From 青木泰樹@経済学者
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●●マスコミが報じない不都合な真実とは
http://www.keieikagakupub.com/
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幸せの定義は人それぞれだとしても、「
おそらく得心できる人は少ないでしょう。
同様に、「あなたの潜在能力とは、
確かに、
しかし、さすがに「現在(もしくは将来)
ところが経済学の世界では、
経済学者の多くは、
将来は、過去の事象が確率的に表れるだけで、
金融派生商品(デリバティブ)
彼らの依拠するリスク概念とは正にそうしたもので、
さらに追い打ちをかけるように、「新しい古典派」
すなわち、過去の経済過程は常に長期均衡(
究極の過去肯定、現実肯定といえるでしょう。
そこまで極端ではないにせよ、
過去は「平均的に見れば」バラ色であったと、
すなわち過去は長期均衡から若干乖離しているが、
しかし、おしなべて考えれば(長期的に見れば)、
現在、こうした主流派経済学の考え方が、
経済学界の中だけで、「過去はバラ色」
所詮、コップの中の嵐ですから、現実経済とは無関係です。
しかし、机上の空論が現実に溢れ出てくる段階になると、
本日は、そうした悪影響について具体的に考えたいと思います。
結論から言えば、
現代の主流派経済学の経済観(およびその影響力)によって、
体重を測るのにこれまで長年使ってきた体重計が狂いだしたような
目盛が正確な体重を表示できなくなりました。
それでも使い続けますか。止めた方がいい。
景気判断の指標として重視されてきたもののひとつに「
デフレギャップとは「現実GDP−潜在GDP」
しかし、
黒田日銀総裁は本年4月以降、再三にわたって、
また内閣府の推計値も、日銀ほどではないにしろ、
これらの数値を鵜呑みにすれば、日本経済は総需要不足を解消し、
否、裏があるのです。トリックがあるのです。
以前、こちらへ寄稿させていただいたように、
その定義には、「最大概念の潜在GDP」と「
現在は、日銀も内閣府も後者に基づいて推計しております。
参考 _http://ameblo.jp/
最大概念の潜在GDPは、現存の諸資源(労働および資本)を「
いわば最大能力を発揮した場合です。
他方、平均概念の潜在GDPは、「過去平均」
平均概念の潜在GDPを使えば、定義より明らかに、
たとえ失業率が10%であろうと20%であろうと、
すなわち、潜在GDP(=理想状態)に達することになります。
もちろん、デフレギャップも自動的に解消されます。
最近、潜在(GDP)
一様に、
実際、内閣府の資料によれば潜在成長率は低下傾向にあり、
民間の研究所の推計もほぼ同様です。
しかし、これは至極当たり前のことなのです。
潜在GDPの定義からして、現実GDPの成長率が低下すれば、
日本の場合、80年代の実質成長率は平均で4%程度、
問題は、「潜在成長率が下がってきたから、
全く本質がわかっていない。因果関係が逆なのです。
潜在GDPを決定する過去平均の労働投入量や資本の稼働率を決め
それは、その時々の現実GDPの水準なのです。
それを生産するために投入されてきたのです。
言うまでもなく、現実GDPを決めるのは「総需要水準」です。
同じく全要素生産性(TFP)
TFPは現実GDPが決まり、
総需要が拡大し実質成長率が上昇すれば、
現実は「セー法則」の支配する世界ではありません。
供給能力を増強したところで、増加分が売れる保証はないのです。
他方、総需要が拡大すれば、現実GDPが増加し、
これが本当のところでしょう。
平均概念の潜在GDPが普及してきたのには理由があります。
それは、正にマネタリズム(一般的には新古典派)
その流れにほとんどのエコノミストが乗ったのです。
こんなところにもケインズから新古典派への主流派経済学の交替劇
マネタリストをはじめ主流派経済学者は、失業状態を勤労者の「
それゆえ、失業は経済問題とはならないのです。
政府が自主的に失業状態を選択している人を救ってはならないから
そんなことをしたら、それこそ自由の侵害になってしまいます。
失業問題さえ無視できれば、過去平均のトレンドこそが理想状態(
個人は常に幸せ(主体的均衡)な状態にあるからです。
しかし、
PS
グローバル経済の優等生・韓国が陥った罠とは?
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【青木泰樹】2つの潜在GDPへの8件のコメント
2014年7月13日 5:23 PM
なぜ日本の金融政策は、失業率を重要なファクターに捉えないのでしょうか?新自由主義の本家のようなアメリカでもFRBの金融政策を決定する要因に失業率を使いますね。歴史的に各国の完全雇用率というのは、分かっています。日本だと2.0%くらいですね。まだ、3.69%ですから、まだ1.7ポイント上回っています。これが解消されるくらいになってやっと内需が回復するのでないでしょうか?
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2018年3月20日 12:39 AM
Policiais ѵão podеr ѕe reformar com 55 anos ɗe idade.
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2014年7月15日 10:19 AM
白に黒を混ぜれば灰色になるとはまさにこのことですね。生産性は現実の需要に合わせて決まるはずなのに過去も含めて考えるとは・・・日銀が刷ったお金は現在の日本国内の最大需要と供給のバランスを取る為に使われるべきなのに平均してしまったらいつまで経っても実体経済には降りてきませんね。だから資本家たちによって金融投資に充てられ日本の株が急激に上がった。結局は資本家の論理で自分達が投資に使いたいだけなのですね。
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2014年7月16日 7:19 PM
今の日本経済(デフレ)を何かに例えると、スキージャンプ競技の様に思えてならん。日本の居る所は、ジャンプ台の先端付近(斜面が緩くなったとこ)つまり飛ぶ一歩手前のとこや。そのまま飛んだら日本経済V字(V字ジャンプ)回復だ。と思とる人が多いけど、厳密に言うたら、飛んでんやなくて、堕ちて行く競技やからな。
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2014年7月17日 4:52 PM
新古典派経済学を見ていて感じる事は大方の経済学者の言うことは自らの無為無策を正当化するための詭弁に過ぎないかもっと悪く言えば自己利益を図る為の詐術であるに過ぎない、という事ですねあくまでざっくりとした概念ですけれども、このイデオロギーを共有する奴等は今後も何もしない為に何百ものコジツケ、やらない為の理屈作りをしていくことでしょうね正に腐れ儒者、でございます
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2017年8月8日 3:09 PM
[…] 『2つの潜在GDP』https://38news.jp/archives/03897 『「潜在GDP」を「平均GDP」へ改称すべし』https://38news.jp/economy/10751 […]
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2020年10月12日 9:48 AM
[…] 木泰樹先生が本問題を「「新」経世済民新聞」で取り上げて下さって以降(※【青木泰樹】2つの潜在GDP)、何度も繰り返し、解説してきましたが、いよいよ危険な段階に入りつつ […]
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