From 浅野久美@チャンネル桜キャスター_http://www.ch-sakura.jp/
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●韓国格差社会の正体とは?
http://www.youtube.com/watch?v=ZK5RY5rIGs8
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前回、飛行機の中で、離陸後いきなりヨコガミ破り呼ばわり(早口でどうぞ)してきた米国紳士のことを書きましたが、そういえば、99年11月にも、隣のおじさんから、いきなり日本酒の紙パックを『飲め』と差し出されたことがあったなぁ・・・と、先日行われた浦和レッズ対清水エスパルスの無観客試合をテレビで観ながらふと思い出しました。
まだ浦和レッズのホームが埼玉スタジアムではなく、規模は小さいながら『聖地』として深く愛された駒場スタジアムだった頃の、最終節対サンフレッチェ広島戦。
J1の底辺崖っぷちにいた浦和レッズが、悪夢のようなJ2降格を決めてしまったその瞬間、数秒前まで沸点を保っていたスタジアムの熱気が一気に凍り付いて、選手もサポーターもしばらく静止画のように動きが止まりました。
唯一、スタンドから見える、場外の色づいた銀杏の木だけが大きく揺れていたのを憶えています。
現実感のない空気の中、周囲の静けさを破ったのは、隣のおじさんの小さな嗚咽でした。周囲の家族連れやカップルのサポーターたちも、気づけばスタジアム中が泣いていました。
おじさんは、応援でスカスカに嗄れてしまった小さな声で呟きます。
『レッズはこんなもんじゃないよな』『オレたちのレッズ、そっか・・また最初から出直しか』・・・
私ももちろん言葉を失って呆然としていたわけですが、その時、いきなり目の前に差し出されたのが、ストローつきのパックのお酒『菊正宗ピン』でした。
聞けばその男性、三菱時代からのベテランサポーターで、『三度のメシよりレッズ!という人生に悔いはなし』と言うほどの筋金入り。
朝起きた時から寝るまで、仕事中(不動産屋の社長さん)も頭の中は常にレッズ・・・だそうで、我がレッズのためなら金も時間も惜しくないんだ・・・とまで言い切ります(代表サポーターも同じですね)。
そして、ピッチで泣き崩れる選手たちを指して、『奴らも正念場だからな。J1に戻れる日まで、オレも酒を断つ!』とのこと。
駒場で復帰を誓って飲む、これを最後の一杯にするよ。お姉ちゃん、もうひとつあるからぜひつきあってくれ、というオファー?でした。
私はその頃はまだ『サポーター』ではなく『ファン』だったので(違いはたぶん『気合い』『チーム愛』『使命感』『献身』等々)好カードの試合ならどのチームでも観に出かける、というのが週末の過ごし方でした。
でも、前年にフランスワールドカップのジャマイカ戦を観て以来、小野伸二選手の可能性に魅せられてからはかなりのレッズ贔屓になっていたところだったのです。
世界のサッカーがどんなに凄まじいものか思い知らされ、惨めな気持ちで帰った98 年のフランス行きでしたが、それでも、次の大会は必ず・・・と思わせてくれる希望に繋がったのが、ラスト10分で交代し、ファーストタッチで股抜きからパスを通して流れを変えた、当時18歳の小野選手の存在でした。
菊正をチューチューしつつそんな話をした後、
おじさんは『よし、あんたももうレッズだ、We are REDS!』と泣きながら笑い、ストローで最後の一滴を思い切り吸い上げた後、真っ赤なベンチコートを翻して去って行きました。
なかなかチケットの取れない駒場スタジアムやアウェイの試合、サポーターの仲間には本当に親切にしてもらい、気がつくと、私も、いつしか赤いレプリカユニフォームが馴染んでいたわけですね。
そして、結局浦和レッズは見事に一年でJ1に復帰。ハラハラ続きの祈りに満ちたような復活の日のスタジアムは、歓喜の涙で溢れていました。
残念ながら菊正ピンおじさんの姿は見つかりませんでしたが、きっとあの日もスタジアムのどこかに、『We are REDS!!』と感涙に咽びながら、一年振りの酒パックを思い切り吸い込む姿があったはずです。
私は、ワケあって現在では故郷のベルマーレ中心に応援する、おとなし目の『Jリーグファン』になりましたが、レッズサポを自認していた11年間は、熱い想い出ばかりで、幸運なことに、一度も不快な思いをしませんでした。
Jリーグで、サポーターのマナーが悪い、トラブルが多い・・・となると必ず挙げられるのがこの浦和レッズですが、確かに、とりわけゴール裏やコーナーエリアでは他チームに比べて荒っぽい若手サポが多いことは周知の事実。また極度に結束が固いことも、排他的で強面の印象を与えたりするのかもしれませんね。
今回、3月23日に行われた、レッズ対エスパルスの無観客試合は、想像していた以上に、静けさばかりが印象に残るゲームでした。
静寂の矢がテレビ画面にも伝わって来るような、奇妙で見慣れない雰囲気の90分。監督や選手のかけ声も、巨大なスタジアムの壁にぶつかり、エコーとなって回ってくるほど。
結果は引き分けでしたが、痛いような情けないようなもやもや気分で観戦するのは、今でもファンとして浦和には一目置いている私にもかなりきつかったです。
二節前の試合で、数人の浦和サポーターが、『JAPANESE _ONLY』という横断幕を出したことで、人種差別と取られかねない・・・とされ、チームに対する制裁として課せられたというのがこの『無観客試合』。
