本の国立大学の研究なんて、子供の遊びと一緒です。その私が、40代の時、とある学会で新しい概念を発表した時でした。即、重鎮の先生方からの反論。ところが、その反論の中身が無い。そこで、先生方の反論について、問い正して見ると、”○○先生がそう言ってるから”という極めて稚拙な内容だった事を覚えています。別の学会(日本)で、外人の学生が有名教授に質問。ところが、有名教授は質問に解答せず、お茶を濁すばかり。(要するに、答えられない)これが、日本の大学と学会の現状です。要は、科学的議論が全くない。最終的に、”○○先生がこう言った”で終わり。これは、科学ではなく、宗教です。ただただ、ご教授サマの言う通りの言説を世間に吹聴するだけ。欧米の学会には、全世界から研究者が集まるが、日本の学会には、外人の参加者がほとんど来ない。その理由は簡単で、”科学的議論”が存在しないからなのです。青色発光ダイオードを、たった一人で開発した中村修二博士。日亜化学を退職した時、日本中の大学も企業も、誰も彼にオファーを送らなかった。それは、中村修二が科学を理解している人間であり、”宗教者”である大学教授連は、彼にその真実を看破されるのが恐ろしかったからです。企業に就職して30年近くが経ちますが、改めて、大学に残らなくて良かった、と思います。技術系企業における研究は、死活問題です。正しい研究をやらない企業は、すぐに潰れる。だから、正しい研究が行われているのです。それが日本の現状。と言っても、それは、自分で稼げる”自活企業”の話で、補助金に依存する原発企業なんかは、正しい研究が行われない。東芝がその良い例です。その予兆は、かなり以前からありました。”新幹線のぞみ”の初営業運転で、東芝製のモーターを搭載した列車が、時速45kmしか出なかった事件。あの辺りから、東芝の崩壊が始まっていたのでしょう。
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2014年11月6日 8:54 PM
間違っている方のエリート意識を持って、利己的な目的の為に権力を使ってしまわれる方々がおられるのですね・・。藤井先生の、やるせないお気持ちが伝わって来るようです。 本当の知性とは何だろう?と考えさせられます。学者さんになられる位の頭脳を持っていらしても、心の中まで知性的である事は難しいことなのでしょうか。少数の良い方が、肩身の狭い思いをされていらっしゃるとすれば、疑問に思ってしまいます。心配な事です。 私が思いますに、(間違っているかもしれませんが)凡庸な人というのは、滅多に存在しない本当の悪人とは違い、ご自分の言動が、国家を揺るがすような大きな問題の源になるかもしれない恐怖に気づいて下されば、持っていたはずの責任感を思い出して頂けるのではないかと思いたいのです。 大切なものについて、失いそうになって初めて気づく、というのは人間にありがちな過ちだと思うのですが、国家という非常に大切で代えがたいものについては、そうは言っていられないですね。 学界にいらっしゃる(今は)残念な先生方に、藤井先生はじめ、こちらのメルマガの先生方が、辛い思いをされながら、危険を指摘して下さっている事をどうか理解して頂けたら・・と思っております。そうすれば、国にとって、力になるだけでなく、無意識に罪を犯しかけている人々の罪を少しでも拭う事になるのではないかと。 そしてこのメルマガの先生方のご苦労が、少しでも報われますようにと願わずにはいられません。
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2014年11月7日 6:10 PM
「(理系的なものでは、真っ当な事を考えれるのに、 社会科学的なものになると、まったく駄目な考え方をする方がいます。)そのため、以前から何故なんだろうと不思議に思っており、 非常に興味のある話題です。」私の考えでは 理系の対象が 複雑系の中でも実体的に準分解性のある部分を分離して、 その部分を閉鎖系として扱う事が比較的容易であること、 また理系の対象は物質とエネルギーなので、その対象の系を量と量の関係でとらえ数と数のの関係に翻訳記述しやすく、数理を適用できるので合理的な物言いが容易のだと思います。これに対して社会科学の対象は社会という複雑系そのものです。理論経済学のように仮に準分解性を仮定して、ある部分を分離して閉鎖系として扱ったとしても、社会は開放系なので 理系の対象と異なり閉鎖系を仮定することの実体性がまったくありません。そのうえ倫理とか価値感などのような簡単に数量化できない変量があります。これらは普通の言葉の論理だけで追っていかねばなりません。加えて価値感はものを言っている個人の欲望とも関係しています。こんなところが ものづくりについては 合理的な思考ができてもル−ル作りでは変なことを平気で言ってしまう方がいる理由ではないでしょうか。
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2014年11月8日 1:17 PM
理系の学部を卒業して、メーカーに勤務しております。組織に所属する以上、ルールというか、規則というものはあります。ものづくりでは、真っ当な事を言っている方でも、ルール作りは変なものを平気で考える方はいます。(理系的なものでは、真っ当な事を考えれるのに、社会科学的なものになると、まったく駄目な考え方をする方がいます。)そのため、以前から何故なんだろうと不思議に思っており、非常に興味のある話題です。また、土木工学といいますか、ダムやトンネルは一度限りしか作りませんが、(工事する対象の山や川は常に変わります)すぐ壊れるなんてことはまずないです。どうしているのか非常に不思議です。この辺りになにか良いヒントはあるのかと勝手に思ってます。
