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2014年1月15日

【東田剛】さすが!イアン・ブレマー

From 東田剛

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靖国問題は日本人の心の機微に関わることだけに、この問題を論じることは、自分の立場を相対化し、相手の立場に立って客観的に考えることの重要性を教えてくれます

それができないと、正確な情勢分析が出来ず、ゆえに戦略を間違えることになります。

相手の立場に立って考えている良い例がこの記事。非常に面白い。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140109-00010001-agora-pol

これも良い例。大変、勉強になります。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122909000002-n1.htm

また、この記事を読むと、米国の雰囲気が非常に分かります。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3484

でも、これくらいならば、米国の立場に立って考えることさえできれば、ワシントンで取材するまでもなく、想像できますね。

他方、ダメな例の典型は、期待に違わず、櫻井よし子先生。米国の「失望」を予想できていませんでした。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010603160002-n1.htm

「米国の大戦略や方針が定かでないかに見える」とか、要するに、米国の戦略が読めないと、毅然として白状してます。

米国の戦略は、定かではないどころか、明白でしょう。
「日本を政治的に自立させたくないから、日米同盟は維持するけど、日中の対立(特に尖閣での武力衝突)に巻き込まれたくない。とにかく今は、現状維持が最優先」というものです。
米国の立場に立って考えれば、当たり前でしょう。
同様に、中国の立場に立って考えれば、靖国参拝に猛反発するのも、至極当たり前。
それは、反米だとか親中だとか、あるいは「靖国を外交問題にするな」とかいう話とは関係ありません。客観的に、現状を分析すればそうだという話です。

元旦の記事で、私は、総理が米国の「失望」を予想していたか否かが非常に重要だと申したのも、それが、総理が世界情勢をどう分析しているかにかかわる問題だからなのです。

これに関連して、示唆に富むのが、靖国参拝の前に行われたものですが、イアン・ブレマーのインタビューです。
http://diamond.jp/articles/-/45388?page=4

これによると、ブレマー君は、昨年9月に安倍総理とお食事したそうです(「えっ!何で。ブレマーは、アレじゃないの?」)。
そして、「日本にとって重要なのは、TPPに参加し、(中国とは)トラブルを起こさないこと。有事の際、米国は日本を支援に来る」と総理に伝えたそうです。

さすがブレマー君、米国の立場をよく伝えてくれました。

要するに彼は「米国にとって重要なのは、日本が、有事の際、米国が支援に来ると信じて対米従属を維持し、TPPに参加して市場を米国によこすこと。そのためには、日中がトラブルをおこさないこと」と言っているのです。

繰り返しますが、反米で言っているのではなく、私が米政府の人間だったらそう考えるという話です。

にもかかわらず、安倍総理は、靖国参拝を決行しました。
それがどういう情勢分析や戦略眼に基づくものなのか、私には知る由もありません。

でも、もし総理が「有事の際、米国は日本を支援に来てくれるし、日本はTPPにも参加するつもりだ。ならば、中国とトラブルを起こしても、日米関係は大丈夫だな」と櫻井よし子先生レベルの誤解をしたのだとしたら・・・。

PS
月刊三橋1月号のテーマは「日本経済激震」です。無料お試し音声を公開中
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index2.php

<東田剛からのお知らせ>
米国の戦略について、もっと知りたい方は、こちらで戦略眼を磨きましょう。
http://chokumaga.com/author/124/

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【東田剛】さすが!イアン・ブレマーへの9件のコメント

  1. nanashi より

    正論に対して逆上するのがコリアン。へへへ、何と言おうと欲しいものは盗るんだよ、力ずくでも策略でも、という無法者がシナ人。シナ人に近くそれを凌駕するのがイルミナティアメリカ人。一番手強いイルミナティアメリカ人にどう対処するか。それは要するに近代(たとえば『魔の山』のナフタとセテムブリーニ)とどう対決するかということだろう。明治(とくに先の大戦敗戦)以来、われわれ(天皇)のなかに近代(ユダヤキリスト教、啓蒙思想、資本主義その他)がほとんど骨の髄まで入っちゃってるのだから事態は深刻だ。安倍さんなんかもそれでホイホイしているようだし。站谷 幸一氏は、広報活動でアメリカに靖国や慰安婦を理解させようとするのは不毛な試みだ、なぜなら、それは強大なパワーポイントを使ってクリスチャンを改宗させようとするようなものだからだという。パワーポイントでクリスチャンを改宗させようとするようなものだーーうまい比喩だがちょっと違うんではないだろうか。慰安婦なら山際澄夫さんが力説するように河野談話がネックなのでそいつをなんとかすれば広報活動(まともな英語でやらないとだめだ)もグンと効果的になるだろうし、靖国は、村山談話(反日勢力)をなんとかすること。同時にマクマレイ、ケナン、ミアーズ、フーバー(元大統領)、ウェデマイヤー、マッカーサー、パット ブキャナン、ジョイス レブラ(Joyce C

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  2. 太郎 より

    国を挙げて日本を毀損しつづける無礼な韓国と中国、それを傍観するアメリカ彼等が日本のことを考えて行動してるとは到底思えないです。全てが自国の利益を貪欲に追求して行動しています。それでも日本が彼等の顔を立てる必要があるのでしょうか?日本の首相が靖国に参拝し続けたら戦争になりますか?アメリカにしろ中国にしろ韓国にしろ日本を思い通りにしようとしてることを忘れてはいけないと思います。そんな悪巧みを考えながら日本人から尊敬を勝ち得ようとしてるんだからあいつ等は、、どんだけ厚かましいんだよ。。しっしっ日本に近づかないで頂きたい。韓国中国アメリカと距離を置き、このままTPPも破棄になればいいことだらけではないでしょうか?