メディアでも『差別問題』としてだいぶ取り上げられましたが、ただ、よくある旭日旗や横断幕、プラカードの騒動と今回少しだけ違うのは、スタジアム側からは一切見えない、コア中のコアなサポーターしか使わない『209ゲート』の裏側に掲げられていたということ。
現場では、すでに試合前に多くのサポーターが『あれはまずい』ということで、警備員やスタッフに撤去を求めたのに聞き入れられなかったということです。
一応警告はしたらしいのですが、彼らのあの気の荒さです。もしかしたら、掲げた本人たちも、警備員にスゴんだり、ヤクザのような口調で詰め寄ったり抵抗したりしたのではないでしょうかね(これは経験に基づいた憶測)。そして、クラブ側はこれを放置した結果、大問題に。
残念なのは、ある意味、『内輪』で自浄すればその場で解決したはずの、巨大なスタジアムのほんの一部のコアコア(サポーター本気指数?)な人たちしか使わない入口での出来事だったのに、何故それができなかったのか・・・
今回、無観客試合という『連帯責任』的な処分で、解決することは一体何なのだろう、としんみりと考えてしまいます。
実際に、浦和サポーターは他チームとのいざこざも多く、前科は数知れないので、厳しい制裁はある意味では大いに必要だし意義のあることなのかもしれません。
ただ、誤解されかねない文言の垂れ幕(横断幕と言うほど大きくない)を出したサポーターも追放に値する大罪だと思いますが、やはり、日頃からのクラブ側の対応の甘さも大問題だと言いたくなりますよね。
結果的に、別の問題を生んでしまうことになる。
『いいや、この問題は、内輪で摘み取るべきではなく、あくまでも差別意識そのものを撲滅すべし』などと言う人もいるようですが、私は、スタジアムでは人の思想や価値観を無理矢理変えるより先に、まずは表現方法、つまり『モラル』よりは『マナー』が少々優先されるべきだと思うのです・・・。
フェアなスポーツ精神は前提ですからねぇ・・・それにしても、悪質なサポーターは退場させるくらいの決定権を、現場の警備員が持ってはいけないのでしょうか。
国際試合などでは、最初に『不快だ』『傷ついた』と先に言ったもん勝ちになっているような状況もある中、
今回も、すかさず世界に向けて写真付きでツイッター拡散されてしまったという現実。
さらに案の定、いちばん懸念されていたことが・・・。
早速、Jリーグの他クラブチームでも、今回の『差別』問題に絡み、
『うちのフラッグもまずいのではないか』『旭日旗はやめようか』『ユニフォームが』・・
などという、浦和の問題とは違うレベルにまで、『自主的』にもほどがあるような自制の声がサポーターから出ている、ということです。
このままでは、結果的に、言葉を狩られたり、精神的に去勢されたようになってしまうのではないか、そんな不安さえ感じてしまいます。
『日本』や『日本人』を表す表現を、日本人の私たちがピリピリしながら使わなければいけない時代が来てしまうのでしょうか。今はとにかく、『自主的』が『自虐的』にならないことを祈るばかりです。
おっと、相変わらず世の中大変なのに、長々と失礼いたしました。
そうそう、
フーリガン気取りのチンピラサポーターはいただけませんが、でもね、
浦和の応援の迫力はやっぱり芸術的なんですよ。
他チームでは男女混声の声援が多い中、何故かレッズの応援は低音中心になる。
これは世界に通用する迫力だと思います。
フランスのスポーツ誌でも9位に選ばれた浦和レッズのゴール裏はこんな感じ・・
この人たちが、レイシスト集団などではないことがよくわかると思いますよ。
↓
http://matome.naver.jp/odai/2138301416330955401
PS
三橋無料Video「中国侵略問題」を公開中
http://www.youtube.com/watch?v=Bner2NC2O-8
【浅野久美】『JAPANESE ONLY』の行方への2件のコメント
2014年3月29日 8:08 PM
Only japaneseの件については在日による自作自演のような感じがするんだよな。今の情勢を見ると連中は日本を貶めようと必死になってますからね。海外での漫画祭や慰安婦の件を見れば浦和の問題も合点が行くのではないかと。
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2014年3月30日 9:17 AM
>せるくらいの決定権を、現場の警備員が持ってはいけないのでしょうか。「警備業法」に以下の規定があります。おそらく、ガードマンを企業の私兵にしないためと思われます。第十五条 警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たつては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。何をもって、「正当な活動」と見なすかが、問題になりますが(皆さんの怨嗟の的『日本国憲法』のいう「公共の福祉」ーそれによって「表現の自由」が制約され得るlかも知れないーについて、Wikipediaで調べたら頭が痛くなってしまいました)、実際問題として、現場のガードマンさんが咄嗟に判断して対処できるような問題ではなさそうです。
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