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2014年11月9日 3:04 AM
とある掲示板にて、私のなりすましいるとの報告を受けました。上の(カツトシ 2014/11/05 8:51 PM より:)というコメントは悪質ななりすましです。今までネット上の誹謗中傷に対してはスルーしてきましたが、このようななりすましによって、仮に他者に迷惑をかけるようなことがあれば、やむを得ずなんらかの処置を取らなければならないかもしれません。
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2014年11月10日 3:45 AM
>凡庸で小心で「おバカ」あなたと私にぴったりの言葉じゃないですか。匿各希望を名乗る所が凡庸で小心っぽくていい。何ら建設的な内容も無い、批判してる俺カッコいいと思ってるのがにじみ出てるコメントも「おバカ」っぽくていいですね。友達になれそうです。^^
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2014年11月11日 11:20 AM
2年前に藤井先生の講演を拝聴致しました際に感銘を受け、それ以来ずっと先生の著作物等を拝読致しております。藤原正彦先生の『この国のけじめ』にも「凡庸な悪魔たち」のことが記されている箇所があり、やはりそうだったのか…と納得致しました。愚息も某国立大学で「凡庸な悪魔たち」の存在により、絶望感を味わっております。これからの日本の為に先生のような方々のご活躍を心から熱望致します。
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2014年11月11日 4:31 PM
この前は貴重なお話をありがとうございました。これからも陰ながら応援させて頂きます。それと超個人的美学も宜しくお願いします。
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2014年11月12日 5:38 AM
こと経済学、人文科学に関しては帝大時代の教授が敗戦を機に公職追放受けた影響もあるかもしれませんねまぁ、この点は戦前の日本も余りほめられたもんじゃないですが国民経済学派、政治経済学派を帝大系列に取り戻すべきですエリートになろうってモンなら古典の一冊二冊は必携して然るべき
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2014年11月13日 10:57 AM
数学でも暗号関連の研究には熱が入るのではないですか。こちらは統制よりはスパイの方が問題になるのでしょうけど。国家安全保障に関わるとなれば、皆真剣になりますから、日本以外の国では。
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2014年11月13日 11:17 PM
先生の御活動を応援いたします。どんな人にでも、本当に正しいことを知りたい、という欲求があると信じたいですね。どんなに社会的地位、責任、周囲からの認識が固着してしまったとしても。純粋であろうとすれば勤まらない、むしろ泥をすすり万難を排しても歩き続けることのほうが、近道だったのかと、社会にもまれ、自分にも、ようやく分かった気がします。
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2014年11月14日 9:36 PM
なんだ、藤井先生のことじゃん・・・というか、こんな独善的なことをよくまあ臆面なく書けますね。新手の選民的な信仰か何かなのかな(笑)商品PRのつもりなら問題ないと思うけど、本気で書いてるなら「かなり怖い」考え方だと思います・・・ファンは喜ぶとは思いますが(笑)もちろん私は藤井先生のファンです(笑)
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2014年11月15日 7:43 AM
”経済学に比べて” 起きづらいのは確かだと思います。理系でも ”起きない” わけではないですし、また頻度が低いわけでもないと思います。ただ、それだけ経済学が酷いということです。(そもそも経済学が文系と言うのが、私は常々疑問なんですが。)ソフトウェアやコンピュータの分野では科学と工学があり、科学の分野で認められた研究でも、実社会に合っていなければ工学の分野からツッコミが入るか、無視されます。少なくとも実社会での適応は見送られます。実社会での不適合をここまで無視し、実社会に悪影響を与え続ける学問は、もはや学問とすら呼びたくなくなります。
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2014年11月15日 9:46 AM
藤井先生の「凡庸という悪魔」 早く読みたいものです。凡庸で小心でお「バカ」なのは 経済学者他の先生が列挙されるような所謂エラそうにしている人々ばかりではありません。「凡庸」 「小心」 「バカ」の形容詞で修飾されるエラそうにしている人は日常はこれら形容詞の反対のように振舞っているはずです。 その本質は自分自身で論理的に考え抜くことが何なのかを理解していないモンスターです。恐るべきことに日本に限らず世界中にモンスターが大量発生しており、エラそうにしていないモンスターはエラそうにしているモンスターの話を鵜呑みしてのせられてしまう。藤井先生がわざわざカタカナでウヨク主義者とかサヨク主義者と呼称されるのはあまりエラそうにしていないモンスターの典型ではないでしょうか。 サブプライムで世界経済が破滅寸前までに行ったのもMBAを取得したモンスター達がちょっと欲に目のくらんだその他大勢モンスターを金儲けのニセ理論にまんまと乗せた結果でしょう。