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  4. ハヒフヘーゾー より

    >>毅然として白状してます。不覚にも吹いてしまいました。総理は、少なくとも米国の反発は予想していたのではないでしょうか。情報源の記事はもうリンク切れになっていますが、米国が靖国参拝を行わないよう、安倍総理に何度も言っていた(秋ごろかな?) というニュースもありましたし。秘密保護法関連で下がった支持率を取り戻すため(いわゆる「保守層」のご機嫌を取り)支持率を上げようという考えから参拝したのではないか、 と私は思います。河村名古屋市長が「従軍慰安婦など無かったのではないか」と言っても首など飛ばない、橋下大阪市長が「日教組と対決する」姿勢を鮮明に打ち出しても叩かれないのと同じで、「米国は多少文句を言って来るかもしれないが、靖国参拝したくらいで政権が揺らぐことなど無いだろう(むしろ国民の多くは支持し、政権基盤は揺るがぬはずだ)。」と、勝ち馬に乗るような心理で参拝したのでは? と思います。

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  5. 名無し より

    すみません、修正です。誤:靖国神社参拝反対についてはごちゃごちゃともっともらしい論を述べたり、中立を装っている人間に限って心の底では靖国神社参拝反対だったりすることはよくあります。正:靖国神社参拝についてはごちゃごちゃともっともらしい論を述べたり、中立を装っている人間に限って心の底では靖国神社参拝反対だったりすることはよくあります。

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  6. 名無し より

     元旦からの記事を拝読しましたが、東田さんが一体何を言いたいのかいまひとつ分かりません。>靖国問題は日本人の心の機微に関わることだけに、この問題を論じることは、自分の立場を相対化し、相手の立場に立って客観的に考えることの重要性を教えてくれます。それができないと、正確な情勢分析が出来ず、ゆえに戦略を間違えることになります。 書いていることの意味がいまひとつ分かりませんが、客観的に情勢分析することが大事などということは誰でも知っているのではないでしょうか。知っていてもできないのが人間というものです。CIAでも失敗するものです。 あと、靖国参拝は戦略レベルの問題なのでしょうか。私は戦略以前の問題、日本人の共同体のありかたに関わる問題だと思うのですが。東田さんはそれを戦略というか、戦術レベルの問題として捉えているように感じます。>相手の立場に立って考えている良い例がこの記事。非常に面白い。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140109-00010001-agora-pol この記事の結論は要するに「靖国神社参拝なんかいらんだろ」ということでしょう。この記事によると、相手の価値観に立脚したPRが重要とのことですが、記者はその方法論のとおりに昨今のネットユーザーの韓国・中国が嫌いという価値観に沿って「靖国神社参拝なんかいらんだろ」と訴えているのだと思います。 靖国神社参拝反対についてはごちゃごちゃともっともらしい論を述べたり、中立を装っている人間に限って心の底では靖国神社参拝反対だったりすることはよくあります。 東田さんも実は心の底では「靖国神社参拝なんかいらんだろ」と思っているのかもしれないなと、一連の記事を拝読して感じました。 

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  7. ヌコ より

    多くの人が米国に中国ロビイストが力を与えていると言いますが、逆ではないですか?(笑)ナチスホロコーストには青筋立てて怒る癖に、そのユダヤ人を救った東条英機閣下をA級戦犯呼ばわりし、原爆投下と言う日本人ホロコーストを正当化してきた在米反日シオニスト団体のSWC。アイリスチャンを裏側で支援し、シナ大陸でアヘンで儲けた英サスーン財閥なども有名ですよね。そもそも毛沢東とキッシンジャー(日本ハンドラーの雄)が仲良く握手してませんでした?シナ大陸に幻想を与えて日本企業の投資を煽ってきたのも、彼ら国際金融資本に忠実な日本の新自由主義者たちではなかったでしょうか?ネトウヨがシナ朝鮮を批判している内は笑って観ていたアメも、本丸に気付く前にネトウヨの発言を抑制しようとしている様子が伺えます。米国(というより裏に居る国際金融屋)が日本抑え込みの為に、如何にしてシナ朝鮮人を利用してきたのかを、日本の保守の識者さまは広めて欲しいですよ。米国人自身すら、彼らに利用されているのではないでしょうか?アメで共産革命が起こって欲しいと思うのは小生だけなのでせうか?あ、共産革命を起こしたのも、彼ら国際金融屋でしたっけ?(笑)なんともはや、末法なのでせうか??合掌!

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  8. 浜茄子 より

    僕は青木直人さんの説いていらっしゃった尖閣単独防衛説が可能性として高い気がしますただ、そうなると……で浮かんで来る事柄の複雑さに頭の中がもやもやします(笑いづれにしても、WW2の失敗(敗戦国となること)だけは避けたいので無い知恵を絞ってもう少し考えます

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  9. 亀夫 より

    イアン・ブレマーのツイッターはフォローしてましたが、日本は過去にこだわりすぎとか、婉曲的に靖国批判したりしてるのを見て、イラッっとしてアンフォローしました(笑)。歴史観は明らかに中国寄りなのが多くのアメリカ人だなと感じます。

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