「一流大学のエライ教授の先生方」の多くがモンスターの疑いありと思われます。 それは 日本ではどんな大学が「一流大学」と看做されているかを考えれば容易に推察できます。日本で「一流大学」と看做されているのは 入学試験の偏差値が高い大学です。そして日本では試験の偏差値が高いところに合格する人間が優れていると看做されているわけです。では現在のような入学試験の体系で偏差値が高いとはどういうことでしょうか。受験生や過去に受験生であった人は皆知っていますね。出題傾向を分析して出題頻度の高い問題の答えを記憶して、試験場でその答え書いてくればよいのです。数学でさえ解法パタ−ンの練習記憶に化してしまいます。つまり「偏差値が高い人が優秀」というのは「あらかじめ試験の答えを記憶し試験場でそれを正確に再生する能力が高い人が優秀」と言っているにすぎません。もちろん大学に入ってから自分で考え抜き新しい物の見方考え方を創出する人もいるでしょうが、今の入学試験ではそのような人を試験の段階では見分けられません。 だから実際に凡庸で小心でお「バカ」な経済学者さん他日本でエリ−トと呼ばれているがどうも疑問と思われる人が大量発生しているわけです。一度こういう形で「勝ち組」 「負け組」の社会的認知構造が出来上がると、その「勝ち組」が神様の目から見て優秀でない場合は、権力以外に能力がないので権力をふりまわすことになる。「キチガイに刃物」ならぬ「おバカに権力」です。おバカが権力もつと「適者生存」とか「優勝劣敗」と言う言葉で自分が勝ち組として認知される競争ル−ルを維持しようとします。本当はあるル−ルで勝った者がそのようなル−ルとは独立に自分が絶対的に優れていると思い込んでいるだけなのです。 「負け組み」に属しているがそのル−ルそのものがおかしいと洞察し指摘する人間は 「負け犬の遠吠え」呼ばわりされます。 そして社会的再生産でモンスターが大量に発生を続ける。NEVER ENDING STORY。 因果は回るです。
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2014年11月16日 2:06 AM
理系でも金が絡むと、統制はありますよ。数学以外はしがらみから逃れられないんではないでしょうか?例えば、Climategateのように「二酸化炭素は悪」でヨーロッパで金儲けしようとした連中が居たように。数学だと、ABC予想で査読に数年かかるなんて、のんき(褒め言葉)なことやってられますけど。
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2014年11月16日 12:35 PM
小生も学部生の時に理系どして、STAPまがいのDNA系の研究をしておりましたのん。他の方も書かれておりマウスが、理系も似たり寄ったりの部分があるのかと。御山の大将の意見にはなかなか逆らえない所があったりしマウスわよね。小生の大学(理系のみの某総合私大学)も教授陣は東大の天下りと化しておりましたのん。
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2014年11月17日 9:10 AM
御意♪藤井様の仰せの通り。「白い巨塔」をみるまでもございません人事権は斬鉄剣よりも強し日本では立法権は司法権よりも強し、、、憲法違反を司法から指摘されてもまったく動じない現政権に改憲させるような行為は泥棒に鍵を渡す愚行でございませう。ちなみにペンは剣よりも強し の真意サイン一つで何人でも殺せる権力機構の凄さ とぼくは理解しております。
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2014年11月18日 9:58 PM
アメリカのFDAは製薬会社の支配下にあるので信用できないとイギリスのLancetが指摘していたと思います。
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2014年11月19日 2:34 AM
「理系においては、こういうことは、起きづらくなっています。」というのは残念ながら間違いです。大きなお金や特許につながる研究以外は、既存の製品や制度の既得権益を維持するための陰湿な「統制」が行われています。特許につながる研究でも既得権益に抵触するような研究は潰されかねないと思います。一番醜いのは、医療と環境汚染に関係する研究です。患者の健康や人類の存続など、既得権益の温存に比べれば二の次三の次だと思います。これは更年期障害のホルモン療法を使うようになって発見したことですが、いまだに、正しいホルモン療法についての研究は数が少ない上に小規模のものしかなく、既得権益を持つ「権威」はそれらの妥当性を攻撃して無視しています。研究の資金源があまりにも偏っているため、研究論文はその資金源を開示しなければ著名なジャーナルには載せてもらえません。ホルモン療法については、一般向けの情報源は非常に偏っているので、自分で関連の論文を調べて確認しています。
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2014年11月19日 7:09 PM
そやけど増税推進派も反対派(藤井論除く)も蛇の道は蛇状態でしゃろ。それにリフレ派も今回のエントリーと同じ様なこと前々から言うとるし。日本の経済学ちゅうんは、間違った理論が何重にも渋滞してまんな。先日も動画で、推進派(日銀論)vs反対派(リフレ派)観たけど……….。ワシの感想は、嘘 vs 妄想。当たるも八卦当たらぬも八卦、これが日本の現状ですな。
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